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【第4話】
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「いやはや、これは失礼しました。それならば、劣った人間として言わせて戴きますが、これでも私は、78年という歳月を生きてきました。それに比べ、あなたはどう見ても20代半ばほどにしか見えない。目上の者には、もっと敬意を払うべきです」
透は背筋を伸ばし、凛として言い返した。
「カカッ。見た目で判断するもんじゃないぜ。アンタからは、オレは20代半ばくらいに見えるかもしれないが、それは違う。いいか、聞いて驚けよ。オレはいま、人間で言うなら50億歳だ。敬意を払ってもらうのはオレのほうさ」
男は負けじと、グッと胸を張って見せた。
「ななな、なんとッ!」
透はまさに聞いて驚いた、どころか度肝をブチ抜かれた。
「とはいってもな、この世との時間の流れが違うからはっきりはわからんが、まあそのくらいのもんだろう。なにせ、アイツ、いやいや、あの方が天地創造をしたときには、オレはいまの姿で存在していたからな」
「天地創造……。あまりにもスケールが大きすぎて、私にはなんとも……」
透が過去に作ったものといったら、兄の長女が可愛がっていた愛犬プチの犬小屋くらいが関の山だった。
「天地創造には、オレも少しはかかわっているんだぜ」
ザイールは自慢げに言う。
「すると、この世には、あなたが創造したものが存在しているというわけですか」
「そうさ。天と地ができあがったあと、オレは生き物を創った」
「というと、人間もあなたが」
「いやいや、人間を創ったのはあの方だ。オレが創ったのは、小動物や昆虫さ」
「それはまた、スケールが小さい」
「うるさい。だが、うさぎやリスなんて可愛いだろ? 虫たちだって、みんな可愛いじゃないか」
「うさぎやリスはわかりますが、私は虫が苦手で、とくにゴキブリを見ると、鳥肌が立ちます」
「ああ、ゴッキーね。あれはあれで、かわいいと思うんだがな」
「しかし、神様を疑うわけではありませんが、天地を創造し、この世のすべてを創ったとなると、生物の進化はどうなってしまうのでしょうか」
「人間ってのは、どうしてこう、赤坂、あ、いや、浅はかなのかね。いいか、物事には順序ってものがあるだろうが。初めからできあがっているものを、ポンと創るわけがないんだよ。少しずつ少しずつ進化をさせ、最終形態になるようにプログラミングしておいたんだよ」
「はあ、なるほど……。それにしても、ずいぶんと気が遠くなるほどの長丁場だったのですね」
「人間からすればそうだろうが、あの方やオレたちからすればたいしたことじゃない。時の流れなど、あってないようなものだしな。だから実際には、歳を取ることもなければ死ぬこともない」
「では、永遠に存在しつづけるわけですか」
「確かに永遠ではあるが、それは正確には言い得ていない」
「というと……」
「時の流れなど、あってないようなものだと言っただろう? 時の流れがないってことは、わかり易く言うなら、過去も現在(いま)も未来もないってことさ」
「ちっとも、わかり易くないのですが」
「まったく面倒なヤツだ。要するにだな、過去や現在(いま)や未来もないが、そこに在るんだよ」
「ないのに、そこに在る……。そこ、とはどこです?」
「そこは、ここであって、あそこさ」
「うーん……」
透は考え込むが、なにがなんだかさっぱりだった。
「まァ、アンタには難しいだろうし、わからなくていいんだよ」
「そうですか……。ただ、わかったことがひとつ。それはあなたは死なないということだ」
「そうだな。死にはしない。だが、消滅する」
「消滅?」
「そうさ。生まれ変わるなどということもない、完全なる消滅だ。オレという存在が、初めからなかったことになる」
「それは、あなたが存在してきたことすべてが、消え失せるということなのですか」
「そういうことさ」
「それは、どんなときに起きるのですか。やはり寿命というものがあるということですか」
「寿命はない。ただ、あの方がオレを必要ないと思えば、それでオレは消え失せる」
「そんな、たったそれだけで……」
「あァ、そういうものさ。だから、オレがいまアンタとこうして話しているってことは、あの方はオレを必要としているってことなんだよ」
「不条理だとは思わないのですか」
「不条理? そんなことは考えたこともないね。第一オレはいま存在している。それに、オレの自由にさせてもらっている。これでなにが不条理だっていうんだよ」
そう言われてしまうと、透には返す言葉がなかった。
考えてみれば、彼は50億年も存在しつづけてきたのだ。
それは、透の想像をはるかに超えまくっている。
たかだかの人間が、神様と天使の関係を論じることなど滅相もないことなのだ。
ということで透は、いまの自分のことを考えることにした。
「それはそうと、『来世の殻』というところに入っている律子に、逢うことはできるのですか?」
「いや、それは無理だな。逢いにいったところで、さなぎみたいになっているからな。会話もできないさ」
