【完結】社畜が異世界転移しましたが、第2王子の妃になったので、この度のんびり暮らしたいと思います。

明太子

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100.気まずい2人きり

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即位式の翌日、シャロルさんは番となったエレノアとともにグランティエ王国に帰国した。
望まぬ番契約は意外にもエレノアにトーニャへの異常な執着を捨てさせたようで、一切抵抗することなく発ったそうだ。

一方の俺たちは国王の代替わりによって城を出ていかねばならないので、新居への引っ越し準備に追われていた。
とはいえ俺は身重なので、負担の少ない包装や仕分けを非常にゆっくりとしたペースで進めている。

そんな俺が自室で作業にのんびり勤んでいると、驚くべき人物が訪ねてきた。

「王妃様!…あっ、今は王太后様でしたよね。申し訳ありません」
「…いいのよ、今更肩書きなんてどうでも。でも、そうね、オリヴィエと呼んでくれたら嬉しいわ」
「そう、ですか…。えーと、今日はどのようなご用件でいらっしゃったんでしょうか?」
「真白さん、あなたに大事な話があって来たの。2人だけでお話をしたいわ」

その一言を聞いて、部屋にいた使用人全員が足早に退出する。
会話らしい会話をしたことのない義母と2人きりになるのはめちゃくちゃ気まずい。

何かしでかしてしまったんだろうか、俺…。
思い当たる節は特にないのだが…。

「ごめんなさい、真白さん。抑制剤をすり替えたのは私なの」
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