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其の四 奇術師
十
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「いだだだだだ」
「モノ消す手品くらいやったら俺にでも出来んねん。今ここでやったろか? 何ならお前の指消したろか? ん?」
目を開けた時、安藤が見たのは混沌だった。
蒼井は黒羽の両腕をぎりぎりと締め上げていて、石井は黒羽の眼前でガンを付けている。どこぞのヤンキーのようである。
「だいぶ痛いんだけど! ごめん蒼井君、いったん離してくれないかな! もう返してあげたから!」
「お前の言葉は信用出来ない」
「折れる折れる! 神に誓っても良いから!」
「どこの神に誓うか、それが問題だ」
来るのも唐突ならば、戻るのも唐突だった。体感にして、あの不思議な空間にいたのは一時間ほどだろうか。
隣にいる有村へ視線を送れば、眩しそうに目をぱちぱちとやっている。当然、有村は安藤とは違い、もっと長くあの空間にいたのである。頭がちょっとしたバグを起こしていたっておかしくはない。
しかし、有村はすぐに「何やってんの」と声を上げた。
蒼井は顔を上げる。
透明がかった有村とぱちりと目が合うと、あっさりと黒羽を介抱した。
「よう、元気か」
「ほどほどやな。何か身体ふわふわするけど」
始まったのは日常会話である。案外あっさりとしたものだ。
「ちゃうちゃう! 有村君、ほどほどって言うけど、今めちゃくちゃ透明やで? 大丈夫なんこれ?」
「体調は普通やで。むしろ気持ち軽いわ。安藤君もちょっと透明やで」
ヤンキー座りをしていた石井は立ち上がると、突然口からボールを吐き出した。半分に割ると、中から「お帰り!」と書かれたメモが出て来る。
安藤は思わず噴き出した。
状況はまだ把握出来ていないが、帰って来られたようである。
蒼井は黒羽へ視線を送ると、「治せ」と一言命令した。
「ええー、それくらい自力で何とかなるよ」
「Shut up!」
蒼井は強い口調で言った。突然の流暢な英語に狼狽えたのは、安藤と石井だ。
黒羽は不服そうにしてから、がっくりと項垂れた。
「どうしても忘れたくないって言うのなら、もういいよ。蒼井君に嫌われたくはないしね」
どうやら治してくれる気になったようだと、安藤は安心する。
そこで、「ちょい待ち」と手を伸ばしてきたのは石井だった。
「じゃんけん小僧の身体も返したって」
「何でそんなことまでしなきゃならない?」
黒羽は項垂れたまま、小さく言った。同情してしまいそうな声色だが、そもそも悪いのは黒羽である。
蒼井は、黙ったまま黒羽の腕を締め上げようとする。
「待って待って! 分かった! 分かったから!」
蒼井の締め上げは、かなり痛いらしい。帰宅部かと思いきや、何か運動でもやっているのだろうか。
「本当だな」
「蒼井君の前では嘘なんて吐けないよ」
黒羽は澄ました顔になると、「やれやれ」と言いながら指を鳴らした。
「これで戻ったはずだよ」
あっけないほどの終わりである。
ふと自分を見ると、身体は完全にいつも通りだった。隣にいる有村の様子も、以前と変わりない。思わず手を取って、「戻ってる!」と叫ぶ。
「りっきー、弟も戻ってんのちゃう?」
「なっちゃん」
突然名前を呼んだ石井は、柄にもなくにやにやとしていた。
この甘ったるいニックネームを、安藤はあまり好きではないはずだった。
「ありがとう」
石井は手を上げて走り出した。弟と涙の再開をするのは、時間の問題だろう。
安藤は想像して、安堵する。礼を言われた理由は分からないが、本当に良かった。
黒羽はゆるゆるとその場に座り込むと、「僕には有村君の良さが一つも分からない」としみじみ呟いている。
蒼井はふんと鼻を鳴らした。
「分かってたまるかよ、なあ有村君」
「僕の良さって、胃袋のデカさとか?」
「はは、言ったろ、僕は有村君の臓器に敬意を払ってる」
「僕の良いとこそれだけか!」
黒羽は指を鳴らした。
すると、どさりと有村の身体が地面に倒れる。
「有村君!」
安藤は咄嗟に有村の身体を支える。
黒羽を睨み付けると、「そんな目で見ないでよ」と首を振られた。
「仲良しなところなんて、これ以上見たくはないね。ちょっと眠ってもらっただけだよ。他に何もしてない」
「お前がさっさとどこかへ行けばいい」
蒼井は、しっしと虫を追い払うような手つきで黒羽を払う。
黒羽はひどいなあ、と眉を下げて微笑んだ。
「蒼井君の隣は、いつかきっと僕のものになる。予言しておくよ」
「生憎だが、僕の隣はもう埋まっていて、予約は受け付けていない」
