53 / 76
第2章 俺以外の転生者
第16話 生きていると思ったら?
しおりを挟む
「……い」
意識の奥で誰かの声が聞こえる。
何だろう……俺は、死んだんじゃないのか?
お腹を裂かれた痛みも背中をメッタ刺しされた痛みも引いてる……どうなっているんだ?
「おい!」
「ふぇあ!? うわっ!!」
より強い口調で呼び掛けられた俺は思わず目を開けてしまった。
直後、目の前に飛び込んできた目が焼けるように強い光にすぐさま目を閉じてしまう。
そっか、あれからもう夜が明けたんだ……って、あれほどの傷を負っていたのに死んでいないのか。
もう、何が何だか分かんないな。
徐々に光に慣れて来たようで、俺は少しずつ目を開ける。
そこはニルに刺された場所と変わりないようで、俺が倒れていた地面には血が赤黒く変色した跡が残っていた。
そして俺の周りを取り囲む、黒く毛深い足の何か。人の足にしては妙に細く短い。それに前足と後ろ足がご丁寧に見えている。
……これ、まさか。
恐る恐る顔を上げてみると、そこには4体のマガリイノシシが倒れている俺を見つめていた。
「うぎゃぁぁぁぁ!!」
や、やばい! まだニルがばら撒いた撒き餌の効果が残っていたのか!?
と、とにかく……傷も塞がっているし動けるから蹴散らすくらいはしないと。
そう思って起き上がり、逃げ出そうとするが、思うように足が動かず俺は顔から派手に滑り込むように倒れた。
うぅ……痛い。な、何だ!? なんか妙に足も手も短い気が……。
そう思って自分の両腕を見ると、黒い毛におおわれた自分の両腕が見えた。
手の5本指の感覚はなく、そこにあるのは黒く硬い蹄のようで、鼻が豚のように突き出ていた。
……え? ええ!? は? ええ!?
自分の置かれている状況が分からず混乱してしまう。
ゆっくりと立ち上がろうとするも2本の足で立つ事は出来ず、俺は四つん這いで立つ事しか出来なかった。
「おいおい……何だよ、大声出して。足もフラフラじゃねぇか」
「……え? な、何で声……え?」
倒れている俺に声を掛けてくるマガリイノシシ。
……どっ!? え? な、何で魔物が喋って……?
唖然としたまま立ち尽くす俺にマガリイノシシ達は怪訝そうに首を傾げる。
俺は自分の置かれている状況が全く理解出来なくて、軽くパニック状態になっていた。
「う……うわぁぁぁぁぁ!!」
「お、おい!」
急に恐ろしくなって、俺はその場から逃げ出す。
急に四足歩行を余儀なくされた体は、バランスをうまくとる事が出来ずに何度もバランスを崩しては頭から地面に突っ込んだ。
それでもその場から逃げ出したくて、何度も何度も転びながらも俺は前へ進む。
何で……こんなのおかしい! 何で俺は魔物になっているんだ!? それもこの姿は……マガリイノシシそのものじゃないのか!? ど、どうなっているんだ一体!? 夢? 夢なのか!?
信じられない事だとは思いつつも、自分の置かれている状況がそれが事実であることを容赦なく突きつける。
そのまま森の出口を求めて走り続けていると、見慣れた草原が飛び込んできた。
街の正門に続く龍車の行列。それを警備する冒険者達。
間違いない……アルミィの街だ。
と、とりあえず街に戻らなきゃ。
そう思って街へ向かおうとするが、俺はすぐにその歩みを止める。
……この姿のまま街に戻ったらパニックを起こすんじゃないのか!?
ど、どうしよう……本当に、どうすればいいんだ!?
「おい! マガリイノシシが飛び出してきたぞ!」
「逸れ者か? 一匹だけみたいだ!」
「他が出てくる前に始末しろ!」
そうこうしているうちに龍車の警備をしていた冒険者達に気付かれてしまった。
冒険者達は武器を構えて俺ににじり寄ってくる。
や、やばい! 逃げなきゃ……うわっ!?
身の危険を感じて逃げ出そうとしたが思う様に足が動かず、俺はバランスを崩して倒れてしまう。
「よっしゃ、隙あり!」
高揚した冒険者の声とともに、大きく振り上げられた剣が俺目掛けて振り下ろされる。
……こ、殺される!!
