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チャプター【089】
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冬ノ洲(ふゆのくに)――
そこは、城の最上階の一室だった。
部屋の天井には、豪奢なシャンデリアが下がっている。
床には大理石が敷き詰められ、部屋の奥には大きな机と椅子が置かれてある。
その背後の壁には、その部屋の主だった男の肖像画が飾られていた。
中央には硝子のテーブルがあって、それを、ひとり掛けのソファと、3人掛けのソファふたつが、コの字型で囲んでいる。
そのソファも革張りの豪華なものだった。
部屋にはいま、5人の人間がいた。
3人掛けのソファのひとつに坐っているのが、羅紀。
もうひとつに、コウザと白薙、紫門が坐っている。
そして、ひとり掛けのソファには、丸メガネをかけた男が坐っていた。
齢のころは、40を越えたあたりだろうか。
瓜実型の顔をしていた。
うしろを刈り上げ、七三に分けられた髪にはグリースが塗りたくられている。
甘ったるくへばりつくようなその匂いに、吐き気を覚えそうなほどである。
丸メガネの奥に覗くつり上がった細い眼は、常に人にへつらっているようにしか見えなかった。
その男が、さきほどからひとりでべらべらとしゃべりつづけている。
「――それにしても、たった4人で、あの五大老を斃(たお)されるとは、いやはや、この栄善(えいぜん)、すっかり感服いたしました」
言うと、男――栄善は4人それぞれに視線を向けた。
その視線が、羅紀に向けられたところで止まった。
「とは申しましても、やはり、闇の冥王、羅紀様。あなた様のお力あってのことでございますね。あなた様のお力と、継ぐべき者の方々のお力が合わされば、この地界宮のすべてを統治することなど容易(たやす)きこと」
そう言うと栄善は、ぎこちない笑みを頬に浮かべた。
その態度に、へつらっているということがよくわかる。
それを見て、コウザが、フン、と鼻で笑った。
五大老を斃したのが、羅紀の力あってこそと言われたことが面白くないらしい。
しかし、それを口にしないのは、コウザ自身が、羅紀の力の凄まじさを目の当たりにしたからだ。
城の中に入るとすぐに、民間の兵たちがこぞって襲いかかってきた。
向かってくる者はことごとくを、コウザは蹴散らした。
それは、紫門も白薙も羅紀も同じだった。
兵、護衛役、指南役と斃(たお)していきながら、城の最上階へと進んだ。
最上階にたどり着くのに、さほど時間はかからなかった。
五大老は、いまコウザたちのいるその部屋にいた。
その名のとおり、五大老は5人だった。
「城の中では、闘うに狭い」
と、五大老のひとりが言い、コウザたち4人はそれに応じて城の外へと場所を移した。
自然に4対4となって闘いは始まった。
五大老の長でもある宰相(さいしょう)の邪黄(じゃこう)は、その闘いを黙って見ていた。
五大老は、四天守とは比べものにならないほどに強く、コウザも白薙も紫門も、その闘いには苦戦を強いられた。
だが羅紀だけは、かすかな笑みを頬に浮かべたまま、相対した五大老のひとりを、苦もなく斃してしまった。
それを見た邪黄が、
「ぬしが羅紀か」
言った。
真っ直ぐに羅紀へと視線を向けている。
2メートルを優に超すその身に、黒い法衣を纏(まと)っている。
「――――」
その邪黄を、羅紀は凍るような視線で見返した。
「想像とは違って、ずいぶん華奢(きゃしゃ)なのだな。しかし、さすがは闇の冥王(めいおう)よ。あの邪泉(じゃせん)を、いとも容易(たやす)く斃して退(の)けるとは」
「特質武具なるものを利用し、おのれの霊力を増大させたとはいえ、ただそれだけのこと」
「クク、上級の妖物を一瞬にして消し去ってしまう力を、ただそれだけのこと、と言うか」
「人間ごときが、どれほど力を得ようと、このわたしには蟻に咬まれた程度のもの。そんなことより、そなた、環力(わりょく)というものを使うとか」
問われて、邪黄はわずかに間を置くと、
「なぜ、それを知っている」
そう訊いた。
「おしゃべりは、どこにでもいるものですよ」
「フン。まあ、いい。知られたところでなんの支障もない」
邪黄の頬に、皮肉な笑みが生じた。
「どうせ、きさまと相対するには、使わずばなるまいからな」
「それは、楽しみですね」
羅紀は、あるかなしかの微笑を浮かべている。
その眼には、針のような鋭い光を放っていた。
「では、見せてやる。我が環力(わりょく)をな」
邪黄(じゃこう)が言った。
そして、
オオォォォォオッ!
