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60.王妃は賭けに出る
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「そんな荒っぽいやり方じゃ火種になり得るだろ!俺は反対だ!」
「だったら俺が全ての責任を取る!」
王妃としての目的である関税の引き上げを食い止めることも俺個人の目的であるリリオ王の恋路をアシストすることもどちらもゾーイ大将軍がいなければ話を前に進めることができない。
どうにか彼をこの場に引きずり出す必要があるのだ。
そのためには荒っぽいやり方だろうとも、キースに反対されようとも、俺は自分が為すべきことをするまでだ。
真面目な王妃生活、1回くらい大胆な賭けに出てみたっていいんじゃないか?
「もう覚悟決めてんだ!俺の気持ちは変わらないぞ!」
俺とキースは無言で睨み合う。
先に折れたのはキースだった。
彼ははぁと深くため息をつくと、額に手を当てて、項垂れる。
「分かったよ、お前がそこまで言うなら。ただし、責任はお前1人にだけ背負わせないからな。それとリリオ王、ゾーイ大将軍が戻ってきた暁には関税引き上げは撤回すると約束して下さい」
「あぁ、もちろん。じゃあ今すぐゾーイへの手紙を書いてくる」
「あっ、待って下さい!」
俺は部屋を出ていこうとするリリオ王を引き留め、彼の耳元にある秘策をこそっと囁いた。
これできっとゾーイ大将軍はすっ飛んでくるはずだ!
「だったら俺が全ての責任を取る!」
王妃としての目的である関税の引き上げを食い止めることも俺個人の目的であるリリオ王の恋路をアシストすることもどちらもゾーイ大将軍がいなければ話を前に進めることができない。
どうにか彼をこの場に引きずり出す必要があるのだ。
そのためには荒っぽいやり方だろうとも、キースに反対されようとも、俺は自分が為すべきことをするまでだ。
真面目な王妃生活、1回くらい大胆な賭けに出てみたっていいんじゃないか?
「もう覚悟決めてんだ!俺の気持ちは変わらないぞ!」
俺とキースは無言で睨み合う。
先に折れたのはキースだった。
彼ははぁと深くため息をつくと、額に手を当てて、項垂れる。
「分かったよ、お前がそこまで言うなら。ただし、責任はお前1人にだけ背負わせないからな。それとリリオ王、ゾーイ大将軍が戻ってきた暁には関税引き上げは撤回すると約束して下さい」
「あぁ、もちろん。じゃあ今すぐゾーイへの手紙を書いてくる」
「あっ、待って下さい!」
俺は部屋を出ていこうとするリリオ王を引き留め、彼の耳元にある秘策をこそっと囁いた。
これできっとゾーイ大将軍はすっ飛んでくるはずだ!
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