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別邸の君
しおりを挟む「しっかし坊っちゃんはどうするんだろうな?あの囲ってる子、もう2年も付き合ってるんじゃなかったか?」
「あー、別邸の彼女な。もう家ぐるみで隠してるんだから家で認めてるようなもんだよ。若奥様になる方がかわいそうで仕方ないよ」
結婚式前日、相手の家に挨拶に来たときに聞いてしまった使用人達のお喋り。隣にいるうちの執事と私付きのメイドが怒りに震えている。
「いいじゃない、まずは調べましょうか」
政略結婚上等よ。
「結婚式は明日ね」
義母になる方に言われるが微笑みのみ返しておく。
「緊張しているのかい?うちはそんな厳しくないから安心していいんだよ」
義父になる当主にも微笑みのみ。
「明日からここが我が家になるんだから」
そう言うのは明日夫になる婚約者。微笑むこともなく無表情になってしまう。
「窓の外、あちらは?別邸ですか?」
三者三様にあわてふためいている様が笑える。うちの二人は今人を使って調べている最中だろう、すこし口角が上がっている。
「え、えぇ。でもあそこは誰も使っていないから。気にしなくていいのよ」
「そうだ。あんな古い別邸よりこの本邸のほうがいいぞ!」
義両親は一生懸命フォローしてくるが顔を青ざめている婚約者が本当に笑える。どうするのかしらね?
「私あちらの方が日当たりがよさそうなのであちらに住みたいですわ。誰もいらっしゃらないなら明日の輿入れのときにはもう使える状態にはなりそうではなくて?楽しみだわ!」
挙式前日にお通夜みたいなの本当に愉快。
「では私はこれで。本邸に運び入れている家具はすべて別邸に移していただきますようお願いいたします。我が家の使用人もあとでこちらへ向かわせますので遠慮なく手伝いをさせてくださいませ。」
この部屋の外が慌ただしいということは使用人も含めてこの家の人間は別邸に囲っている女のことは周知の事実ってところね。上等よ。
私は家に戻るなり今日のことをすべて話した。執事とメイドが調べた別邸のお姫様のことも全て。
父は怒りに震えて母は微笑みを浮かべている。あぁいやだわ、私この二人にそっくりなんだった。
「まぁまずうちの派閥の者達には周知しておくよ」
父は執務部屋に向かい、母も席を立ち
「貴族という貴族の茶会やパーティーに参加するってお返事を書かなくてはならないわね」
と意気揚々と自室へ向かった。
「私達はどうしましょうか?磨く予定だったけどバカらしくなったわね、私もお友達達に今日あったことと今度からは別邸宛に手紙、見られたくない内容のものは実家に送ってと知らせなくてはならないわ」
メイド達や執事達と話をしながら何通か手紙をしたためて、相手の家に届けてもらう。挙式前日の手紙とあってか使者にそのまま返事や言付けをしてきた者ばかりだった。
「あぁ愉快ね、明日が楽しみだわ」
挙式当日、我が家は相手の家より早く入り司教様にお話をした。相手にはもう2年も囲っている平民の彼女がいること、それを家ぐるみで隠して今回の結婚があるということ。不貞を許さない司教様とその下についておられる司祭様方は大変にご立腹である。
「我が家からの願いは誓いを省いて欲しいというだけです。」
父は心付けですと結構な金額を渡していた。司教様は半分を受け取り半分を返してきた。いやいや受け取ってくださいよって言いたいが向こうの方が立場が上だ、どうぞどうぞなんて出来ない。
「まぁ出来ることといえば…私が様々なことを説いたあと体調不良で倒れますので、誓いはなしということで。神も誓いが始まらなければ祝福もしませんでしょう。」
はははははと笑った司教様は神職者とは思えなかった。
挙式会場の雰囲気は異様だったそうだ。私は式が始まるまで中には入っていないのだが、見ていた執事いわく、新郎側の親族は青ざめて我が家の親族や招待客は殺気だっていた。何もわからない新郎側の招待客はただただなにが起きているかわからない様子だったと。
式は夫となる家に向けての小言ともとれるありがたい話を直々にされた司教様お倒れになって、我が家の人間達が司教様に付いていかなければ!と慌ただしくしてそのままお開き。ベールで顔がみえなくてよかったわ、すっごい笑顔だったと思うわ私。今頃司教様と司祭様方とワインでも開けていそうだ。
本当なら実家に帰りたいが仕方ないので夫の家に向かう。歓迎していますムードがすごいが歓迎されても困る。どうせこのエントランスに使用人も集まっているのだろう。なら先に言っておくべきじゃないだろうか?