咆哮(ほうこう)に似た声をあげた。
すると、邪黄の身体から霊波が、爆発するかのように放出した。
それは、黒々とした闇の色をした霊波だった。
邪黄の髪は逆立ち、ゆらゆらと揺らいでいる。
その眼はつり上がり、真っ赤に充血いている。
その姿は、鬼人であった。
「なるほど、それが環力を得たという、そなたの霊波ですか。確かに強い霊波です。わたしが1800年前に感じたあの霊波と同質のもの」
「1800年前だと?」
「ええ。神谷剣尊(かみたにのつるぎのみこと)という者から感じた霊波のことです」
「というと、やはり神谷剣尊は、環力を有していたということか」
「それが、そなたの言う環力というものならばですが」
「だが、ぬしはいま、同質のものと言ったではないか」
「確かに。しかしそれは、あくまで霊波のこと。その本質である霊気、そして霊力を比べれば、まったく比較になりません」
「なに?」
「例えるならば、神谷剣尊の霊力が池とするなら、そなたはその池の水を両手で掬(すく)った程度のもの。きっとそなたは、環力のほんの一部を掬い取ったというだけなのでしょう」
「――――」
「それと、その霊色――」
言うと、羅紀の身体からも霊波が放出した。
羅紀の霊波の色も、黒々と闇の色をしていた。
「闇の霊色に似ていますが、そなたのそれは、おのれの裡なる闇が霊波の色となって現れたといったところでしょうか」
「それがどうした。環力を得たおれには、霊波の色などどうでもいいことだ」
「愚かな……」
ふいに、羅紀は眉根をよせた。
それは、羅紀にしては珍しい表情だった
「いま、おれを愚かと言ったか」
邪黄はぎろりと羅紀を睨んだ。
「いえ、そなたにではありませんよ。いまの言葉は、わたし自身に言ったのです」
「自分自身にだと? どういうことだ」
「大したことではありません。そなたのような者を、ほんのわずかにでも侮れぬなどと思ってしまった、おのれを許せなくなった。それだけのことですよ」
「むぐう。きさま、どうやら、おれを愚弄(ぐろう)しているようだな」
「ばかばかしい。そなたなど、愚弄する価値もない」
羅紀が、きつい視線を放った。
そのとき、対峙するふたりのあいだに、一陣の風が舞った。
「おしゃべりはこのくらいにして、そなたの言う環力とやらの力を見せたらどうなのです。遠慮はいりませんよ。わたしは一歩も動かず、その技を受けましょう」
「ククク。言ってくれるじゃないか。面白い。ならば、遠慮はせぬぞ」
「いいでしょう。環力の力、とくと拝見いたしましょうか」
羅紀の顔には、微笑がもどっていた。
「薄ら笑いを浮かべていられるのもいまのうちだ。じきに、その顔が醜くゆがむこととなるのだからな」
邪黄は、にたりと笑うと、
「邪神蟒蛇(じゃしんうわばみ)!」
そう言い放った。
と、邪黄の背後に、ぬう、と姿を現すものがあった。
それは、おもむろに鎌首をもたげた。
2メートルは優にある邪黄の頭を遥かに超える高さがあった。
頭部は平たく、前へ迫り出すような貌(かお)。
黄色い眼の虹彩は縦に細く、ぱっくりと割れた口からは、先端が二股にわかれた舌が、ちろちろと揺れていた。
大蛇(おろち)であった。
全長8メートルほどはあるだろうか。
その大蛇が、左右に胴体を揺らして悠々と羅紀を見下ろしている。
「蟒蛇(うわばみ)ですか」
羅紀が大蛇を見つめる。
「確かそれは、式神というものではありませんか。どんな技を仕掛けてくるのかと思えば、まさか式神を呼び寄せるとは興醒(きょうざ)めもいいところです。環力の力はどうしたのですか」
「馬鹿め。この蟒蛇こそ、環力を練って創りし式神。その力は、霊晶石に宿る式鬼をも上回るだろうよ」
しゅっ、と大蛇が羅紀に向かって動いた。
その動きが疾(はや)い。
羅紀は言葉にしたとおり、動かない。
大蛇が瞬く間に、羅紀の身体へと巻きついた。
頭部だけをもたげ、羅紀を見据えていた。
そこは、城の最上階の一室だった。
部屋の天井には、豪奢なシャンデリアが下がっている。
床には大理石が敷き詰められ、部屋の奥には大きな机と椅子が置かれてある。
