ハニードロップ

蜜柑大福

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触れ合い限界

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「触り合いすればお互い気持ちいいだろ?」

「…う、ん」

何を言っているのかよく分からなかったが頷いた。

ただイきたい、それだけが頭をぐるぐると支配していた。

根暗くん?もズボンをずらしてやはり俺よりもデカいものを見せた。

さっきよりもさらに大きくなっていて、しかもどうせ非童貞なんだろ!…一つも勝ってなくてイライラする。

「見すぎだ」と頭を叩かれた、お前もなと言いたいがその言葉は先同士の擦れ合いで飲み込んだ。

熱くて溶けてしまいそうだ、腰に甘い痺れを感じる。

お互いの先走りがぬるぬるして糸を引いている…ヤバい…視覚もヤバい。

根暗くん?は2つまとめて片手で擦って快楽を与えているが、もう片方の手は必要以上に俺のを弄ぶ。

「はぁはぁ、あっ…俺の、んっ…ばっか、触んなっ!あぁっ!!」

「俺を忘れた罰だ」

ニッと笑い、強く先を擦られて少し出てしまった。

根暗くん?ので擦られ、根暗くん?の指で先をお仕置きされて女みたいな声で喘ぐ俺……数分前では考えられなかっただろうな。

なんで俺ばっかり感じてんだよ、根暗くん?だって同じ筈なのに…

罰とか意味分からん、仕返しに根暗くん?のに触れると不意討ちでイった。

息しか乱していない根暗くん?にも声を上げさせたかった。

声は上げてはいないが、してやったりと嬉しかった。

俺がイったんだけど、根暗くん?の顔を歪ませる事は出来た。

俺だって男だ、されっぱなしじゃ終わらない。

余裕ぶって笑うと根暗くん?に睨まれて擦る手の動きを早められた。

笑顔が崩れて、眉を寄せながら息を吐く。

気持ちがいいとか、絶対に言いたくない!

ラストスパートだと言わんばかりの絶頂を誘う動きに腰が震えた。

俺も負けまいと根暗くん?のを擦り上げた。

根暗くん?はまだイってないけど、俺の方はイったばかりでかなりキツい。

もはやこれは意地になっているのかもしれない。

他人に見られた事がない姿を見せて、俺の頭もパンクしそうだ。

腕を掴んで何とか、意識を手離さないように頑張る。

耳元で、お互いの息遣いを感じてゾクゾクした。

いっぱいいっぱいの俺に根暗くん?は小さく笑っている声が聞こえた。

それだけで、全身になにかが駆け上がってくるように感じた。

「感じやすいんだな」

「耳元っ、しゃ…べるな」

わざとなのか、吐息混じりの声が聞こえた。

もう話している余裕もなくなって、耳を塞ぎたい気分だ。

でも、そうすると自分から弱点を教えているようで嫌だ。

必死に先にイかないようにしている俺にとっては拷問だ。

普段はただ気持ちよくなる事しか考えていないから、こんな事思いもしなかった。

頭がボーッとして、目の前の男の事しか考えられなくなる。

早くイかせたくて気持ちが先走って焦る。

気持ち良すぎて唇を噛んでいたら根暗くん?に唇を塞がれた。

これはもうキスではなく、イかせるための行為に思えた。

喰われる草食動物の気分ってこんな感じなのか?

飢えた綺麗な熱い瞳が俺をジッと見つめている。

少し開いていた口の隙間から根暗くん?の舌が入ってきた。

何度もしているのに、慣れる事がなくて翻弄される。

温かい舌が意思を持っているように俺の弱いところばかり触れてくる。

これが、大人のキスなのか?

元カノが言っていた、大人の恋愛?

自分がいかに子供思考だったのか、今分からされた気分だ。

直接下半身に響く、やらしい意味の口付け。

もう脳は何も考えられず真っ白に溶けてしまっていた。

触感も視覚も聴覚も全て犯されている気分になる。

自慰がこんなに気持ちいいものだったなんて知らなかった。

吐息と一緒に小さな声が漏れて、お互いが興奮する。

根暗くん?に触られてはいるが、普通の自慰とやっている事は何ら変わりはない。

ただ、俺の意思に反した動きをするから予想出来ない。

ぐちゅぐちゅと静かな教室に響く混ざり合ったにおいと音が充満する。

ここが何処なのかとか、教室の向こう側に人がいるかもしれないとかどうでも良くなった。

自分が何をしているのかすら分からなくなる。

今は早くこの熱をどうにかしたい。

もっともっとしたい、もっともっとほしい。

だんだん下半身に熱が集まってきて、限界を知らせていた。

俺だけ二回イかされるのは嫌だが、そんな余裕もなくなっていた。

根暗くん?とお互いの欲情した熱い視線が合わさる。

イきたい、イきたい…それしか考えられない。

「イきそうか?」

「んっ、イ…くっ」

「俺も、そろそろ限界だ」

さっきは焦らすように手加減していたんだと分かった。

イかせるためだけの動きに耐えられない。

キスも触るのも激しいのに、言葉はとても優しかった。

不思議と、その声に安心して身を任せられた。

本当のコイツはいったいどれなのか分からなくなる。

分かるのは、お互いがお互いに興奮しているという事だけだ。

「んっ、んんんぅ!!!!!」

「うっ…く」

声が合わさり絶頂を迎え最後に舌を絡め合った。

今度は俺の方が積極的に舌を絡めて、相手を求める。

俺達はキスに夢中になって、受け入れていた。

恋人同士ではないのに、恋人のようなキスをする。

俺の舌は可笑しくなったのか、吸われただけで下半身が震える。

また興奮してしまったら大変だから唇を離した。

こんな快楽を知ってしまって、一人で自慰する時出来るのか不安だ。

他人に与えられる快楽を覚えてバカになっていないならいいけど…

今更思い出したが、ここは空き教室だった。

においは換気すれば誤魔化せるが、他のは拭くものがないから風呂に入らないといけない。

今から学校を出るのは、さすがにまずいよな。

汚したら大変だと、精液が飛び散ったであろう自分の身体を確認した。

服は乱れて汗もあるが、目立った汚れはなかった。

前を見ると根暗くん?が手で受け止めていて、制服を汚す事はなかった。

ジッと自分の手のひらを見つめていて、除菌シートで拭いていた。

戸惑う事もなく、淡々とするその姿はなかなかシュールだ。

俺が見ている事に気付いて、小さく笑った。

こんな綺麗なのに、さっきまでやっていた事が嘘のようだ。

かなり体力を使ったからか、うとうととしながら考える。

擦れば誰だってイく事が出来る、俺に興奮したわけではない。

でも、萎えないものなのか?いくら擦ったからって、ずっと見つめていたわけだから。

俺も同じ事をしていたから何とも言えないけどな。

ゆっくり目蓋が重くなり、俺の意識はなくなった。

いきなりの強すぎる快楽に俺の体力は限界だった。
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