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しおりを挟むベッドに組み敷かれて見上げるジョエルは相変わらずいい男だ。どんだけブリーチしてカラーいれたんだって髪の色にも慣れた。
「初体験はどうでしたか?」
「もう忘れちゃってる」
そうですよねって笑いながら何回も軽くキスをしてくれる
「ジョエルは?」
「私ですか?まぁ随分と前に」
「相手は?」
「プロの方ですよ。ミズキは?」
「センパイ」
そんな他愛もない話をしているけれどどんどん口付けは深くなっていく。いつもと違うからちょっとドキドキするかもしれない。
結婚式も終わったからキスマーク解禁なのだろう、首筋や鎖骨、デコルテを吸われる感覚が続く。くすぐったいような痛いような久しぶりの感覚すぎてもはや懐かしくも感じる。日本にいたときは彼氏だろうとセフレだろうとワンナイトの相手や客だろうと仕事柄絶対につけさせなかった。ここにきて初日にノアに引くほどつけられてからは久しぶりかもしれない。執着の痕とかいうくらいだからとんでもない執着なのかもしれない。
「明日からは暫く首元は晒せませんね」
それをわかってやっているし、ハイネックのブラウスやドレスを何枚も手配しているんだからジョエルは流石だと思う。
あとこの男はどうもエロい下着を着せて下着の上からおっぱいさわったりしゃぶったりするのが好きみたい。透けるのがいいとか言うけど、そもそも元から透けている。下着このままだと冷たくなってくるからいいかんじのところで脱がせてほしいのが本音。でもジョエルはこーゆーところちゃんとしてるから自分で満足したら脱がせてくれた。ノアならたぶんそのまま。
「今日は処女ごっこなんだっけ?」
「えぇ、そのほうが初夜感がでるかと」
「処女慣れしてんの?」
一瞬真顔になったジョエルがおもしろすぎた。これ慣れてるわ。どうせ初体験だけはジョエル様と~とかって夜這いかけてくるような女はわんさかいただろうし、その中でも言い触らしたりしない女を選んでヤることはヤってたんだと思う。いや、思うじゃない、絶対にそう!今度夜会で聞いてみよう。どの子の処女もらったの?って。ミシェルのパパとか知ってそうだから、本人がしらばっくれたらミシェルパパに聞こう。
笑いこらえてたらちょっとムッとしたのか乳首つままれて声が出てしまった。
「いっ!」
「いたいじゃなくて気持ちいいんでしょう?今夜処女はぶってますけど、ミズキはどこも気持ちよく感じられるからたまに違う刺激もいいでしょう?」
「…でもいたいのはイヤ。優しくして?ね?」
これでもかってくらい唇も口の中も貪られて息整えてたら脚めっちゃ広げられた。え?やだやめてって言う前にジョエルの顔が股にきた。嘘、ちょっとまって
「や、やだ」
「知ってますよ」
「だったら…ね、やめて」
「すごく悦ぶとノアにきいてますから」
よろこぶってなに!?って言おうと思ったらもう舌で舐め回されてあえぎ声しかでなくなった。あーもうだからイヤなの。
「ほら、気持ち良さそう」
「ちがうっ…んっ、やぁ、あっ」
「恥ずかしいから苦手なんでしょう?」
「やだぁ、やめっ…あっあ、」
「ミズキ以外は口付けすらしたくないのに…ミズキのココならずっと、んっ、舐めていられる」
恥ずかしいから本当にやめてほしいのにもう言葉が出てこない。
セックスもキスもできるならしたくないと言っていたらしいジョエルがこんなことしてくるなんて信じられない。ちなみにその情報はミシェルからだ。あの一家なんでも知ってるの?こわすぎるんだけど。
「も、や…指いれて…おねがい」
「本当に手マン好きですね。処女はそんなおねがいしませんよ」
「いじわるやめて…ね、おねがいだから」
「ミズキのおねがいはいつもきいてますから…今日くらいは、ね?」
「あぁっ、やぁっ!もぅ、やめ」