「ならば、どうするのです?」
「その女の生まれ変わった未来へ、逢いに行くのさ」
「未来……。そんな、未来へ行くことなどできるのですか」
「だから、さっき言ったろ? 過去もいまも未来も、ただそこに在るんだよ。わかり易く言えば、すべては同時にそこに存在しているのさ」
「はは、まったくわかり難いです」
「あっそ。ま、とにかく、オレにかかれば、未来に行くことなど昼飯前だってことさ」
「朝飯前ではないのですか」
「オレは朝が弱いの。だから朝飯は食べないんだよ」
「なんとも堕落した天使だ」
「なに? いまオレを堕天使と言ったか? 口に気をつけないと、あっという間に地獄行きだぞ」
透を睨みつけ、ザイールはドスを利かせた。
「あ、いえ、滅相もない。あなたは大天使、ザイール様です」
「お、大天使ときたか。そうさ。オレ様は、大天使ザイール様だ。ガッ、ハッハッハッハッ!」
ものすごく、おだてに乗りやすいザイールであった。
そんなザイールを横目に、透は律子に逢えるという歓びに胸が震わせた。
「それでだ。ひとつ言っておくが、アンタが未来にいられるのは5日間だ。それともうひとつ、約束事がある。女には決して、前世がどうだとか、そんな話はしないこと。いいな。まァ、話したところで、信じてもらえるわけもないだろうがな」
「それを破ると、どうなるのです?」
「別になにも。建て前だよ、建て前。そう言ったほうが盛り上がるだろ? ということで、さっそく行くとするか」
「あ、あの、ひとつお願いが」
「なんだよ。まだ願いがあるのか?」
ザイールは呆れ顔で言う。
「あ、いや、恥ずかしながら、私もこの歳ですし、できれば、若返らせて戴ければと」
「若返りたいだと? ジジイのくせに色気づきやがって。とはいえ、まあ、そんなよぼよぼの状態で会いに行くのもなんだしな。よし、わかった。他にはないな」
「はい。ありません」
「じゃあ、乗れ」
ザイールは透に背を出した。
「乗る、と申しますと」
「だから、背中に乗れって言ってるんだよ」
「おんぶ、ということですか」
「そうだよ。文句でもあるのか?」
「いや、まさかおんぶとは思いませんでしたので」
「いいから、ほら、早く」
そう急かされて、透はザイールの背におずおずと乗った。
そこに、天からの光が射してきた。
「ところでアンタ、煙草を持ってないか」
「だから、ありません」
「チッ、しけてるヤツだな。じゃ、行くぞ」
ザイールは透を背負い、光の中にジャンプした。
光がふたりを包みこむ。
「あ、ひとつ言い忘れたが、光に入ると、びぃやー、って感じになるから気をつけろよ」
「そんなこと、光に入る前に言ってくだ――びぃやー!」
透の叫び声の余韻とともに、天の光は消えた。
ベッドの上には、かすかに息を立てている透が眠っていた。
透は背筋を伸ばし、凛として言い返した。
「カカッ。見た目で判断するもんじゃないぜ。アンタからは、オレは20代半ばくらいに見えるかもしれないが、それは違う。いいか、聞いて驚けよ。オレはいま、人間で言うなら50億歳だ。敬意を払ってもらうのはオレのほうさ」
男は負けじと、グッと胸を張って見せた。
「ななな、なんとッ!」
透はまさに聞いて驚いた、どころか度肝をブチ抜かれた。
「とはいってもな、この世との時間の流れが違うからはっきりはわからんが、まあそのくらいのもんだろう。なにせ、アイツ、いやいや、あの方が天地創造をしたときには、オレはいまの姿で存在していたからな」
「天地創造……。あまりにもスケールが大きすぎて、私にはなんとも……」
透が過去に作ったものといったら、兄の長女が可愛がっていた愛犬プチの犬小屋くらいが関の山だった。
「天地創造には、オレも少しはかかわっているんだぜ」
ザイールは自慢げに言う。
「すると、この世には、あなたが創造したものが存在しているというわけですか」
「そうさ。天と地ができあがったあと、オレは生き物を創った」
「というと、人間もあなたが」
「いやいや、人間を創ったのはあの方だ。オレが創ったのは、小動物や昆虫さ」
「それはまた、スケールが小さい」
「うるさい。だが、うさぎやリスなんて可愛いだろ? 虫たちだって、みんな可愛いじゃないか」
「うさぎやリスはわかりますが、私は虫が苦手で、とくにゴキブリを見ると、鳥肌が立ちます」
「ああ、ゴッキーね。あれはあれで、かわいいと思うんだがな」
「しかし、神様を疑うわけではありませんが、天地を創造し、この世のすべてを創ったとなると、生物の進化はどうなってしまうのでしょうか」
「人間ってのは、どうしてこう、赤坂、あ、いや、浅はかなのかね。いいか、物事には順序ってものがあるだろうが。初めからできあがっているものを、ポンと創るわけがないんだよ。少しずつ少しずつ進化をさせ、最終形態になるようにプログラミングしておいたんだよ」
「はあ、なるほど……。それにしても、ずいぶんと気が遠くなるほどの長丁場だったのですね」
「人間からすればそうだろうが、あの方やオレたちからすればたいしたことじゃない。時の流れなど、あってないようなものだしな。だから実際には、歳を取ることもなければ死ぬこともない」
