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一章 紫碧のひととせ
春の朝
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「いやぁ~、ほんとにすごかったねぇ!魔法だけじゃなくて、肉弾戦もできるんだ!」
「魔法の方が得意だから最終手段ではあるが……一通りの型は叩き込んである」
「こっちじゃ絶対に見れないスタイルだったな。勉強になったよ」
「そりゃどうも」
戦闘訓練が終わり、現在は朝食中だ。
話題はやはりヴォルガのことで、食事中は静かになりがちなリーリエとユーガも盛り上がっていた。
そこに、シルビオが階段を下りて現れた。
何だか疲れた顔のシルビオは、盛り上がる三人を見てへらっと笑う。
「楽しそうだね。ヴォルガの話?」
「ん、おはよーシルビオ。今日は遅かったねぇ」
ヴォルガと一緒に起きるようになり、朝食の席は一緒に着くことが多いシルビオだが、今日は重役出勤だ。
ヴォルガが不思議そうに首を傾げた。
「あれ、でも、今日は俺より早く起きてたよな?朝いなかったし……どこか行ってたのか?」
「あー、うん……早起きしちゃって、日向ぼっこしてた……」
遠い目で呟くシルビオ。
表情にも言葉にも、どこか覇気がない。
ユーガが元気のないシルビオを見て不審そうに目を細めたが、口は出さずに朝食の載った皿をシルビオに差し出した。
リーリエはどこか緩慢な仕草で朝食を取り始めるシルビオを見て早起きで眠いだけだと思ったのか、目を輝かせて再び話を戻した。
「あっ、そうそう!ヴォルちゃんねぇ、もう怪我完治したの~。それで、ちょっと体動かしたいって言うから見てたんだけど……」
「……うん、俺も見てたよ」
ぽつりと返すシルビオ。
ヴォルガが目を見開き、少し頬を赤らめてシルビオを見た。
「な、何だよ、いたなら言えよ。人前でやるの、慣れてないんだからな」
「ごめんごめん。かっこよかったから、つい見とれちゃって」
苦笑を浮かべ、シルビオはスープに浸したパンをゆっくりと咀嚼する。
その様子を見て、普段のシルビオをよく知る三人は思わず顔を見合わせた。
「……何か、シルビオ……」
「変に大人しいな」
「いつもだったらヴォルガがヴォルガが~って大騒ぎするのにねぇ」
不審がる三人を他所に、シルビオはマイペースに食事を続ける。
三人には分かっただろう。
シルビオは今、心ここにあらずの状態であると。
「これは……大丈夫なやつか?」
ヴォルガが小声でユーガとリーリエに尋ねるが、二人も訝しげに首を傾げる。
「うーん……あんまり見たことない状態なような……」
「前みたいに不安定なわけじゃないが、元気でもないな。熱でもあるのか?」
ユーガがカウンターから出て、シルビオの体温を確かめようと近付く。
しかし、その足はすぐに止まった。
カランカラン。
ドアベルの音が鳴り響き、『準備中』の看板を出しているはずのドアが開く。
そして、穏やかな声が飛んできた。
「久しぶり~。帰ってきたよー」
「……あ、ハルトさん!」
真っ先にリーリエが声を上げる。
無断侵入してきた声の主は、数ヶ月からぱたりと姿を消していたユーガの友人、ハルトであった。
彼は灰青色の髪を揺らし、にこっとあどけない笑顔を返す。
「リーリエ、久しぶりだね。元気してた?」
「うん、私は元気だよ~。…私はね」
ちらりと、リーリエが奥に座るシルビオを見る。
視線を向けられたシルビオはちらりと顔を上げ、ハルトに気付くと迷子の子猫のような顔で立ち上がった。
「師匠……おかえり!えっと……」
シルビオは縋るような目でユーガを見つめる。
行き場を失っていたユーガは困ったように微笑み、ハルトを押し出してシルビオの下へ行かせた。
「お前がいない間に色々あってな。話したそうな顔してるし、店開けるまで聞いてやってくれ」
「ん、お安い御用ですとも」
ハルトは二つ返事で請け負い、シルビオの頭を撫でる。
そして、ヴォルガへと視線を向けた。
「元気になったみたいだね。シルビオとは仲良くやれてる?」
「あ、どうも……まぁ、仲良くはある……と思う」
ぺこりと頭を下げ、照れ混じりにもごもごと返すヴォルガ。
シルビオの表情がきゅっと感情を堪えるように堅くなる。
ハルトはその様子を眺め、優しく目を細めた。
「ふむふむ、なるほどね。…ふふ、随分ここに馴染んでくれたみたいで良かったよ」
「……おかげさまで」
口元を綻ばせるヴォルガ。
ハルトは嬉しそうにその様子を眺め、そして再びシルビオに向き直った。
「よーし、じゃあ、お師匠様とお話しようか~。寝室行っていい?」
「いいぞー。寝室はつい最近修理したばかりだしなぁ」
「あっ、ユーガ、何で言っちゃうの!」
「ふーん?詳しい話聞かせてもらおうかな~」
ユーガに背後から言葉で刺されつつ、ハルトに連行されていくシルビオ。
その背中を見守りながら、ヴォルガは微かに表情を沈ませ、ぽつりと呟く。
「シルビオは……また、俺に何も言わなかったな」
「さぁ、どうだろうな」
シルビオが座っていた席に、ユーガが腰を下ろした。
僅かに残っていたパンを口に放り込みながら、いつもの冷静な目でヴォルガを見つめる。
「そのうち、お前の選択に頼る時が来るんじゃないか」
「……まーた一人だけ全部分かってるみたいな顔してるぅ」
リーリエがぼそりと呟き、じっとりとした目でユーガを睨む。
