[完結]勇者の旅の裏側で

八月森

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第1章

40節 予感

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 うまく釣れてくれた。
 赤銅しゃくどう色の肌の男魔族は、見た目通りに激しやすい性格らしい。

 あの時、あの場の全員の注意が魔物の死体と、そこに近づく男魔族に向いていた。
 奇襲には絶好の、そして数少ない好機。
 それにあそこで仕掛けなければ、もう少しでリュイスちゃんが見つかっていたかもしれない。迷う暇はなかった。

 首尾よく女魔族を仕留められたのは幸運と言っていい。後に回したのが彼女なら、こちらを追わずにその場で警戒を深めていただろう。


  ――――


 人の姿に近いからか、魔族にとっての急所も人と同じ箇所であることが多い。頭や胸はもちろん、大抵は首を落とせば仕留められる。

 魔族には『魔力の核』があって、それを破壊することが必要、なんて話も聞いたことがあるけど……
 少なくともわたしは、その核とやらを見たことがない。実際にあったとしても、多分、急所のどこかにあるんだろう。どちらにしろ殺せるならなんでもいい。

 まれに、首を斬るだけでは死なない、不死者アンデッドなども存在するが。
 魔将を直接狙わなかったのは、それに似た気配を感じたからだろうか。
 不死者とはどこか違うが、なんとなく、仕掛けてもあっさりとは倒れてくれない予感があった。

 下手をすれば魔将を討ち漏らしたうえ、残りの魔族にも取り囲まれていたかもしれない。
 そしてリュイスちゃんがわたしを助けようと飛び出し、二人仲良く殺される結末まで、容易に想像できた。


 一人で冒険してきたわたしは、他の誰かを護る意識が希薄だ。
 自分の命だけでも精一杯なのに、場合によってはその命を懸けてまで対象を守らなきゃいけない。どうにもそれに納得できず、護衛の依頼自体を避けてきた。

 そんなわたしがリュイスちゃんを気に掛けながらでは、彼女どころか自分の命さえ十分に護れないかもしれない。
 それよりは、こうして身を隠しながら一人で仕掛けたほうがやりやすい。


  ――――


 男魔族は力任せに斧を振るい、黒炎を放ちながら追ってくる。それを尻目に、わたしは森を蛇行しながら駆けていく。
 樹々を遮蔽に追っ手の視線を切らせ、眼前の木に向かって跳躍。それを足場にさらに隣の木に跳び渡り、樹上の枝葉に身を隠す。

 あまり間を置かず、隠す気など無さそうな荒々しい足音が近づいてくる。追っ手はまだ標的を見失ったことに気づかず直進し、眼下を通過しようとしている。
 その行く先に、懐から取り出した小石を――先ほどと同じように――放り投げる。

 茂みを揺らし、葉音が響き、男の意識が一瞬引きずられる。身を固くしたその背に向けて、わたしは跳んだ。
 枝を蹴った反動と全身の力を『気』に換え、速さと体重を足先に加え、赤銅色の背を全力で蹴り抜く。

 ダンンっ!

「ガっ……!?」

 蹴り倒したその背から腹部をわたしの右足が貫通し、地に縫い付ける。踏みしめた地面に、水面に落とした雫のように『気』が伝い、魔族の身体を再度打った。

「グぶっ……!? バ……っ!? てっ……! め……!?」

 多量の血を吐きながらも、牙をむいて背後を睨む男魔族。
 同時に、露出した上半身に描かれた紋様が淡く光り、体の各所から黒炎が噴出する。
 痛みで集中が削がれているのか、その炎は制御できずに拡散しているが、明確にこちらに向けられれば無事では済まないだろう。それを視界に入れながら。

「お互い、間が悪かったね」

 ザゥっ!