「ガッ!?」
「うっ!!」
「うわっ!?」
思わず目を閉じた瞬間、冒険者の息のつまるような声がしたとともにドサッと鈍い音が聞こえた。
その後、次々と冒険者の呻く声が聞こえ、俺は恐る恐る目を開ける。
するとそこには地面に倒れ込み胸や腹を押さえながら悶える冒険者達の姿があった。そのそばにはさっき俺に声を掛けてくれたマガリイノシシの姿がある。
「馬鹿野郎! 何やってんだ! 下手に外に飛び出すんじゃねぇ!」
「アニキ! 構ってる暇ないみたいッスよ! ニンゲン、すぐ立ち上がるッス!」
「アンタがビビって加減したからじゃないの? 本当情けない」
「ビ、ビビってねぇし!? 体当たりしたところが偶然、奴の急所じゃなかっただけだし!」
「声が震えてんのよ、声が」
「……えっと、や、止めようよ喧嘩は、凄く動揺してるみたいだし」
「お前は黙ってろ!」
「出しゃばってんじゃないわよ!」
「ひうっ!?」
目の前に現れた4体のマガリイノシシ。
俺に叫んだのが一番大きなマガリイノシシのようで取り巻きが一回り小さいようだ。
アニキと呼んでいるくらいだから、多分師弟関係なんだろうと思うんだが……。
どうも二人のマガリイノシシは仲が悪いみたいだ。
気の弱し声を上げるマガリイノシシが一応仲裁に入ったけれど、二人の勢いに気圧されて畏縮してしまっている。
というか……体の大きさ以外見分けがつかない。
「とにかく逃げるぞ。仲間を助ける事が最優先だ」
「なっ!? アニキ! 俺はまだ戦えるッスよ!」
形勢が悪いのか、逃げ出そうとするマガリイノシシの群。
だが、その中の一人は逃げもせず立ち向かおうとする。
「馬鹿な事言ってんじゃねぇ! 3人も相手に出来る訳ねぇだろ!」
「チャンスじゃないの、アニキ。 コイツが鍋にされている間に逃げましょうよ!」
「おいおい! 勝手に殺すな! まあ、巨乳の超絶美人な姉ちゃんに喰われるなら本望だけどな」
「ね? こんな頭のネジ飛んでる死に損ない放っておいて逃げましょう」
「お前マジでちょっと黙ってろ」
「あ? 何? もう死んだんじゃないの?」
やっぱりこの二人、犬猿の仲って奴なのか?
「……お前、そうだったのか」
そのやり取りをじっと見つめていた一番大きなマガリイノシシが、勇ましく立ち向かった自分の舎弟の変態っぷりに落ち込んだような声を上げる。
「え? ちょ、え!?」
「お前の犠牲、無駄にはしない!」
「えええええええええええええええ!?」
何を勘違いしたのかかなり真面目なトーンでそう言い残すと、一番大きなマガリイノシシは森へと駆け出した。
「ギャハハハハハハ! あばよ! 間抜け!」
心底嬉しそうに吐き捨てるマガリイノシシも、森へと帰っていく。
「君も、こっちへ!」
「……あ、う、うん」
気の弱いマガリイノシシに呼び掛けられ、俺もその後ろから付いていった。
けれど、置いていかれたマガリイノシシの事が気になって俺はすぐに足を止める。
ど、どうしよう……助けた方が良いんじゃ!? 自分も命を救われたわけだし。
「早く、逃げますよ!」
「で、でも……仲間が取り残されているんですよ!? 助けないと!」
気の弱いマガリイノシシに呼び掛けられるが俺は無事なのか気になって仕方がなかった。
「問題ないですよ。スラングはちゃんと戻ってきますから」
「ス、スラング? スラングって、あの場に残っているマガリイノシシの名前?」
「え、ええ。そうですよ。僕はカインズって名前ですけど」
そう言って不思議そうに首を傾げるカインズ。
あれ……魔物にも名前なんてあったのか!? ま、まあ……それは今は問題じゃなくて!
「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
「ふべっ!?」
唐突な叫び声とともにいきなり駆け込んできたスラングに衝突してしまい俺は吹っ飛ばされた。
そのまま軽く宙を舞った俺の体は2mほど跳んで地面に叩き付けられる。
「痛ってぇ!!」
「あっ……すまん」
「そんな事言ってる場合じゃ……逃げないと!」
カインズの一声で俺達は森の奥へと逃げ込んだ。
本当……一体何がどうなっているんだ?
