蒼井倫太郎の愉快な夏

糸坂 有

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其の三 回文

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 黄色の椅子に座らされ、目の前には人畜無害そうな笑みをした大学生が二人、地面治面次と、三好好美だ。
 壁一面には、A四用紙が隙間なく貼られ、不思議な文字が書かれている。何かと思えば、全て回文だった。宝船の絵が部屋の中央から吊られ、ぶらぶらと揺れている。気になって仕方がなかった。
 緑色の椅子に座っている蒼井は、まるで自分は関係がないという顔をしている。面倒事を有村に押し付けようとしている模様だ。
 内心でくそー、と悪態を吐きながら、有村は唇を噛み締めた。
「さすが、蒼井さんのご友人という佇まいをしてらっしゃる。いやあね、昨日、初めて蒼井さんを御見かけして、すぐにぴんと来たんですよ。お名前を窺うとやっぱりお姿通り尊く、ああ、蒼井倫太郎なんて素晴らしいお名前じゃあないですか」
 有村は閉口しきりだ。地面治はきらきらとした希望の目を向けて来るし、三好は隣で深く頷いている。
 やばいやつだとはっきり分かるものの、どうしたものか分からない。蒼井はだんまりで、表情は完全な無である。透明な壁を作り、地面治の言葉をシャットアウトしている。
「あ、あり、あ、うーん? さん。あなたのお名前もとても素晴らしいんですが、なんせ蒼井さんは本当に千年に一度くらいの素晴らしい存在でして」
 はあ、としか返すことが出来ないでいる有村に、地面治は蒼井について熱心に話す。
 有村の名前を素晴らしいと言う割に、全く覚えていない様子だ。うーんさんって、一体何だ。誤魔化そうという意思すら見えない。ある意味清々しいくらいだ。さっき名乗ったばかりなのに、有村のことなんかどうでも良いのだろう。扱いがぞんざいである。
「えーと? あー、さん、あなたも素晴らしい存在であることに変わりはないんですが、蒼井さんは何と言いますか、本当にすごいんです。そんなことはとっくにご存知でしょうが」
 三好は胸に手を当てている。こっちも有村の名前なんか覚えていないらしい。あーさんって、誰やねん。
 蒼井の存在が素晴らしいと言い出す奴にろくな奴はいないのだ。少しショックを受けながら、有村は肯定も否定もしない笑みを浮かべた。引きつっていただろうが、二人は気にする様子を見せない。蒼井だけはちらと有村を見て、「くくく」と笑いをかみ殺している。やけに楽しそうに蚊帳の外をやっているつもりなのが、よけいに腹が立つ。
 おい、と不服な視線を向けても、蒼井は知らん顔である。楽しそうで何より、なんて気持ちにはなれない。
 すると、地面治は背筋を伸ばした。真面目な顔をすると、「ところで」と両手を組む。
「僕たちが所属する回文研究会では、日夜回文について研究を続けています。回文とは何か、ご存じでしょうか? ざっくり説明しますと、上から読んでも下から読んでも同じ、という文のことです。聞いたことはおありですね?」
「はい」
 四つの目に見つめられ、有村は頷いた。真面目な雰囲気に、つい背筋も伸びる。
「回文の歴史はかなり古いと考えられます。日本だけというわけではなく、海外にも同じ遊びがあるんですよ。最長の日本語回文としては、現在は千文字以上のものもありますから、是非皆さんにも記録を更新していってもらいたいです。回文的な作品には、音楽や和歌、俳句などがありまして、一つご紹介させていただくと」
 地面治は、部屋の中央にぶら下がる宝船の絵を指差した。
「長き夜の十(遠)の眠りの皆目覚め波乗り船の音の良きかな」
 音のよく伸びる良い声で詠うと、「良い」と恍惚の表情で呟く。有村はぎょっとして押し黙った。地面治がうっとりと余韻に浸っている間、説明を始めたのは三好だ。
「昔は、よい初夢を見るために、この回文歌が書かれた宝船の絵を枕の下に入れたんです。十六世紀後半頃から始まった風習だと考えられますが、私たちは毎年そうして、よい初夢を見ています」
「へえ」
 微かに相槌を打ってみるものの、それ以上言葉は出てこない。初夢という概念に、有村は関心がない。
 この流れからすると、宝船の絵を売りつけられるのかもしれない。嫌な空気に視線を下げると、「ところで」と地面治が机を叩いた。
「僕の名前は、残念ながら回文ではありません。彼女もそうです。ですが、近々回文にしようと考えています。というのも、名前を回文にすれば、素晴らしい人生が送れるんです。だって、回文歌の書かれた絵によって、僕たちはよい初夢を見ることが出来ますから。名前を回文にした日には、当然そりゃあもう。ふふふ、事実、友人たちはみんな金回り良く健康で毎日を楽しそうに生きています」
