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✧ Chapter 1
深夜のスライム姦【1】 *R18
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すっかり遅い時間になってしまった。
音を立てないよう玄関から入り、まっすぐ風呂場へ向かう。どんなに眠くてもこのまま布団に入るのはごめんだった。
用事が長引く災難に飽き足らず、帰り道ではイカレたモブおじに絡まれ撃退したものの気持ち悪い。散々な一日の記憶をシャワーで洗い流したい。
手探りで電気をつけ、脱衣所に入る。
タオルを用意して服を脱ごうとしたとき、浴室から水音が聞こえた。たぷんと水面が揺れるような音だ。向こうは電気も消えているし、人の気配もないというのに。
最後に使ったやつが湯を抜かずに出たのかもしれない。翌朝になって明くるあたりにバレたら叱られるぞ。
曇りガラスのドアを押し開けた。薄暗い浴室の空気は湿っている。蛇口から滴ったしずくが浴槽に落ち、先ほどと同じ音を立てた。やはり、ぬるそうな湯が溜まったままだ。
「……あ?」
浴槽の栓を抜こうとして気付いた。既に栓は抜けている。
次の瞬間、浴槽の水面が大きく波打ち、ざぶりと起き上がった。湯だと思っていたものは粘り気があり──どう見ても、魔物だ。どこからか侵入したらしい。
「あぁ、クソッ!」
脱衣所へ逃げようとしたが腰を捕まえられ、素早く口を塞がれてしまう。叫び声になるはずだったものが気泡となってごぽりと吐き出された。
物凄い力で浴槽へ引きずり込まれ、呑み込まれる。
(うぐぅ……! 最近……こんなんばっか……!)
息を止めながら必死に暴れても、ゲル状の体液を掻き分ける感触があるだけ。魔物の体表は波打ちさえしない。
浴室の風景が"向こう側"となり、スライムの"内側"が世界になる。
早く脱出しなければ。
四方が不規則にうごめき、スライムが服の下にまで流れ込んできた。身体をまさぐられている感触がある。
首や背中を撫でられ、膝の裏から足の指の間まで、調べ尽くされていく。
(──っ!?)
尻を這いまわっていた生温さがずるりと後孔に潜り込んできた。驚いて引き結んでいた唇が緩むと、魔物は好機とばかりにそこからも流れ込む。
(んうぅうぅ!)
反射的に嚥下するたび、体内の空気がスライムの中へ大量の気泡となって流れ出ていく。
胃が膨らんで苦しい。
こじ開けられた口や後孔から、スライムが今なお流れ込んでくる。
淡々と体内を満たされていく感触に、悪癖を持つ肉体が勝手に反応してしまう。被虐的な倒錯感にくらくらする。
(ァっ、あ……っ! ──あ……?)
肺までスライムに浸食されると、不思議なことに息が楽になった。体液には、酸素を運ぶ以上の魔法じみた効力があるのかもしれない。捕食した生き物を体内で生かそうとするなんて、なんのつもりだろう。
(ひっ!)
両乳首をつままれるような感触に、肩が強張った。次は腰、次は腿、そして股の間を愛撫するような圧迫感。まるでいやらしいマッサージだ。それが全身に及んでいく。
(俺はメスじゃねぇ!)
思わず文句を口にしてしまう。気道に残っていたわずかな空気がごぽごぽと出ていった。
通じるなどと考えていなかったが、ふつりと股下の圧迫感が途絶える。今度はペニスに違和感が移動した。──このスライム、ほどほどに知能があるのか、察しが良い。
(そういう意味で言ったんじゃねぇっ! 止めろって言ってんだッ)
あきれるような叫びはもちろん音にならない。
服の防御も無視して直接ペニスを捕まえたスライムは、それを揉みしだいた。
(やめ、ろぉっ)
いくら嫌がろうと身体は反応してしまう。それを察知して、スライムは的確に圧迫を強める。
後孔に入り込んでいる部分も不規則に蠕動し、俺が反応すると動作を洗練させていく。
目的の知れぬ捕食はいよいよ性行為じみていき、俺を苦しめた。
水中にいるのと同じで、スライムがうごめく音が反響して聞こえる。己が犯される音だけを聞かされているのだ。
(んォっ……!? っそこは……っ)
前立腺を押し上げられ、身体が緊張する。もちろんスライムは見逃さなかった。間髪いれずに突き上げられて視界も意識も跳ねた。俺は苦しむ声をあげたが、身体ははっきりと快楽を受け取っていた。亀頭からとろりと先走りがあふれる。それを吸収し、スライムは味を占めたようだった。
直腸へどろどろとさらなる量が流れ込み、密度を高めて塊のようになっていく。その具合は、擬似的な極太ペニスに犯されるような錯覚を俺にさせた。
(ひ、ぁぁっ!? あん、んぅっ……!)
