ハニードロップ

蜜柑大福

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セフレ?関係

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奥に河原の欲望を叩きつけられる度にもっと欲しくなる。

「はぁはぁ、イッ…!!」

「あっあ、あぁっ…な、中…あつっ…」

河原の欲望はだんだん早くなり、俺に叩きつけられた。

腹の奥に感じる河原の熱、それすらも敏感な俺の中は刺激になる。

河原を逃さないように、俺の中は締め付けて離さない。

子供みたいだって元カノに言われて、今河原に大人にされた気分だ。

大人にされた代償が、もう戻る事が出来なくなっていた。

腰がビクビクと震えていて、落ち着くのを待った。

まだまだ終わる気配がなく、腹の中の河原のは熱く硬いままだった。

まさか一回で終わらないとか、言わないよな?

バイトで体力を鍛えられたとはいえ、快楽には弱い。

河原を離さない俺の中も、落ち着いてきていた。

「河原…もう、抜いて…いいから」

「はっ、冗談だろ?」

こんな状態で、冗談を言う余裕なんてあるわけがない。

もう一度腰を掴まれて、獣のような行為が始まった。

落ち着いてきた俺の中は、再び火が付いてしまった。

こうなってしまったら、途中で止める方が辛くなる。

何回イっただろうか、もう声もかすれてしまった。

何もかもが初体験の行為で、連続絶頂を味わった。

想像以上に気持ち良かったが、依存性がありそうで怖かった……河原以外とは考えてないが、河原となら…と考える自分がいる。

河原とはキスをしたし、触り合いをしたからこのくらいいいと思っているのかもしれない。

実際河原以外にこんな事を頼めないし…怖いとすら思った。

別にそういう事が好きになったとか、そういうんじゃないのにな。

俺と河原は別に恋人同士でもないのに、まるでセフレのような感じだ。

性行為をするだけの、気持ちもない軽い関係。

するなら恋人同士とこういう事がしたかったんだ。

こんなの、俺が望んでいたものなんかじゃない。

そんな関係が欲しかったんじゃない…普通に河原と…友達に…

俺が可笑しいのか?河原は性欲処理のはけ口のために俺にあんな事をしたとして俺はどうなんだろう。

俺もそれだけの関係だって割り切れば、楽になるのかな。

今日が初めてだったのに、俺の身体は河原を求めて素直に感じてイく事が出来た。

俺、もう戻らないのか?このまま変態になったままなのか?

河原がいなくなったら、俺は元の生活に戻れるのか?

自然と目から涙が溢れてきたが、枕に顔を埋めているから河原には分からないだろう。

俺の日常がだんだん崩れていく。

河原に気付かれたのか、軽く顔を上げさせられた。

溢れて止まらない涙を優しく指で拭われた。

ふざけて煽ったのは俺だから、河原だけが悪いわけではない。

それでも、俺を性欲のために犯した男とは思えないくらいに丁寧な扱いに戸惑う。

そんな事、求めていない。

いっその事、乱暴にして放置してくれたら嫌いになれるのに…

そんな優しくされたら、勘違いするだろ。

河原は俺を何処まで狂わせれば気が済むんだ。

初めて他人にこんな優しく扱われたかもしれない。

河原って本当に、どこまでも優しい男だよな。

だから、嫌いになれないんだ。

さっきまで寝れる気がしなかったのに、今は疲れて眠い。

もう指先一つも動かす気にはなれなかった。

シーツがぐしゃぐしゃに汚れてしまった、どうしようかとボーッと考える。

このままだと寝れないから、シーツごと取り替えないとな。

確か予備のシーツがクローゼットにあった気がした。

河原がシーツの場所を聞いてきたから、教えた。

「全部俺がやるから、寝とけ」

処理を河原にやらせるとか、俺だってそのくらい自分でする。

河原だって、俺のと河原の体液まみれの男の世話なんてしたくないだろ。

そう思っていても身体は全く動く気配がなかった。

河原にそう言われて、頭を撫でられ瞳を閉じた。

河原に抱き抱えられてる感覚がふわふわして気持ちよくてうとうとする。

俺が突っ込まれたからって女扱いしてるんじゃないだろうな。

俺だって男子高校生の平均身長はあるんだから、どう見ても重いだろ。

無理すんなよ、俺にカッコつけても仕方ねぇだろ。

なんかいろいろと言いたい事があった気がしたけど…もうどうでも良くなる。

怠い…明日バイトあるのに、腰も痛いし大丈夫かよ。

あー、何も考えず煽った俺が悪かった。

そんな考えも、疲れでもう考えられなくなった。

俺の意識は深い眠りの底に落ちていった。
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