「それはどうかな? ……じゃあ、また」
指を鳴らした黒羽は、一瞬のうちに消え去った。まるで幻だ。
夢か現か判断できない、不思議な体験だった。
何が起こってどうなったのか、正直なところ、安藤には整理が付いていない。
夢だと言われれば納得してしまうほどだ。
けれど、記憶を失っていたことは事実で、有村が帰って来たのも事実だ。
黒羽がいったい何者なのかなんてことは、考えたところで分かるはずもあるまい。
蒼井は、おかしな奴に好かれていたらしい、ということで終わりにしたいくらいだった。
安藤は、もういいかと空を見上げた。
愉快な日常を送ることが出来れば、それで満足なのだ。
蒼井は睨み付けるようにして空気を吸い込み、ふんと鼻を鳴らして腕を組んだ。そして向かうのは、倒れている有村の元である。
「運ぶの、手伝ってくれないか」
「うん!」
二人で有村の身体を抱え、歩き出す。
安藤は、有村の体温を感じながら歩いた。なるべくそっと移動させようとするも、意識のない人間はかなり重い。蒼井は、強く有村の身体を掴んでいた。
蒼井の様子が気になって、そっと視線を送っていると、「悪かった」とぽつりと蒼井が言う。
「え」
「安藤君がいてくれたから、有村君を取り戻せた」
「俺、何も」
安藤は言いかけて、やめておくことにする。何を言ったところで野暮だと感じたからだ。
自分がこの世界から消えていた間、いったい何があったのだろうと思ったけれど、話を訊くのはまた今度にしようと考える。
今は、有村の帰還を喜ぶだけだ。
黙って歩いていると、また蒼井が口を開く。
「僕は、案外君の名前も良い名前だと思ったよ」
「え?」
安藤は顔を上げた。
「安藤夏樹」
蒼井から発された名は、明るい音を持って安藤の耳に届いた。
忘れていた自分の名前が、鮮やかな色合いを持って脳裏に焼き付いて行く。
これでは、もう二度と自分の名前を忘れるなんてことはなさそうだ。
蒼井に名前を呼ばれたという、謎の感動を噛み締めていると、蒼井はまた口を開いた。今日はやけに饒舌である。
「昔は夏が嫌いだったけど、今はそこまで嫌いじゃないんだ」
九月になってもまだまだ暑く、うんざりするような日々が続いている。蒼井の言葉に、安藤はふいに物寂しさを覚えた。
高校一年生の、不思議な夏が終わっていくのを目の当たりにして、目を細める。
蒼井は力強い視線で、前だけを見つめていた。
安藤は笑って、「そっか」とだけ言った。
「モノ消す手品くらいやったら俺にでも出来んねん。今ここでやったろか? 何ならお前の指消したろか? ん?」
目を開けた時、安藤が見たのは混沌だった。
蒼井は黒羽の両腕をぎりぎりと締め上げていて、石井は黒羽の眼前でガンを付けている。どこぞのヤンキーのようである。
「だいぶ痛いんだけど! ごめん蒼井君、いったん離してくれないかな! もう返してあげたから!」
「お前の言葉は信用出来ない」
「折れる折れる! 神に誓っても良いから!」
「どこの神に誓うか、それが問題だ」
来るのも唐突ならば、戻るのも唐突だった。体感にして、あの不思議な空間にいたのは一時間ほどだろうか。
隣にいる有村へ視線を送れば、眩しそうに目をぱちぱちとやっている。当然、有村は安藤とは違い、もっと長くあの空間にいたのである。頭がちょっとしたバグを起こしていたっておかしくはない。
しかし、有村はすぐに「何やってんの」と声を上げた。
蒼井は顔を上げる。
透明がかった有村とぱちりと目が合うと、あっさりと黒羽を介抱した。
「よう、元気か」
「ほどほどやな。何か身体ふわふわするけど」
始まったのは日常会話である。案外あっさりとしたものだ。
「ちゃうちゃう! 有村君、ほどほどって言うけど、今めちゃくちゃ透明やで? 大丈夫なんこれ?」
「体調は普通やで。むしろ気持ち軽いわ。安藤君もちょっと透明やで」
ヤンキー座りをしていた石井は立ち上がると、突然口からボールを吐き出した。半分に割ると、中から「お帰り!」と書かれたメモが出て来る。
安藤は思わず噴き出した。
状況はまだ把握出来ていないが、帰って来られたようである。
蒼井は黒羽へ視線を送ると、「治せ」と一言命令した。
「ええー、それくらい自力で何とかなるよ」
「Shut up!」
蒼井は強い口調で言った。突然の流暢な英語に狼狽えたのは、安藤と石井だ。
黒羽は不服そうにしてから、がっくりと項垂れた。
「どうしても忘れたくないって言うのなら、もういいよ。蒼井君に嫌われたくはないしね」
どうやら治してくれる気になったようだと、安藤は安心する。
そこで、「ちょい待ち」と手を伸ばしてきたのは石井だった。
「じゃんけん小僧の身体も返したって」
「何でそんなことまでしなきゃならない?」