ヴォルガにも同じ目で見つめ返されたユーガは、涼しい顔で冷めたコーヒーを啜った。
「魔法の方が得意だから最終手段ではあるが……一通りの型は叩き込んである」
「こっちじゃ絶対に見れないスタイルだったな。勉強になったよ」
「そりゃどうも」
戦闘訓練が終わり、現在は朝食中だ。
話題はやはりヴォルガのことで、食事中は静かになりがちなリーリエとユーガも盛り上がっていた。
そこに、シルビオが階段を下りて現れた。
何だか疲れた顔のシルビオは、盛り上がる三人を見てへらっと笑う。
「楽しそうだね。ヴォルガの話?」
「ん、おはよーシルビオ。今日は遅かったねぇ」
ヴォルガと一緒に起きるようになり、朝食の席は一緒に着くことが多いシルビオだが、今日は重役出勤だ。
ヴォルガが不思議そうに首を傾げた。
「あれ、でも、今日は俺より早く起きてたよな?朝いなかったし……どこか行ってたのか?」
「あー、うん……早起きしちゃって、日向ぼっこしてた……」
遠い目で呟くシルビオ。
表情にも言葉にも、どこか覇気がない。
ユーガが元気のないシルビオを見て不審そうに目を細めたが、口は出さずに朝食の載った皿をシルビオに差し出した。
リーリエはどこか緩慢な仕草で朝食を取り始めるシルビオを見て早起きで眠いだけだと思ったのか、目を輝かせて再び話を戻した。
「あっ、そうそう!ヴォルちゃんねぇ、もう怪我完治したの~。それで、ちょっと体動かしたいって言うから見てたんだけど……」
「……うん、俺も見てたよ」
ぽつりと返すシルビオ。
ヴォルガが目を見開き、少し頬を赤らめてシルビオを見た。
「な、何だよ、いたなら言えよ。人前でやるの、慣れてないんだからな」
「ごめんごめん。かっこよかったから、つい見とれちゃって」
苦笑を浮かべ、シルビオはスープに浸したパンをゆっくりと咀嚼する。
その様子を見て、普段のシルビオをよく知る三人は思わず顔を見合わせた。
「……何か、シルビオ……」
「変に大人しいな」
「いつもだったらヴォルガがヴォルガが~って大騒ぎするのにねぇ」
不審がる三人を他所に、シルビオはマイペースに食事を続ける。
三人には分かっただろう。
シルビオは今、心ここにあらずの状態であると。
「これは……大丈夫なやつか?」
ヴォルガが小声でユーガとリーリエに尋ねるが、二人も訝しげに首を傾げる。
「うーん……あんまり見たことない状態なような……」
「前みたいに不安定なわけじゃないが、元気でもないな。熱でもあるのか?」
ユーガがカウンターから出て、シルビオの体温を確かめようと近付く。
しかし、その足はすぐに止まった。
カランカラン。
ドアベルの音が鳴り響き、『準備中』の看板を出しているはずのドアが開く。
そして、穏やかな声が飛んできた。
「久しぶり~。帰ってきたよー」
「……あ、ハルトさん!」
真っ先にリーリエが声を上げる。
無断侵入してきた声の主は、数ヶ月からぱたりと姿を消していたユーガの友人、ハルトであった。
彼は灰青色の髪を揺らし、にこっとあどけない笑顔を返す。
「リーリエ、久しぶりだね。元気してた?」
「うん、私は元気だよ~。…私はね」
ちらりと、リーリエが奥に座るシルビオを見る。
視線を向けられたシルビオはちらりと顔を上げ、ハルトに気付くと迷子の子猫のような顔で立ち上がった。
「師匠……おかえり!えっと……」
シルビオは縋るような目でユーガを見つめる。
行き場を失っていたユーガは困ったように微笑み、ハルトを押し出してシルビオの下へ行かせた。
「お前がいない間に色々あってな。話したそうな顔してるし、店開けるまで聞いてやってくれ」
「ん、お安い御用ですとも」
ハルトは二つ返事で請け負い、シルビオの頭を撫でる。
そして、ヴォルガへと視線を向けた。
「元気になったみたいだね。シルビオとは仲良くやれてる?」
「あ、どうも……まぁ、仲良くはある……と思う」
ぺこりと頭を下げ、照れ混じりにもごもごと返すヴォルガ。
シルビオの表情がきゅっと感情を堪えるように堅くなる。
ハルトはその様子を眺め、優しく目を細めた。
「ふむふむ、なるほどね。…ふふ、随分ここに馴染んでくれたみたいで良かったよ」
「……おかげさまで」
口元を綻ばせるヴォルガ。
ハルトは嬉しそうにその様子を眺め、そして再びシルビオに向き直った。
「よーし、じゃあ、お師匠様とお話しようか~。寝室行っていい?」
「いいぞー。寝室はつい最近修理したばかりだしなぁ」
「あっ、ユーガ、何で言っちゃうの!」
「ふーん?詳しい話聞かせてもらおうかな~」
ユーガに背後から言葉で刺されつつ、ハルトに連行されていくシルビオ。
その背中を見守りながら、ヴォルガは微かに表情を沈ませ、ぽつりと呟く。
「シルビオは……また、俺に何も言わなかったな」
「さぁ、どうだろうな」
シルビオが座っていた席に、ユーガが腰を下ろした。
僅かに残っていたパンを口に放り込みながら、いつもの冷静な目でヴォルガを見つめる。
「そのうち、お前の選択に頼る時が来るんじゃないか」
「……まーた一人だけ全部分かってるみたいな顔してるぅ」
リーリエがぼそりと呟き、じっとりとした目でユーガを睨む。
ヴォルガにも同じ目で見つめ返されたユーガは、涼しい顔で冷めたコーヒーを啜った。
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