悪魔のお悩み相談所

春風アオイ

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設定資料集

①種族について

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〇天使族
セフィラ:Hod
ルーナ:治癒
派生種族:堕天使
白い翼を持つ人型の種族。温厚で平和主義な性質。大半は治癒院に勤め、国民を癒している。
ほぼ全員がミリシア教徒であり、聖樹に勤める者も半数以上が天使族。治癒能力の高さは信仰心に比例すると言われている。
主に聖都に住んでいるが、他種族領で治癒院職員として生活している者もいる。
かつては悪魔族と不和があった。現在ではかなり緩和され、聖都中心部に暮らす同郷の種族として友好的な関係を築いている。

〇悪魔族
セフィラ:Chokhmah
ルーナ:なし
派生種族:吸血鬼族
黒い翼を持つ人型の種族。明るく好戦的な性質。ルーナは無いが、身体能力を強化する能力を持つ者が多い。
多くはミリシア教徒で、聖都にある悪魔族の子供に勉学を教える学舎はミリシア教の教会が大半。
主に聖都や郊外に住んでいる。
妖魔族や魔族など、同じく戦闘能力の高い種族と相性が良く、ハーフも多く存在する。

〇魔族
セフィラ:Binah
ルーナ:魔術
派生種族:なし
人型の種族。勤勉かつ実直で、実力主義の社会を形成している。魔術の属性(炎、水など)によって髪や瞳の色が変化することが特徴の一つ。魔術は戦闘において非常に有用性が高い為、学舎では座学と実戦を学び、強い魔族ほど尊敬される。
前述の属性は精霊が司るものが多く、ミリシア信仰も広く伝わっているが、精霊そのものを崇拝する傾向にある。
主に王国南部に街を造って生活している。
基本他種族との軋轢は無く、種族内で争うことが多い。

〇妖精族
セフィラ:Netzach
ルーナ:魔法
派生種族:なし
通常体型の人型種族の掌に乗る程の大きさで、背中に透明な羽根を生やした人型の種族。天使族や悪魔族とは異なり飛行可能。魔族とは似て非なるルーナを持ち、自然や天気などの『現象』そのものに干渉できるほどの強力な能力者が多い。それ故に高慢な面があり、他種族、特に魔族を見下している節がある。魔族同様、種族内部は実力主義社会。
魔族より過激な精霊信仰で、自然に仇なす存在を決して許さない。自然を穢す能力を持った者はそれだけで罰せられることもある。
王国西部の森の中で集落を形成している。
他種族と関わり合うことは滅多になく、族長を除けば聖都どころか近隣の街にすら出向かない。『幻の種族』とまで言われ、都市伝説化されていたりもする。

〇妖魔族
セフィラ:Gevurah
ルーナ:妖術
派生種族:多数
主に人型の種族だが、能力によっては姿形を自由に変えられる。性質も幅広く、他種族と関わり合うことを好む者もいれば、自己中心的な生き方をする者もいる。家系や居住地など、一定のグループごとに異なるルーナを持つという特殊な種族。彼らの能力の総称が『妖術』である。俗称は『妖』『妖怪』など。
ミリシア教信仰は相対的に見れば少ない方。洞窟や地下に暮らす者が多い為、土や闇を司る神族を崇める傾向にある。
主に王国東部で生活している。妖魔族のテリトリーは無法地帯に等しく、東部は特に王国内でも危険区域と看做される。そのためどちらかというと疎まれる種族。
悪魔族、魔族との関わりは強いが他の種族とはあまり関係がない。

〇亜人族
セフィラ:Chesed
ルーナ:多数
派生種族:多数
主に人型の種族。種族の特徴的には妖魔族と類似するが、彼らと違い能力を使わずとも身体に何らかの特徴がある。有名なのは獣人族や小人族など。絶対数が少なく、種族内で少人数の集落を形成する。親しみやすく朗らかな性格の者が多い。
ミリシア教信仰と同程度に土着の神族信仰が存在する。両宗教を信仰する者が多数派。
王国北東部で点々と暮らしている。亜人族の派生種族同士は仲が良く、何かあれば亜人族全体で固まって行動する。族長も派生種族の長による話し合いで決めている。
他種族との関わりは薄いが、全体を通して友好的。

〇幽霊族
セフィラ:Yesod
ルーナ:浮遊
派生種族:なし
人型で下半身が半透明な種族。気弱かつ消極的、もしくは楽観的な性格の者が大半。浮遊限界は個人差があり、人によっては数センチ浮き上がるだけでもやっとだったり、大木を悠々と飛び越せたりする者もいる。ちなみに透過は出来ない。
ミリシア教信仰者が多数だが、唯一神話に登場しない種族である為他種族よりは教義が緩め。出自も含めて謎が多い。
王国北部の山岳地帯で暮らしている。
他種族との関わりは薄い。

〇精霊族
セフィラ:Malkuth(神族と統合)
ルーナ:自然操作
派生種族:なし
不定形だが、上位の個体は人型を取ることが多い。全体的に掴み所がなく自由奔放な性格。魔族の属性にある炎や水、光などの自然現象を自在に操れる。魔術や魔法の上位互換な能力だが、その分本人達も自然の影響を大きく受け、最悪外的要因で死に至ることもある。この国で自然が重視されるのは彼らの性質にも拠る。
宗教信仰の文化はないが、ミリシアは相当好かれている模様。
森があれば基本どこにでもいる。強力な精霊族は南西部の森で小さな集落を形成して生活している。
他種族とは滅多に関わらない。神族と同等に扱われており、神聖なものと看做され避けられているのが一因。

〇神族
セフィラ:Malkuth(精霊族と統合)
ルーナ:現象操作
派生種族:なし
人型の種族。長寿で容姿が変わらないことが有名。基本的に若い美男美女の姿を取る。感情豊かで案外気さくだが、他種族が美化して祀りあげてしまう為ほぼ関わりがなく、厳格で気難しいように誤解されている節がある。能力は全種族で最も強力で、時間や空間に干渉したり物理法則を捻じ曲げたり精神に干渉したりなどとやりたい放題。これが他種族に崇拝される理由でもある。
宗教的思考は存在しない。祀られているのは悪い気分はしないと思っているが実はそんなに好きではない。
各地に点在する神殿に住んでいる。ミリシアは精霊の血が入っている為に聖樹を神殿としている。各々に特殊な能力を授けられた巫覡がおり、彼らが世話をしてくれる。
前述の理由で巫覡を除いた他種族との直接的な関わりはない。神官セフィラと呼ばれる国の代表者のみ、ミリシアと接することが出来る。たまに他種族に化けて街中を闊歩する自由な神族もいるとかいないとか。
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