 地面治は、ふふふと笑い続けた。
「改名をすると、人生が変わります。それを僕たちは目の当たりにしてきました」
 しん、と辺りが静まり返る。
 ぞっとした。冗談ではない。本気の目だ。この目を、有村はつい最近見たことがあった。曽根あずきだ。
 隣の蒼井は、つまらなさそうな表情をして地面治を見つめている。メロンソーダはすでに空だ。
 ちょっとちょっと、とアイコンタクトを試みるも、蒼井は有村の方を見ることもない。これだから蒼井は。
「改氏、改名の手続きについて、ご存じですか?」
 地面治は静かな声で続けた。
 あかんあかん、と心がざわつく。これは絶対にあかんやつである。話に乗ってはいけない。ノーもイエスも、回答としては不適切な気がして、有村は困惑した。
「詳しくは知りません」
 蒼井が突然声を上げた。今まで素知らぬ振りだったのに、気まぐれな奴である。有村は、蒼井が始動してしまったかと頭を抱えたくなった。
 蒼井が、何を言い出すか分からないからだ。
 おかしなことは言ってくれるなよ、と視線で訴える。しかし、地面治を瞳に映す蒼井には、有村の姿など見えていない。
 蒼井は冷静に口を開いた。
「ただ、簡単には出来ないだろうことは知っています。やむを得ない、正当な事由がないと出来ないはずです。場合によっては却下されることもあるんじゃないですか」
 蒼井は、はきはきと物を言った。いつもの蒼井の喋りとは異なり、突っぱねるような話し方だ。学校の先生やクラスメイトに対しては、蒼井はこんなテンションで話すことが多い。親しみが皆無なのだ。表情も無である。蒼井とはこういう人間だった。
 地面治はにこにことしていた。やっと蒼井に相手をしてもらえて、心の底から喜んでいる。有村は複雑な心境だった。
「さすが、よくご存知で。普通はそうです」
「普通は?」
 蒼井は片眉を上げた。
「はい。親に付けてもらった名前でも、どうしても嫌だと思えば、名前を変えることが出来るのです。簡単にね」
 そんなことは有り得ない、と有村は口を挟むことなく考えた。
 名前を変えるのは大変だ。簡単にはいかないし、ふわっとした理由で改名出来るとも思えない。改名の手続きなんて全く知らない有村だが、蒼井の言葉の方がよほどまともであることは分かった。
「僕はこの名前が気に入っている」
 数秒の沈黙の後、蒼井は唸るように呟いた。これ以上の話合いは無意味だと、つっぱねたのだ。
 地面治は恍惚の表情で立ち上がった。
「良い! 良いですねえ、そういう感じ! とっても素敵です! 自分の意志を貫く感じ!」
 蒼井を肯定し続ける地面治は、薬でもキメているようだ。蒼井という存在が、彼を高揚させているらしいのである。いい気にさせて、改名させようという手だろうかと思うが、これが演技だとすればずいぶんな役者である。そもそも、改名なんて簡単に出来るはずもない。地面治の言葉は、どう考えてもあり得ないしおかしい。
 名前。
 有村の心臓は奇妙に鼓動していた。
 名前を意識するたびに、喉の奥に骨が引っかかったようで、どうにもすっきりしない。
 改名は、そもそも名前がないと出来ない。
 蒼井は、地面治との会話を放棄したような顔をして、有村へ視線を向けた。
「有村君は大して自分の名前を気に入っていないみたいだけどな、だからといって改名出来るはずはない、有村君だって改名しようなんて本気で思ったことはないはずだぜ」
「え、と」
 はっきりと思い出せない。
 自分の名前を気に入っていない?
 おかしな状況に、有村は内心で困惑した。
 自分の名前を思い出せないとは何事か?
 蒼井はまさか、有村の名前を憶えているのだろうか?
 考え込んでいると、「有村君?」と蒼井が不思議そうな顔をした。
 そんな顔で見ないでくれ、と視線をそらし、目を瞬かせながら考える。おかしなことを言えば、また蒼井に何か面倒なことを言われるに決まっているのだ。
 何気なく自分の右手を見やって、そうだと思い出す。
 じゃんけん小僧。
 記憶の混濁に、有村は静かに動揺した。
 夏休みが始まってしばらく、有村はじゃんけん小僧に名前を奪われた。そのことを、有村は忘れてしまっていたのだ。
 唖然とする。
 動揺を悟られないように、有村は引きつった笑顔を浮かべた。蒼井はますます奇妙な顔をしている。
 蒼井は、じゃんけん小僧との一件については忘れてしまっているはずだ。そうでなくてはおかしい。蒼井は、自分の身体を奪われそうになったことなんて、全く覚えていないのだ。有村でさえもう思い出せない名前を、蒼井が覚えているなんてことは有り得ない。
 有村はちらと蒼井を見た。眉間に皺を寄せ、不可解な顔をする蒼井と目が合う。
「蒼井君は僕の名前知ってんの?」なんて、馬鹿みたいなことを訊いたとして、蒼井は何と答えるだろう?