波が満ち引きするようにずんずんと突き上げられ、堕落を知っている身体は悦んでしまう。
擬似ペニスが抜き挿しされる間も直腸にはスライムが満たされており、柔らかな蠕動で内壁をこね続けている。通常の性行為ではありえない快感があった。同時に敏感な亀頭も撫で回され、肉茎も陰嚢も余すところなく愛撫されている。縋る先のない手足をばたつかせて悶え続けた。
スライムは無感動に快楽だけを叩き込んでくる。
抵抗心を奪い、飼い慣らし、時間をかけて栄養にでもするつもりだ。
(やめ゛、ぁ゛っ、あっ、いくっ、いくっ……!)
腰を震わせて射精する。ほとばしる精液はスライムの中を浮遊し、溶けるようにすっと消えていった。
息を吐く暇など無かった。尿道口の存在に気付いたスライムがそこからも入り込み、外側と内側の両方からペニスを擦り上げる。
(やめ、ぅッ、あ゛ぁぁッ! もうイってるッ、イってるからぁッ! やめてくれっ、こんなっ、あぁぁッ)
──このまま俺は、誰にも知られずに死ぬまでイかされ続けるのか……。
疼くような尿意に襲われる。しかし水分が出るようなことはなく──膀胱を征服したスライムに尿は吸収されてしまったのだろう──力むとスライムがひり出されるだけだった。尿道を塞がれたまま断続的な射精感に襲われ、ガクンガクンと腰を跳ねさせてよがり狂う。自分のことだというのに、なにひとつ制御できない。
(あぁあぁっ!)
スライムの中でスライムを排泄し、それにどうしようもない快感を得ていることが何より耐えられない。いっそ殺してくれと何度も願う。
声にならない声でみっともなく喘いだ。
(またイくっ、い゛っ、ァ゛っ、も、ゆるし、いやだっ、ぁ、あぁ゛ぁ──っ♡♡)
広がった尿道の隙間から潮を吹き上げる。それさえも吸収され、乱暴に次を急かされていく。
(──うぅっ♡)
口の中も支配しているスライムに舌を吸われた。キスが何かも知らない魔物のくせに、官能を高める方法を着実に学んでいる。
(はぁ、ぁっ、やめ、やめぇっ♡ んぁあっ♡)
曖昧な形の舌によるめちゃくちゃなキスに頭がいよいよ蕩けていく。
屈していく意識を追い立てるように、ピストンは激しさを増した。勢いのあまり、スライムの体表はもごもごと揺れ始めていた。まるで咀嚼しているようだ。
(も、いぐっ、いぎたくない゛っ、ぁ、ぁ゛♡ い゛ぐ♡ い゛ぐい゛ぐっ♡ い゛ぐぅ゛ぅっ♡♡♡)
失禁しているのか、スライムを出しているのか、射精しているのか、なにもわからない。ただ恍惚に溺れる。
■
「ぁ……、ぁ……、……♡」
浴槽の縁にしなだれてぐったりと動かないトリクシーの口元へ、スライムは己の核を近づけた。飴玉のようなそれはスライムにとっての心臓だ。とても脆く、ゲル状の体液に包んだだけでは簡単に破壊されてしまう。故に、動物の体内に隠す習性があった。寄生する際には、拒まれないよう徹底的に快楽で弱らせ、依存させる。
新たな宿主の体内へ核と必要なだけの体液を収め、残りは切り離す。離れた部分は水に変わり排水溝から流れていった。
音を立てないよう玄関から入り、まっすぐ風呂場へ向かう。どんなに眠くてもこのまま布団に入るのはごめんだった。
用事が長引く災難に飽き足らず、帰り道ではイカレたモブおじに絡まれ撃退したものの気持ち悪い。散々な一日の記憶をシャワーで洗い流したい。
手探りで電気をつけ、脱衣所に入る。
タオルを用意して服を脱ごうとしたとき、浴室から水音が聞こえた。たぷんと水面が揺れるような音だ。向こうは電気も消えているし、人の気配もないというのに。
最後に使ったやつが湯を抜かずに出たのかもしれない。翌朝になって明くるあたりにバレたら叱られるぞ。