「では、永遠に存在しつづけるわけですか」
「確かに永遠ではあるが、それは正確には言い得ていない」
「というと……」
「時の流れなど、あってないようなものだと言っただろう? 時の流れがないってことは、わかり易く言うなら、過去も現在(いま)も未来もないってことさ」
「ちっとも、わかり易くないのですが」
「まったく面倒なヤツだ。要するにだな、過去や現在(いま)や未来もないが、そこに在るんだよ」
「ないのに、そこに在る……。そこ、とはどこです?」
「そこは、ここであって、あそこさ」
「うーん……」
透は考え込むが、なにがなんだかさっぱりだった。
「まァ、アンタには難しいだろうし、わからなくていいんだよ」
「そうですか……。ただ、わかったことがひとつ。それはあなたは死なないということだ」
「そうだな。死にはしない。だが、消滅する」
「消滅?」
「そうさ。生まれ変わるなどということもない、完全なる消滅だ。オレという存在が、初めからなかったことになる」
「それは、あなたが存在してきたことすべてが、消え失せるということなのですか」
「そういうことさ」
「それは、どんなときに起きるのですか。やはり寿命というものがあるということですか」
「寿命はない。ただ、あの方がオレを必要ないと思えば、それでオレは消え失せる」
「そんな、たったそれだけで……」
「あァ、そういうものさ。だから、オレがいまアンタとこうして話しているってことは、あの方はオレを必要としているってことなんだよ」
「不条理だとは思わないのですか」
「不条理? そんなことは考えたこともないね。第一オレはいま存在している。それに、オレの自由にさせてもらっている。これでなにが不条理だっていうんだよ」
そう言われてしまうと、透には返す言葉がなかった。
考えてみれば、彼は50億年も存在しつづけてきたのだ。
それは、透の想像をはるかに超えまくっている。
たかだかの人間が、神様と天使の関係を論じることなど滅相もないことなのだ。
ということで透は、いまの自分のことを考えることにした。
「それはそうと、『来世の殻』というところに入っている律子に、逢うことはできるのですか?」
「いや、それは無理だな。逢いにいったところで、さなぎみたいになっているからな。会話もできないさ」
「ならば、どうするのです?」
「その女の生まれ変わった未来へ、逢いに行くのさ」
「未来……。そんな、未来へ行くことなどできるのですか」
「だから、さっき言ったろ? 過去もいまも未来も、ただそこに在るんだよ。わかり易く言えば、すべては同時にそこに存在しているのさ」
「はは、まったくわかり難いです」
「あっそ。ま、とにかく、オレにかかれば、未来に行くことなど昼飯前だってことさ」
「朝飯前ではないのですか」
「オレは朝が弱いの。だから朝飯は食べないんだよ」
「なんとも堕落した天使だ」
「なに? いまオレを堕天使と言ったか? 口に気をつけないと、あっという間に地獄行きだぞ」
透を睨みつけ、ザイールはドスを利かせた。
「あ、いえ、滅相もない。あなたは大天使、ザイール様です」
「お、大天使ときたか。そうさ。オレ様は、大天使ザイール様だ。ガッ、ハッハッハッハッ!」
ものすごく、おだてに乗りやすいザイールであった。
そんなザイールを横目に、透は律子に逢えるという歓びに胸が震わせた。
「それでだ。ひとつ言っておくが、アンタが未来にいられるのは5日間だ。それともうひとつ、約束事がある。女には決して、前世がどうだとか、そんな話はしないこと。いいな。まァ、話したところで、信じてもらえるわけもないだろうがな」
「それを破ると、どうなるのです?」
「別になにも。建て前だよ、建て前。そう言ったほうが盛り上がるだろ? ということで、さっそく行くとするか」
「あ、あの、ひとつお願いが」
「なんだよ。まだ願いがあるのか?」
ザイールは呆れ顔で言う。
「あ、いや、恥ずかしながら、私もこの歳ですし、できれば、若返らせて戴ければと」
「若返りたいだと? ジジイのくせに色気づきやがって。とはいえ、まあ、そんなよぼよぼの状態で会いに行くのもなんだしな。よし、わかった。他にはないな」
「はい。ありません」
「じゃあ、乗れ」
ザイールは透に背を出した。
「乗る、と申しますと」
「だから、背中に乗れって言ってるんだよ」
「おんぶ、ということですか」
「そうだよ。文句でもあるのか?」
「いや、まさかおんぶとは思いませんでしたので」
「いいから、ほら、早く」
そう急かされて、透はザイールの背におずおずと乗った。
そこに、天からの光が射してきた。
「ところでアンタ、煙草を持ってないか」
「だから、ありません」
「チッ、しけてるヤツだな。じゃ、行くぞ」
ザイールは透を背負い、光の中にジャンプした。
光がふたりを包みこむ。
「あ、ひとつ言い忘れたが、光に入ると、びぃやー、って感じになるから気をつけろよ」
「そんなこと、光に入る前に言ってくだ――びぃやー!」
透の叫び声の余韻とともに、天の光は消えた。
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