乙女ゲームの余り物たちと結婚させられるために異世界から召喚されました

そいみるくてぃー

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「ん~~やっぱりここが一番好き」

お風呂に二人で入ればそんな雰囲気にならないはずがない。
おっぱいを楽しそうに揉んだり寄せたり顔を埋めているノアはそれだけでも満足そうだ。

「おっぱいが?他は?」
「もちろん全部好きだよ」

やっと胸元から顔を離してキスをしてくれたノアの下半身が勃起しているのがわかったので片手を添えて上に跨がる。随分と胸をいじられて濡れていたので、思ったよりスムーズに挿入できた。

「ミズキ、ちょっ、と…」
「んー?なんで?やだった?」
「ちがうけど、いいの?」
「いいからいれてるんだってばっ、んっ、」

唇を重ねてゆるゆると腰を動かせばもっとと言わんばかりに腰を打ち付けられる。
浴槽の中だから動くたびにお湯がちゃぷちゃぷと揺れる。いや、そんなかわいらしいものではなくなってきているけど。

「ごめん、動きたいから立ってもいい?」
「うん」

挿入したまま立ち上がったけど、このまま体勢をかえるのもなって思ったら一旦抜かれた。

「ノア?」
「後ろからしてもいい?壁に手ついて」
「うん」
「あー…なんかちがうね。きもちいい?」
「うん、あたるとこちがうからかな?」

てっきり腰を掴んでガンガン打ち付けられるのかと思ったけど、ノアはそこまでいじわるではなかった。どれくらい激しくしてもいいの?って耳元で囁きながらあたしの反応を楽しんでいるようだった。
お風呂だから声は響くし、胸を揉んでいる手がたまに乳首をつねりあげるたびに一層大きな声が出て羞恥心を掻き立てる。

ついこの間まで童貞だったからだろうか、色んな体位を試してみたいらしい。
お風呂でこのまま立ちバックのあと脱衣所、寝室と移動しながらヤること数回。キスしながらぎゅーってできるのが好きと対面座位がお気に召したようだった。

「騎乗位は?してなくない?」
「アレは…まだ恥ずかしい…」
「やっぱノアかわいい!」

たかが騎乗位くらいで顔を赤くして照れるノアがかわいくてかわいくて仕方ないのだ。よしよししてあげてちゅーしてあげよう。そもそも恥ずかしいのってあたしじゃない?あれ?




*****




今日も目が覚めたら真っ裸だった。そりゃヤってそのまま寝たらそうか。昨日みたいな透け透けのランジェリーで目覚めるよりはいい。
横をみればすやすやと眠るかわいいノア。なんか大きくなってる気がするけど。ここに来てから誰かの寝顔を見たのは初めてかもしれない。そうか、こんなに顔が整ってる人と結婚なのか。顔に影をおとすくらい長くてみっしり生えた睫毛に高い鼻、ニキビなんてできませんと言わんばかりにキメの細かい肌。羨ましい限りだ。髪の色はおかしいけど天使の輪できてるし枝毛なんてなさそう。指通りもサラサラ。そしてリップ塗ってもいないのに荒れていない、むしろ潤っているんじゃないかと思える唇。異世界ハンパない。
指で唇をなぞってみても起きる気配はないけれど一瞬だけ唇を重ねる。よし、起きない。トイレ行ってシャワー浴びて化粧しよう。

「お姫様は僕が目覚める前に行っちゃうの?」
「起きたの?ノア」
「うん。すっごい見つめられてキスされたら起きる」

上半身を起こして大きく両手を広げてなにかと思えば

「もう一回キスして。あと抱っこ」

あぁもう!かわいい!
広げられた腕の中に飛び込んでキスをする。今までじゃ考えられない生活。朝日を浴びてキラキラしてるノアが眩しい。

「今日も大変だけどがんばろうね」
「も?今日なにするの?」
「ルネ様が仮縫いの調整に来て、ランチ食べたらちょっとしたマナーレッスンとそのあとはダンスレッスン」

少しは休みというものがないのだろうか。休日。お風呂もノアかジョエルと一緒、夜もセックスしてるから一人で休むということがない。異世界マジでブラックじゃない?仕事だとしたらマジで睡眠時間以外休みないじゃん。
今もお風呂に一緒に向かってる時点で一人の時間はない。