曇りガラスのドアを押し開けた。薄暗い浴室の空気は湿っている。蛇口から滴ったしずくが浴槽に落ち、先ほどと同じ音を立てた。やはり、ぬるそうな湯が溜まったままだ。
「……あ?」
浴槽の栓を抜こうとして気付いた。既に栓は抜けている。
次の瞬間、浴槽の水面が大きく波打ち、ざぶりと起き上がった。湯だと思っていたものは粘り気があり──どう見ても、魔物だ。どこからか侵入したらしい。
「あぁ、クソッ!」
脱衣所へ逃げようとしたが腰を捕まえられ、素早く口を塞がれてしまう。叫び声になるはずだったものが気泡となってごぽりと吐き出された。
物凄い力で浴槽へ引きずり込まれ、呑み込まれる。
(うぐぅ……! 最近……こんなんばっか……!)
息を止めながら必死に暴れても、ゲル状の体液を掻き分ける感触があるだけ。魔物の体表は波打ちさえしない。
浴室の風景が"向こう側"となり、スライムの"内側"が世界になる。
早く脱出しなければ。
四方が不規則にうごめき、スライムが服の下にまで流れ込んできた。身体をまさぐられている感触がある。
首や背中を撫でられ、膝の裏から足の指の間まで、調べ尽くされていく。
(──っ!?)
尻を這いまわっていた生温さがずるりと後孔に潜り込んできた。驚いて引き結んでいた唇が緩むと、魔物は好機とばかりにそこからも流れ込む。
(んうぅうぅ!)
反射的に嚥下するたび、体内の空気がスライムの中へ大量の気泡となって流れ出ていく。
胃が膨らんで苦しい。
こじ開けられた口や後孔から、スライムが今なお流れ込んでくる。
淡々と体内を満たされていく感触に、悪癖を持つ肉体が勝手に反応してしまう。被虐的な倒錯感にくらくらする。
(ァっ、あ……っ! ──あ……?)
肺までスライムに浸食されると、不思議なことに息が楽になった。体液には、酸素を運ぶ以上の魔法じみた効力があるのかもしれない。捕食した生き物を体内で生かそうとするなんて、なんのつもりだろう。
(ひっ!)
両乳首をつままれるような感触に、肩が強張った。次は腰、次は腿、そして股の間を愛撫するような圧迫感。まるでいやらしいマッサージだ。それが全身に及んでいく。
(俺はメスじゃねぇ!)
思わず文句を口にしてしまう。気道に残っていたわずかな空気がごぽごぽと出ていった。
通じるなどと考えていなかったが、ふつりと股下の圧迫感が途絶える。今度はペニスに違和感が移動した。──このスライム、ほどほどに知能があるのか、察しが良い。
(そういう意味で言ったんじゃねぇっ! 止めろって言ってんだッ)
あきれるような叫びはもちろん音にならない。
服の防御も無視して直接ペニスを捕まえたスライムは、それを揉みしだいた。
(やめ、ろぉっ)
いくら嫌がろうと身体は反応してしまう。それを察知して、スライムは的確に圧迫を強める。
後孔に入り込んでいる部分も不規則に蠕動し、俺が反応すると動作を洗練させていく。
目的の知れぬ捕食はいよいよ性行為じみていき、俺を苦しめた。
水中にいるのと同じで、スライムがうごめく音が反響して聞こえる。己が犯される音だけを聞かされているのだ。
(んォっ……!? っそこは……っ)
前立腺を押し上げられ、身体が緊張する。もちろんスライムは見逃さなかった。間髪いれずに突き上げられて視界も意識も跳ねた。俺は苦しむ声をあげたが、身体ははっきりと快楽を受け取っていた。亀頭からとろりと先走りがあふれる。それを吸収し、スライムは味を占めたようだった。
直腸へどろどろとさらなる量が流れ込み、密度を高めて塊のようになっていく。その具合は、擬似的な極太ペニスに犯されるような錯覚を俺にさせた。
(ひ、ぁぁっ!? あん、んぅっ……!)
