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『バイオレット担当らーみゃ、配信デビュー』
しおりを挟む連れてこられた繁華街の雑居ビルの地下はとんでもない広大な世界が広がってたって話。
流れで私を連れてきた男とセックスしてたら別の種類のイケメン二人がいきなり入ってきたのが前回。
第2話『らーみゃ、衝撃のデビュー』
「ドク!なにやってんだよ!この、あっ…」
この男はドクっていうのかって今知った。
怒鳴り込んできた男と目が合ったら気まずそうにされた。いや、そうでしょ。ドクに何か言いにきたのに下に明らかにセックス中な女がいれば気まずくもなる。しかも知らない女だし
「わぁおドクの大きいね意外」
もう一人の男は冷静だった。
「この子はえっと…らーみゃ。今日からアサヒとリュウセイと一緒にヒーローしてもらう」
「らーみゃ?」
「本名じゃよくないでしょ?まぁ芸名?馴染みがあるのは源氏名かな?そんなかんじ」
ヒーローしてもらうの意味もわかんないし、らーみゃって名前もよくわかんない。いや、名前そのまま読んだだけか。親が若気の至りで読めない名前なんかつけるからだ。
「とにかく二人とも、このまま話すにはらーみゃが気の毒だと思わない?着替えたら呼ぶからちょっとだけ席外してくれないかい?」
「…わかった。リュウセイ、戻るぞ」
2人の男が出ていく。え?半裸というかよっぽど恥ずかしいところ見られたんだけど
「あみな」
さっき出してもらったグラスからお茶を口に含んで口移しされた。氷も溶けかけてたから若干薄くなっているけど、喘いでたあとだったし助かった。
「ここであみなの本当の名前を知ってるのは僕だけだから。忘れないで。」
重たいーさっき会ったばっかりなのに重い。重いのは嫌いじゃないけど初対面だからこわい
服だけ整えた。メイク直しの時間はくれないらしい。スマートウォッチみたいなやつでなんか話してたからすぐ来るっぽい。よくまあこんな事後の部屋に普通に来るな。いや、日常茶飯事とか?
「おいドク!本部でやめろよ!」
日常茶飯事的なやつじゃないっぽい。さっきも入ってきた人が半ギレで入ってきた。わかる、人のセックスとか見ると気まずいよねわかるわかる。
「ほら座って座って。この二人はらーみゃと一緒にヒーローをするアサヒとリュウセイ。今怒ってた短髪がアサヒでニタニタしてる方がリュウセイ。二人とも、この子はらーみゃ。追加戦士」
え?そんなあっさりした紹介なわけ?信じらんない。
「いや、そのヒーロー?やるなんて言ってないんだけど」
「え?ついてきたじゃん」
「いや、強引だったって。まだやるって一言も言ってないし」
ドクは笑っているが笑い事じゃない。
「おいドク、お前拐ってきたのか!?しかも拐ってきた人間に対してあんなこと…」
正義感強そうな短髪、アサヒがドクを責める。そうだ、言ってやれ。そして帰してくれ
「ちがうってスカウト。まぁ別世界から連れてきたから拐ったっちゃ拐ったけど、ちゃんと戻れるし合意だよ、ね?らーみゃ」
断じて合意ではない。セックスも流されただけだし
「合意だと思ってるのドクだけじゃん」
リュウセイなる者が遂に口を開いた!
しかもその通り!私合意じゃない
「まぁそれはそれ、それよりコレ、さっきどうだった?」
腕掴まれたと思ったらさっきのバングル。アサヒとリュウセイも着けてた
なんでも追加戦士に合わせての新兵器らしい。
「いきなり何もかも数値はあがるし…なんなんだよこれ」
「さっきは光ったけど」
「らーみゃが性的快楽を感じるとアサヒとリュウセイのパワーになる素晴らしき装備さ」
はぁ?
「なにそれ?そもそも戦ってるときに性的快楽?無理じゃない?もしかしてこの子とんでもないドMとか?被虐趣味?」
「ちがうんですけど。なにこいつちょー失礼」
「話し方もバカっぽいし」
むきーっ!リュウセイ、こいつ絶対ムカつく
「敵側からね…あっ向こうもこの一連のお金は入っているから連絡はとれるんだ」
「じゃあ敵がくるのやめさせろよ」
「それはできないよ、僕たちも向こうも生きていく上で仕事とお金が必要なんだから。持ちつ持たれつってところだよ」
この世のどこに敵側と連絡を取り合う組織があるだろうか?見たこともないし聞いたこともない。
「まぁそれで新たな試みとして有料アダルト配信をと。とんでもない収益が見込めるってことで合意したんだよ。アサヒとリュウセイだけでもよかったんだけど、やっぱり紅一点は必要かな?って」
「はぁ!?この女がいなければ俺かリュウセイが!?」
「そう、R18で配信予定だった」
項垂れたアサヒ。いや、そうでしょ。
「ホントにアサヒとリュウセイでもよかったんだけど、やっぱり一部にしか需要がないとさ、そんなに収益、見込めないでしょ?」
いきなりお金の話になった。まぁ確かにこの二人、需要はありそうだけどストレートの人間への需要の方が大きいだろうからなーなんて普通に考えてしまった。いやいや、私じゃなくてもよくない?
