【完結】社畜が異世界転移しましたが、第2王子の妃になったので、この度のんびり暮らしたいと思います。

54．理性の糸が切れる時＊

観念して振り返ったトーニャの欲情に染まりきった金瞳と視線がぶつかると、両手を拘束されて組み敷かれる。
日頃の鍛錬の賜物である筋肉質な身体からは一寸たりとも逃れられなかった。

「お前が慣れるまで我慢してるのに…。あまり煽るな…」
「…我慢なんてしなくても、お前の好きにしてよ」
「だからっ、煽るなって言っているだろっ！」
「あぁぁぁっ！」

非情なまでに屹立を何度も何度も最奥に打ちつけられる。
その都度に前立腺をごりごりと抉るので、悲鳴じみた嬌声が上がる。

「あっ、ひぃ、あぁっ！はぁっ、らめぇ！そ、そこ、ばっか、りぃっ！あ、あっ、あてちゃぁ…！ひあぁぁん!」
「はっ、真白…」
「やんっ！はぁっ！」
「…くっ、出る…」　
「だしてっ…！な、かに、なかにだしてぇっ…！」

トーニャの更に容赦ない突き上げで、俺は勢いよく白濁を飛ばす。
無意識に彼の腰を両足でがっちりと固定してしまう。
後ろへ行き場を失くしたトーニャの欲望はそのまま俺の奥深くで果てた。
熱に満たされながらも、胸に去来するのはとてつもない渇きだった。

足りない、足りない、まだ足りない。
もっと、もっと、もっと欲しい。
ぜんぶ、ぜんぶ、俺だけにちょーだい。

そこで理性の糸はぷつんと切れた。