波が満ち引きするようにずんずんと突き上げられ、堕落を知っている身体は悦んでしまう。
擬似ペニスが抜き挿しされる間も直腸にはスライムが満たされており、柔らかな蠕動で内壁をこね続けている。通常の性行為ではありえない快感があった。同時に敏感な亀頭も撫で回され、肉茎も陰嚢も余すところなく愛撫されている。縋る先のない手足をばたつかせて悶え続けた。
スライムは無感動に快楽だけを叩き込んでくる。
抵抗心を奪い、飼い慣らし、時間をかけて栄養にでもするつもりだ。
(やめ゛、ぁ゛っ、あっ、いくっ、いくっ……!)
腰を震わせて射精する。ほとばしる精液はスライムの中を浮遊し、溶けるようにすっと消えていった。
息を吐く暇など無かった。尿道口の存在に気付いたスライムがそこからも入り込み、外側と内側の両方からペニスを擦り上げる。
(やめ、ぅッ、あ゛ぁぁッ! もうイってるッ、イってるからぁッ! やめてくれっ、こんなっ、あぁぁッ)
──このまま俺は、誰にも知られずに死ぬまでイかされ続けるのか……。
疼くような尿意に襲われる。しかし水分が出るようなことはなく──膀胱を征服したスライムに尿は吸収されてしまったのだろう──力むとスライムがひり出されるだけだった。尿道を塞がれたまま断続的な射精感に襲われ、ガクンガクンと腰を跳ねさせてよがり狂う。自分のことだというのに、なにひとつ制御できない。
(あぁあぁっ!)
スライムの中でスライムを排泄し、それにどうしようもない快感を得ていることが何より耐えられない。いっそ殺してくれと何度も願う。
声にならない声でみっともなく喘いだ。
(またイくっ、い゛っ、ァ゛っ、も、ゆるし、いやだっ、ぁ、あぁ゛ぁ──っ♡♡)
広がった尿道の隙間から潮を吹き上げる。それさえも吸収され、乱暴に次を急かされていく。
(──うぅっ♡)
口の中も支配しているスライムに舌を吸われた。キスが何かも知らない魔物のくせに、官能を高める方法を着実に学んでいる。
(はぁ、ぁっ、やめ、やめぇっ♡ んぁあっ♡)
曖昧な形の舌によるめちゃくちゃなキスに頭がいよいよ蕩けていく。
屈していく意識を追い立てるように、ピストンは激しさを増した。勢いのあまり、スライムの体表はもごもごと揺れ始めていた。まるで咀嚼しているようだ。
(も、いぐっ、いぎたくない゛っ、ぁ、ぁ゛♡ い゛ぐ♡ い゛ぐい゛ぐっ♡ い゛ぐぅ゛ぅっ♡♡♡)
失禁しているのか、スライムを出しているのか、射精しているのか、なにもわからない。ただ恍惚に溺れる。
■
「ぁ……、ぁ……、……♡」
浴槽の縁にしなだれてぐったりと動かないトリクシーの口元へ、スライムは己の核を近づけた。飴玉のようなそれはスライムにとっての心臓だ。とても脆く、ゲル状の体液に包んだだけでは簡単に破壊されてしまう。故に、動物の体内に隠す習性があった。寄生する際には、拒まれないよう徹底的に快楽で弱らせ、依存させる。
新たな宿主の体内へ核と必要なだけの体液を収め、残りは切り離す。離れた部分は水に変わり排水溝から流れていった。
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