「平民の方を囲っておられるのを家ぐるみで隠していた方々を信用することはできませんわ。私は別邸で過ごしますし、食事や掃除はすべて我が家から連れてきたメイドや執事がしますのでどうぞお構い無く。ではみなさまごきげんよう。」
使用人の一人が出てきて何かを訴えてきているが、私は使用人と仲良くするつもりもないし、身分が下の者から話しかけるのは御法度なのだからルールもわからないやつの声に耳を傾ける必要もないので別邸に移動する。
「そうね、手紙を隠されたりするのも厄介だから門のところにもうちの人間を一人配置しましょうか。ねぇどう思う?」
執事はすぐに家に手配しに行ってくれた。
気心知れた人間しか置かない、まぁ長期の旅行みたいなものね。
*****
「ごきげんよう。なんとお呼びしたいいのかしら?」
友人の発言はごもっともである。結婚は形だけ、結婚式で誓いもしていないから正式には夫婦ではない、別邸を借りて住んでいると伝えているのだから。
「そうね、家の名前も違うしこの家の家名も違う…ご令嬢でいいわ」
「貴女だけよ、自分のことをご令嬢って呼べなんて提案するのは。他の皆様は?」
「これからよ。テラスにティーセットを用意しているの」
テラスに着くなり友人はお腹を抱えて笑いだした。
「薔薇を塀代わりにするなんて貴女だけよ!」
「別邸は頂いたけど庭がねー、私の好みではなかったから見える範囲だけでも薔薇にしてみたの。品種も色々あるでしょう?それなら塀にできるような品種にしてみようって庭師とも話して」
「だから門から入ったとき庭の一部がおかしかったのね。最初本邸に案内されそうになったから、別邸に!別邸に呼ばれているんですって大きな声を出したらあなたの実家で見たことある方がすぐ来てくれたわ」
私の友人を本邸に案内したところで何もないと思うのだが、本当にこの家の人間の考えていることはわからない。
「大方あなたを説得してくれとかでしょう?友人の話なら耳を貸すとでも思ったんではなくて?みんな式の前日に話を聞いているし、社交界にも話は広まっているんだから無理よね」
扇を使うこともなく大口を開けて笑っているが、あなたのお付きの人間は今にも頭を抱えてしまいそうな顔をしているわ。
他の友人達も来て楽しく過ごした。
「そういえば新聞社の人間が貴女に会いたいって。今も憶測で面白おかしく記事を書いているけれど、そろそろ当事者のインタビューでも載せたいんじゃなくて?」
一人の友人からそう言われて少し考えたが答えはひとつしかなかった。
「そうね、お受けしようかしら。そろそろ新しい物件も見つかるしここを出ていくきっかけになるわ。そうと決まれば実家や司教様に連絡をとらないと。皆様楽しみにしていてね」
やることが一気に増えた。
*****
「ふふっ、まだ普通に顔を出せるなんて随分と強靭なハートをお持ちなのね」
「だって平民の愛人を本邸に囲っておられるのでしょう?今や女主人気取りですって」
「まぁ!夫人も落ちたものね。あんなに偉そうにしていても息子の不貞には何も言わないなんてよっぽどかわいいんでしょうよ御子息が」
久々に参加した夜会では皆隠すこともなく堂々と私達一家に対して物申してくる。
「あら?お嫁さんは連れてこないのかしら?あっ、お嫁さんに不貞がバレてなんの支援もして頂けないんですっけ?夫人のドレスも以前見たものと同じ。心中御察ししますわ」
主催者に挨拶にいったときに言われたこの言葉に母は顔を赤くしているのか青くしているのかわからないくらい顔色がころころ変わる。
あまりの居たたまれなさに会場を辞して家に戻ってきた。
「全部あなたのせいよ!」
母が泣き叫ぶことが増えた。結婚式の当日、いや正確には前日に別邸に囲っていた彼女の存在が婚約者にバレてから。
「平民の方を囲っておられるのを家ぐるみで隠していた方々を信用することはできませんわ。」という彼女の一言で我が家は地獄へ叩き落とされたのだ。
時期をみて愛人として囲っていた女は追い出すつもりだったのに、まさかの本邸にまで上がり込んできた。
別邸を取り囲むように薔薇の生垣、門には彼女の家の人間が必ず一人は立つようになった。客人から問われれば包み隠さず真実を伝えるので噂はどんどん広まった。
別邸にいる妻である彼女はそれはもう毎日を悠々自適に過ごしているようだ。商人がきたり友人が来たり、はたまた別邸でランチパーティーを開いてみたり。本来ならこの本邸で私達も含め楽しく催されるはずだったものは全て別邸で彼女が指揮を執って行われている。私達家族、使用人も含め誰も立ち入ることは出来ない。
「教会から手紙が来ております。えっとその…旦那様と奥様、若様とその…連名で」
「そのとは?」
