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一章 紫碧のひととせ
赤の月
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※性的描写が増えます。ご注意ください
──────────────────────
それは、星々の煌めきだけが瞬く、新月の夜だった。
「シルビオ……ごめん、俺……」
絞り出すような声で囁いた青年が、腕の中で小さく身動ぎする。
甘く蕩けた瞳は真っ直ぐ自分を貫き、おずおずと伸びる腕に頭を絡み取られ、引き寄せられる。
距離が、無くなっていく。
境界が、消えていく。
吐息のかかる距離だった。
必死に本能を抑えるシルビオに、彼は微笑む。
神の如き完全無欠な笑顔が、全てを溶かしていく。
「いいよ。シルビオなら……いい」
その優しい声で、何かが切れた。
細い手首を掴み、寝台に押さえつけ、全身を彼に擦り寄せる。
彼─ヴォルガは頬を赤らめ、瞳を長い睫毛の下へ伏せた。
抵抗は、されなかった。
清水の匂いがした。
初めて奪った唇には、何の感触も残らなかった。
「……っ、?!」
はっと飛び起きる。
カーテンの隙間から、光が差し込んでいる。
朝になろうとしているが、隣の青年は眠ったままだった。
静かに寝息を立てながら、シルビオに控えめに身体を寄せていた。
「……ゆ、め…………」
動揺を隠せないまま、バクバクとなる心臓を押さえる。
それと同時に、下半身に不快な感触を覚えた。
ドロッとした液体で、濡れているような──
「…………あっ」
原因を察知したシルビオは、可及的速やかにベッドから離れ、小さく溜め息をつく。
「最悪……」
下着の中が、いつの間にか精液で濡らされていたのだった。
「……うん、もう平気!包帯取っていいよ」
「ん……ありがとう」
朝食前、リビングにて。
日課となっている、リーリエによるヴォルガへの診療が行われていた。
ヴォルガがこの酒場に身を寄せるようになって、四ヶ月が経っていた。
適切な衣食住とリーリエの治癒魔法の成果がついに実り、とうとうヴォルガの身体から全ての包帯が取れた。
傷痕はすっかり目立たなくなり、病的な細さだった手足にもある程度肉が戻り、血色も良くなった。
『烙印』の魔力は自己治癒力にもある程度作用するが、リーリエの魔法がその呪力を上手く打ち消せたようだ。
リーリエは心の底から嬉しそうな笑顔を浮かべ、いそいそと治療道具を片付け始めた。
「あぁ、よかったぁ!ユーガの時は、もう傷痕が古すぎて私の魔法じゃ治せなかったから、正直不安だったんだけど……ちゃんと治って本当によかったよぉ……」
ここ数ヶ月、ずっとヴォルガの身体の調子を診てくれていたリーリエは、今にも感激の涙を流しそうなほどに喜んでいる。
ヴォルガも釣られて笑みを零した。
「俺も、まさかちゃんと治るとは思ってなかった。本当にありがとう、リーリエ」
「えへへ、いいんだよ~。これが私のお仕事だもん」
和やかな空気が漂う、早朝のリビング。
ふと、ヴォルガが少し視線を彷徨わせ、おずおずと唇を開く。
「……ところで、少し、相談があるんだが」
「ん、私?なぁに?」
ヴォルガからリーリエに何か話を持ちかけるのは初めてのことだった。
驚いて目を丸くするリーリエに、ヴォルガは遠慮がちな声で尋ねた。
「もう少し、体を動かしたいんだが……いいか?」
しばらくの後。
「こんなところあったのか……」
「あったっていうか、本当にただの空き地なんだけどな」
ヴォルガとリーリエ、そしてリーリエに呼ばれて着いてきたユーガは、酒場とリーリエの家の間にある細い路地を通り、小さな広場のような場所にやって来ていた。
そこは大の大人が三人もいれば窮屈さを覚える程度には狭く、のびのびと生い茂る雑草と埃を被った木箱が幾つか置かれているくらいの寂しい空間だった。