 手短な謝罪(?)と共に腰の剣を抜き放ち、男の首を背後から、地面ごと撫で斬った。

「カっ…………!?」

 頭部が首から離れ、わずかに転がる。

「ア……ガ…………なん………ク、ソ……が……ァ……。…………」

 しばらく不明瞭な苦悶(あるいは怨嗟えんさ)の声を漏らしていた頭部だが、少しするとそれも止み、森の静けさと同化する。

 その場を遠のき様子を見るが、首も胴体も動き出したりはせず、黒炎もやがて飛散していく。傷口からは血と共に穢れが漏れ出し始めた。
 演技や擬態でこちらの不意を突くタイプにも見えない。多分、止めを刺せたはず。

「……ふぅ」

 出会うタイミングが違えば、お互い命を獲りあう事態にはならなかったかもしれない。そう思うと少し……いや、魔族だし、出会ったらやっぱり襲ってきてたかな。結局こうなってたかも。

 自己完結してすぐさま踵を返し、来た道を逆に辿る。
 あまり時間はかけなかったつもりだけど、リュイスちゃんの結界も長くは保たないはず。彼女が見つかる前に戻らなきゃいけない。

「(それに……)」

 黒鎧の剣が思ったより鋭かったことも、気に掛かる。

 前方に視線を遣れば、樹々のすき間からこちら側を注視する魔将の姿を確認できた。その場から動かず、わたしの動きを警戒していたらしい。
 ということは、まだリュイスちゃんには気づいていない。不安が一つ消えた。

 わたしは駆けながらユティル印の煙玉を取り出し、黒鎧の目の前に落ちるよう狙いをつけ、上方に放った。

 球体はゆっくりと放物線を描いて飛んでいく。相手の視線は自然と吸い寄せられている、はず。
 弧を描いて落ちるそれに向けて――今度は真っ直ぐ、横一直線に、ダガーを投擲した。
 煙玉は狙い通り黒鎧の眼前でダガーに刺し貫かれ、その衝撃で起動。辺りを白煙で染め上げる。

 投擲物で注意を奪い、煙で視界を覆っている間に、わたしは広場を駆け抜け、魔将の背後に回り込んで急襲する。
 こちらの視界も遮られているが、煙の中心に相手はいる。目を凝らし、その先に薄っすらと見える人影に向かって剣を――

 ゴァっ!

「っ!?」

 唐突に。影を中心に、煙が球状に広がっていく。――違う。風に追いやられてるんだ。
 徐々に広がり続けるその不自然な突風に、わたしは煙ごと吹き飛ばされた。

「(視界を奪えたと思ったけど……見抜かれてた……!?)」

 いや。ここまでの全てを見抜くような相手なら、こちらの動きを警戒する様子も、煙を吹き飛ばす必要もない。多分、視界の確保と不意討ちへの対処を同時に行ったんだろう。こういう時、風の魔術は便利だ。

 煙幕は晴らされたが、まだそれだけだ。声は押し殺したし、あの強風なら多少の物音は聞こえない。こちらの位置は把握できていないはず――

「……そこか!」

 なのに魔将は正確にこちらを振り向き、淡く輝く漆黒の剣身を突き付けてくる。その周囲に風が集束していく。――ものすごく嫌な予感。

「(ただの剣じゃない……魔具……?)」

 風は即座に膨れ上がり、人を丸ごと呑み込んでも優に余るほどの竜巻――まるで、風で編まれた塔のような――が、こちらに向けて撃ち出される。

「――~~!」

 咄嗟に、しかし全力で飛び退く。かろうじて回避したその横を、竜巻が轟音を上げて通過していく。
 ちらりと見えた後方で、『塔』が荒れ狂いながら地面を舐め、抉り取っていく様子と、その先にある樹々を蹂躙じゅうりんし、森を開拓していく光景が、視界をよぎっていった。……馬鹿げている。

「(貰ってたら、一発で挽肉だったね……)」

 わずかに遅れて内臓が冷えるような感覚があったが、とりあえずは無視だ。
 受け身を取りつつ、左手でダガーを二本取り出し、一投で両方投げつける。それを追いかける形で、即座に駆け出した。

 狙いは兜の視界を確保するためのスリットと、鎧の関節部分。
 さすがに無視できなかったのか、魔将は手にした剣でダガーを防ぐ。風を使わないのは、魔力の消耗を嫌ってだろう。
 煙を吹き飛ばした時のような風を常に張られていたら、投擲はおろか、接近すら敵わなかったかもしれないけど、魔将といえどそれは難しいはずだ。