下半身に目をやれば音を立てながら吸ったり舐めたりする夫、あーもうイケメンすぎるとか普段なら考えられるけど、気持ちよすぎるし恥ずかしくてもう頭が回らない。指できもちいい所責めてほしいのにそれもしてくれないもどかしさでどうしようもなくなってる。いつものおねがいで聞いてもらえないとなるともうどうしたらいいのか…快楽で頭も回らない中考え抜いた結論にジョエルは笑っていた。
「ジョエルの舐めながらするから…指でイかせて?おねがい」
69するからイかせてくれとおねがいしたのにジョエルは笑ってしてくれなかった。ひどい。
「その代わりと言ってはアレですけど、ミズキは潮吹いてイくのが好きなんですよね?」
うんとは言えなかった。本当のことだけど。クリやクンニより手マンで即潮吹かせてもらってイくのが一番好きなのは確かだから。それをジョエルはわかってるから厄介。ノアはまだ気づいてないけど、ノアのセックスはノアのセックスで大好きだからそれでいいの。前戯でイかせまくることだけがセックスではない。
「ほら、膝裏持って」
なんでこんなAVみたいな格好…もしかしてカメラでも仕掛けてるのか!?でもイかせてくれる気はあるみたいだからよかった。でももう限界、潮吹く感覚ってもうわかんない。自分の意思とかとは関係なく勝手に吹いて勝手にイっちゃってるから気付いたら手マンが止まって下が濡れてる。
「やめてっ!やだっ!」
潮吹いてイったばかりのそこにまたジョエルが口をつけてきた。やだっ本当に恥ずかしいからやだ
「今日のミズキは本当に処女かと思うくらい…本当にかわいい。初体験の相手が憎い限りですよ」
憎いとか言ってる人は楽しそうにクンニなんてしてこないと思う。
初体験の相手なんかよりよっぽど上手だしかっこいいし、なんなら旦那様だしもう色々混ざりすぎて考えることもできなくなってきてる。
「ミズキ」
限界なのかギラギラした目付きで見下ろされてるともう何も言えない。なんでも言うこと聞いちゃうって気持ちになる。好き、好き、好き以外なんにも出てこない。なんでも言うこと聞いちゃう。
ゴム着けなくていいから動作が早い。ほんと、この世界ゴムあんのかな?性病って魔術でなんとかなるレベルのものなの?クラミジアかかったときマジでやばかったわとか思ってたけどそれどころじゃない。いきなりガンガン突いてくるとかあり?処女ごっこどこいったの?
「あっ、あっ、やっ、はげ、しっ…」
何かを言ってくるとかもなくキスするか腰打ち付けられるかだからもうわけわかんなくなってきた。喘ぎ声止まらないのもこの世界にきてから。ノアもジョエルも体の相性がよすぎるんだよね。やっぱ魔術的なやつのせい?あーもう気持ちよすぎてわかんない。
「イった?ナカ締まってる。もうちょっとだけ」
ジョエルもイきそうになるとキスしてくるところがこれまた好き。ラストスパートってかんじになる前にキスしてくれるからわかりやすくていい。無意識だろうから指摘はしないけど。あと敬語的なのも全部とれる。普段からこうしてって言ってもなかなかとれない。でもいいの。セックスのときだけ、あたしだけって思ったらそれはそれでいいから。
ナカにあったかいの出されたって思ったらまたキス。
「早く避妊なんてしないようになればいいのに」
おへその下をさすりながら言われてもどうしようもない。魔術使って避妊してるのはジョエルの方だし。
「結婚したからいいんじゃないの?」
「いいえ…まぁいずれ」
横にゴロンと横になったジョエルはどこから出したのか飲み物飲んでる。いや、あたしも欲しいって言う前にあたしの分もくれた。さすが。というかいずれってなに?しばらくは夫婦水入らずがいい的な?
「疲れたでしょう?」
「うん。」
「明後日から3人で出掛けましょうね。新婚旅行みたいなもの」
とか聞きながら珍しく寝落ちしてしまった。やっぱ疲れてたんだわあたし。
新婚旅行ってどこ行くんだろう。飛行機?パスポートは?あれ?むしろ身分証明書とかってあるの?いるの?
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