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【第21話】
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「君は僕の女房だろう。なにを言ってるんだ」
和彦の顔が笑っている。
だが、その顔は異様にゆがみ、眼鏡の奥の眼が、狂気に満ちた鈍い光を発している。
妙子の全身に恐怖が走る。
「やめてッ!」
妙子は抵抗する。
だが、和彦の指が腕に食いこみ、身動きがとれない。
「助けてッ!」
叫ぶその声は手で塞がれ、口の中で虚しく響いた。
「昔のふたりにもどろう。な、妙子。愛し合ってたあのころに」
妙子の耳元で和彦が囁く。
生温かい息が耳を犯す。
逃れようと妙子は必死にもがく。
けれど、どんなにもがいても和彦の腕力に押さえこまれてしまう。
和彦は笑っている。
無気味なほどの形相で。
まるで蛇のようなその眼光は、見えない鎖となって身体の自由を奪い取る。
妙子は眼を瞑った。
逃げなきゃ……。
胸の中でなんどもそう呟き、逃れることだけを考え妙子は身体の力を抜いた。
そうすれば夫も気を許すだろう、そう思った。
思ったとおり、和彦は手の力を抜いた。
「そうだよ妙子。おとなしくしていれば、乱暴なことはしないよ。君は僕の大切な女房なんだ。殴って悪かった。痛かったかい?」
妙子の口から和彦は手を離し、赤くはれた頬を指先で触れた。
妙子は瞼をきつく閉じていた。
その瞼に和彦の唇が落ちる。
その唇は頬へ移り、そして唇に重ねると、今度は舌先で唇をなぞり、口の中へと挿入させた。
その舌先を妙子は噛んだ。
「うッ!」
たまらず顔を上げ、怯んだ和彦を押し退けて、妙子は玄関に走った。
「待てよ、妙子ッ! なぜ逃げるんだ。お前は僕の女房だろうが。僕は絶対にお前と別れないぞッ!」
その声からも逃れようと、妙子は靴を手に取り、部屋から飛び出した。
エレベーターが一階に停まっている。
瞬時に妙子は非常階段につづくドアを開け、駆け下りていった。
マンションを出てからも、妙子はなんども後ろをふり返りながら走った。
どこをどう走ったのかもわからず、気づくと国道に出ていた。
息が切れ、妙子はガードレールに手をかけてうずくまった。
呼吸が荒れ、胸に痛みが走った。
恐怖が荒波のように身体の中をうねっている。
その執拗さに脅え、身体が震えた。
その身体を妙子は両腕で抱きしめた。
「どうかしましたか?」
突然背にかかったその声に驚き、妙子は身体をびくりとさせて立ち上がり、ふり返った。
そこには四十代のサラリーマンと思える男が立っていた。
妙子は脅えた眼で、その男を見つめた。
男は眼鏡をかけていて、走り過ぎていく車のヘッドライトに反射し、奥の眼が見えない。
「大丈夫ですか?」
男は手を差し伸べてきた。
その顔に笑みを浮かべている。
その顔が和彦に見えて、妙子は思わず差し出された手を払い、そこから逃げるように走り出していた。
どこまでも走り、幾つめかの信号を国道の反対側に渡り、ふり返って男の姿がないことにホッとした。
妙子は息を整え、国道沿いに歩き出した。
足先に、ふいに痛みを感じ、そのときになって初めて自分が裸足で歩いていることに気づいた。
手に持っていた靴は、片方を失っている。
残った片方を握り締めていると、涙があふれてきた。
沸き立つ悔しさに唇が震える。
抑え切れない激情に、嗚咽が喉を切り裂く。
身体が壊れていきそうになる。
実際に妙子は、身体が支えられなくなり、崩れるようによろめいた。
そんな妙子を嘲笑うかのように、一組のカップルが冷笑を帯びた視線を浴びせて通りすぎていく。
妙子は眼を閉じて立ち止まった。
どうしようもない哀しみに、動くこともできなくなった。
行かなければよかった……。
いまさらと思いながらも、典子の胸にそんな後悔が胸に湧いた。
けれど、どんなに後悔したところで、受けた心の傷が癒えるわけではない。