「若様の…えっと…」
形容し難いのだろう。捨てる予定だと聞かされている愛人のことだ。
家族と愛人と共に協会に行って信じられない宣告をされたのは翌日のことだった。
*****
『別邸の君の胸の内と真相とは!?』
センセーショナルな見出しと私の写真が大衆紙と同日発売のゴシップ誌を飾ったのは数日後だった。
「旦那様から新しい縁談があるとのお話ですが」
「うーん、少し待っていてもらって。受ける気がないわけではないのだけれど、今日のこの記事でどうなるかわからないでしょう?」
「それが…旦那様も釣書とご一緒に参られてまして…今応接間に案内致しました」
「本当にお父様ったら…家に帰る気はあるからと伝えてもう少し待ってもらって頂戴」
父を待たせるのにも理由がある。先日来大変世話になった司教様への手紙があるからだ。結婚式の時の礼はしてもしきれず、協会への寄付金などの手続きなどやることは沢山ある。司教様へお伝えせず孤児院に寄付などもできないのですべて司教様へお伝えせねばならないのだ。
「お願い、お父様に会うのに髪をおろしたままではいられないわ。軽くでいいの纏めてちょうだい」
その場にいるメイドももはや気心知れた仲なので私が手紙を綴りながらでも髪を結わいてくれる。
手紙をしたためたあとは執事に渡すようにお願いをし、ようやく父の前に顔を出す
「お待たせいたしましたお父様」
「司教様への手紙だと聞いたからな、待つのは仕方ないさ」
手に持っている書類は恐らく新しい結婚相手の釣書。どうみても1枚ではないのが伺える。
「とりあえず家賃もバカにならないから家に戻ってきなさい。この建物と土地が気に入ったのであれば家の方で買い取るから安心しなさい」
あっさり父がこの屋敷を買ってくれることになった。ラッキー。
この家はただの仮住まいとしてだけではなく立地なも拘った。立地?それはショッピングの行き来の楽さだ。
「幸い戸籍には傷もついていないし、お前は被害者となっているから問題もない。被害者という点については些か疑問もあるが」
「あら?どう考えても私は被害者でしょう?」
「まぁそう思うならそうだな…あちらの家は苦労しているようだよ。なんでも神に祝福されたと平民の女が触れ回っているようだからね。神を嘲笑ったと世の中では笑い者になっているというのに」
私があの家に通っていた時や住んでいた時は全く知らないがそんなかんじの人はいなかったと思う。好きな男が自分のために政略結婚相手を捨てたなんて平民からすれば夢のようなことなんだろうな。幸せな人だなーとしか思わない。
「それで?お父様は家に私を戻してどうなさるの?政略結婚なら全然いいけれど」
「お前はどうしたい?」
どうしたい?正直やりたいことはやり尽くしたし特にないかもしれない。実業家になるほどの才もないし社交界を牛耳るような器でもない。かといって家庭に入るだけではつまらないだろうし
「悩むほど選択肢があるのはいいことだ」
逆ですお父様、なさすぎるんです。
「今日持ってきたのは私からの推薦だ。実業家でまだ低くはあるが自身の爵位もある、将来性と人間性では今来る相手で一番いいと判断して持ってきた。」
実業家で自身の爵位ってことは元は貴族の生まれで次男以降ってことか。前回の甘ったれ坊っちゃんに比べたら全てが優良物件に思える。
「ではその事業のお手伝いをしてもよろしいのならお顔合わせをしましょうと先方にお伝え願えますか?」
「そうか!乗り気か!まだ写真もみていないというのに」
私が顔で選ぶような人間だと思っているのだろう。まぁ前回のはそれもあったが、結局顔をみることは式後は殆どなかったけれど。
それがどうだろうか、この家を拠点に商売をして大儲けしてあれよあれよと爵位が上がるなんてこの時思えただろうか?いや、思わなかった。
「また君の紹介は別邸の君だよ。」
あの時父に勧められて見合いをした男は今の夫。上が空いたので爵位は上がった。空いたのはどこって?それは御察しの通りだろう。
「いいんではなくって?ここも別邸だし」
商売の拠点としてあの時の家を使っているが皆が別邸と呼ぶので私も別邸と呼ぶ。
「子爵夫人という肩書きより別邸の君なんだよ?」
「まぁ名前でだされるよりわかりやすいわ。あの別邸の君の旦那様は子爵なのねってすぐわかるもの。あなたのお仕事には役に立つでしょう?」
「それはそうだけど」
新聞を見ながら不満そうな夫の頭部にキスを落とせばキラキラした目で見上げてくる。
こんな幸せでいいのかしら?まぁあちらで幸せにならなくてよかったとしか思わないんだけれどね。
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