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好奇心は時に悲劇を生む
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「元ヤン舐めんじゃねえええ!!」
一般人だったらたしかに震えてるだけで人生終了だっただろう。
でも私は昔ちょーっとヤンチャしてた元ヤンです。
カッターナイフ、鉄パイプで切られる殴られるなんて昭和かよって思われそうだけどね。
現にそんな暴力沙汰、警察沙汰、病院搬送な時代があったわけです。
今は懐かしき“ヤンチャな時代”と書いて ”ヤンチャな時代“と読みます。
若いからって後先考えずやるもんじゃないね。
「ぐはっ!」
持っていた杖で勢いよく顔面を殴りつけてやれば、ゴロツキ集団の1人は何故か顔面と腰を押さえて地面に倒れ込んでいた。
「?」
「(杖に装備した紫魔核のランダム効果が付与されたね!)」
「(え、一体何が付与されたの?)」
「(ぎっくり腰)」
「(うわー…それは痛い)」
弱体能力って攻撃力とか速さ下げるだけじゃなくて、体への異常も含まれてるのね。
それがわかると他にどんな弱体能力効果が現れるのか試したくなるね…。
「えい」
興味本位でもう一発杖で殴ってみた。
「ぐうっ!」
「(麻痺の効果が付与されたね)」
「えいえい」
興味本位でもう一発。
「はぐあっ!」
「(あ、腹痛の効果が付与されたね)」
「えいえいえーい」
さらに興味本位でもう一発。
「ごふっ!」
「(あ、毒が付与されちゃった)」
「(…やべえええ!!)
グレイディさん!毒消し薬ありますか!?」
ここで殺しちゃ私犯罪者じゃん!
いや、直接毒盛ったわけじゃないにしても直接殴って付与したからね!
これで死なれちゃ困る!私のせいになっちゃうじゃないか!
「毒消し薬なら荷台の薬と書かれた木箱の中にありますが…」
「一つ貰って良いですか!?
商業ギルドで稼いで必ず返しますから!」
私が慌ててグレイディとそんな話をしていたかと思えば、地面に倒れていた男の悲鳴が上がった。
「あ…」
「怪我はありませんか、グレイディさん。アキラさん」
毒の治療をする前に、ユーリスに男はトドメを刺されていた。
辺りに目を向ければ10人以上はいたゴロツキ集団は全員地面に伏し、ピクリとも動かなかった。
「殺したんですか…?」
「人々に害をなす山賊や海賊、盗賊などは原則殺しても罪には問われません
現に《ディブル》で生活している者たちは
毎日のようにこういう連中の被害にあっています
俺たちがグレイディさんの護衛依頼を受けたのも
《ディブル》で横行する人攫い共を排除するためです」
淡々と話すユーリスの言葉は納得できるようで納得できなかった。
異世界では人を殺すことにここまで躊躇なく法外なのかと驚く。
色々ヤンチャしてきた学生時代だったが、人を殺すまでは絶対にしなかった。
そこは一線超えてはいけない。人であるか獣になるかのボーダーラインだと思っていたからだ。
でもこの世界の人たちは平気で獣になる一線を踏み越えられて行けるんだ。
法で裁けないなら自分たちが。なんて神にでもなったような正義感に駆られているんだろう。
私自身理解し難いと言われ続けてきたが、世界が変われば私以外の人が理解し難いと思ってしまう不思議。
いや、この世界の人にしてみれば私の考えはまた異常か。
どの世界にいても異常者になってしまう運命なんだな。
「荷物が壊れてないか
確認してから先を急ぎましょう」
「あの人たちは?」
「ギリィが《ディブル》の役人に連絡を入れています
我々と入れ違いになるようにここへ来るでしょう
グラントがここに残り兵に引き渡すとのことなので
我々は先に《ディブル》に向かいましょう」
こんなファンタジーな世界にも連絡手段なんてあるんだね。
伝書鳩とか?なんて思ってギリィの方に目を向ければ、青い水晶のようなものを手にしていた。
フィルギャにあれは何よと尋ねれば、あれはこの世界の学者が作り出した伝令水晶とのことだ。
遠く離れた場所に存在する人であっても、あの水晶を持っていれば誰とでもどこでも話し合いができるらしい。
魔力を込める際にどこに繋げるか想像しないと繋がらないそうだ。
便利なものもあるもんだと感心してしまった。
「グラント。先に《ディブル》へ行っているぞ」
「おうよ!宿屋で会おうぜ」
馬車はまたゆっくりと動き始めた。
私はグラントとは多分一生の別れになるだろうからと、姿が見えなくなるまで手を振り続けた。
