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三章 破滅のタルタロス
父との約束
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集まってから何分たっただろうか。皆も自分もマトモな軍議なんて初めてなので緊張している。短くも、長くも感じた。
「……では、定刻になりましたので軍議を始めさせて頂きます。なお、今回は異界の殲滅という前例のない事態により子供も一部呼ばれましたが、その事に関する質問、意見は軍議が終わってからお願いします」
アグラタムがハッキリと口に出して軍議が始まる。勿論位置はイシュリア様が上座、アグラタムがその横。他に偉いであろう人が上座側から順に座り、他は立っている。自分達は小さいと見えないだろうという配慮の上で一部の軍人の位置を貸してもらって机の近くにいる。
既に開かれている地図をアグラタムが指差しながら説明していく。
「先日の軍議では、大まかな作戦とその欠点が見つかりました。その一つである、陽動と撹乱のタイミングの問題が解決したので、まずは本人から説明をお願いします」
そう言われて自分を見る、こくりと頷くと立ち……上がると皆に見えなくなるので仕方なく座ったまま説明する。
「立つと姿が見えなくなるので座ったままの説明になることを先ずは謝罪します。では本題に入ります。陽動の撹乱のタイミングの調整ですが、今までは問題点がありました。それは陽動が成功したタイミングをどうやって安全に……万が一ブレスレットが使えなくなった状態になったとしてもミヤコ側に迅速に伝えるか、という問題です。そこで、自分は友人の特異能力を使う事に決めました。能力の詳細は本人達の意向により伏せさせて頂きますが、簡単に説明するとブレスレットを使うことなく意思伝達が出来る能力になります。この能力を利用し、陽動だけでなく恐らくミヤコ側の混乱具合も一々ブレスレットで連絡することは無く、即座に状況が伝えられる事でしょう」
机には手が届かないので岩で駒を作って地図上を魔法で移動させながら説明する。
その説明の後、一人の軍人から質問が飛んでくる。
「しかし、貴方の友人と言うと影に擬態できないのでは?それだと作戦に支障が出てしまいます」
それに関しては知恵でどうにでもなる。冷静に説明する。
「確かに影に擬態は出来ません。しかし、その友人達は光を使うことも出来ません。したがって、送り出す前に予め影にしておき、そのまま帰還用の門を開ける人と共にタルタロスに送り込むことで影のまま待機してもらうことになります」
「なるほど。自分でなるのではなく最初から影にしておき、待ち伏せするという訳ですね。納得しました」
納得してもらうと、今度はアグラタムが声を出す。
「また、他の子に関しては撹乱軍に加わって頂きます。話によるとラクザの幼き兵士として活躍した様子。影相手に慣れているという点では良い撹乱を期待しています」
ふむ、と考える軍人もいれば納得する軍人もいる。
そこから先は詰めの段階だ。先程の信頼できる友達にしか話さないというファレスとフォレスの意志を汲んで特異能力を若干誤魔化しながら、細かい配置や撤収、合流のタイミング等を計算していく。
そして最後に残ったのが、タルタロス王の打倒である。
「……そして撹乱により王を守る兵が出陣したであろうことを伝えてもらい次第、イシュリア王。私。残りの軍人。そして……彼に出てもらいます」
そう言ってこちらを見てくる。それには流石にザワりと場が騒ぐ。その中でも静かに手を挙げたのは父さんだった。
「アグラタム様。お言葉ですが、幾ら子供では強くとも我が子を最前線に送るとはどういう事でしょうか?」
我が子、というワードに再びザワつくが、イシュリア王がパン、と手を軽く叩くと鎮まる。それに対してアグラタムは静かに答える。
「確かに、彼は子供です。それは間違いありません」
「ならば尚更撹乱に……!」
「……ですが。作戦に加わえるだけの実力……いや。タルタロスの殲滅には必要な実力を兼ね備えているのです。……レテ君。例の姿になる事は出来ますか」
例の姿、それで意図を察して椅子を少し後ろに退けて立ち上がる。不思議そうに見守る軍人の皆に対し、一部の人は察したように頷いていた。
直後。光が自分を渦巻く。光の反射により、その姿形を擬似的に変えて最後に頭に被り物をする。
光が収まった後。そこに居たのは紛れもない、軍に加わって訓練をし、圧倒的な実力を誇った『フード』の姿であった。
「な……その姿は……」
多数の軍人が息を飲む中、父さんだけが言葉を発してワナワナと震えていた。
「……これでお分かりでしょう。これは機密事項。軍に加わり、訓練をし、そして貴方達と遜色ないどころかその強さを求めた相手。その正体が彼なのです。……この強さを前にして、異論のある方はいますか?」
言葉は無かった。ただ、皆が納得した、そのように静かに頷いただけだった。
「では軍議は以上とさせて頂きます。決行は明日。また、侵攻時にタルタロスが万が一こちらの世界にやって来ることを考え、今からイシュリア王が号令を発して全ての営業施設を休みとします。それでは各自、解散!」
そう言うと退室する軍人がいる中、父さんがこちらに寄ってきた。
「……まさかレテ。お前がフードだったとはな」
「黙っててごめんね。父さん……」
「いいや。お前を学院に送り出す前にやった模擬戦。途中の技の使い方もそうだったが最後……手加減すると言ったのにも関わらず手加減出来なかった現役の俺を難なく退けた。その実力は本物だ。……だから、約束しろ」
「……約束?」