 蒼井は有村の気持ちなんか知らずに、ふいに視線を外した。
「僕はメロンソーダが好きです。それに今日のラッキーカラーは緑」
 急に何の話だと思うが、地面治がすぐに反応する。
「おや、占いがお好きで?」
「占いなんて知ったことじゃないんですよ。僕が今決めた」
「素晴らしい!」
 訳の分からない会話を聞きながら、有村は膝の上で拳を握り締める。気持ちが空虚で不安定だ。蒼井たちの会話が、どんどん遠ざかっていく感覚があった。
 名前がない人間からしたら、改名ではなく命名になるのだろうか?
 それとも、蒼井が覚えているのだとしたら、実は、有村の名前はちゃんとここにあるということか?
 しかし、じゃんけん小僧に名前を奪われた感覚は今も残っていて、両親でさえ有村の名前を憶えていない。
 ぐるぐると至高を続けていると、頭の中で蒼井の声が奇妙に混ざり合った。
「僕のことは僕が決めます。勧誘とか営業とか、その気のない僕にしたところで時間の無駄なんですよ。有村君みたいな人間にする方が、まだ有効的な時間を過ごせるかもしれません。ただ、彼の名前を変えるのも――」
「そちらの方は、どうですか?」
 第三者の声に有村が顔を上げると、三好が人の良さそうな笑みを浮かべている。隣では、蒼井がむっとした顔をしていた。言葉を遮られたからだ。でも、こんな表情をしている時の方が、蒼井の人生の中では圧倒的に多い。
 三好の顔が、ぐるぐると頭の中で回り出す。
「忘れてしまうような不安定な名前より、もっと良い名前が世の中にはあると、思いませんか? 新しい、幸せな人生が待っていますよ」
「幸せ……」
「そう、幸せ」
 三好の笑顔が、有村の瞳に強制的に映り込む。
「勝手なことを言いますね」
 不機嫌な声色を隠そうともしない蒼井は、有村の顔を掴むとぐいと自分の方向へ向かせた。
「有村君の幸せなんか僕はちっとも興味がないけど、僕は案外、それなりにやっているつもりだよ、てっきり有村君もそうなんだと思っていた」
「僕は」
 目を丸くしていると、蒼井は乱暴に有村を解放した。首がぐきりと鳴る。
「あだだ」
 首を押さえ、有村はやんわりと微笑みながら溜息を吐く。
 三好の言う幸せな人生は、まるで空っぽだった。まるで具体性がない。言葉自体は魅力的だが、怪しいことこの上ない。
 当然無理ですと断るつもりだった。こんな怪しげな話に乗るほど阿呆ではない。
 そのくせ、有村は答えに詰まっている。
 どんな名前であったとしても、ないよりはあった方が良いに決まっているのだ。
 辺りは静まり返っている。有村の言葉の続きを、誰もが待っているようだった。
「じゃあ有村ムリアになるか? その時はムリア君と呼んでやる」
 からかいを含む蒼井の言葉に、顔を上げる。いつも通りの蒼井は、まっすぐ瞳に有村の姿を映している。
 有村は笑った。
「僕が無理や」
「ははは、上手いな」
「何がやねん」
 有村は頭を振った。
 相変わらず蒼井はぶれない奴だ。厄介で面倒な奴だと思うことは何度もあるが、蒼井の頑固さに救われることもないわけではない。
 改名とか、命名とか、何であれ怪しい勧誘に乗って良いことがあるわけがない。誘いに乗る方がどうかしているのだ。
「言っておくけど、僕は有村君を有村君だとばかり思っているわけじゃない、改名したいなら勝手にすればいいけど、僕が思う君には全く変わりないんだ」
「ごめん、ちょっとわけ分からんかった。どういう意味?」
「有村君が今後どうなろうとも、僕の中の君が変わることはないってことさ、名前なんて、言ってしまえば何だっていいんだ。僕からすればね」
 蒼井の言葉は、直球でいて曖昧に聞こえる。意味は分かるが、はっきりと理解はしかねた。
 有村はこっそりと微笑んでから答えを出す。
「すいませんけど、僕たちは改名に興味はありません。回文も、あんまり」
 はっきりとした拒否に、地面治と三好は明らかに落胆の色を見せた。二人で見合い、仕方ないねと言わんばかりに薄く微笑む。
「それは……残念です」
 表情と声色に差異はない。
 分かってくれたような様子に、有村は悪いことをしてしまった気分になる。でも、回文も改名も、有村の日常にはなくても問題がない。蒼井が言うのだから、仕方がない。
