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挨拶
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燃えるゴミを毎週火曜に捨てに行く、それは自立してから当たり前になった。いつもの時間に出しに行ってそれで終わりのはずだった。
それが変わったのは早い時間にゴミを出しなのがきっかけだった。
早い時間のバスで学校へ行かなくてはならず、それに伴ってゴミ出しも早くなった。そこで俺は彼女に出会った。
何年か来て型が少し崩れているように見えるスーツを来た少し年上の女性。それだけであれば目を惹かれることなんてならなかった。だが彼女のその髪に惹かれてしまった。
ロングストレートな黒髪。手入れはしっかりとしてあるのかボサボサはしていなく、清潔感というか清涼感といえばいいのか、まあ、惹かれるものがあった。
「おはようございます」
挨拶はしておかなければと直ぐに思考を切り替えて挨拶する。
「あ、おはようございます」
少しビクリと驚いてこちらへ振り返り、挨拶を返してくれる。
驚いた姿を見て少し悪いことしたかななんて思いながら直ぐにゴミを出して行く。
バス待ちの中、後ろからヒールのコツン、コツンと一定のリズムで音が聞こえてくる。それは停留所に着くまで続いた。
停留所に着くと、ヒールの音は隣で止まった。その止まった音から何となく後ろを振り返る。するとそこには案の定、ゴミ出しをしていた女性が立っていた。
「また会いましたね」
彼女は少しだけ疲れた顔だが少し微笑みながらそう言ってきた。
「そうですね」
まさか付いてきたのかなんて、ふざけたことを考えるが、彼女がいつも乗っているバスがこのバスなのだろうと勝手に納得して世間話が始まった。
「学生さんですよね―――」
「ああ、だからいつも見ないのに―――」
「早く行かないと行けないなんて大変ですね―――」
あまり女性に縁がなかったこともあり、この人と話すことは苦ではなく、むしろ話していて楽しかった。
もし彼女が美人であれば緊張してしまい、こんなに話すことは出来なかっただろう。何だか安心感のある美人過ぎないのがよかった。
そんなことをしながら待っているとバスが来た。バスカードを入れて乗り込む。後ろでもその音が聞こえてくる。
いつもの席に座って学校まで待つことにする。
学校に着いてからは何も無かった。いつも通りの授業で、いつも通りの部活。だが、いつもと違ったのは美術部の集まりがあったことだろう。まあ、それが理由で早く行くことになったが、大事な打ち合わせだったくらいだ。
さて、そんな感じで家まで帰り、何事もなく一日が終わった。
それが変わったのは早い時間にゴミを出しなのがきっかけだった。
早い時間のバスで学校へ行かなくてはならず、それに伴ってゴミ出しも早くなった。そこで俺は彼女に出会った。
何年か来て型が少し崩れているように見えるスーツを来た少し年上の女性。それだけであれば目を惹かれることなんてならなかった。だが彼女のその髪に惹かれてしまった。
ロングストレートな黒髪。手入れはしっかりとしてあるのかボサボサはしていなく、清潔感というか清涼感といえばいいのか、まあ、惹かれるものがあった。
「おはようございます」
挨拶はしておかなければと直ぐに思考を切り替えて挨拶する。
「あ、おはようございます」
少しビクリと驚いてこちらへ振り返り、挨拶を返してくれる。
驚いた姿を見て少し悪いことしたかななんて思いながら直ぐにゴミを出して行く。
バス待ちの中、後ろからヒールのコツン、コツンと一定のリズムで音が聞こえてくる。それは停留所に着くまで続いた。
停留所に着くと、ヒールの音は隣で止まった。その止まった音から何となく後ろを振り返る。するとそこには案の定、ゴミ出しをしていた女性が立っていた。
「また会いましたね」
彼女は少しだけ疲れた顔だが少し微笑みながらそう言ってきた。
「そうですね」
まさか付いてきたのかなんて、ふざけたことを考えるが、彼女がいつも乗っているバスがこのバスなのだろうと勝手に納得して世間話が始まった。
「学生さんですよね―――」
「ああ、だからいつも見ないのに―――」
「早く行かないと行けないなんて大変ですね―――」
あまり女性に縁がなかったこともあり、この人と話すことは苦ではなく、むしろ話していて楽しかった。
もし彼女が美人であれば緊張してしまい、こんなに話すことは出来なかっただろう。何だか安心感のある美人過ぎないのがよかった。
そんなことをしながら待っているとバスが来た。バスカードを入れて乗り込む。後ろでもその音が聞こえてくる。
いつもの席に座って学校まで待つことにする。
学校に着いてからは何も無かった。いつも通りの授業で、いつも通りの部活。だが、いつもと違ったのは美術部の集まりがあったことだろう。まあ、それが理由で早く行くことになったが、大事な打ち合わせだったくらいだ。
さて、そんな感じで家まで帰り、何事もなく一日が終わった。
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