  ――――


 詠唱無しで行使できる魔族の魔術は厄介だが、万能じゃない。人間と同じように際限はあるし、実践できる魔術には大きな個体差、偏りもある。さっきの男なら炎、目の前の魔将なら風の魔術しか使えないはず。

 使うには意識の切り替え、集中、魔力の充填が。強力な魔術にはそれ相応の時間がかかる。高く跳ぶのに助走や屈伸がいるようなものだ。

 それにその身を削って使う以上、使いすぎればいずれ限界が来るし、限度を超えれば死に至る。人間のように、疲労や気絶だけでは済まない。
 魔将となれば、一般の魔族より膨大な魔力が――命の総量自体が桁違いかもしれないが、それにもやはり限界はあり、消耗させ続ければ隙も生まれる。


  ――――


 黒鎧がダガーを弾くのに合わせ、死角に潜るように回り込み、そこから急激に方向転換。低い姿勢で一気に距離を詰め、首を狙うべく踏み込んだ。
 仮に首を落としても死なない怪物だったとしても、さすがに態勢は崩せるはず。最終的に死ぬまで斬り続ければいい。
 また風で防ごうとするなら、それでもいい。その分の魔力は削れる。

 しかし……

 魔将は、そのどちらも選ばなかった。
 標的――つまりわたしを見失うことなく、足さばきだけで体を入れ替え、こちらに向き直る。
 力まず自然体で腰を落とし、手にした剣を中段に構えた、お手本のような立ち姿。

「(え――)」

 ――ゾクリとした。
 それはもしかしたら、先刻の『塔』の時よりも強い、嫌な予感。

 予感や勘とは、多くが経験則だ。
 相手の姿勢、動き出し。魔力の動きに、周囲の違和感。六感で感じるそれらの気配に、自身の経験してきたものが合わさった、総合的な危険の予兆。わたしは魔覚が鈍いので、実質五感だけだが。

 働いた予感が見当違いな時もあるが、大抵は素直に従ったほうが危険を避けられる。今回もそれに従い、即座に意識を攻撃から回避に切り替えた。

 黒鎧はこちらの動きに合わせ、さらに身を沈めながら剣先をゆらりと揺らし……

「――フっ!」

 右足を前に出すのと同時に、前方を鋭く横薙ぎに払う。――早い……!
 前進の勢いを殺さず跳躍し、低空の斬撃を飛び越える。反応が遅れてたらまずかったかもしれない。

 他の魔物や魔族のような、ただの力任せじゃない。
 攻撃の気配を殺し、重心を利用し、刃筋を立てて斬る。それはまるで――

「(剣術……)」

 予感の正体は、これか。
 それは警戒もする。これ以上ない違和感だ。魔族が人間の技を身につけるなど、通常あり得ないのだから。

 なぜなら、魔族は努力というものをしない。と言うより、知らない。
 彼らにとっては生まれ持った力こそが全てで、十分なのだから。鍛錬も、工夫も、本来必要がない。
 ましてや、見下し劣っているはずの人間の技術を真似るなど、誇りが許さない。力のある魔族ほど、その傾向は強い。……そのはずだった。

「(なのに……よりにもよって、魔将が……?)」

 人間のように『気』を操ってるかまでは分からない。が、元から彼らは人を越える膂力を誇るのだ。わずかにでも動きの無駄を無くす、というだけで厄介極まりない。

 もし、目の前の魔将だけではなく、他の魔族も習得しているとしたら。魔族全体になにかしら意識の変化があったとしたら。
 それは、あるいは魔術以上の致命的な脅威に……

「(……なんて、別にどっちがどうなってもどうでもいいか)」

 それは、今を乗り切りさえすれば当面わたしには関わりないことだ。そんな先を考える前に、まずは目の前の相手をなんとかしなきゃいけない。とりあえず空中で交差する際に一発蹴っておく。

「グっ!?」

 威力は大したことないが、蹴った反動でさらに距離を取り、着地しながら反転、魔将に向き直る。
 すぐに追撃が来るものと身構えるが……なぜか相手はその場から動かず、武器を構えてすらいない。
 若干怪訝に思うわたしに改めて向けられたのは、しかし剣ではなかった。
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