意識の奥で誰かの声が聞こえる。
何だろう……俺は、死んだんじゃないのか?
お腹を裂かれた痛みも背中をメッタ刺しされた痛みも引いてる……どうなっているんだ?
「おい!」
「ふぇあ!? うわっ!!」
より強い口調で呼び掛けられた俺は思わず目を開けてしまった。
直後、目の前に飛び込んできた目が焼けるように強い光にすぐさま目を閉じてしまう。
そっか、あれからもう夜が明けたんだ……って、あれほどの傷を負っていたのに死んでいないのか。
もう、何が何だか分かんないな。
徐々に光に慣れて来たようで、俺は少しずつ目を開ける。
そこはニルに刺された場所と変わりないようで、俺が倒れていた地面には血が赤黒く変色した跡が残っていた。
そして俺の周りを取り囲む、黒く毛深い足の何か。人の足にしては妙に細く短い。それに前足と後ろ足がご丁寧に見えている。
……これ、まさか。
恐る恐る顔を上げてみると、そこには4体のマガリイノシシが倒れている俺を見つめていた。
「うぎゃぁぁぁぁ!!」
や、やばい! まだニルがばら撒いた撒き餌の効果が残っていたのか!?
と、とにかく……傷も塞がっているし動けるから蹴散らすくらいはしないと。
そう思って起き上がり、逃げ出そうとするが、思うように足が動かず俺は顔から派手に滑り込むように倒れた。
うぅ……痛い。な、何だ!? なんか妙に足も手も短い気が……。
そう思って自分の両腕を見ると、黒い毛におおわれた自分の両腕が見えた。
手の5本指の感覚はなく、そこにあるのは黒く硬い蹄のようで、鼻が豚のように突き出ていた。
……え? ええ!? は? ええ!?
自分の置かれている状況が分からず混乱してしまう。
ゆっくりと立ち上がろうとするも2本の足で立つ事は出来ず、俺は四つん這いで立つ事しか出来なかった。
「おいおい……何だよ、大声出して。足もフラフラじゃねぇか」
「……え? な、何で声……え?」
倒れている俺に声を掛けてくるマガリイノシシ。
……どっ!? え? な、何で魔物が喋って……?
唖然としたまま立ち尽くす俺にマガリイノシシ達は怪訝そうに首を傾げる。
俺は自分の置かれている状況が全く理解出来なくて、軽くパニック状態になっていた。
「う……うわぁぁぁぁぁ!!」
「お、おい!」
急に恐ろしくなって、俺はその場から逃げ出す。
急に四足歩行を余儀なくされた体は、バランスをうまくとる事が出来ずに何度もバランスを崩しては頭から地面に突っ込んだ。
それでもその場から逃げ出したくて、何度も何度も転びながらも俺は前へ進む。
何で……こんなのおかしい! 何で俺は魔物になっているんだ!? それもこの姿は……マガリイノシシそのものじゃないのか!? ど、どうなっているんだ一体!? 夢? 夢なのか!?
信じられない事だとは思いつつも、自分の置かれている状況がそれが事実であることを容赦なく突きつける。
そのまま森の出口を求めて走り続けていると、見慣れた草原が飛び込んできた。
街の正門に続く龍車の行列。それを警備する冒険者達。
間違いない……アルミィの街だ。
と、とりあえず街に戻らなきゃ。
そう思って街へ向かおうとするが、俺はすぐにその歩みを止める。
……この姿のまま街に戻ったらパニックを起こすんじゃないのか!?
ど、どうしよう……本当に、どうすればいいんだ!?
「おい! マガリイノシシが飛び出してきたぞ!」
「逸れ者か? 一匹だけみたいだ!」
「他が出てくる前に始末しろ!」
そうこうしているうちに龍車の警備をしていた冒険者達に気付かれてしまった。
冒険者達は武器を構えて俺ににじり寄ってくる。
や、やばい! 逃げなきゃ……うわっ!?
身の危険を感じて逃げ出そうとしたが思う様に足が動かず、俺はバランスを崩して倒れてしまう。
「よっしゃ、隙あり!」
高揚した冒険者の声とともに、大きく振り上げられた剣が俺目掛けて振り下ろされる。
……こ、殺される!!