それどころかなおも傷を深めていく。
涙が止まらない。
そのとき、胸を突き上げる衝動が走った。
逢いたい……。
衝動は言葉となって胸の中に広がった。
心が叫ぶ。壊れていこうとする身体を支えてほしいと。
追いつめられた心は、晃一を求め暴走しようとしている。
他のことは何も考えられなかった。
逢いたい、その想いだけが妙子を衝き動かそうとする。
その衝動のままに路上へと足を踏み出し、妙子はタクシーに手を揚げていた。
「どうしたの先生。店に直接くればよかったのに」
書店の前で立っている妙子のところへ、晃一がやってきた。
その書店は、晃一の働く店から程近いところにあった。
「ごめんね……」
力なく妙子に言い、眼を伏せた。
そんな妙子に晃一はたじろぐ。
ふつうではないその妙子の様子に、
「いや、いいんだ。休憩もらってきたから」
明るい声をつくって言った。
その晃一の胸に、妙子が跳びこんでいった。
「先生……」
「お願い、なにも言わないで。少しのあいだだけでいいから、このままでいさせて・・・」
そのまま沈黙した妙子の肩が震えはじめた。
とつぜんのことに、晃一は動揺した。
どうしたんだよ――
その言葉を呑みこみ、ぎこちなく、それでいていたわるように妙子の背に腕を回した。
そのやさしく包みこむ腕に、暖かく受け止めてくれるその胸に、妙子の心が溶けていく。
それなのに、哀しみが沸いてくる。
ずっとこのままで……。
その想いが妙子を切なくさせる。
思いに反して妙子は、晃一の胸から身体を離した。
「ほんとにごめんね。とつぜんに、こんなこと……」
指先で涙を拭い、微笑みをつくる。
晃一は何も言わず、妙子を見つめている。
瞳が真剣な眼差しに輝く。
その眼差しは、高校の卒業式の日の、ふたりきりになった教室で見せた一瞬のあの眼だった。
あのときはすぐにそらせた眼を、いまは真っ直ぐに向けている。
濁りのない光をたたえて。
その眩しさを正視できず、眼をそらしたのは妙子のほうだった。
そのとき、妙子は腕を引きよせられていた。
「オレ、先生のこと守るよ」
晃一は妙子を抱きしめた。
「なにも言わなくていいんだ。オレも、なにも訊かない。黙って先生のそばにいるよ。嫌なことも哀しいことも、ぜんぶオレが受け止めてあげる。だから、もう泣かなくていいんだ」
抱きしめる腕に力がこもる。
その晃一の言葉が、妙子の胸に沁みる。
涙がまた溢れてくる。
しばらく泣いて落ち着いた妙子は、晃一の胸から顔を離した。
「汚しちゃったね」
晃一の制服の胸に滲む涙の痕に指先で触れ、妙子が顔を上げたそのとき、唇に晃一の唇が重ねられていた。
妙子は愕き、それでも自然に眼を閉じて、その唇に応えた。
唇が離れるまでの刹那的なときの流れが、まるで甘美な旋律の中に漂っているような、そんな感覚に妙子は浸った。
「ごめん……」
晃一は悪戯を叱られた子供のような顔をした。
そんな晃一を妙子はいとおしく思えた。
「ううん、いいのよ、キスぐらい。だから気にしないで。そんな顔されたら私のほうが気まずくなるわ」
晃一はぎこちない笑顔を見せる。
その笑顔が、また妙子を刺激する。
「ね、これから、どこかに連れていってくれない」
ほとんど衝動のままそう言っていた。
「どこでもいいの。静かなところなら」
とつぜんそんなことを言い出した自分に、妙子は愕いた。
「先生……」
晃一は戸惑いに揺れている。
「嘘よ、冗談」
妙子は笑って見せた。
「帰るわ。ごめんね、呼び出したりして」
じゃあ、と言って背を向けようとした妙子の腕を晃一が掴んだ。
妙子は晃一を見つめる。
「ここで待ってて。オレすぐもどってくるから」
そう言うと晃一は、絶対待っててよ、と店へと走っていった。
その背を見つめる。
鼓動が激しくなっていく。
胸が昂ぶり始める。
どうするつもりなの……。
自問しても、その答えは見つかりそうもない。
ダメよ……。
自分を抑えようとし、けれど、自分を制められる術はなかった。