 ゆるゆると視線を下げた地面治と三好は、同時に顔を上げた。
「でも、きっとそうだと思っていました」
「断られることは、想定済みでした」
 残念な表情が嘘だったかのように、二人はにやにやと笑っている。普段の蒼井の笑顔も爽やかとはかけ離れているが、二人の笑顔もそれと似た種類のものだった。蒼井のよりも性質が悪い、背筋が落ち着かない類のものだ。
「毎年回文研究会で開かれている、回文大会をご存知ですか?」
 地面治はゆっくりと机の上で手を組むと、堅物そうな表情で口を開いた。
 知るわけがないと内心で思いながら、有村は「いいえ」と首を振る。
「回文を披露し、その強さを競う大会です。長ければ良いわけではなく、その言葉の強さで競うんです」
「回文の強さ?」
 問いかけたのは蒼井だった。蒼井の瞳には、興味がありありと浮かんでいる。
 有村は蒼井を制するように視線を送るものの、蒼井は全く有村を見ていない。
「興味がおありですか?」
 蒼井の興味を引けて嬉しいようで、地面治と三好の瞳はきらきらと輝き出す。有村に対する表情とはずいぶん違う。
「回文の強さがいまいち理解出来ないんですけど」
「勝敗の判定は、審判が公平に行います。興味があれば是非、参加してもらいたいのですが」
 三好が前のめりになって言う。蒼井は美人に弱いタイプでもないようで、特に表情に変化はない。質問に答えてもらっていないことも含め、蒼井の表情は明るくない。
 しばらく二人を品定めするようにしていたが、やがてぽつりと言った。
「有村君が参加するなら」
「僕?」
 まさかの返答に、すっとんきょうな声が出た。有村は、六つの目に見つめられる。
「とっても楽しいですよ? 何なら見ているだけでも!」
「人数が増えるといっそう楽しいですからね!」
 二人は有村に詰め寄る。三好は有村の手を取ると、にっこりと笑った。目を逸らしながら、「いやあ」と曖昧な返答をすると、「決まりですね!」と三好が高い声を出した。
「明日の夜七時、ここで行われます。是非ともお待ちしています」
「いや、でも」
「まあいいじゃないか有村君」
 蒼井は、有村の内心など知らない様子であっけらかんとした。
「参加しても、別にデメリットなんてないんだから」
「蒼井君はいつもそれ言うけどなあ」
「いつもなんて、そんな頻繁に使ったことはないと思うけど」
「いやいや案外言ってるで?」
「お待ちしています」
 ぶつぶつと言い出す有村の声を遮って、地面治が深く頭を下げた。九十度どころか百二十度レベルである。
「では今日はありがとうございました。お気をつけてお帰り下さい。はい、はい外へどうぞ、さようなら、お気をつけて、また明日お願いしますね」
 これ以上は何も聞かないと言わんばかりに部屋を追い出される。地面治と三好は、最後まで有効的な笑顔を崩さなかった。笑顔の意味を考えれば考えるほど不気味である。
 有村は閉められた扉を見つめながら「ええ」と声を出す。完全に締め切られた扉の奥に、二人の姿は見えない。やがて、ぱちりと電気が消えた。ここには、裏口でもあるのだろうか。
 全く前向きにはなれなかった。いつも通り、強引に押し切られてしまった。
 駄目な奴、と自虐的に考えていると、蒼井はどうにも愉快そうな笑みを浮かべた。
「明日も迎えに行くよ、何をするかは分からないけど、とりあえず回文でも考えておいたらいいんじゃないか?」
 有村は自暴自棄な調子で言う。
「竹やぶ焼けた」
「お、良いじゃないか、その調子で明日は頼むよ」
「嘘こけ。頼まれても、僕回文なんて分からんからな」
 蒼井は、ひひひと笑い声を漏らした。笑い方が可愛くない。蒼井に可愛さなんて求めてはいないけれど、可愛くないよりは可愛い方が決まっている。
「じゃあここで」
 有村家の前で、蒼井は軽く手を上げた。相変わらずマイペースな奴である。
 有村は手を上げ、蒼井の背中を見送った。微かに肩が震えている。楽しそうで腹が立つほどだ。対し有村は、ずっしりと背中が重い。
 いったい、明日はどうなるのだろうか?
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