「ガッ!?」
「うっ!!」
「うわっ!?」
思わず目を閉じた瞬間、冒険者の息のつまるような声がしたとともにドサッと鈍い音が聞こえた。
その後、次々と冒険者の呻く声が聞こえ、俺は恐る恐る目を開ける。
するとそこには地面に倒れ込み胸や腹を押さえながら悶える冒険者達の姿があった。そのそばにはさっき俺に声を掛けてくれたマガリイノシシの姿がある。
「馬鹿野郎! 何やってんだ! 下手に外に飛び出すんじゃねぇ!」
「アニキ! 構ってる暇ないみたいッスよ! ニンゲン、すぐ立ち上がるッス!」
「アンタがビビって加減したからじゃないの? 本当情けない」
「ビ、ビビってねぇし!? 体当たりしたところが偶然、奴の急所じゃなかっただけだし!」
「声が震えてんのよ、声が」
「……えっと、や、止めようよ喧嘩は、凄く動揺してるみたいだし」
「お前は黙ってろ!」
「出しゃばってんじゃないわよ!」
「ひうっ!?」
目の前に現れた4体のマガリイノシシ。
俺に叫んだのが一番大きなマガリイノシシのようで取り巻きが一回り小さいようだ。
アニキと呼んでいるくらいだから、多分師弟関係なんだろうと思うんだが……。
どうも二人のマガリイノシシは仲が悪いみたいだ。
気の弱し声を上げるマガリイノシシが一応仲裁に入ったけれど、二人の勢いに気圧されて畏縮してしまっている。
というか……体の大きさ以外見分けがつかない。
「とにかく逃げるぞ。仲間を助ける事が最優先だ」
「なっ!? アニキ! 俺はまだ戦えるッスよ!」
形勢が悪いのか、逃げ出そうとするマガリイノシシの群。
だが、その中の一人は逃げもせず立ち向かおうとする。
「馬鹿な事言ってんじゃねぇ! 3人も相手に出来る訳ねぇだろ!」
「チャンスじゃないの、アニキ。 コイツが鍋にされている間に逃げましょうよ!」
「おいおい! 勝手に殺すな! まあ、巨乳の超絶美人な姉ちゃんに喰われるなら本望だけどな」
「ね? こんな頭のネジ飛んでる死に損ない放っておいて逃げましょう」
「お前マジでちょっと黙ってろ」
「あ? 何? もう死んだんじゃないの?」
やっぱりこの二人、犬猿の仲って奴なのか?
「……お前、そうだったのか」
そのやり取りをじっと見つめていた一番大きなマガリイノシシが、勇ましく立ち向かった自分の舎弟の変態っぷりに落ち込んだような声を上げる。
「え? ちょ、え!?」
「お前の犠牲、無駄にはしない!」
「えええええええええええええええ!?」
何を勘違いしたのかかなり真面目なトーンでそう言い残すと、一番大きなマガリイノシシは森へと駆け出した。
「ギャハハハハハハ! あばよ! 間抜け!」
心底嬉しそうに吐き捨てるマガリイノシシも、森へと帰っていく。
「君も、こっちへ!」
「……あ、う、うん」
気の弱いマガリイノシシに呼び掛けられ、俺もその後ろから付いていった。
けれど、置いていかれたマガリイノシシの事が気になって俺はすぐに足を止める。
ど、どうしよう……助けた方が良いんじゃ!? 自分も命を救われたわけだし。
「早く、逃げますよ!」
「で、でも……仲間が取り残されているんですよ!? 助けないと!」
気の弱いマガリイノシシに呼び掛けられるが俺は無事なのか気になって仕方がなかった。
「問題ないですよ。スラングはちゃんと戻ってきますから」
「ス、スラング? スラングって、あの場に残っているマガリイノシシの名前?」
「え、ええ。そうですよ。僕はカインズって名前ですけど」
そう言って不思議そうに首を傾げるカインズ。
あれ……魔物にも名前なんてあったのか!? ま、まあ……それは今は問題じゃなくて!
「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
「ふべっ!?」
唐突な叫び声とともにいきなり駆け込んできたスラングに衝突してしまい俺は吹っ飛ばされた。
そのまま軽く宙を舞った俺の体は2mほど跳んで地面に叩き付けられる。
「痛ってぇ!!」
「あっ……すまん」
「そんな事言ってる場合じゃ……逃げないと!」
カインズの一声で俺達は森の奥へと逃げ込んだ。
本当……一体何がどうなっているんだ?
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる