兄妹の鎖

猫狐

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兄妹の鎖 初夜

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ウチの家庭環境は少し特殊だ。
最初の父と母で自分が産まれ、その後離婚して父が新しい母を連れてやってきた。自分が四つの時だろうか。
その後妹が産まれた。つまるところ血の繋がった、腹違いの妹だ。
幸いなのは父も母も差別をせず、愛情を注いでくれた事だろう。実際自分も家族の事は好きであるし、妹も自分に懐いてくれていた。
けれど昨今収入源は厳しく、父も母も昼夜問わず働いている事が多かった。全員で集まる機会など、祝日の限られた日ぐらいだった。
その為自然と兄として、妹に料理を作ったり洗濯をしたり……家事をする事も多くなった。

大学に進学してもこのご時世である。リモート授業が多い。それは高校生の妹も変わらなかった。
ご飯を交代で作り、話をして、部屋に戻る。仲の良い兄妹だと思う。

そんな自分が妹に恋情を抱くようになったのは何時からだったか。中学に入って、女性としての魅力が出てきてからだろうか。
最初は妹への愛情だと思った。けれど時間が経つにつれてそれは恋情だと気づいた。そして、妹に劣情を抱いていることに苦悩した。
これが普通の男女ならどれだけ楽だったか。告白して、振られたら見守って、オーケーを出されたら付き合う。そんな普遍的な幸せも血の繋がりという鎖で縛られてしまっている。

「はい、洗濯物」
「ありがとうお兄ちゃん!」

純粋無垢な笑顔で受け取る彼女に少し心が痛む。
一枚だけ妹の下着を自分の方に混ぜてある。無いと言われたら探すふりをして返そう。
洗濯物を持って自分の部屋へと向かう。鍵をかけるとそっと妹の下着を取り出し、下半身を曝け出す。
自分の男らしい匂いとは違う、年頃の女の子らしい良い香り。
今楽しそうにゲームをしているであろう妹のその下着に自分の肉棒を当てる。
これだけで隆起する。妹を犯しているみたいで。
シュッシュッと手で大きくなったソレを片手で擦る。
限界だ、と思った時にもう片手で妹の下着に白濁液を吐き出す。妹を自分のものにしたかのような支配感と妹に対する罪悪感が混ざり合う。
とにかく手洗いだ。そっと自分の部屋から出て急いで手洗いで精液を落とすと、もう一度洗濯機を回す。
乾燥もかけて、乾いたのを確認すると自分の部屋へと持ち帰って自分の洗濯物に混ぜてベッドに転がった。
この感情は誰にも知られては行けない。友人にも、家族にも、ましてや妹……希帆にも。

ウチのお兄ちゃん、斗和兄ちゃんはカッコイイ。
家族だとか、腹違いだとか身内びいきしなくてもカッコイイのだ。
家事全般が出来て、私が困っていると助けてくれる。私がゲームをやりたいとパソコンを父と母に言った時、実体験を交えて後押ししてくれたのも斗和兄ちゃんだ。
一緒に遊んだり、ご飯を食べたり。昔は風呂も一緒に入って、優しく髪の毛を洗って拭いてもらった記憶もある。
そんな斗和兄ちゃんに家族の好きから、恋の好きを抱くようになったのはいつからだろう。
私が中学で告白された時かな?同学年の男の子に付き合ってくださいと言われた時、ふと斗和兄ちゃんの顔が浮かんで断った。好きな人が他にいる、と。
思えばその時から斗和兄ちゃんに顔を合わせる度にドキドキするようになった気がする。
お兄ちゃんのことを考えると胸が激しく鼓動して。お兄ちゃんの香りを少しでも嗅ぎたくて私と洗濯物は一緒でいいよって言って。
もし血の繋がりが無ければ。ただの先輩後輩なら追いかけて、告白もできたのに。
血の束縛が理性を締め付ける。家族に恋を、ましてや兄の子を産みたいなど普通ではないと。
故にこの感情は友人にも家族にも伝えていない。勿論、斗和兄ちゃんには絶対知られてはいけない。知られれば幻滅されるのは目に見えているから。
でも、我慢は出来なくて。

「希帆、夕飯何がいい?」

ゲーム中に部屋に入ってきた斗和兄ちゃんにそう問いかけられた時。私は買い出しの中でなるべく時間がかかりそうで好きな物を割り出す。

「んーと、今日は刺身がいいかな。それも出来るだけ新鮮なやつがいい!後は……」

そう言ってめんどくさい注文も嫌な顔ひとつせずスマホのメモに打ち込む兄に申し訳なさを感じながら数品頼む。

「わかった。それじゃあ行ってくるよ」
「ん!気をつけてね」

そう言って私はまたゲームに戻る。パタン、と扉が閉まって玄関が締まる音がする。
その瞬間PCをスリープにして、窓の外から兄の様子を見る。忘れ物は無さそうだ。そもそも兄は買い出しなどの外の用事は全て確認してから私のところに来る。
それでも一応家から去っていく事を確認すると、私は斗和兄ちゃんの部屋へと向かう。
鍵の閉まっていない斗和兄ちゃんの部屋に侵入すると、脱いで畳んである寝間着を見つける。
それを手に取ると、そっと鼻に当てて吸う。

(斗和兄ちゃんの匂い……好き……)

そのままベッドに向かう。そのベッド全ては斗和兄ちゃんがいつも使っていて、匂いが染み付いていてゾクゾクとする。

(ごめんなさいお兄ちゃん。私は悪い子なんです)

そう思いながら匂いを嗅ぎながら胸を揉む。自慢ではないが、そこそこ大きいと自負している。大き過ぎず小さすぎずの程よいサイズだと思っている。

これを揉んでくれるのがお兄ちゃんだったら……そう思いながら立った突起を摘む。

「ん……!」

溢れ出た声を誰もいない家で我慢する必要はないが、思わず自制してしまう。やはり血の繋がりは厄介としか言いようがない。

そのままじわり、と濡れてきた下着を見てティッシュをベッドに敷く。
そして下着を脱ぐと、そっと濡れた箇所に手を当てる。

(お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん……!)

斗和兄ちゃん、大好きなお兄ちゃん。香りのせいでその手が私の秘部に触れているような錯覚に陥る。
気持ちいい、けれど足りない。この手はあくまで私の手で、お兄ちゃんの手ではない。

「お兄ちゃんっ……!」

そう言いながら少しばかり果てる。予め置いてあったティッシュにトロリと液体が垂れたのでそれを拭き取ると、そのティッシュは私のズボンのポケットにねじ込んでそれを履く。
そして兄の寝間着を畳んで部屋に戻る、それだけだったはずなのに。

「あれ?希帆ー?……お手洗いかな。先に部屋戻って洗濯物確認しちゃうか」
「!!」

しまった、時間を使いすぎた。しかもまだ寝間着を畳んでいない。
ガチャり、と扉が開くと兄の寝間着を抱きしめてペタンと座っている私と扉を開けて固まった兄の目線が合った。

「……希帆?」
「……え、と」

どう言い訳をしたものか。そう思っていると扉を閉めて入ってくる。

「どうしたんだ?自分の部屋で……あ、寝間着小さくなったか?サイズ確認?」
「え、と、ええと……」

慌てているとポロリとティッシュが転げ落ちた。

「ん?何だこれ。ちゃんと捨てないとダメじゃないか、希帆」
「だ、だめっ!触っちゃ……!」

時は遅し。間接的に私の果てた液体に触られた事でまたじわりと興奮作用が起こる。

兄も三枚も丸めてあるのに気づいたが、特に聞かずにごみ箱に捨てた。しかし、その時に気づかれてしまった。

「あれ、自分のベッドにこんなシミあったか……?」
「っ!!」

どうやら思ったより飛び散ったらしい。しかも触った兄は「しかもこれ、ついさっき付いたみたいな……」と呟いて、ハッとしてこちらを向く。

扉の鍵を閉めて、改めてこちらに向き合う。

「希帆。……怒らない。お兄ちゃんは何を言われても怒らないから、正直に自分の部屋で何をしたか言ってみなさい」

兄はこのパターンで怒ったことは本当に一度も無かった。だから、もう嫌われる覚悟で抱き着いて泣きつく。

「希帆……?」
「……私、は、お兄ちゃんの部屋で……自慰を……オナニーをして……」

頭を撫でられながら兄は優しく言葉を紡ぐ。

「また何で自分の部屋で?男の人の香りの方が良かったとか、そういうのか?」
「違うっ!」

ダメ、私。これ以上言ったら本当に関係が壊れる。崩れる。元には戻れない。
けれど、言ってしまった。

「私はッ!お兄ちゃんが……お兄ちゃんが好きなの!家族じゃなくて、一人の男の人として好きなの!だから……お兄ちゃんの部屋でオナニーしていると、お兄ちゃんに包まれているみたいで気持ちよくて……!何より、赦されない感情を吐き出すにはそれしかなくて……!」

ああ、言ってしまった。もう元には戻れない。嫌われた。軽蔑された。幻滅された。

「ごめん、なさい、こんな……不埒で……変だよね、実の兄を好きになるなんて……」

そう言うと、ギュッと抱きしめられる。そして、衝撃的な一言を突きつけられる。

「変なんかじゃないよ。……自分だって、希帆の事が一人の女性として好きだから」


「えっ……?」

困惑する希帆に、抱きついたまま言う。

「……自分こそ、不出来な……ダメなお兄ちゃんでごめんな」
「なんで!お兄ちゃんはそんな事をしてな……」
「していたんだよ。……同じように、バレないように」

驚く希帆に説明する。

「自分と希帆の洗濯物が一緒に洗える時。その時自分は一枚バレないように下着を盗んで……。恥ずかしいけれど、それで自分も希帆の事を思って自慰をしたんだ。勿論、それでバレないように返す予定だった。その証拠に……ほら。来てご覧」

畳んである自分の服のところに泣き腫れた希帆を連れて行き、そっと何枚かめくる。

「あ……私の……下着……」
「だから自分も同じなんだ。……希帆、妹としても好きだけどそれ以上に女性として君が好きなんだ」

そう言うと希帆は更に泣き始めた。それを正面から見据える。

「私たち、兄妹だよ?」
「そうだね、腹違いの兄妹だ」

「お互いに、いけない恋をしているんだよ?」
「うん、そうだ。世間から見ればそうだろう。でもそれがどうかした?」

「……もし、子供が欲しいって言ったら?」
「自分も希帆との子供は欲しいな」

そこまで問答すると、希帆が抱きついて胸にしがみついてくる。
優しく、優しく頭を撫でながら一言、自分から告白する。

「希帆。……自分の、恋人になってくれるかい?」

それに対してクシャクシャだけれど、精一杯の笑顔を浮かべて希帆が頷く。

「よろしく、お願いします!」

その後、色々な説明をしたり受けながら本音を話し合った。
自分に面倒くさい買い出しを頼むのは希帆がオナニーの時間を稼ぐためだったこと。
逆に自分が夜な夜な変な音をさせていたのは、先程の射精を洗濯して誤魔化すため。

本音に本音をぶつけ合った。けれど、これでお互い晴れて、世間には言えない、背徳の恋人の完成だ。

「……お兄ちゃん」
「ん?どうした、希帆」

それでも呼び方は変わらない。ただただ愛しさが増しただけだ。

「私たちが子供を作ったら……ダメなの、かな」
「いいや、確か一世代二世代程度なら近親交配でも普通に産まれてくるよ。……勿論、リスクはあるけどそんなに問題はないよ」

そんな答えがスラスラと出てくることにビックリしたのか、希帆がこちらを向く。それに対してバツが悪くなって自分はそっぽを向きながら言う。

「……いや、ほら。希帆と自分はしたかったし。叶わないと思っていたけど知識だけは身につけたくて」
「ふ、ふふ。そっか。お兄ちゃんは凄い、やっぱり自慢のお兄ちゃん!ううん、自慢の私の恋人!」
「どっちでも嬉しいな。……ちょっと複雑だけど」

そう言いながら刺身を食べる。美味しい。さっきまで泣いていた希帆も泣き跡はあるものの、笑顔で食べている。

「……もし、今夜子供が欲しいって言ったら?」
「……夜、風呂にお互い入ったら自分の部屋においで」

それは肯定。戻れない選択。これで出来たらもう両親にも言い訳など出来ない。自分達だけで生活をしなければならないだろう。それでも……。

夜遅く。お互いにお風呂を入って胸の鼓動を抑えながら自分は部屋で希帆を待つ。

「お兄ちゃん、お待たせ……」


お兄ちゃんは服を着て待ってくれていた。私も、寝間着もきちんと着ている。残念ながら勝負下着、なんてもの使う機会がないと切り捨てていたので用意していないけれど。

「緊張するね」
「……うん、緊張する」

でもそれ以上に胸の高鳴りは凄い。一生触れられないと思っていた箇所が、一生叶わないと思っていたことがこれから叶うのだ。
そっと二人して立って、無言で抱きつく。
兄が私の唇を優しく奪う。これがファーストキスな事が、どれだけ嬉しいか。

「んっ……」
「んっ……!」

兄が舌を私の口の中に入れてくる。舌を絡ませられ、奥歯が撫でられ、それだけで脳が蕩けるような快楽が襲ってくる。私が一人でやっていた時とは違う、本物の快楽だ。

数秒して、ぷはっとお互い息苦しくなって離れる。とろん、と繋がった涎を斗和兄ちゃんがそっと全て飲み込む。

「美味しいね、希帆のは」
「やめてよぉ……」

恥ずかしさはあるが、それ以上に嬉しさがある。今度は私から仕掛ける。

「あむっ……!」
「んん……っ!」

兄の口の中に舌を入れる。私は味わいたい、兄の味を、快楽を、その全てを。
お互い目を瞑っているのか、状況は分からない。けれど、ギュッと抱きしめられる力が強くなる事から兄も気持ちよくなっていると思う。

息苦しくなって離れると、今度は私がジュルッと涎を吸う。

「ホントだ、美味しいね」
「……でしょ?」

頬をかきながら恥ずかしそうにする兄なんて初めて見た。それが嬉しくて、嬉しくて。何回もキスをした。

何回したか忘れた頃、兄がそっと耳に息を吹きかける。

「ひゃぁっ!」
「可愛い、可愛いよ。希帆……」

そのまま耳に囁かれながら舐められる。

「あっ、んっ、んっ……!」

気持ちいい。何故気持ちいいのかはわからないけれど、きっと兄にされているからだ。
気がつくと、そっと兄はそっと胸の辺りに手を当てていた。そのまま優しく揉まれると、目を開く程の嬉しさが襲ってくる。
それは有り得ないと思っていた行為。兄が、私の胸に、身体に興奮してくれているという悦び。

「も、っと」
「ん?」

優しく兄が耳元で聞き返す。それに対して私は少し離れて、上着を脱いで下着姿になると胸を指さす。

「もっと、揉んで……」
「うん、わかった」

そう言うと、優しく……そう、子供の頃髪の毛を洗ってくれたように優しい手つきで私の胸を再び揉み始める。
次第に私もお兄ちゃんも息が荒くなってきた。
私だけしてもらうのは不公平だと、兄の下半身を見る。
すると、勃起した性器が見える。
何も言わずに兄の寝巻きに手を突っ込み、その棒に触れるとビクッと兄が震える。

「お兄ちゃん、可愛い……」
「希、帆……」
「……擦って、撫でて欲しい?」

そう問いかけると、兄は荒い息のまま答えた。

「擦って……撫でて欲しい。自分はいつもそれを想像しながら自慰をしていたから」
「あはは、私と同じだ!私もお兄ちゃんに胸を揉まれる妄想をしながら……してたんだよ?」

兄がズボンと下着を取ると、立派な肉棒が姿を現す。
お互い荒い息で胸を揉み、肉棒を擦る。そうして少し経った頃。兄が人差し指の先で胸の突起を弾く。

「ぁあっ!」
「気持ちよさそうな声だね」

そう言うと兄が突起を少しずつ、不定期に刺激を与えてくる。この想像を何度したことか。
負けるものか、とタイミングを見計らって屈むと、兄の性器を口で咥える。

「希帆……っ!」
「ふぉらふぉら……」

ほらほら、と囁くだけでも快楽になっているのか、先から何か垂れてくる。兄の棒を舐め回したり、私の口でピストンしたり。その度に兄が快楽に顔を歪めるのがたまらなく嬉しい。

「出る……!」
「……!」

その言葉の時、兄は離そうとしたが私はがっしりと掴んでドクドクと放たれる精液を口で受け止める。
その口を兄に見せてから、ゴクリと飲み込む。垂れそうになっている残りの精液もストローでジュースを吸うように吸い尽くす。

「ううっ……!」
「可愛いお兄ちゃん……。美味しかったよ」

ぺろり、と舌で唇を舐め回すと、斗和が言った。

「……もう、理性が保てない」
「いいよ、私ももう限界」

その瞬間、性別の差を思い知らされる事になった。


希帆が限界、と許可を出した瞬間に彼女を強引に持ち上げて、ベッドに転がす。
驚く彼女の下着を脱がすが、どうしてもブラジャーのホックの外し方が分からない。
そもそも付け方も分からないのだから外し方も分からないのだが、それを察してくれたのか希帆は外してくれた。

口を希帆の秘部にそっと当てる。濡れている彼女の場所を舐めると、嬌声を上げながら体をくねらせる。
その姿に雄としての本能が刺激される。もっと、もっとと言う。舌を中に入れ、そのままジュルジュルっと、わざと下品な音を立てて彼女の水を吸う。

「おにい、ちゃっ……!」
「挿れていい……かな?」

十分に濡れていれば問題はないと聞いた。しかし、その前に一つだけ可愛い注文が付いた。

「その前にお兄ちゃんの指で……弄って欲しい。ずっと、その想像をしながらここで……」
「わかった、それ以上は大丈夫」

そう言うと指でそっとなぞる。

「あぁっ!」
「可愛い、可愛いよ。希帆」

そう言いながら最初はそっと指を滑らせるように。徐々に中に入れてクチュクチュと音が鳴るようになってからは激しく動かす。

「そ、こ、は……!ぅっ!」
「ここなんだね?」

特に大きく、それも腰を仰け反らせた箇所を重点的に押す。その度に嬌声が、嬉しそうな声が聞こえてくる。

暫くして、もう抑えきれなくなった。

「もう、いれるからね……!」
「うん、うん……お願い、私の初めて……お兄ちゃんに取ってほしい……!」

そう言って希帆が自分から開いてくれる。そこに自分の肉棒をあてがって、ゆっくりといれる。

「い……っ!」
「!」

そこで彼女の血が自分の性器に血がついていることに気づいた。が、希帆がぎゅっと抱きしめて奥まで差し込ませる。

「あぁ、お兄ちゃんのが……入った……!」
「大丈夫か……?」

そう聞くと、頷く。

「痛い、けど、お兄ちゃんのが入ってきて……あったかいの……。ゆっくり、動ける……?」
「わかった……無理はしないでいいからな」

そう言いながら、ゆっくりと動き出す。
彼女に負荷をかけないように、ゆっくりと。
動きながら、彼女の膣が自分の欲を搾り取ろうと欲張ってくる。
そこを我慢しながら、彼女の唇に口付けをする。
ただの、愛をこめた口付け。それが嬉しいのか、希帆はもっと、と唇が語る。
そうしてキスをする事また数回、「ぁっ……」という嬌声が聞こえた。

「気持ち、いい……お兄ちゃん……」
「少しずつ、少しずつな」

そう言いながらほんのばかり素早くピストン運動を早くする。すると奥に突くと同時に彼女はあっ、あっ、と喘ぐ。
それに対して理性が完全に離れないよう我慢しながらも徐々に早くしていく。

「お兄ちゃん、お兄ちゃんっ!」
「希帆……!」

お互いに抱きついて、キスを交わす。そしてピストン運動も早くなり、限界も近づいてきた。

「もう、ダメだ……!」
「お兄ちゃん、中に……中に……!」

それを聞きながら精液が彼女の子宮に注ぎ込まれる。
希帆も果てたのか、ビクンビクンとしながらも恍惚とした表情でこちらを見ている。

「お兄ちゃん……斗和お兄ちゃん……」
「希帆……」

そうして裸でキスを交わしながら、彼女が可愛く笑う。

「一線、超えちゃったね」
「あぁ、超えちゃったな」

「子供、できるかな?」
「出来ちゃうかもなぁ」

「……また、してくれる?」
「勿論だよ」

「……お兄ちゃん、まだいける?」
「希帆は強欲だなぁ。まだいけるよ」

笑顔でまたディープキスをする。

兄妹の背徳の夜は、まだ始まったばかり。
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