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一章 紫碧のひととせ
橙の月
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シルビオの『発作』事件から数日後。
「お~~~っ、すごい!!」
目をきらきら輝かせるシルビオと無言ながら好奇心が抑えられていないヴォルガは、ついに修理が終わったシルビオの部屋にいた。
ぼろぼろになっていた壁や床も一新され、新築のように綺麗になっている。
家具も以前と大きな変化はなく、それでいてより快適なものに移し替えられていた。
一番大きな変化は、セミダブルだったベッドがダブルサイズになったことだろうか。
少し部屋は狭くなったが、元々寝室なのでむしろありがたい。
「一番いい部屋になっちゃったね~」
にこにこしながらそう言うシルビオの背後に、ぬっと男の影が差した。
「してやった。だから、早く、金」
「情緒がない!!」
薄汚れた作業着に身を包んだ見慣れない中年の男は、叫ぶシルビオからしっかり代金を徴収し、静かに出て行った。
ヴォルガがその後ろ姿を興味深そうに眺めている。
「クライヤ教徒は、どこでも似たような感じだな」
「みんな真面目っていうか、愛想が薄いんだよねぇ」
修理を担当したのは、土属性の魔法を与える創造神クライヤを信仰するプリーストだ。
特性上鍛治や建築に詳しい者が多いが、性格には大抵難がある。
今回やって来た男も、ほぼ神話に登場しない主神同様、人付き合いを避けて黙々と仕事をこなす職人肌だ。
とは言え刺激しなければ毒にも薬にもならないので、仕事上の付き合いなら楽な部類である。
閑話休題。
一通り部屋の検分が済んでご満悦なシルビオは、すっかり元通りの明るい笑顔でヴォルガを見つめた。
「よしっ、今日はのんびり過ごそっか!明日から営業再開だし、羽伸ばさないとね~」
「ああ、そうだ─」
…しかし。
ふと、ヴォルガの言葉が止まった。
シルビオが不思議そうに顔を覗き込むが、目の焦点が合わない。
「……ヴォルガ?」
次の瞬間。
ぐらり、と彼の身体が傾き、ヴォルガは床に倒れ伏した。
「……えええええっ?!ちょ、ちょっと、大丈夫?!」
あまりに突然の出来事で一瞬惚けてしまったシルビオだが、すぐに我に返ってヴォルガの下へ駆け寄る。
ぐったりとしている彼を抱き上げたところで、原因はすぐ分かった。
「あ、熱い!!めちゃくちゃ熱いよ、何で黙ってたの?!」
服越しでも手を退けたくなるほど発熱していたのだ。
彼はぼんやりと瞳を開けたまま、うわ言のように呟く。
「……大丈夫、だと思って……」
「んなわけないでしょうが!!」
本当に、事件とは立て続けに起こるものだ。
というわけで、ヴォルガは不本意ながら新品のベッドを真っ先に占領することになったのだった。
「……発熱、倦怠感、目眩。うん、過労だな」
「面目ない……」
「いや、むしろ今まで元気だったのがおかしかったんだよ」
ヴォルガが倒れてからしばらくの後。
下で作り置きの惣菜の仕込みをしていたところを呼び出されたユーガが、おろおろするシルビオの前で淡々と診察を下した。
額に冷やしたタオルを当てて横になっているヴォルガに、呆れ混じりの視線を投げる。
「怪我もろくに癒えてない内から休まず働いて、何なら仕事増やして、その上ずっと子守りしてただろ」
「子守りって俺のことですよね……」
「他に誰がいる?」
「うぅ……」
がっくりと肩を落とすシルビオ。
先日の発作がヴォルガに与えた精神的疲労はかなりのものだろう。
ここ数日はシルビオとユーガが本調子じゃないからとかなり気を詰めていたため、全てが片付いた今になってようやく力が抜け、一気に疲労が押し寄せたといったところか。
ヴォルガは否定こそしなかったが、少し気まずそうに視線を揺らした。
「……いや、実は、俺……元々、体が強くないんだ」