その背後の壁には、その部屋の主だった男の肖像画が飾られていた。
中央には硝子のテーブルがあって、それを、ひとり掛けのソファと、3人掛けのソファふたつが、コの字型で囲んでいる。
そのソファも革張りの豪華なものだった。
部屋にはいま、5人の人間がいた。
3人掛けのソファのひとつに坐っているのが、羅紀。
もうひとつに、コウザと白薙、紫門が坐っている。
そして、ひとり掛けのソファには、丸メガネをかけた男が坐っていた。
齢のころは、40を越えたあたりだろうか。
瓜実型の顔をしていた。
うしろを刈り上げ、七三に分けられた髪にはグリースが塗りたくられている。
甘ったるくへばりつくようなその匂いに、吐き気を覚えそうなほどである。
丸メガネの奥に覗くつり上がった細い眼は、常に人にへつらっているようにしか見えなかった。
その男が、さきほどからひとりでべらべらとしゃべりつづけている。
「――それにしても、たった4人で、あの五大老を斃(たお)されるとは、いやはや、この栄善(えいぜん)、すっかり感服いたしました」
言うと、男――栄善は4人それぞれに視線を向けた。
その視線が、羅紀に向けられたところで止まった。
「とは申しましても、やはり、闇の冥王、羅紀様。あなた様のお力あってのことでございますね。あなた様のお力と、継ぐべき者の方々のお力が合わされば、この地界宮のすべてを統治することなど容易(たやす)きこと」
そう言うと栄善は、ぎこちない笑みを頬に浮かべた。
その態度に、へつらっているということがよくわかる。
それを見て、コウザが、フン、と鼻で笑った。
五大老を斃したのが、羅紀の力あってこそと言われたことが面白くないらしい。
しかし、それを口にしないのは、コウザ自身が、羅紀の力の凄まじさを目の当たりにしたからだ。
城の中に入るとすぐに、民間の兵たちがこぞって襲いかかってきた。
向かってくる者はことごとくを、コウザは蹴散らした。
それは、紫門も白薙も羅紀も同じだった。
兵、護衛役、指南役と斃(たお)していきながら、城の最上階へと進んだ。
最上階にたどり着くのに、さほど時間はかからなかった。
五大老は、いまコウザたちのいるその部屋にいた。
その名のとおり、五大老は5人だった。
「城の中では、闘うに狭い」
と、五大老のひとりが言い、コウザたち4人はそれに応じて城の外へと場所を移した。
自然に4対4となって闘いは始まった。
五大老の長でもある宰相(さいしょう)の邪黄(じゃこう)は、その闘いを黙って見ていた。
五大老は、四天守とは比べものにならないほどに強く、コウザも白薙も紫門も、その闘いには苦戦を強いられた。
だが羅紀だけは、かすかな笑みを頬に浮かべたまま、相対した五大老のひとりを、苦もなく斃してしまった。
それを見た邪黄が、
「ぬしが羅紀か」
言った。
真っ直ぐに羅紀へと視線を向けている。
2メートルを優に超すその身に、黒い法衣を纏(まと)っている。
「――――」
その邪黄を、羅紀は凍るような視線で見返した。
「想像とは違って、ずいぶん華奢(きゃしゃ)なのだな。しかし、さすがは闇の冥王(めいおう)よ。あの邪泉(じゃせん)を、いとも容易(たやす)く斃して退(の)けるとは」
「特質武具なるものを利用し、おのれの霊力を増大させたとはいえ、ただそれだけのこと」
「クク、上級の妖物を一瞬にして消し去ってしまう力を、ただそれだけのこと、と言うか」
「人間ごときが、どれほど力を得ようと、このわたしには蟻に咬まれた程度のもの。そんなことより、そなた、環力(わりょく)というものを使うとか」
問われて、邪黄はわずかに間を置くと、
「なぜ、それを知っている」
そう訊いた。
「おしゃべりは、どこにでもいるものですよ」
「フン。まあ、いい。知られたところでなんの支障もない」
邪黄の頬に、皮肉な笑みが生じた。
「どうせ、きさまと相対するには、使わずばなるまいからな」
「それは、楽しみですね」
羅紀は、あるかなしかの微笑を浮かべている。
その眼には、針のような鋭い光を放っていた。
「では、見せてやる。我が環力(わりょく)をな」
邪黄(じゃこう)が言った。
そして、
オオォォォォオッ!