黒羽は項垂れたまま、小さく言った。同情してしまいそうな声色だが、そもそも悪いのは黒羽である。
蒼井は、黙ったまま黒羽の腕を締め上げようとする。
「待って待って! 分かった! 分かったから!」
蒼井の締め上げは、かなり痛いらしい。帰宅部かと思いきや、何か運動でもやっているのだろうか。
「本当だな」
「蒼井君の前では嘘なんて吐けないよ」
黒羽は澄ました顔になると、「やれやれ」と言いながら指を鳴らした。
「これで戻ったはずだよ」
あっけないほどの終わりである。
ふと自分を見ると、身体は完全にいつも通りだった。隣にいる有村の様子も、以前と変わりない。思わず手を取って、「戻ってる!」と叫ぶ。
「りっきー、弟も戻ってんのちゃう?」
「なっちゃん」
突然名前を呼んだ石井は、柄にもなくにやにやとしていた。
この甘ったるいニックネームを、安藤はあまり好きではないはずだった。
「ありがとう」
石井は手を上げて走り出した。弟と涙の再開をするのは、時間の問題だろう。
安藤は想像して、安堵する。礼を言われた理由は分からないが、本当に良かった。
黒羽はゆるゆるとその場に座り込むと、「僕には有村君の良さが一つも分からない」としみじみ呟いている。
蒼井はふんと鼻を鳴らした。
「分かってたまるかよ、なあ有村君」
「僕の良さって、胃袋のデカさとか?」
「はは、言ったろ、僕は有村君の臓器に敬意を払ってる」
「僕の良いとこそれだけか!」
黒羽は指を鳴らした。
すると、どさりと有村の身体が地面に倒れる。
「有村君!」
安藤は咄嗟に有村の身体を支える。
黒羽を睨み付けると、「そんな目で見ないでよ」と首を振られた。
「仲良しなところなんて、これ以上見たくはないね。ちょっと眠ってもらっただけだよ。他に何もしてない」
「お前がさっさとどこかへ行けばいい」
蒼井は、しっしと虫を追い払うような手つきで黒羽を払う。
黒羽はひどいなあ、と眉を下げて微笑んだ。
「蒼井君の隣は、いつかきっと僕のものになる。予言しておくよ」
「生憎だが、僕の隣はもう埋まっていて、予約は受け付けていない」
「それはどうかな? ……じゃあ、また」
指を鳴らした黒羽は、一瞬のうちに消え去った。まるで幻だ。
夢か現か判断できない、不思議な体験だった。
何が起こってどうなったのか、正直なところ、安藤には整理が付いていない。
夢だと言われれば納得してしまうほどだ。
けれど、記憶を失っていたことは事実で、有村が帰って来たのも事実だ。
黒羽がいったい何者なのかなんてことは、考えたところで分かるはずもあるまい。
蒼井は、おかしな奴に好かれていたらしい、ということで終わりにしたいくらいだった。
安藤は、もういいかと空を見上げた。
愉快な日常を送ることが出来れば、それで満足なのだ。
蒼井は睨み付けるようにして空気を吸い込み、ふんと鼻を鳴らして腕を組んだ。そして向かうのは、倒れている有村の元である。
「運ぶの、手伝ってくれないか」
「うん!」
二人で有村の身体を抱え、歩き出す。
安藤は、有村の体温を感じながら歩いた。なるべくそっと移動させようとするも、意識のない人間はかなり重い。蒼井は、強く有村の身体を掴んでいた。
蒼井の様子が気になって、そっと視線を送っていると、「悪かった」とぽつりと蒼井が言う。
「え」
「安藤君がいてくれたから、有村君を取り戻せた」
「俺、何も」
安藤は言いかけて、やめておくことにする。何を言ったところで野暮だと感じたからだ。
自分がこの世界から消えていた間、いったい何があったのだろうと思ったけれど、話を訊くのはまた今度にしようと考える。
今は、有村の帰還を喜ぶだけだ。
黙って歩いていると、また蒼井が口を開く。
「僕は、案外君の名前も良い名前だと思ったよ」
「え?」
安藤は顔を上げた。
「安藤夏樹」
蒼井から発された名は、明るい音を持って安藤の耳に届いた。
忘れていた自分の名前が、鮮やかな色合いを持って脳裏に焼き付いて行く。
これでは、もう二度と自分の名前を忘れるなんてことはなさそうだ。
蒼井に名前を呼ばれたという、謎の感動を噛み締めていると、蒼井はまた口を開いた。今日はやけに饒舌である。
「昔は夏が嫌いだったけど、今はそこまで嫌いじゃないんだ」
九月になってもまだまだ暑く、うんざりするような日々が続いている。蒼井の言葉に、安藤はふいに物寂しさを覚えた。
高校一年生の、不思議な夏が終わっていくのを目の当たりにして、目を細める。
蒼井は力強い視線で、前だけを見つめていた。
安藤は笑って、「そっか」とだけ言った。
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