そう言うと父さんはギュッと自分の事を抱きしめて、一言。懇願するように叫んだ。
「……生きて、帰ってこいっ!」
「……勿論だよ。父さん」
「……では、定刻になりましたので軍議を始めさせて頂きます。なお、今回は異界の殲滅という前例のない事態により子供も一部呼ばれましたが、その事に関する質問、意見は軍議が終わってからお願いします」
アグラタムがハッキリと口に出して軍議が始まる。勿論位置はイシュリア様が上座、アグラタムがその横。他に偉いであろう人が上座側から順に座り、他は立っている。自分達は小さいと見えないだろうという配慮の上で一部の軍人の位置を貸してもらって机の近くにいる。
既に開かれている地図をアグラタムが指差しながら説明していく。
「先日の軍議では、大まかな作戦とその欠点が見つかりました。その一つである、陽動と撹乱のタイミングの問題が解決したので、まずは本人から説明をお願いします」
そう言われて自分を見る、こくりと頷くと立ち……上がると皆に見えなくなるので仕方なく座ったまま説明する。
「立つと姿が見えなくなるので座ったままの説明になることを先ずは謝罪します。では本題に入ります。陽動の撹乱のタイミングの調整ですが、今までは問題点がありました。それは陽動が成功したタイミングをどうやって安全に……万が一ブレスレットが使えなくなった状態になったとしてもミヤコ側に迅速に伝えるか、という問題です。そこで、自分は友人の特異能力を使う事に決めました。能力の詳細は本人達の意向により伏せさせて頂きますが、簡単に説明するとブレスレットを使うことなく意思伝達が出来る能力になります。この能力を利用し、陽動だけでなく恐らくミヤコ側の混乱具合も一々ブレスレットで連絡することは無く、即座に状況が伝えられる事でしょう」
机には手が届かないので岩で駒を作って地図上を魔法で移動させながら説明する。
その説明の後、一人の軍人から質問が飛んでくる。
「しかし、貴方の友人と言うと影に擬態できないのでは?それだと作戦に支障が出てしまいます」
それに関しては知恵でどうにでもなる。冷静に説明する。
「確かに影に擬態は出来ません。しかし、その友人達は光を使うことも出来ません。したがって、送り出す前に予め影にしておき、そのまま帰還用の門を開ける人と共にタルタロスに送り込むことで影のまま待機してもらうことになります」
「なるほど。自分でなるのではなく最初から影にしておき、待ち伏せするという訳ですね。納得しました」
納得してもらうと、今度はアグラタムが声を出す。
「また、他の子に関しては撹乱軍に加わって頂きます。話によるとラクザの幼き兵士として活躍した様子。影相手に慣れているという点では良い撹乱を期待しています」
ふむ、と考える軍人もいれば納得する軍人もいる。
そこから先は詰めの段階だ。先程の信頼できる友達にしか話さないというファレスとフォレスの意志を汲んで特異能力を若干誤魔化しながら、細かい配置や撤収、合流のタイミング等を計算していく。
そして最後に残ったのが、タルタロス王の打倒である。
「……そして撹乱により王を守る兵が出陣したであろうことを伝えてもらい次第、イシュリア王。私。残りの軍人。そして……彼に出てもらいます」
そう言ってこちらを見てくる。それには流石にザワりと場が騒ぐ。その中でも静かに手を挙げたのは父さんだった。
「アグラタム様。お言葉ですが、幾ら子供では強くとも我が子を最前線に送るとはどういう事でしょうか?」
我が子、というワードに再びザワつくが、イシュリア王がパン、と手を軽く叩くと鎮まる。それに対してアグラタムは静かに答える。
「確かに、彼は子供です。それは間違いありません」
「ならば尚更撹乱に……!」
「……ですが。作戦に加わえるだけの実力……いや。タルタロスの殲滅には必要な実力を兼ね備えているのです。……レテ君。例の姿になる事は出来ますか」
例の姿、それで意図を察して椅子を少し後ろに退けて立ち上がる。不思議そうに見守る軍人の皆に対し、一部の人は察したように頷いていた。
直後。光が自分を渦巻く。光の反射により、その姿形を擬似的に変えて最後に頭に被り物をする。
光が収まった後。そこに居たのは紛れもない、軍に加わって訓練をし、圧倒的な実力を誇った『フード』の姿であった。
「な……その姿は……」
多数の軍人が息を飲む中、父さんだけが言葉を発してワナワナと震えていた。
「……これでお分かりでしょう。これは機密事項。軍に加わり、訓練をし、そして貴方達と遜色ないどころかその強さを求めた相手。その正体が彼なのです。……この強さを前にして、異論のある方はいますか?」
言葉は無かった。ただ、皆が納得した、そのように静かに頷いただけだった。
「では軍議は以上とさせて頂きます。決行は明日。また、侵攻時にタルタロスが万が一こちらの世界にやって来ることを考え、今からイシュリア王が号令を発して全ての営業施設を休みとします。それでは各自、解散!」
そう言うと退室する軍人がいる中、父さんがこちらに寄ってきた。
「……まさかレテ。お前がフードだったとはな」
「黙っててごめんね。父さん……」
「いいや。お前を学院に送り出す前にやった模擬戦。途中の技の使い方もそうだったが最後……手加減すると言ったのにも関わらず手加減出来なかった現役の俺を難なく退けた。その実力は本物だ。……だから、約束しろ」
「……約束?」
そう言うと父さんはギュッと自分の事を抱きしめて、一言。懇願するように叫んだ。
「……生きて、帰ってこいっ!」
「……勿論だよ。父さん」
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