咆哮(ほうこう)に似た声をあげた。
すると、邪黄の身体から霊波が、爆発するかのように放出した。
それは、黒々とした闇の色をした霊波だった。
邪黄の髪は逆立ち、ゆらゆらと揺らいでいる。
その眼はつり上がり、真っ赤に充血いている。
その姿は、鬼人であった。
「なるほど、それが環力を得たという、そなたの霊波ですか。確かに強い霊波です。わたしが1800年前に感じたあの霊波と同質のもの」
「1800年前だと?」
「ええ。神谷剣尊(かみたにのつるぎのみこと)という者から感じた霊波のことです」
「というと、やはり神谷剣尊は、環力を有していたということか」
「それが、そなたの言う環力というものならばですが」
「だが、ぬしはいま、同質のものと言ったではないか」
「確かに。しかしそれは、あくまで霊波のこと。その本質である霊気、そして霊力を比べれば、まったく比較になりません」
「なに?」
「例えるならば、神谷剣尊の霊力が池とするなら、そなたはその池の水を両手で掬(すく)った程度のもの。きっとそなたは、環力のほんの一部を掬い取ったというだけなのでしょう」
「――――」
「それと、その霊色――」
言うと、羅紀の身体からも霊波が放出した。
羅紀の霊波の色も、黒々と闇の色をしていた。
「闇の霊色に似ていますが、そなたのそれは、おのれの裡なる闇が霊波の色となって現れたといったところでしょうか」
「それがどうした。環力を得たおれには、霊波の色などどうでもいいことだ」
「愚かな……」
ふいに、羅紀は眉根をよせた。
それは、羅紀にしては珍しい表情だった
「いま、おれを愚かと言ったか」
邪黄はぎろりと羅紀を睨んだ。
「いえ、そなたにではありませんよ。いまの言葉は、わたし自身に言ったのです」
「自分自身にだと? どういうことだ」
「大したことではありません。そなたのような者を、ほんのわずかにでも侮れぬなどと思ってしまった、おのれを許せなくなった。それだけのことですよ」
「むぐう。きさま、どうやら、おれを愚弄(ぐろう)しているようだな」
「ばかばかしい。そなたなど、愚弄する価値もない」
羅紀が、きつい視線を放った。
そのとき、対峙するふたりのあいだに、一陣の風が舞った。
「おしゃべりはこのくらいにして、そなたの言う環力とやらの力を見せたらどうなのです。遠慮はいりませんよ。わたしは一歩も動かず、その技を受けましょう」
「ククク。言ってくれるじゃないか。面白い。ならば、遠慮はせぬぞ」
「いいでしょう。環力の力、とくと拝見いたしましょうか」
羅紀の顔には、微笑がもどっていた。
「薄ら笑いを浮かべていられるのもいまのうちだ。じきに、その顔が醜くゆがむこととなるのだからな」
邪黄は、にたりと笑うと、
「邪神蟒蛇(じゃしんうわばみ)!」
そう言い放った。
と、邪黄の背後に、ぬう、と姿を現すものがあった。
それは、おもむろに鎌首をもたげた。
2メートルは優にある邪黄の頭を遥かに超える高さがあった。
頭部は平たく、前へ迫り出すような貌(かお)。
黄色い眼の虹彩は縦に細く、ぱっくりと割れた口からは、先端が二股にわかれた舌が、ちろちろと揺れていた。
大蛇(おろち)であった。
全長8メートルほどはあるだろうか。
その大蛇が、左右に胴体を揺らして悠々と羅紀を見下ろしている。
「蟒蛇(うわばみ)ですか」
羅紀が大蛇を見つめる。
「確かそれは、式神というものではありませんか。どんな技を仕掛けてくるのかと思えば、まさか式神を呼び寄せるとは興醒(きょうざ)めもいいところです。環力の力はどうしたのですか」
「馬鹿め。この蟒蛇こそ、環力を練って創りし式神。その力は、霊晶石に宿る式鬼をも上回るだろうよ」
しゅっ、と大蛇が羅紀に向かって動いた。
その動きが疾(はや)い。
羅紀は言葉にしたとおり、動かない。
大蛇が瞬く間に、羅紀の身体へと巻きついた。
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