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file.03 猫探し
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この探偵、感度良好につき取り扱い注意
file.03 猫探し
「そういうわけで今回の依頼は珠莉と秋人の2人で担当な」
秋人が事務所入りしてからしばらくは研修を兼ねて諒介について回り直接2人が組むことはなかった。そのおかげもあってか珠莉の拒否感も和らいではいたがとうとう2人のタッグの機会がくることとなった。
嫌そうな顔を崩さないまま彼女は秋人に声をかける。
「来て、準備するから」
事務所はビルの2階で1階には探偵事務所らしく喫茶店が入っている。その裏手の車庫に入る。社用車に猫用の捕獲かごなどを説明しながら運び込む。
「てっきり僕と組むのは断るのかと」
言われ珠莉は秋人を見る。こうして口を利くまではストーカーなのでコミュ障と決めつけてまともにしゃべれるとも思っていなかった。それが諒介との会話を聞いていても普通に話している。大学にもきちんと通っているらしい。それがどうしてこうした性癖の持ち主になったのか。人ってわからないよなーと思いつつ応えて
「所長、猫アレルギーなんだよ。だから捕獲は基本私1人だったんだよね。聞き込みやビラ配りはやってくれるけど実働部隊は無理でしょ。だから人がいるのは正直助かる」
ざっくりと事情を話して珠莉は尋ねる。
「猫好き?」
「好き?」
顎に手を当て思案した後秋人は
「動物は飼ったことないのでよくわかりません。珠莉様は好きなんですか?」
「いやぁ、いいいいーーー。その珠莉様ってのやめない?」
首元を押さえ怖気を震いながら言う珠莉に対し
「でも僕にとっては菩薩さまのような珠莉様を珠莉様というのは譲れないというか……」
「じゃあ、せめて人前ではやめて!」
前髪で目の表情は窺えないものの不服な様子の秋人だったがしばらくして納得したように
「わかりました。人前では先輩とでも呼ばせてもらいますね」
と機嫌よく応える。
「うん、お願いね!」
ほっとしながら応じた珠莉に秋人は
「珠莉様呼びは2人だけの秘密ですね」と囁いた。
現場は予想外にうまく回っていた。初めて一緒に働いたが涼介の研修が良いというよりは何より秋人の勘働きの良さにあると思われた。地頭が良い印象と思っていたがそういえば普通に最高学府だった。
(理系って言ってたけどいつ勉強してるんだ??ストーカーの合間か……)
そんなこんなで段取りよく聞き込みから最近猫の声が聞こえるようになったという証言が得られ、早速2人は現場に向かうこととした。
現場は住宅地の細い排水路とのことだった。確かに奥から微かに猫の声が聞こえた。たぶん珠莉でないと聞き落とすくらいの声。話より弱ってきているのかもしれない。
水路の片側はせせり立つ崖上の壁。上は住宅地になっている。傾斜がついていて排水のぬめりから足場がなさそうだ。反対側は公園で夾竹桃の茂みと柵がある。
(どぶさらい用の長靴一式持ってくりゃ良かった)と思いつつ
「こりゃ公園から回るしかないなー」
と秋人に告げ2人で茂みをかき分けながら奥に進む。
(聞こえた!)
