結衣と

めでんノベルチーム

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⑨ 結衣



健「さぁ綺麗に変身したところで結衣、これからどこにいく?」
結「トイレに行きたい…ちょっと行ってくるね」

結衣がトイレに向かっていった。すると健太郎のスマホが鳴った。秘密情報部員からだ。

健「もう、気が利かないやつだな」

健太郎は通話に出た。
健「今日は休みだと言っているだろ?」
『リョウ?大変なの!窃盗犯がそっちに逃げたって情報が入ってるのよ』
健「何?それは本当か?」
『本当よ!健太郎として楽しんでるって聞いてるからすぐ連絡しようと思って』

「ーーーー!」
何か叫び声が聞こえた気がする。
 
健「まずい、結衣が窃盗犯にトイレから帰ってくる最中、道路で掴まっているみたいだ!至急応援よこしてくれ!…結衣は何としてでも俺が助け出す!」
『了解!すぐに応援を向かわせるから、気をつけて』
健「大丈夫だ!」

スマホを切り結衣の救出に向かった。健太郎は道路上にいる犯人に近づきながら、まわりを歩いている人達に近づかないようにと、安全を確保した。
犯人が見えた。

健「結衣落ち着け、まず落ち着くんだ、必ず、俺が助け出す」
犯「誰だお前?助け出す?たいしたこといってくれるじゃねえの!バカかお前!俺、銃を持っているんだぞ?見えねえのか?」

犯人は薄ら笑いを浮かべている。

健「それがどうした貴様、俺の結衣にちょっとでも傷をつけてみろ、お前を活かしちゃおかねえぞ、覚えとけ」
犯「ハハハ、覚えておく、出来るわけねえだろ?バカ、そんなことより跪け!」
犯「跪け!って聞こえねーのか!」

健太郎は跪いた。その時ズボンの下の足首の隠しナイフを犯人にわからないように手にした。こういう非常事態に備えて隠し持っていたのだ。

犯「めんどくせえ、お前から始末してやる!」

拳銃を健太郎に向けた。

健「貴様こそ終わりだ」

健太郎がそう言った瞬間的にナイフを犯人の拳銃を持っている方向に向かって投げた。ナイフは見事、犯人の拳銃をもった手にミラクルヒットした。
犯人は「いて!」と言って拳銃を手から離した。それと同時に健太郎が右・左とパンチを放ち、右上段蹴りを犯人の顔面に叩き込んだ。犯人は一瞬にして崩れ落ちた。健太郎は犯人の戦意喪失を確認した。

健「結衣、大丈夫か?」
結「大丈夫なはずないでしょ!怖かったんだからね」
健「ごめんごめん」
結「でもいいよ、健太郎が助けてくれたから、それにしても健太郎強いんだね」
健「いや、そんなことないよ、犯人が弱かったんだよ」
結「そうかなぁ」

そんな話をしていると、要請していた応援が2人到着した。
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