「御披露目さえ終わっちゃえば結婚式までは自由だから」
「結婚式ってもう決まったの!?」
「2ヶ月後かな…いや、1ヶ月後?どっちだっけ」
「どっちにしろ早くない?」
「ジョエル様が決めてるからね…庭の使用許可も取って騎士の警備計画まで立ててるみたいだよ」

ジョエルがここにいないのは結婚式の準備だから?よく出来た夫だ。招待客なんてあたしにはわからないし引き出物がこの国に文化としてあるのかわかんないし、ドレスももうどこが作るまで決まってるみたいだからあたしやることあるのかな?ブーケの花もきまってそうだしBGM決める?だめだ。サブスクでしか音楽も聞いてなかったからDLしてない。そもそもしてても流せるかもわかんないや

「執着の痕あんまつけちゃダメって怒られちゃった」
「なんで?ジョエルの嫉妬?」
「ううん。ルネ様に。御披露目だからダメだって」

コンシーラー駆使して消せばいいじゃんと思ったけどドレスについたら厄介なことになりそう。クリーニング屋さん大変そうだし。クリーニング屋さんあるのかな?
どこまでが機械でどこまでが人の手なのかさっぱりわかんないや。魔術?もどこまで万能なのか。キスマークは魔術で消せないのかな?
今のところ一番感動してるのは髪の毛だけ濡れない魔術。あたしもこれだけでいいから使えるようになりたい。便利すぎる

「そういえばミズキの髪の色って染めてる?」
「うん。してる。でもここってカラーとかブリーチできるの?」
「からー?ぶりーち?がわかんないけど地の色じゃないの?」
「うん。今は暗めだけど地毛ではないよ」
「元の色にしてみてもいい?」
「いいよーめっちゃ傷んでるしもう地毛なんて覚えてないや懐かしい」
「今の色に戻らなくてもいいならやるよ?」
「どーぞ」

ノアはどんな色がでてくると思ってるんだろう?蛍光色とか?実際は陽の光が当たれば茶色に見えるけどパッと見は黒だ。いつぶり?高1は既に染めてたから5年?6年ぶりくらい?地毛すごく久しぶり

「キレイ…」
「そう?あたしからしてみればノアのかわいい紫のほうがよっぽどキレイ」
「ううん。生まれたままのミズキだって思ったらなんか感慨深いというか…とにかくキレイ。天使みたいだよ」

天使は絶対セクでは働かなさそうだけど。生まれたままというのは間違ってないかもしれない。髪の毛は地毛に戻ったみたいだし、プチ整形もしてない。もちろん本格的な整形も。まつエクは今おやすみでつけまだけどカラコンもしてないし、メイク前だから本当にすっぴん。シャワー中だから全裸だし本当になんの手も加えてない生まれたまま。ネイルもしてなかった。自爪がヤバすぎてオフして一週間はチップかシールで耐えようと思ってたから久しぶりに自爪だったんだ。ペディキュアも一緒にしてもらってるから今はシールだったし

「天使ではないだろうけど…ほんと全部が全部そのままのあたし。親以外だったらノアが初めてじゃないかな?」
「本当に?」
「うん。すっぴんとかならあるけど髪の毛も地毛は…初体験は中学のときだったけど化粧はもうしてたし一緒にお風呂はいるとかもしてなかったから、親以外ならノアが初めて」

ぎゅーっと抱き締められたけど、ノアにとってこのことはとても嬉しいことだったみたい。よくよく思えば男の人って大体生まれたまんまじゃない?でも今は男の人も化粧したりネイルケアもしてるからそんなこともない?

「でもネイルはしたいかも」
「ルネ様にお願いしてみよう」

アパレルだけじゃなくてサロンもやってるかな?



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