「あそこ…」
声を潜めて対岸の傾斜面から出ている排水口を指差す。
「どこからあんな所に?」
「たぶん住宅地の方からずるずると落ちてきたのね。ずいぶん汚れてる」
「排水路まで落ちてしまわなくて良かったですね」
正直目的の猫かは見分けることもできない有様だが見かけた以上保護しないわけにもいかない。
「どういきます?」
「対岸までは距離も近いし網で掬うわ」
2人は正面まで猫を刺激しないようにゆっくりと回り込む。猫も気づいてにゃぁと小さく鳴いた。助けを求めているようにも見えるが網に対しては尻込みをしてしまう。じりじりと排水口の中に逃げ込もうとするのを見て
「網はダメですね。案外距離もないから直接手を差し伸べるのはどうです?」
「わかった。私が柵から乗り出すから身体支えて」
珠莉は柵に身を預けるようにして乗り出し秋人は腰をつかんで支える。
「ひゃっ。腰直接触るなぁ!」
ビスチェとパンツの間の素肌に触れられ身をよじる珠莉。
「暴れないで。落ちますよ」
涼しい顔で応える秋人の腕をバンバンと叩きながら
「肌じゃなくてパンツの上から!」
「はいはい」
と仕方なさそうにレザーパンツの腰の辺りを支える。
やっと落ち着き猫の方に手を伸ばす。だが届きそうになると猫が少しずつ尻込みしてしまい珠莉は更に身を乗り出す。
すると自然と股上の浅いレザーパンツが上体を伸ばすことで隙間から下着と尻の割れ目がじりじりと顔を覗かせる。
(隙間が誘惑する……)
誘惑には抗わない主義の秋人は躊躇なくその隙間に手を突っ込み下着のパンツの上から尻をつかんだ。
「はわぁ。馬鹿!パンツはパンツでもそっちのパンツじゃなあい!」
激怒しながらも猫を刺激しないよう囁くように怒鳴るがそれに応えて
「じゃあこうですかね」
と更に手を中に滑り込ませて生尻をがっしりとつかむ。
「ひゃあうん」
と今度は押さえられず声が出る。
「うわー。すべすべで触るだけで気持ちいいですよ。外から見て筋肉質と思ったらふわふわの揉み心地じゃないですか。
「こら、や、め…」
「なんかこの触り心地覚えがあると思ったらあれです。僕の好きなうどん屋さんがあるんですけど、そこのうどんですね。表面が柔らかいのに中はしっかり芯がある。あの触感、揉み心地」
「なん、の、話……」
「珠莉さんの生尻の話です」
「……早く手抜け!ぶっ飛ばすぞ」
「ほらほら猫が怖がって奥に入っちゃいますよ」
片手で尻を押し広げながら逆の手で割れ目をつーとなぞる。
「あ、あん」
「やらしい声出ちゃってますよ、人に聞かれるかも」
その可能性に至り珠莉は軽く絶望した。
「そう思うならこの手……抜いて」
「嫌です」
(こいつは……)
怒りに身を震わせながら身を震わせるものがそれだけではなかった。
「はぁ、はぁ、んん……、はぁん」
「声押さえられいなら、あんっ♡の代わりににゃん♡って喘ぐのはどうですか?」
「ば、馬鹿なの?なんなの?もう嫌ー」
「猫も仲間と思って出てくるかもしれないと思ったんですけどね」
(…………………)
珠莉は考えることをやめた
「……にゃん」
「珠莉様、可愛いですよ」
囁きながらも手は遠慮なく揉みしだいている。
「にゃ、にゃにゃーーん、にゃ、にゃにゃ。にゃにゃにゃ。にゃーーん。にゃ、にゃにゃーーーん。にゃ、にゃ、あん、にゃーん。にゃ、にゃ、にゃ、にゃ、にゃにゃーーーーーん!!」
「お尻だけでイっちゃうんですね」
軽く痙攣した珠莉の身体の上を橋のようにして渡りながら猫は秋人を見上げ
「にゃぉ」と鳴いた。