ユーガはどこか感慨深げに狭い広場を見渡し、そしてヴォルガに視線を向ける。
「で、体を動かしたいって?酒場の仕事だけじゃ足りないってか?」
「いや、そういうわけじゃないんだけど……」
ユーガの少し意地悪な言い回しに苦笑しつつ、ヴォルガは右手に魔法で生み出した水を集約させ、細長い剣を形作った。
ヴォルガがそれを軽く振ると、膝丈ほどはある雑草が一斉に刈り取られ、地面に倒れ伏す。
ユーガとリーリエはそれを感心した顔で眺めた。
「本当に上手いもんだな。今度から掃除も任せるか」
「ヴォルちゃん~、ユーガに気に入られたら扱き使われるから気をつけてねぇ」
「出来る範囲でな……」
切った雑草を隅に寄せ、ある程度動ける空間ができると、ヴォルガは再び水の剣を手にし、二人に目を向けた。
「魔法士だったと言っただろ。戦闘訓練が日課だったんだ。もう必要ないかもしれないが、しないと落ち着かないんだ」
「ああ、そういうことか」
それを聞くと、ユーガは納得した顔でスタスタと広場の奥に向かい、木箱に腰を下ろして腕を組んだ。
「じゃ、無茶なことしないか見ててやるから、好きにやれ。三十分後には朝飯食うからな」
「……見られてるとやりづらいんだが」
気まずそうなヴォルガに、ユーガはにやりと笑う。
「本職の戦闘技術が見れる機会なんて貴重だからな。それに、俺は魔法を使いたくないだけで、魔法を見るのは好きだから」
色の薄い、それでいて鋭い眼光を湛えた瞳にヴォルガはたじろぐ。
リーリエはくすくすと笑った。
「ユーガ、こう見えて戦うの好きだからねぇ。何だかんだ男の子だよねぇ~」
「リーリエ、暇ならそこの雑草捨ててこい」
「照れ隠しが雑ぅ!」
からかわれて仏頂面に戻ったユーガの冷めた命令にめげず、リーリエもユーガの隣に座る。
思わぬ観客ができてしまったが、ヴォルガは溜め息をつきつつ、目を閉じて静かに剣を構えた。
「……ふぅ」
小さく溜め息をつき、雑念を吐き捨てる。
無茶はできない。
だから、見せるのはあくまで一部だけだ。
ヴォルガが瞳を開ける。
次の瞬間、不定形な水の塊があちこちに浮かび上がった。
それはゆらゆらと不規則に蠢き、そしてヴォルガに襲いかかる。
ヴォルガが、一歩踏み出した。
初手、剣の振り抜きで三つの塊が爆ぜる。
二手、背後に切り返し、死角の塊を的確に斬り裂く。
三手、横腹に突っ込んできた塊を蹴り抜き、姿勢を低く。
四手、頭上を掠めた塊を振り上げた剣で刺し貫く。
それは、本能的かつ独創性の強いジェイドの魔法士達とは違う、理性的で規律のある美しい剣舞だった。
澄んだ思考の中、ヴォルガはユーガからの鋭い視線を感じ取っていた。
彼がここに留まったのは、ヴォルガの戦闘スタイルからヴォルガという人間についての情報を盗み取るためだろう。
それでもいい。
彼らは、ヴォルガにとっての第三の家族だ。
心の整理がついたら、洗いざらい話すつもりだ。
けれど、ただ情報を与えるのは何となく悔しい。
なるべく個性を抑え、基礎的な動作を繰り返す。
これで、どこまで気付くだろうか。
ヴォルガの口角が吊り上がり、挑戦的な笑みが浮かぶ。
水面下の心理戦が繰り広げられる、小さな広場。
そして。
ユーガの存在に気を取られていたヴォルガは、三人目の観戦者がいることに全く気付いていなかった。
「……、…………」
それは、まるで。
おとぎ話の中の、伝説の騎士の剣舞を間近で見ているようだった。
身体が高揚感で熱く火照る。
ドクドクと、心臓が激しく鼓動する。
路地の角から静かにその光景を見ていたシルビオは、頭に響く声から必死に意識を逸らしていた。
凛々しくて、強くて、美しい。
もう彼は、哀れで慈しむべき傷病者ではない。
シルビオが、彼に手を出さない理由は、もうどこにもない。