「「……え?」」
思わず声が揃うシルビオとユーガ。
二人の視線に萎縮しつつ、ヴォルガはぼそぼそと呟く。
「昔から、事あるごとに熱出したり倒れたりして、孤児院にも迷惑かけてて……成人してからは、ある程度制御できるようになったんだが……流石に、今の状態だと、少し厳しかったみたいで……」
「そうだったのか」
何とも言えない目でヴォルガを見つめるユーガ。
この外見かつ病弱体質という時点で相当苦労してきたことが窺える。
表情と台詞も不本意そうで、ヴォルガも快く思っていないことなのだろう。
一方、シルビオは拗ねたような顔でヴォルガに零す。
「何で言ってくれなかったの?」
「お前には言われたくない」
「ううっ……」
しかしヴォルガの返答で急所を貫かれていた。
言えなかったのはお互い様だ。
そこを突かれるとシルビオは何も反論できない。
「じ、じゃあ、おあいこだね!次からは体調崩したらちゃんと言うんだよ!ね!」
「……悪かったよ」
かなりダメージを受けたシルビオの顔を見て、ヴォルガはようやく小さな微笑みを浮かべた。
まだ顔色は悪く、しばらくは動けないだろう。
ユーガは二人のやり取りが落ち着くと、いつも通りの調子で続けた。
「とりあえず、もうしばらくは休業しよう。ヴォルガも気を散らさずに休めるだろ」
「あ、ああ……えっと─」
「謝罪ならやめろ。優秀だからって仕事を増やしすぎたのは俺の責任だしな」
相変わらず察しのいいユーガは、薄く笑って彼の頭を優しく撫でる。
「もっと気抜いていい。少なくとも、体調が悪いなら休んでいい。俺が、その程度で失望するほど器の小さい人間に見えるか?」
そして、ヴォルガのことをよく分かっていた。
シルビオともリーリエとも違う、ヴォルガに対してだけの気の利いた言い回し。
ヴォルガも、今度こそちらついていた罪悪感を払拭できたようだ。
「いや、尊敬してるよ」
「……そりゃどうも」
返答は想定通りではなかったようで、少し動揺していたのはご愛嬌である。
「ほんとに仲良いなぁ……」
小さく呟いたシルビオは、寂しげながらどこか嬉しそうに二人を見守っていた。
数時間後。
陽が落ち始め、暖かな橙色の光が静かな店内を照らしている。
いつものカウンター席にぼんやりと座っていたシルビオが、目の前で本の頁をめくるユーガにぽつりと呟いた。
「俺たちさ、ヴォルガのことまだまだ全然知らないね」
「……そうだな」
ユーガは本に目を落としたまま小さく同意を告げる。
「気になるか?」
「まぁ……そりゃね」
頬杖をつきながら、シルビオは弱りきった彼の姿を思い浮かべた。
最初の死にかけていた時のことが過ぎってしまうから、かなり心臓に悪かった。
彼には、これ以上辛い思いをさせたくない。
「……初めてだなぁ」
「ん?」
ふと浮かんだ感慨は口から零れていて、ユーガが不思議そうに聞き返してくる。
シルビオは小さく苦笑し、静かに目を伏せて呟いた。
「人の苦しいところ、知りたいなって思ったの、初めてだなって」
「……」
ユーガは神妙な目でシルビオを見つめてくる。
思うことはあったようで、無意識にか肌に刻まれた傷痕に指を滑らせているのが見えた。
望んでいなくても、人の闇は視えてしまうから。
今までは、個人に深く踏み込むことはしてこなかったのだ。
でも、今日ヴォルガが倒れて、強く思った。
彼のことは、どんなに重く苦しい過去でも知りたい、って。
「ヴォルガって……俺にとっては、やっぱり特別なのかな」
シルビオにはまだ分からない。
彼に抱く激しく熱い感情が何なのか。
だから、こんな曖昧な言い方しかできない。
ユーガはいつもより優しい瞳を細め、微かに笑う。
「宿題の答えは出せそうか?」
「も、もうちょっと待ってよぉ……」
答えをくれない意地悪な兄貴分に弱りつつも、シルビオは自分に向き合う意志を固めた。
これからは逃げない。
もう二度と大好きな人たちを傷つけないために。
自分の闇は、自分で晴らす。