「(あばよ半裸族
お前のことは多分忘れないぜ)」
何時間か経過すると、道すがら役人と思わしき人物と兵士たちが荷車を引いて通り過ぎて行った。
現地に向かうのも大変だなと思いつつも、私はフィルギャに見張りを任せ一眠りすることにした。
お婆ちゃんの体なのでお昼寝タイムが必要なんです。
目が覚める頃には《ディブル》に着いてることを切に願うばかりだ。
◇
「アキラさん。起きてください」
体を揺さぶられる振動でうっすらだけど覚醒する意識。
片目だけを少し開ければドアップでイケメン。
現実世界のお婆ちゃんだって口から心臓飛び出す勢いで驚いてます私。
見張りを頼んでおいたのにフィルギャはどうして起こしてくれないのかと思えば、私の膝の上で鼻提灯出して眠ってましたわ。
あ、手が滑ったー。で潰されても文句言えないぞフィルギャ。
寝るなら膝じゃなくて肩か頭の上で寝なさい。
「……」
どっちみち潰しそうなのは変わらないな。
「《ディブル》に着きましたよ」
ユーリスの言葉で荷台から顔を覗かせれば、活気あふれる人々。綺麗な街並みに賑わう風景。
……なんてものはなかった。
出店は出ているけど人々は呼び込みなんて一切しない。
椅子に腰かけて行き来している人たちをじっと見ているだけ。
売買のやり取りなんかも特になく。冒険者らしき人たちが”これ”と指差せばそれを店主が手に取り、この世界のお金であろう硬貨を手渡し品物を受け取るという行為だ。
”いらっしゃいませ”もなければ”ありがとうございました”もない。
現代社会でやったらクレーマーというモンスターの餌食になるだろう。
でも客側も”ありがとう”くらい言えよって思うのは私だけだろうか?
金払ってるんだから言わなくても良いだろうって思うだろうが、そもそも仕入れてる店がなかったら金あっても買えないぞお前って思うわけなんだよね。
持ちつ持たれつな関係なんだから互いに愛想良くしようぜって思うよ。
活気も何もない街中の馬車道を進んで行く途中で、細い裏道に座り込んでいる人たちや、こちらを見ている人たちを何人も見かけた。
その都度ユーリスやロットンが剣や槍をチラつかせてみれば、人々はこちらから目を逸らしていた。
「それって威嚇?」
「《ディブル》は少々治安が悪くなってきてるからねぇ
護衛がついてない荷馬車はああいう連中の恰好の的になっちゃうんだよ」
「護衛がついているとわかれば下手なことはして来ない
俺たちも街の人たちを傷つけたくはない」
ロットンとギリィはそう言った。
きっと職を失い路頭に迷っている人たちなんだろう。
今日生きれるか、明日死んでるかもしれない恐怖から、略奪なんて考えちゃうんだろうな。
でも商業ギルドに行って稼げば良いのではないかとふと思うのだが、それだけじゃ足りないの?
「商業ギルドってそこまで報酬良くないの?」
疑問に思ったことはこの際聞いておこう。今後のために。
「少し前までは街の子供から年寄りまで出来る仕事が揃ってて
1日の食事代くらいはそれなりに稼げたって話だよん」
「だが最近は役人が変わったこともあって税が高くなり
商業ギルドに駆け込んでも依頼という依頼がなく
さらには治安の悪化で観光客も減って人々の生活は苦しくなる一方だという」
つまりそれって…私これから商業ギルドに行っても、受けられる依頼ないってことじゃないか?
え、冒険者ギルドの方は依頼はあるの?
「ちなみに冒険者ギルドの方の依頼なんかは…」
「冒険者ギルドの方は山のように依頼があるよん
俺ら冒険者で本当に良かったー!」
「大昔の聖女伝説にある結界が俺たちの領土を守ってくれていても
大地や川から流れ込む魔族の力に作用され暴れる動物たちや
さっきみたいな賊たちの排除だったり色々やることがあるからね」
どうしてファンタジーの世界って、力がある者が優遇されて力がない者が冷遇されるんだろうね。
いや、ファンタジーの世界だけじゃないか、そういうのって。
人類皆平等なんて綺麗ごと言うけど。まったく平等じゃないからな。
平等って…都合のいい言葉だよね。
「お婆ちゃん商業ギルドで仕事見つからなかったら
俺らと一緒に冒険者ギルドの仕事受けに行っちゃう?」
「あはは…遠慮しとくよ
冒険者の真似事なんてお婆ちゃんには荷が重いよ」
ロットン…私を殺す気かお前!
こいつ今のうちに呪い付与しとくべきか?
一生ナンパできない体になる呪いとか希望!
「皆さん。そろそろ商業ギルドに到着しますよ」
ロットンへの呪いは二の次だ!
