【完結】社畜が異世界転移しましたが、第2王子の妃になったので、この度のんびり暮らしたいと思います。

明太子

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60.犯人は誰?

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「…じゃあ、俺のヒートも意図的に起こされたものってことですか?」
「…可能性は高いと思います。先程の一件により、あの栄養剤は国内で流通しなくなっているのです。でも、ヒートが来たのが出発前夜で本当に良かったです。ヒートになったら止める薬がありませんから…。トーニャ様不在の時に起きていたらと思うと…。考えるだけでも恐ろしいです…」

次の補充まで3週間近くもある。
もしかしてトーニャがいない隙を狙って、俺にヒートが来るように仕向けられていた?
だとすると、目的はトーニャ以外の別の奴と番にさせること?
俺、誰かに襲われてたかもしれなかったんだ…。

そう気付いてしまうと、不安に駆られて顔面蒼白になる。

「あ、安心して下さい!真白様をきちんとお守り致しますから!あぁ、そうだ!近衛隊に別棟の警備も強化してもらわなくては!トーニャ様にも早くお伝えしないと!」
「ありがとうごさいます。でも、このことは他言しないで下さい、大事おおごとにはしたくないので。もちろんトーニャにも。アイツには帰ってきてから自分の口で伝えます」
「えっ!ですが…」
「条約締結で忙しい時に迷惑かけられないですから。俺は大丈夫です」
「…分かりました」

気丈に振る舞う俺を見かねて、クオーツさんは励ますように手を握った。

犯人は俺とトーニャの仲を快く思っていない。
それどころか俺が危険な目に遭っても構わないのだ。

相手の正体が掴めない中で、この異世界に来てからずっとトーニャが守り続けてくれていたのだと実感した。
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