夕陽に照らされた花の蕾が優しく揺れる春の始まり。
二人の迷子の青年は、また一歩歩み寄っていく。
「お~~~っ、すごい!!」
目をきらきら輝かせるシルビオと無言ながら好奇心が抑えられていないヴォルガは、ついに修理が終わったシルビオの部屋にいた。
ぼろぼろになっていた壁や床も一新され、新築のように綺麗になっている。
家具も以前と大きな変化はなく、それでいてより快適なものに移し替えられていた。
一番大きな変化は、セミダブルだったベッドがダブルサイズになったことだろうか。
少し部屋は狭くなったが、元々寝室なのでむしろありがたい。
「一番いい部屋になっちゃったね~」
にこにこしながらそう言うシルビオの背後に、ぬっと男の影が差した。
「してやった。だから、早く、金」
「情緒がない!!」
薄汚れた作業着に身を包んだ見慣れない中年の男は、叫ぶシルビオからしっかり代金を徴収し、静かに出て行った。
ヴォルガがその後ろ姿を興味深そうに眺めている。
「クライヤ教徒は、どこでも似たような感じだな」
「みんな真面目っていうか、愛想が薄いんだよねぇ」
修理を担当したのは、土属性の魔法を与える創造神クライヤを信仰するプリーストだ。
特性上鍛治や建築に詳しい者が多いが、性格には大抵難がある。
今回やって来た男も、ほぼ神話に登場しない主神同様、人付き合いを避けて黙々と仕事をこなす職人肌だ。
とは言え刺激しなければ毒にも薬にもならないので、仕事上の付き合いなら楽な部類である。
閑話休題。
一通り部屋の検分が済んでご満悦なシルビオは、すっかり元通りの明るい笑顔でヴォルガを見つめた。
「よしっ、今日はのんびり過ごそっか!明日から営業再開だし、羽伸ばさないとね~」
「ああ、そうだ─」
…しかし。
ふと、ヴォルガの言葉が止まった。
シルビオが不思議そうに顔を覗き込むが、目の焦点が合わない。
「……ヴォルガ?」
次の瞬間。
ぐらり、と彼の身体が傾き、ヴォルガは床に倒れ伏した。
「……えええええっ?!ちょ、ちょっと、大丈夫?!」
あまりに突然の出来事で一瞬惚けてしまったシルビオだが、すぐに我に返ってヴォルガの下へ駆け寄る。
ぐったりとしている彼を抱き上げたところで、原因はすぐ分かった。
「あ、熱い!!めちゃくちゃ熱いよ、何で黙ってたの?!」
服越しでも手を退けたくなるほど発熱していたのだ。
彼はぼんやりと瞳を開けたまま、うわ言のように呟く。
「……大丈夫、だと思って……」
「んなわけないでしょうが!!」
本当に、事件とは立て続けに起こるものだ。
というわけで、ヴォルガは不本意ながら新品のベッドを真っ先に占領することになったのだった。
「……発熱、倦怠感、目眩。うん、過労だな」
「面目ない……」
「いや、むしろ今まで元気だったのがおかしかったんだよ」
ヴォルガが倒れてからしばらくの後。
下で作り置きの惣菜の仕込みをしていたところを呼び出されたユーガが、おろおろするシルビオの前で淡々と診察を下した。
額に冷やしたタオルを当てて横になっているヴォルガに、呆れ混じりの視線を投げる。
「怪我もろくに癒えてない内から休まず働いて、何なら仕事増やして、その上ずっと子守りしてただろ」
「子守りって俺のことですよね……」
「他に誰がいる?」
「うぅ……」
がっくりと肩を落とすシルビオ。
先日の発作がヴォルガに与えた精神的疲労はかなりのものだろう。
ここ数日はシルビオとユーガが本調子じゃないからとかなり気を詰めていたため、全てが片付いた今になってようやく力が抜け、一気に疲労が押し寄せたといったところか。
ヴォルガは否定こそしなかったが、少し気まずそうに視線を揺らした。
「……いや、実は、俺……元々、体が強くないんだ」
「「……え?」」
思わず声が揃うシルビオとユーガ。
二人の視線に萎縮しつつ、ヴォルガはぼそぼそと呟く。