依頼、ありますように!
一般人だったらたしかに震えてるだけで人生終了だっただろう。
でも私は昔ちょーっとヤンチャしてた元ヤンです。
カッターナイフ、鉄パイプで切られる殴られるなんて昭和かよって思われそうだけどね。
現にそんな暴力沙汰、警察沙汰、病院搬送な時代があったわけです。
今は懐かしき“ヤンチャな時代”と書いて ”ヤンチャな時代“と読みます。
若いからって後先考えずやるもんじゃないね。
「ぐはっ!」
持っていた杖で勢いよく顔面を殴りつけてやれば、ゴロツキ集団の1人は何故か顔面と腰を押さえて地面に倒れ込んでいた。
「?」
「(杖に装備した紫魔核のランダム効果が付与されたね!)」
「(え、一体何が付与されたの?)」
「(ぎっくり腰)」
「(うわー…それは痛い)」
弱体能力って攻撃力とか速さ下げるだけじゃなくて、体への異常も含まれてるのね。
それがわかると他にどんな弱体能力効果が現れるのか試したくなるね…。
「えい」
興味本位でもう一発杖で殴ってみた。
「ぐうっ!」
「(麻痺の効果が付与されたね)」
「えいえい」
興味本位でもう一発。
「はぐあっ!」
「(あ、腹痛の効果が付与されたね)」
「えいえいえーい」
さらに興味本位でもう一発。
「ごふっ!」
「(あ、毒が付与されちゃった)」
「(…やべえええ!!)
グレイディさん!毒消し薬ありますか!?」
ここで殺しちゃ私犯罪者じゃん!
いや、直接毒盛ったわけじゃないにしても直接殴って付与したからね!
これで死なれちゃ困る!私のせいになっちゃうじゃないか!
「毒消し薬なら荷台の薬と書かれた木箱の中にありますが…」
「一つ貰って良いですか!?
商業ギルドで稼いで必ず返しますから!」
私が慌ててグレイディとそんな話をしていたかと思えば、地面に倒れていた男の悲鳴が上がった。
「あ…」
「怪我はありませんか、グレイディさん。アキラさん」
毒の治療をする前に、ユーリスに男はトドメを刺されていた。
辺りに目を向ければ10人以上はいたゴロツキ集団は全員地面に伏し、ピクリとも動かなかった。
「殺したんですか…?」
「人々に害をなす山賊や海賊、盗賊などは原則殺しても罪には問われません
現に《ディブル》で生活している者たちは
毎日のようにこういう連中の被害にあっています
俺たちがグレイディさんの護衛依頼を受けたのも
《ディブル》で横行する人攫い共を排除するためです」
淡々と話すユーリスの言葉は納得できるようで納得できなかった。
異世界では人を殺すことにここまで躊躇なく法外なのかと驚く。
色々ヤンチャしてきた学生時代だったが、人を殺すまでは絶対にしなかった。
そこは一線超えてはいけない。人であるか獣になるかのボーダーラインだと思っていたからだ。
でもこの世界の人たちは平気で獣になる一線を踏み越えられて行けるんだ。
法で裁けないなら自分たちが。なんて神にでもなったような正義感に駆られているんだろう。
私自身理解し難いと言われ続けてきたが、世界が変われば私以外の人が理解し難いと思ってしまう不思議。
いや、この世界の人にしてみれば私の考えはまた異常か。
どの世界にいても異常者になってしまう運命なんだな。
「荷物が壊れてないか
確認してから先を急ぎましょう」
「あの人たちは?」
「ギリィが《ディブル》の役人に連絡を入れています
我々と入れ違いになるようにここへ来るでしょう
グラントがここに残り兵に引き渡すとのことなので
我々は先に《ディブル》に向かいましょう」
こんなファンタジーな世界にも連絡手段なんてあるんだね。
伝書鳩とか?なんて思ってギリィの方に目を向ければ、青い水晶のようなものを手にしていた。
フィルギャにあれは何よと尋ねれば、あれはこの世界の学者が作り出した伝令水晶とのことだ。
遠く離れた場所に存在する人であっても、あの水晶を持っていれば誰とでもどこでも話し合いができるらしい。
魔力を込める際にどこに繋げるか想像しないと繋がらないそうだ。
便利なものもあるもんだと感心してしまった。
「グラント。先に《ディブル》へ行っているぞ」
「おうよ!宿屋で会おうぜ」
馬車はまたゆっくりと動き始めた。
私はグラントとは多分一生の別れになるだろうからと、姿が見えなくなるまで手を振り続けた。
「(あばよ半裸族
お前のことは多分忘れないぜ)」
何時間か経過すると、道すがら役人と思わしき人物と兵士たちが荷車を引いて通り過ぎて行った。
