ハニードロップ

蜜柑大福

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夜這い

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※三条優紀視点

何故、俺は狭いシングルベッドで図体でかい男と添い寝をしているのだろうか。

それは数分前の出来事だった。

キスの襲撃を受けて足に力が入らず床に座って不満げな顔をする河原を見上げていた。

いや、なんでお前がそんな顔するんだよ…普通俺がする顔じゃないか?

いきなり過ぎないか?少しは心の準備とかしてたけども!

理由を聞いても「何でもねぇよ」しか言わない…意味分からない。

何でもない相手にキスしといてその顔はないだろ。

本当に河原は自分の感情を口にしないな、それじゃあ俺も分からない。

河原にとって俺はまだ本音を話し合うに値しないって事なのか?

確かに今日知り合ったばかりだけど……知り合ったばかりなのにいろいろやる事やってんな。

いろいろと大切な事をすっ飛ばしてるな。

さっさと寝ようと河原が言うから俺は何とか立ち上がり部屋から出ようとしたら後頭部に枕が当たった。

本気で投げてないからソフトに当たったがなんで枕を投げられなきゃいけないんだと河原を睨む。

河原は悪気がなさそうな顔でベッドに寝転がりこちらを見る。

「何処行くんだ?」

「は?いや、河原がベッドで寝たいんだったら俺はソファに」

「…それじゃ意味ねぇだろ」

俺は当たり前に言ったが、河原に怒られた。

え?なんで?俺が悪いのか?

河原が言っている意味が分からず首を傾げた、いや意味はあるだろ。

もう一つの部屋は寝るスペースがない、だから当然だ。

「だったら俺がソファに寝る、ここはお前の部屋だし」と河原が出て行こうとするからさすがに申し訳なくて「河原の部屋を物入れたのは俺だから俺がソファに!」と押し問答を繰り返していた。

まさか、寝心地いいベッドではなく硬くて寝心地が悪いソファーを取り合う事になるとは思わなかった。

そして何故か一緒にシングルベッドに寝る事になった。

最初は床に布団を敷こうとしたら河原に「邪魔」と片付けられた。

これしかなかったから文句言うなよ、と半端やけくそだ。

シングルベッドから落ちないように密着して寝るしかなかった。

河原が近くにいると病気が悪化するのはなんでなんだ?

背中から河原の体温とシャンプーのにおいがした。

さっきキスしたから少し勃ってしまった前を不自然にならないように手で隠す。

河原にバレたら変態扱いされそうだ、河原にされたとはいえ…

無になれ!静まってくれ!俺の下半身!

俺が落ちないように河原は腰に腕を回している。

まるで甘い恋人同士の時間のようで、首に熱い吐息がかかる。

実際は友人でもない中途半端な関係なんだけどな。

意識すればするほど心臓がうるさい、寝られる気がしない。

それに、尻にかたいものが当たってるような感じがする。

「河原、お前…」

「うるさい、寝ろ」

まさか河原のも俺と同じ状態になっているのか?

こんな状態で脳天気に寝れると本当に思っているのか?

身じろぎして無意識に尻を動かしてしまったら、河原の硬さが増した。

耳元で聞こえる河原の息が若干乱れていて、変な気分になる。

今日は主導権握られっぱなしでムカついてたし、仕返ししてやろうと悪戯心が芽生えた。

手で触ると体勢がキツイからやっぱり尻でやった方がいいよな。

しかし、なんか変な気分だな…男なのに尻でとか…

「人の事言えねぇじゃん、キスだけで勃たせてさ」

「いい加減、に…しろっ」

おいおい、もう勃起じゃないか…普段でも大きいと思ったが…これは…

河原は俺の寝間着のズボンの中に手を入れてきた。

いや、俺はいいってと河原の手を離そうとするが河原はビクともせず下着の上から擦る。

新しい下着なのに汚されてたまるか!と思うが快楽には抗えなかった。

主導権をどうしても握りたくて河原のを刺激するのを忘れずに、河原に与えられる刺激に腰を震わせた。

河原の息遣いから余裕がなさそうで、ぐちゃぐちゃと俺をイかせようと刺激する。

余裕ない河原の顔でも見てやろうかと振り向いて目を見開いた。

息を乱しあの時よりも今すぐ食われそうなほど肉食獣のようなギラギラした目で見られ俺がビビってしまった。

「……挿れてぇ」

「か、河原?」

河原は俺のを触りながら腰を動かし突き上げるような動きになった。

それは俺のただ尻を擦り付けるものではなく、河原のかたいのが刺すように動く。

…ま、待て待て…これじゃあまるでしてるみたいじゃないか。

勿論俺にそんなつもりはなく、ただ河原をからかってやろうとそう思っただけだ。

しかしどうやら河原を本気にさせたようだった。

河原は強引に突き上げて、俺の尻の穴に当たる。

ずっと擦ってたせいで、俺のそこは違和感を感じた。

「河原っ!ほんと、もうこれ以上は!」

「チッ、男ってどこに入れるんだ?」

河原は全く人の話を聞かずなにかを探して俺の先走りで濡れた指を動かして探している。
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