「昔から、事あるごとに熱出したり倒れたりして、孤児院にも迷惑かけてて……成人してからは、ある程度制御できるようになったんだが……流石に、今の状態だと、少し厳しかったみたいで……」
「そうだったのか」
何とも言えない目でヴォルガを見つめるユーガ。
この外見かつ病弱体質という時点で相当苦労してきたことが窺える。
表情と台詞も不本意そうで、ヴォルガも快く思っていないことなのだろう。
一方、シルビオは拗ねたような顔でヴォルガに零す。
「何で言ってくれなかったの?」
「お前には言われたくない」
「ううっ……」
しかしヴォルガの返答で急所を貫かれていた。
言えなかったのはお互い様だ。
そこを突かれるとシルビオは何も反論できない。
「じ、じゃあ、おあいこだね!次からは体調崩したらちゃんと言うんだよ!ね!」
「……悪かったよ」
かなりダメージを受けたシルビオの顔を見て、ヴォルガはようやく小さな微笑みを浮かべた。
まだ顔色は悪く、しばらくは動けないだろう。
ユーガは二人のやり取りが落ち着くと、いつも通りの調子で続けた。
「とりあえず、もうしばらくは休業しよう。ヴォルガも気を散らさずに休めるだろ」
「あ、ああ……えっと─」
「謝罪ならやめろ。優秀だからって仕事を増やしすぎたのは俺の責任だしな」
相変わらず察しのいいユーガは、薄く笑って彼の頭を優しく撫でる。
「もっと気抜いていい。少なくとも、体調が悪いなら休んでいい。俺が、その程度で失望するほど器の小さい人間に見えるか?」
そして、ヴォルガのことをよく分かっていた。
シルビオともリーリエとも違う、ヴォルガに対してだけの気の利いた言い回し。
ヴォルガも、今度こそちらついていた罪悪感を払拭できたようだ。
「いや、尊敬してるよ」
「……そりゃどうも」
返答は想定通りではなかったようで、少し動揺していたのはご愛嬌である。
「ほんとに仲良いなぁ……」
小さく呟いたシルビオは、寂しげながらどこか嬉しそうに二人を見守っていた。
数時間後。
陽が落ち始め、暖かな橙色の光が静かな店内を照らしている。
いつものカウンター席にぼんやりと座っていたシルビオが、目の前で本の頁をめくるユーガにぽつりと呟いた。
「俺たちさ、ヴォルガのことまだまだ全然知らないね」
「……そうだな」
ユーガは本に目を落としたまま小さく同意を告げる。
「気になるか?」
「まぁ……そりゃね」
頬杖をつきながら、シルビオは弱りきった彼の姿を思い浮かべた。
最初の死にかけていた時のことが過ぎってしまうから、かなり心臓に悪かった。
彼には、これ以上辛い思いをさせたくない。
「……初めてだなぁ」
「ん?」
ふと浮かんだ感慨は口から零れていて、ユーガが不思議そうに聞き返してくる。
シルビオは小さく苦笑し、静かに目を伏せて呟いた。
「人の苦しいところ、知りたいなって思ったの、初めてだなって」
「……」
ユーガは神妙な目でシルビオを見つめてくる。
思うことはあったようで、無意識にか肌に刻まれた傷痕に指を滑らせているのが見えた。
望んでいなくても、人の闇は視えてしまうから。
今までは、個人に深く踏み込むことはしてこなかったのだ。
でも、今日ヴォルガが倒れて、強く思った。
彼のことは、どんなに重く苦しい過去でも知りたい、って。
「ヴォルガって……俺にとっては、やっぱり特別なのかな」
シルビオにはまだ分からない。
彼に抱く激しく熱い感情が何なのか。
だから、こんな曖昧な言い方しかできない。
ユーガはいつもより優しい瞳を細め、微かに笑う。
「宿題の答えは出せそうか?」
「も、もうちょっと待ってよぉ……」
答えをくれない意地悪な兄貴分に弱りつつも、シルビオは自分に向き合う意志を固めた。
これからは逃げない。
もう二度と大好きな人たちを傷つけないために。
自分の闇は、自分で晴らす。
夕陽に照らされた花の蕾が優しく揺れる春の始まり。
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