現地に向かうのも大変だなと思いつつも、私はフィルギャに見張りを任せ一眠りすることにした。
お婆ちゃんの体なのでお昼寝タイムが必要なんです。
目が覚める頃には《ディブル》に着いてることを切に願うばかりだ。
◇
「アキラさん。起きてください」
体を揺さぶられる振動でうっすらだけど覚醒する意識。
片目だけを少し開ければドアップでイケメン。
現実世界のお婆ちゃんだって口から心臓飛び出す勢いで驚いてます私。
見張りを頼んでおいたのにフィルギャはどうして起こしてくれないのかと思えば、私の膝の上で鼻提灯出して眠ってましたわ。
あ、手が滑ったー。で潰されても文句言えないぞフィルギャ。
寝るなら膝じゃなくて肩か頭の上で寝なさい。
「……」
どっちみち潰しそうなのは変わらないな。
「《ディブル》に着きましたよ」
ユーリスの言葉で荷台から顔を覗かせれば、活気あふれる人々。綺麗な街並みに賑わう風景。
……なんてものはなかった。
出店は出ているけど人々は呼び込みなんて一切しない。
椅子に腰かけて行き来している人たちをじっと見ているだけ。
売買のやり取りなんかも特になく。冒険者らしき人たちが”これ”と指差せばそれを店主が手に取り、この世界のお金であろう硬貨を手渡し品物を受け取るという行為だ。
”いらっしゃいませ”もなければ”ありがとうございました”もない。
現代社会でやったらクレーマーというモンスターの餌食になるだろう。
でも客側も”ありがとう”くらい言えよって思うのは私だけだろうか?
金払ってるんだから言わなくても良いだろうって思うだろうが、そもそも仕入れてる店がなかったら金あっても買えないぞお前って思うわけなんだよね。
持ちつ持たれつな関係なんだから互いに愛想良くしようぜって思うよ。
活気も何もない街中の馬車道を進んで行く途中で、細い裏道に座り込んでいる人たちや、こちらを見ている人たちを何人も見かけた。
その都度ユーリスやロットンが剣や槍をチラつかせてみれば、人々はこちらから目を逸らしていた。
「それって威嚇?」
「《ディブル》は少々治安が悪くなってきてるからねぇ
護衛がついてない荷馬車はああいう連中の恰好の的になっちゃうんだよ」
「護衛がついているとわかれば下手なことはして来ない
俺たちも街の人たちを傷つけたくはない」
ロットンとギリィはそう言った。
きっと職を失い路頭に迷っている人たちなんだろう。
今日生きれるか、明日死んでるかもしれない恐怖から、略奪なんて考えちゃうんだろうな。
でも商業ギルドに行って稼げば良いのではないかとふと思うのだが、それだけじゃ足りないの?
「商業ギルドってそこまで報酬良くないの?」
疑問に思ったことはこの際聞いておこう。今後のために。
「少し前までは街の子供から年寄りまで出来る仕事が揃ってて
1日の食事代くらいはそれなりに稼げたって話だよん」
「だが最近は役人が変わったこともあって税が高くなり
商業ギルドに駆け込んでも依頼という依頼がなく
さらには治安の悪化で観光客も減って人々の生活は苦しくなる一方だという」
つまりそれって…私これから商業ギルドに行っても、受けられる依頼ないってことじゃないか?
え、冒険者ギルドの方は依頼はあるの?
「ちなみに冒険者ギルドの方の依頼なんかは…」
「冒険者ギルドの方は山のように依頼があるよん
俺ら冒険者で本当に良かったー!」
「大昔の聖女伝説にある結界が俺たちの領土を守ってくれていても
大地や川から流れ込む魔族の力に作用され暴れる動物たちや
さっきみたいな賊たちの排除だったり色々やることがあるからね」
どうしてファンタジーの世界って、力がある者が優遇されて力がない者が冷遇されるんだろうね。
いや、ファンタジーの世界だけじゃないか、そういうのって。
人類皆平等なんて綺麗ごと言うけど。まったく平等じゃないからな。
平等って…都合のいい言葉だよね。
「お婆ちゃん商業ギルドで仕事見つからなかったら
俺らと一緒に冒険者ギルドの仕事受けに行っちゃう?」
「あはは…遠慮しとくよ
冒険者の真似事なんてお婆ちゃんには荷が重いよ」
ロットン…私を殺す気かお前!
こいつ今のうちに呪い付与しとくべきか?
一生ナンパできない体になる呪いとか希望!
「皆さん。そろそろ商業ギルドに到着しますよ」
ロットンへの呪いは二の次だ!
依頼、ありますように!
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