「さて、こっちの猫ちゃんは探し猫さんですかねー?」
事務所に戻りの車の中
「スピード解決良きかな良きかな」
と諒介が上機嫌なのに対しテンション低めな2人。
「それでなんで2人ともボロボロなの?」
「僕が……」
と秋人が答えかけたのを遮り珠莉は
「はーい、新人に不適切な行動が見られたので制裁しました」
「何よそれ?もう少しお手柔らかに頼むわ。……それにしても今日はえらく猫が盛ってたな」
思わず絶句した珠莉を見ながら秋人は得意げに
「可愛い猫がいまして」
その後の展開は推して知るべし。
file.03 猫探し
「そういうわけで今回の依頼は珠莉と秋人の2人で担当な」
秋人が事務所入りしてからしばらくは研修を兼ねて諒介について回り直接2人が組むことはなかった。そのおかげもあってか珠莉の拒否感も和らいではいたがとうとう2人のタッグの機会がくることとなった。
嫌そうな顔を崩さないまま彼女は秋人に声をかける。
「来て、準備するから」
事務所はビルの2階で1階には探偵事務所らしく喫茶店が入っている。その裏手の車庫に入る。社用車に猫用の捕獲かごなどを説明しながら運び込む。
「てっきり僕と組むのは断るのかと」
言われ珠莉は秋人を見る。こうして口を利くまではストーカーなのでコミュ障と決めつけてまともにしゃべれるとも思っていなかった。それが諒介との会話を聞いていても普通に話している。大学にもきちんと通っているらしい。それがどうしてこうした性癖の持ち主になったのか。人ってわからないよなーと思いつつ応えて
「所長、猫アレルギーなんだよ。だから捕獲は基本私1人だったんだよね。聞き込みやビラ配りはやってくれるけど実働部隊は無理でしょ。だから人がいるのは正直助かる」
ざっくりと事情を話して珠莉は尋ねる。
「猫好き?」
「好き?」
顎に手を当て思案した後秋人は
「動物は飼ったことないのでよくわかりません。珠莉様は好きなんですか?」
「いやぁ、いいいいーーー。その珠莉様ってのやめない?」
首元を押さえ怖気を震いながら言う珠莉に対し
「でも僕にとっては菩薩さまのような珠莉様を珠莉様というのは譲れないというか……」
「じゃあ、せめて人前ではやめて!」
前髪で目の表情は窺えないものの不服な様子の秋人だったがしばらくして納得したように
「わかりました。人前では先輩とでも呼ばせてもらいますね」
と機嫌よく応える。
「うん、お願いね!」
ほっとしながら応じた珠莉に秋人は
「珠莉様呼びは2人だけの秘密ですね」と囁いた。
現場は予想外にうまく回っていた。初めて一緒に働いたが涼介の研修が良いというよりは何より秋人の勘働きの良さにあると思われた。地頭が良い印象と思っていたがそういえば普通に最高学府だった。
(理系って言ってたけどいつ勉強してるんだ??ストーカーの合間か……)
そんなこんなで段取りよく聞き込みから最近猫の声が聞こえるようになったという証言が得られ、早速2人は現場に向かうこととした。
現場は住宅地の細い排水路とのことだった。確かに奥から微かに猫の声が聞こえた。たぶん珠莉でないと聞き落とすくらいの声。話より弱ってきているのかもしれない。
水路の片側はせせり立つ崖上の壁。上は住宅地になっている。傾斜がついていて排水のぬめりから足場がなさそうだ。反対側は公園で夾竹桃の茂みと柵がある。
(どぶさらい用の長靴一式持ってくりゃ良かった)と思いつつ
「こりゃ公園から回るしかないなー」
と秋人に告げ2人で茂みをかき分けながら奥に進む。
(聞こえた!)