ふと見上げた夜空には、かすかに碧みがかった満ちた月が静かに時を刻んでいた。
和彦の顔が笑っている。
だが、その顔は異様にゆがみ、眼鏡の奥の眼が、狂気に満ちた鈍い光を発している。
妙子の全身に恐怖が走る。
「やめてッ!」
妙子は抵抗する。
だが、和彦の指が腕に食いこみ、身動きがとれない。
「助けてッ!」
叫ぶその声は手で塞がれ、口の中で虚しく響いた。
「昔のふたりにもどろう。な、妙子。愛し合ってたあのころに」
妙子の耳元で和彦が囁く。
生温かい息が耳を犯す。
逃れようと妙子は必死にもがく。
けれど、どんなにもがいても和彦の腕力に押さえこまれてしまう。
和彦は笑っている。
無気味なほどの形相で。
まるで蛇のようなその眼光は、見えない鎖となって身体の自由を奪い取る。
妙子は眼を瞑った。
逃げなきゃ……。
胸の中でなんどもそう呟き、逃れることだけを考え妙子は身体の力を抜いた。
そうすれば夫も気を許すだろう、そう思った。
思ったとおり、和彦は手の力を抜いた。
「そうだよ妙子。おとなしくしていれば、乱暴なことはしないよ。君は僕の大切な女房なんだ。殴って悪かった。痛かったかい?」
妙子の口から和彦は手を離し、赤くはれた頬を指先で触れた。
妙子は瞼をきつく閉じていた。
その瞼に和彦の唇が落ちる。
その唇は頬へ移り、そして唇に重ねると、今度は舌先で唇をなぞり、口の中へと挿入させた。
その舌先を妙子は噛んだ。
「うッ!」
たまらず顔を上げ、怯んだ和彦を押し退けて、妙子は玄関に走った。
「待てよ、妙子ッ! なぜ逃げるんだ。お前は僕の女房だろうが。僕は絶対にお前と別れないぞッ!」
その声からも逃れようと、妙子は靴を手に取り、部屋から飛び出した。
エレベーターが一階に停まっている。
瞬時に妙子は非常階段につづくドアを開け、駆け下りていった。
マンションを出てからも、妙子はなんども後ろをふり返りながら走った。
どこをどう走ったのかもわからず、気づくと国道に出ていた。
息が切れ、妙子はガードレールに手をかけてうずくまった。
呼吸が荒れ、胸に痛みが走った。
恐怖が荒波のように身体の中をうねっている。
その執拗さに脅え、身体が震えた。
その身体を妙子は両腕で抱きしめた。
「どうかしましたか?」
突然背にかかったその声に驚き、妙子は身体をびくりとさせて立ち上がり、ふり返った。
そこには四十代のサラリーマンと思える男が立っていた。
妙子は脅えた眼で、その男を見つめた。
男は眼鏡をかけていて、走り過ぎていく車のヘッドライトに反射し、奥の眼が見えない。
「大丈夫ですか?」
男は手を差し伸べてきた。
その顔に笑みを浮かべている。
その顔が和彦に見えて、妙子は思わず差し出された手を払い、そこから逃げるように走り出していた。
どこまでも走り、幾つめかの信号を国道の反対側に渡り、ふり返って男の姿がないことにホッとした。
妙子は息を整え、国道沿いに歩き出した。
足先に、ふいに痛みを感じ、そのときになって初めて自分が裸足で歩いていることに気づいた。
手に持っていた靴は、片方を失っている。
残った片方を握り締めていると、涙があふれてきた。
沸き立つ悔しさに唇が震える。
抑え切れない激情に、嗚咽が喉を切り裂く。
身体が壊れていきそうになる。
実際に妙子は、身体が支えられなくなり、崩れるようによろめいた。
そんな妙子を嘲笑うかのように、一組のカップルが冷笑を帯びた視線を浴びせて通りすぎていく。
妙子は眼を閉じて立ち止まった。
どうしようもない哀しみに、動くこともできなくなった。
行かなければよかった……。
いまさらと思いながらも、典子の胸にそんな後悔が胸に湧いた。
けれど、どんなに後悔したところで、受けた心の傷が癒えるわけではない。
それどころかなおも傷を深めていく。
涙が止まらない。
そのとき、胸を突き上げる衝動が走った。
逢いたい……。
衝動は言葉となって胸の中に広がった。
心が叫ぶ。壊れていこうとする身体を支えてほしいと。