「……はぁ……」
小さく零れた青年の懊悩は、他の誰の耳にも届かなかった。
──────────────────────
それは、星々の煌めきだけが瞬く、新月の夜だった。
「シルビオ……ごめん、俺……」
絞り出すような声で囁いた青年が、腕の中で小さく身動ぎする。
甘く蕩けた瞳は真っ直ぐ自分を貫き、おずおずと伸びる腕に頭を絡み取られ、引き寄せられる。
距離が、無くなっていく。
境界が、消えていく。
吐息のかかる距離だった。
必死に本能を抑えるシルビオに、彼は微笑む。
神の如き完全無欠な笑顔が、全てを溶かしていく。
「いいよ。シルビオなら……いい」
その優しい声で、何かが切れた。
細い手首を掴み、寝台に押さえつけ、全身を彼に擦り寄せる。
彼─ヴォルガは頬を赤らめ、瞳を長い睫毛の下へ伏せた。
抵抗は、されなかった。
清水の匂いがした。
初めて奪った唇には、何の感触も残らなかった。
「……っ、?!」
はっと飛び起きる。
カーテンの隙間から、光が差し込んでいる。
朝になろうとしているが、隣の青年は眠ったままだった。
静かに寝息を立てながら、シルビオに控えめに身体を寄せていた。
「……ゆ、め…………」
動揺を隠せないまま、バクバクとなる心臓を押さえる。
それと同時に、下半身に不快な感触を覚えた。
ドロッとした液体で、濡れているような──
「…………あっ」
原因を察知したシルビオは、可及的速やかにベッドから離れ、小さく溜め息をつく。
「最悪……」
下着の中が、いつの間にか精液で濡らされていたのだった。
「……うん、もう平気!包帯取っていいよ」
「ん……ありがとう」
朝食前、リビングにて。
日課となっている、リーリエによるヴォルガへの診療が行われていた。
ヴォルガがこの酒場に身を寄せるようになって、四ヶ月が経っていた。
適切な衣食住とリーリエの治癒魔法の成果がついに実り、とうとうヴォルガの身体から全ての包帯が取れた。
傷痕はすっかり目立たなくなり、病的な細さだった手足にもある程度肉が戻り、血色も良くなった。
『烙印』の魔力は自己治癒力にもある程度作用するが、リーリエの魔法がその呪力を上手く打ち消せたようだ。
リーリエは心の底から嬉しそうな笑顔を浮かべ、いそいそと治療道具を片付け始めた。
「あぁ、よかったぁ!ユーガの時は、もう傷痕が古すぎて私の魔法じゃ治せなかったから、正直不安だったんだけど……ちゃんと治って本当によかったよぉ……」
ここ数ヶ月、ずっとヴォルガの身体の調子を診てくれていたリーリエは、今にも感激の涙を流しそうなほどに喜んでいる。
ヴォルガも釣られて笑みを零した。
「俺も、まさかちゃんと治るとは思ってなかった。本当にありがとう、リーリエ」
「えへへ、いいんだよ~。これが私のお仕事だもん」
和やかな空気が漂う、早朝のリビング。
ふと、ヴォルガが少し視線を彷徨わせ、おずおずと唇を開く。
「……ところで、少し、相談があるんだが」
「ん、私?なぁに?」
ヴォルガからリーリエに何か話を持ちかけるのは初めてのことだった。
驚いて目を丸くするリーリエに、ヴォルガは遠慮がちな声で尋ねた。
「もう少し、体を動かしたいんだが……いいか?」
しばらくの後。
「こんなところあったのか……」
「あったっていうか、本当にただの空き地なんだけどな」
ヴォルガとリーリエ、そしてリーリエに呼ばれて着いてきたユーガは、酒場とリーリエの家の間にある細い路地を通り、小さな広場のような場所にやって来ていた。
そこは大の大人が三人もいれば窮屈さを覚える程度には狭く、のびのびと生い茂る雑草と埃を被った木箱が幾つか置かれているくらいの寂しい空間だった。
ユーガはどこか感慨深げに狭い広場を見渡し、そしてヴォルガに視線を向ける。
「で、体を動かしたいって?酒場の仕事だけじゃ足りないってか?」