「あそこ…」
声を潜めて対岸の傾斜面から出ている排水口を指差す。
「どこからあんな所に?」
「たぶん住宅地の方からずるずると落ちてきたのね。ずいぶん汚れてる」
「排水路まで落ちてしまわなくて良かったですね」
正直目的の猫かは見分けることもできない有様だが見かけた以上保護しないわけにもいかない。
「どういきます?」
「対岸までは距離も近いし網で掬うわ」
2人は正面まで猫を刺激しないようにゆっくりと回り込む。猫も気づいてにゃぁと小さく鳴いた。助けを求めているようにも見えるが網に対しては尻込みをしてしまう。じりじりと排水口の中に逃げ込もうとするのを見て
「網はダメですね。案外距離もないから直接手を差し伸べるのはどうです?」
「わかった。私が柵から乗り出すから身体支えて」
珠莉は柵に身を預けるようにして乗り出し秋人は腰をつかんで支える。
「ひゃっ。腰直接触るなぁ!」
ビスチェとパンツの間の素肌に触れられ身をよじる珠莉。
「暴れないで。落ちますよ」
涼しい顔で応える秋人の腕をバンバンと叩きながら
「肌じゃなくてパンツの上から!」
「はいはい」
と仕方なさそうにレザーパンツの腰の辺りを支える。
やっと落ち着き猫の方に手を伸ばす。だが届きそうになると猫が少しずつ尻込みしてしまい珠莉は更に身を乗り出す。
すると自然と股上の浅いレザーパンツが上体を伸ばすことで隙間から下着と尻の割れ目がじりじりと顔を覗かせる。
(隙間が誘惑する……)
誘惑には抗わない主義の秋人は躊躇なくその隙間に手を突っ込み下着のパンツの上から尻をつかんだ。
「はわぁ。馬鹿!パンツはパンツでもそっちのパンツじゃなあい!」
激怒しながらも猫を刺激しないよう囁くように怒鳴るがそれに応えて
「じゃあこうですかね」
と更に手を中に滑り込ませて生尻をがっしりとつかむ。
「ひゃあうん」
と今度は押さえられず声が出る。
「うわー。すべすべで触るだけで気持ちいいですよ。外から見て筋肉質と思ったらふわふわの揉み心地じゃないですか。
「こら、や、め…」
「なんかこの触り心地覚えがあると思ったらあれです。僕の好きなうどん屋さんがあるんですけど、そこのうどんですね。表面が柔らかいのに中はしっかり芯がある。あの触感、揉み心地」
「なん、の、話……」
「珠莉さんの生尻の話です」
「……早く手抜け!ぶっ飛ばすぞ」
「ほらほら猫が怖がって奥に入っちゃいますよ」
片手で尻を押し広げながら逆の手で割れ目をつーとなぞる。
「あ、あん」
「やらしい声出ちゃってますよ、人に聞かれるかも」
その可能性に至り珠莉は軽く絶望した。
「そう思うならこの手……抜いて」
「嫌です」
(こいつは……)
怒りに身を震わせながら身を震わせるものがそれだけではなかった。
「はぁ、はぁ、んん……、はぁん」
「声押さえられいなら、あんっ♡の代わりににゃん♡って喘ぐのはどうですか?」
「ば、馬鹿なの?なんなの?もう嫌ー」
「猫も仲間と思って出てくるかもしれないと思ったんですけどね」
(…………………)
珠莉は考えることをやめた
「……にゃん」
「珠莉様、可愛いですよ」
囁きながらも手は遠慮なく揉みしだいている。
「にゃ、にゃにゃーーん、にゃ、にゃにゃ。にゃにゃにゃ。にゃーーん。にゃ、にゃにゃーーーん。にゃ、にゃ、あん、にゃーん。にゃ、にゃ、にゃ、にゃ、にゃにゃーーーーーん!!」
「お尻だけでイっちゃうんですね」
軽く痙攣した珠莉の身体の上を橋のようにして渡りながら猫は秋人を見上げ
「にゃぉ」と鳴いた。
「さて、こっちの猫ちゃんは探し猫さんですかねー?」
事務所に戻りの車の中
「スピード解決良きかな良きかな」
と諒介が上機嫌なのに対しテンション低めな2人。
「それでなんで2人ともボロボロなの?」
「僕が……」
と秋人が答えかけたのを遮り珠莉は
「はーい、新人に不適切な行動が見られたので制裁しました」
「何よそれ?もう少しお手柔らかに頼むわ。……それにしても今日はえらく猫が盛ってたな」
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