キミを幸せにするデータ

 私のクラスにはデータマンがいる
 授業内容も、あの子の恋愛模様も、今日の学食のメニューまで、彼のデータに掛かれば全てがお見通し——

「なにぃ!? そんなの俺にデータにないぞ!?」

 ——というわけでもなかった。

 データ正答率は約50%。
 データにないことが起きるとなぜかメガネが割れ、両膝をついて落ち込んでしまう。
 データマン神宮司くんは残念なイケメンとしてクラスに認識されていたのだが……


「(神宮司君の素敵な所を知っているのは私だけなんだなぁ……)」

 私だけが知っている。

 データマン神宮司君の魅力は正答率半分のデータなんかじゃないのだ。
24h.ポイント 0pt
0
小説 191,953 位 / 191,953件 青春 7,029 位 / 7,029件

あなたにおすすめの小説

《松葉杖のスピードじゃねえ》

三輪
青春
待ってくれ、青春ってなんだったっけ?

水辺のリフレイン

平木明日香
青春
丹後半島の北東部、漁村伊根町。朗らかな村人たちに囲まれて生まれ育った下村カモメはある日、幼なじみの喜多川唄に海の貝殻を取ってほしいと頼まれる。 海の貝殻を約束の数だけ集めたカモメは、待ち合わせ場所の浜に行く。そこで一匹の小汚い鳥に出会う。その時、彼女は不思議な光に身を包まれた。 待ち合わせ場所に一向に来ない唄。カモメが村に戻ると、村人たちは口を揃えて他人扱いし、冷たく接してくる。更には次の日、学校で会った唄までカモメのことを初対面であるかのように言い出し、「10年前に溺れ死んだ友達」に似ていると言い出す。 唄から友達の墓にお参りに行ってほしいと言われ、カモメは町外れにある岬へと向かう

男子高校生の休み時間

こへへい
青春
休み時間は10分。僅かな時間であっても、授業という試練の間隙に繰り広げられる会話は、他愛もなければ生産性もない。ただの無価値な会話である。小耳に挟む程度がちょうどいい、どうでもいいお話です。

あしたのアシタ

ハルキ4×3
青春
都市部からかなり離れた小さな町“明日町”この町の私立高校では20年前に行方不明になった生徒の死体がどこかにあるという噂が流れた。

DiaryRZV500

深町珠
青春
俺:23歳。CBX750F改で峠を飛ばす人。 Y:27歳。MV750ss、Motoguzzi850,RZ350などを持っていた熱血正義漢。熱血過ぎて社会に馴染めず、浪人中。代々続く水戸藩御見医の家のドラ息子(^^:。 Nし山:当時17歳。RZ250。峠仲間。 などなど。オートバイをめぐる人々のお話。

宵宮高校の日常

ちくわぶ太郎
青春
どこにでもある平凡な高校 そんな宵宮高校の生徒達の日常と成長を描いた物語

サクラ

Rh
青春
何故か心霊スポットに住む不愛想で皮肉屋な生粋のオカルトマニアの桜。そんな彼と、彼の通う春日(はるひ)高校のオカルト研究部員、雅也、凜、花が町に潜む『底知れぬ悪意』と対峙する青春怪異群像劇。 更新遅めです

刹那よ、永遠に

イチ
青春
楽しむ事をモットーにしている隼人 勝つことにこだわる冬弥 中学の時は同じ目標を持ち共に切磋琢磨していた2人だったが…