「いや、そういうわけじゃないんだけど……」
ユーガの少し意地悪な言い回しに苦笑しつつ、ヴォルガは右手に魔法で生み出した水を集約させ、細長い剣を形作った。
ヴォルガがそれを軽く振ると、膝丈ほどはある雑草が一斉に刈り取られ、地面に倒れ伏す。
ユーガとリーリエはそれを感心した顔で眺めた。
「本当に上手いもんだな。今度から掃除も任せるか」
「ヴォルちゃん~、ユーガに気に入られたら扱き使われるから気をつけてねぇ」
「出来る範囲でな……」
切った雑草を隅に寄せ、ある程度動ける空間ができると、ヴォルガは再び水の剣を手にし、二人に目を向けた。
「魔法士だったと言っただろ。戦闘訓練が日課だったんだ。もう必要ないかもしれないが、しないと落ち着かないんだ」
「ああ、そういうことか」
それを聞くと、ユーガは納得した顔でスタスタと広場の奥に向かい、木箱に腰を下ろして腕を組んだ。
「じゃ、無茶なことしないか見ててやるから、好きにやれ。三十分後には朝飯食うからな」
「……見られてるとやりづらいんだが」
気まずそうなヴォルガに、ユーガはにやりと笑う。
「本職の戦闘技術が見れる機会なんて貴重だからな。それに、俺は魔法を使いたくないだけで、魔法を見るのは好きだから」
色の薄い、それでいて鋭い眼光を湛えた瞳にヴォルガはたじろぐ。
リーリエはくすくすと笑った。
「ユーガ、こう見えて戦うの好きだからねぇ。何だかんだ男の子だよねぇ~」
「リーリエ、暇ならそこの雑草捨ててこい」
「照れ隠しが雑ぅ!」
からかわれて仏頂面に戻ったユーガの冷めた命令にめげず、リーリエもユーガの隣に座る。
思わぬ観客ができてしまったが、ヴォルガは溜め息をつきつつ、目を閉じて静かに剣を構えた。
「……ふぅ」
小さく溜め息をつき、雑念を吐き捨てる。
無茶はできない。
だから、見せるのはあくまで一部だけだ。
ヴォルガが瞳を開ける。
次の瞬間、不定形な水の塊があちこちに浮かび上がった。
それはゆらゆらと不規則に蠢き、そしてヴォルガに襲いかかる。
ヴォルガが、一歩踏み出した。
初手、剣の振り抜きで三つの塊が爆ぜる。
二手、背後に切り返し、死角の塊を的確に斬り裂く。
三手、横腹に突っ込んできた塊を蹴り抜き、姿勢を低く。
四手、頭上を掠めた塊を振り上げた剣で刺し貫く。
それは、本能的かつ独創性の強いジェイドの魔法士達とは違う、理性的で規律のある美しい剣舞だった。
澄んだ思考の中、ヴォルガはユーガからの鋭い視線を感じ取っていた。
彼がここに留まったのは、ヴォルガの戦闘スタイルからヴォルガという人間についての情報を盗み取るためだろう。
それでもいい。
彼らは、ヴォルガにとっての第三の家族だ。
心の整理がついたら、洗いざらい話すつもりだ。
けれど、ただ情報を与えるのは何となく悔しい。
なるべく個性を抑え、基礎的な動作を繰り返す。
これで、どこまで気付くだろうか。
ヴォルガの口角が吊り上がり、挑戦的な笑みが浮かぶ。
水面下の心理戦が繰り広げられる、小さな広場。
そして。
ユーガの存在に気を取られていたヴォルガは、三人目の観戦者がいることに全く気付いていなかった。
「……、…………」
それは、まるで。
おとぎ話の中の、伝説の騎士の剣舞を間近で見ているようだった。
身体が高揚感で熱く火照る。
ドクドクと、心臓が激しく鼓動する。
路地の角から静かにその光景を見ていたシルビオは、頭に響く声から必死に意識を逸らしていた。
凛々しくて、強くて、美しい。
もう彼は、哀れで慈しむべき傷病者ではない。
シルビオが、彼に手を出さない理由は、もうどこにもない。
「……はぁ……」
小さく零れた青年の懊悩は、他の誰の耳にも届かなかった。
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