「そもそも格闘技とかしてないから戦うとか無理なんだけど」
「らーみゃは戦わない」
なんのためのヒーローだ?
「らーみゃはエッチな目にあうお色気担当。まぁバトルスーツは着るけど」
「おいろけたんとー!?」
ヒーローといえば頭の先から爪先まで全身覆われてるイメージしかない、それでどうお色気?いや、なんで私?
「あー、らーみゃに見せてなかったね。アサヒとリュウセイのやつ。今見せてあげる」
おお、こっちは日本ってか地球?いや、ここはどこだよって話だけど、それよりかなり進歩してるっぽい。目の前にバンと映像が。スマホもないの?すごっ
私の知ってる戦隊とは違った。ヒーロー感が強め?全身タイツじゃなかった。それでもピタっとはしてるけど股間にだけ目がいくこともない。
内容は普通のバトルモノ。子ども人気ありそー
「まぁ見ての通り普通にヒーロー活動してるんだよね。でもやっぱり男児人気とそのママ達、ヒーロー好きの男性人気くらいしかなくて」
一瞬席を立ったドクが戻ってきたら密着して座ってきた。
「らーみゃって起爆剤が必要なんだ」
「いや、いらないっしょ」
ヒーローとして成立してるならお色気担当いらないだろ。金儲けだとしてもいらない。
「それで?その子が入ることによって俺たちのなにがかわるの?」
「うーん、いろいろあるけど一番は収入?ちゃんと還元するよ。今までのにプラスで手当てもつく。」
「手当て?なんだ?この女の護衛代か?」
「らーみゃとの絡みだね」
絡み!AVじゃん
「じゃあやろっかな。らーみゃちゃんかわいいし。乗り気じゃなかったけど給料増えるならラッキー」
「はぁ?リュウセイ!そんな簡単に」
「アサヒは嫌なの?あっアサヒは公務員だから申請とかあるしね、特別手当てのところに公開セックス代って書いて上司に提出でしょ?ウケる」
地獄じゃん。ようはエッチなことしたからお金もらいましたって上司に報告でしょ?うわ地獄
「よし決まり。らーみゃ、これあげる」
ドクからスマホとスマートウォッチを渡された。
「どっちもらーみゃの世界でも違和感ないやつにしといたから。この時計、変身できるやつだから肌身離さないで。あとこっちの端末はインフルエンサーらーみゃとして毎日なにかしら発信してほしいから渡すね」
「いや、やるなんて一言も」
「じゃあみんなコスチュームになったららーみゃの初投稿の写真とるよ!」
勝手に変わる機能らしい。
紫にアクセントに白が入った衣装だけどおかしい、あの二人よりかなり密着してるタイプなんだけど。
「体のラインは出るに越したことないよ。これからエッチなお姉さんとして活躍するんだから」
「子どもの教育によくないだろこれ」
「ブラジャーはないんだ。あー線でるからか。ってことは下も?」
リュウセイに背中をなぞられて声がでそうになる。はぁ?ブラまでチェックされんの?いや、むしろ今ノーブラ?下は…?スカートタイプの水着みたいなのだとしたら…
「ちょっと!さっきまで着てたやつは!?」
「ちゃーんと元に戻るし、エッチなこと以外の浮き乳首とかはちゃんと対応するから大丈夫」
「やだ!重力に負けるのはイヤだからブラジャーは許可して!ワイヤーありじゃなきゃいや!」
垂れるのイヤだからちゃんとしてるのに。こんなところでクーパー靭帯切ってらんない。
「うーん…らーみゃがそこまで言うなら…ワイヤーとか危ないかと思ったけど大事なんだ、ちょっと勉強になった」
ドクはそう言う。まぁ折れたワイヤー刺さるのは痛いけどそんなことないだろうきっと。
「じゃあ下着代も支給だね。こっちで買ってもいいし、らーみゃの世界ででもいいけど、多分今後スポンサーつくから自由に選べない可能性もあるから覚えておいてほしい」
下着会社もスポンサーになるヒーローなのか?
「アサヒもリュウセイも。いままで体作りには出てたけどらーみゃとの絡みで下着とか映るだろうから二人にもつくだろうし、メンズビューティー系もいつもより活発になるから期待してな。景気がよくなる。あっ配信するよ」
ノーブラのまま配信らしい
次回!
「やだー!切り取られてる!」
大成功だった新メンバー加入生配信はゲリラにも関わらず媒体において歴代トップ3に入る大人数の視聴者数を獲得してあとはデビュー戦を待つだけならーみゃ。
「余裕じゃん、なんにも起きない」
もらったお小遣いで買い物に出掛けたら敵に襲われた
「ちょっと!普通に公然ワイセツ!」
変身しても破れる服に困ってたら半笑いのアサヒとリュウセイがやってきた。
果たしてらーみゃは御披露目じゃない正式デビューなるのか!?エッチなめにあうお姉さん枠はらーみゃしかいない!
次回!『デビューはかまいたち、切り裂かれる服と衣装と下着!』
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