追いつめられた心は、晃一を求め暴走しようとしている。
他のことは何も考えられなかった。
逢いたい、その想いだけが妙子を衝き動かそうとする。
その衝動のままに路上へと足を踏み出し、妙子はタクシーに手を揚げていた。
「どうしたの先生。店に直接くればよかったのに」
書店の前で立っている妙子のところへ、晃一がやってきた。
その書店は、晃一の働く店から程近いところにあった。
「ごめんね……」
力なく妙子に言い、眼を伏せた。
そんな妙子に晃一はたじろぐ。
ふつうではないその妙子の様子に、
「いや、いいんだ。休憩もらってきたから」
明るい声をつくって言った。
その晃一の胸に、妙子が跳びこんでいった。
「先生……」
「お願い、なにも言わないで。少しのあいだだけでいいから、このままでいさせて・・・」
そのまま沈黙した妙子の肩が震えはじめた。
とつぜんのことに、晃一は動揺した。
どうしたんだよ――
その言葉を呑みこみ、ぎこちなく、それでいていたわるように妙子の背に腕を回した。
そのやさしく包みこむ腕に、暖かく受け止めてくれるその胸に、妙子の心が溶けていく。
それなのに、哀しみが沸いてくる。
ずっとこのままで……。
その想いが妙子を切なくさせる。
思いに反して妙子は、晃一の胸から身体を離した。
「ほんとにごめんね。とつぜんに、こんなこと……」
指先で涙を拭い、微笑みをつくる。
晃一は何も言わず、妙子を見つめている。
瞳が真剣な眼差しに輝く。
その眼差しは、高校の卒業式の日の、ふたりきりになった教室で見せた一瞬のあの眼だった。
あのときはすぐにそらせた眼を、いまは真っ直ぐに向けている。
濁りのない光をたたえて。
その眩しさを正視できず、眼をそらしたのは妙子のほうだった。
そのとき、妙子は腕を引きよせられていた。
「オレ、先生のこと守るよ」
晃一は妙子を抱きしめた。
「なにも言わなくていいんだ。オレも、なにも訊かない。黙って先生のそばにいるよ。嫌なことも哀しいことも、ぜんぶオレが受け止めてあげる。だから、もう泣かなくていいんだ」
抱きしめる腕に力がこもる。
その晃一の言葉が、妙子の胸に沁みる。
涙がまた溢れてくる。
しばらく泣いて落ち着いた妙子は、晃一の胸から顔を離した。
「汚しちゃったね」
晃一の制服の胸に滲む涙の痕に指先で触れ、妙子が顔を上げたそのとき、唇に晃一の唇が重ねられていた。
妙子は愕き、それでも自然に眼を閉じて、その唇に応えた。
唇が離れるまでの刹那的なときの流れが、まるで甘美な旋律の中に漂っているような、そんな感覚に妙子は浸った。
「ごめん……」
晃一は悪戯を叱られた子供のような顔をした。
そんな晃一を妙子はいとおしく思えた。
「ううん、いいのよ、キスぐらい。だから気にしないで。そんな顔されたら私のほうが気まずくなるわ」
晃一はぎこちない笑顔を見せる。
その笑顔が、また妙子を刺激する。
「ね、これから、どこかに連れていってくれない」
ほとんど衝動のままそう言っていた。
「どこでもいいの。静かなところなら」
とつぜんそんなことを言い出した自分に、妙子は愕いた。
「先生……」
晃一は戸惑いに揺れている。
「嘘よ、冗談」
妙子は笑って見せた。
「帰るわ。ごめんね、呼び出したりして」
じゃあ、と言って背を向けようとした妙子の腕を晃一が掴んだ。
妙子は晃一を見つめる。
「ここで待ってて。オレすぐもどってくるから」
そう言うと晃一は、絶対待っててよ、と店へと走っていった。
その背を見つめる。
鼓動が激しくなっていく。
胸が昂ぶり始める。
どうするつもりなの……。
自問しても、その答えは見つかりそうもない。
ダメよ……。
自分を抑えようとし、けれど、自分を制められる術はなかった。
ふと見上げた夜空には、かすかに碧みがかった満ちた月が静かに時を刻んでいた。
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