【完結】社畜が異世界転移しましたが、第2王子の妃になったので、この度のんびり暮らしたいと思います。

53．ぜ、全部、な、なかに入っちゃってる…!＊

バスローブ越しにでも分かるほど張り詰めた昂りを見て、腹の奥が疼く。

1分でも早く、1秒でも早く、中に欲しい。
本能的にそう思った。

「ん。…挿れて」

俺の言葉を合図として、トーニャは指を引き抜くと膝立ちになって自身を窄まりへ当てた。
侵入を試みるものの、指なんかよりもずっと太いそれはなかなか容易く進まない。

それでもオメガの身体とは不思議なもので、時間をかけてやると柔らかい肉壁はトーニャの形に馴染んでいく。

「挿入はいったぞ…」
「んあぁっ!うわぁ…、ほんとだぁ…」
「当たり前だろ、セックスしてんだから」

腰を上げて体勢を変えると、接合部がはっきりと見えた。
また、内側からもトーニャの欲望が熱く脈打っている。

「そうじゃなくて…、何か嬉しいなって…」

俺が言うと、トーニャは顔を背け、ぷるぷると震え始めた。

あっ、俺だけだったかな?
やっぱり浮かれ過ぎたかぁ…。

「ご、ごめん…。こっち向いて…。顔見せてよ…」
「ダメだ…」
「何で…、ああっ!」
「今、顔見たら…たぶん出ちまう…」

後孔に収まっているトーニャの屹立が大きくなり、内壁をより一層押さえつけて幅を利かせる。
彼を見れば、湯気が出そうなくらいに耳全体が赤くなっていた。