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5、 現実を見てください!
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「 フレンダが悪役令嬢をやることは決定事項よ」
「 みんなで話し合ったんだからね」
「きゃは☆ そういうことぉ」
ミシェル、レセリア、エチカの 3人が 勝手なことを主張しています。
私はだんだん、ムカムカしてきましたよ。
「 みんなって何ですか? 私は話し合いに参加してませんよ」
「 カミーラが反対意見を出したとしても、四人全員の 意見が一致しているから、今更覆らないよ」
「 多数決だからね」
「 民主主義ってやつぅ」
それは素晴らしい 模範解答ですね。
私は目を細めて口角を上げてみせました。
「 民主主義をご存知とは驚きですね」
「 私の事をバカにしてるのぉ?」
エチカは、 頬を膨らませています。 キャラ作りお疲れ様です。
「いえ、 民主主義の絶大な力は私もわかっていますよ」
数の暴力とも言えますけどね。
少数意見を ないがしろにしては、 臨機応変な対応ができません。
果たして、3人は気づいているのでしょうか。
「 ここにいる5人はヒロインです。 まだ誰も攻略していないから、候補というところですかね」
「 それが何?」
ミッシェルが睨んできます。 でも、もう怖くありませんよ。
「 ゲームバランスを考えられていて、 5人の実力はさほど変わらないはずです」
「 確かにそうね」
私の意見に、レセリアは頷いてくれました。
それでも気づかないようです。
仕方がありません。私が最後まで説明することにしましょう。
「 たった一人の悪役令嬢が、どうして実力が近い四人を同時に妨害できるのでしょうか?」
はっきり言って無理というものでしょう。
本気で実行可能だと考えているのならば、 お医者様に一度頭を診てもらった方がいいかもしれませんよ。
「 攻略の時間をずらせばいいのよ。 それなら、四人全員のところを回れるでしょ」
はい。 ミシェルは病院行き決定ですね。
それは 素敵な勘違いというものですよ。 同情の余地がありませんね。
重要なイベントは 同時に起こることが多いのです。
ミシェルは前世で、一人しか攻略していないのかもしれませんね。
もしも二人以上攻略していてこの意見なのならば、 本当に頭の病気を疑ってしまいますよ。
馬鹿は死ななきゃ治らないと言いますから、すでに手遅れの可能性もあります。
皆さん、悪い人間ではないのでしょうけどね。
寝言は寝て言え!
場所に合わせて、頭までお花畑になるのはいただけませんよ。
もっともここは完全なゲームの世界というわけではないから、 うまくすれば時間をずらすこともできるかもしれません。
もしもゲーム通りに 進めようとする力が働くのなら、 私たちが無理やり決めなくても 自然と悪役令嬢が決まるはずです。
ゲームから逸脱した行動が可能だというのならば、 設定に合わせて無理やり悪役令嬢を 演出する必要はありません。
どちらにせよ、この場で決めることではないのですよ。
それに・・・・・・。
「 悪役令嬢だけが一人勝ちで、攻略対象者たちとうまくいくという可能性もありますよ。 それでも悪役令嬢を決めますか?」
「 それは・・・・・・」
私の意見を聞いて、 3人は何も言えなくなりました。
「 迷っているなら無効ですよね」
私はお姫様の真似をして、 優香に微笑んでみせます。
「 お姉様」
フレンダは、私の事をうっとりとした表情で見つめてきます。
他の3人は 警戒したような表情になりました。
あれ?
私はやらかしてしまいましたか。
せっかく転生者同士集まったのだから、 普通に楽しく交流を深めましょうよ!
聞こえてませんか。そうですか・・・・・・。
「 みんなで話し合ったんだからね」
「きゃは☆ そういうことぉ」
ミシェル、レセリア、エチカの 3人が 勝手なことを主張しています。
私はだんだん、ムカムカしてきましたよ。
「 みんなって何ですか? 私は話し合いに参加してませんよ」
「 カミーラが反対意見を出したとしても、四人全員の 意見が一致しているから、今更覆らないよ」
「 多数決だからね」
「 民主主義ってやつぅ」
それは素晴らしい 模範解答ですね。
私は目を細めて口角を上げてみせました。
「 民主主義をご存知とは驚きですね」
「 私の事をバカにしてるのぉ?」
エチカは、 頬を膨らませています。 キャラ作りお疲れ様です。
「いえ、 民主主義の絶大な力は私もわかっていますよ」
数の暴力とも言えますけどね。
少数意見を ないがしろにしては、 臨機応変な対応ができません。
果たして、3人は気づいているのでしょうか。
「 ここにいる5人はヒロインです。 まだ誰も攻略していないから、候補というところですかね」
「 それが何?」
ミッシェルが睨んできます。 でも、もう怖くありませんよ。
「 ゲームバランスを考えられていて、 5人の実力はさほど変わらないはずです」
「 確かにそうね」
私の意見に、レセリアは頷いてくれました。
それでも気づかないようです。
仕方がありません。私が最後まで説明することにしましょう。
「 たった一人の悪役令嬢が、どうして実力が近い四人を同時に妨害できるのでしょうか?」
はっきり言って無理というものでしょう。
本気で実行可能だと考えているのならば、 お医者様に一度頭を診てもらった方がいいかもしれませんよ。
「 攻略の時間をずらせばいいのよ。 それなら、四人全員のところを回れるでしょ」
はい。 ミシェルは病院行き決定ですね。
それは 素敵な勘違いというものですよ。 同情の余地がありませんね。
重要なイベントは 同時に起こることが多いのです。
ミシェルは前世で、一人しか攻略していないのかもしれませんね。
もしも二人以上攻略していてこの意見なのならば、 本当に頭の病気を疑ってしまいますよ。
馬鹿は死ななきゃ治らないと言いますから、すでに手遅れの可能性もあります。
皆さん、悪い人間ではないのでしょうけどね。
寝言は寝て言え!
場所に合わせて、頭までお花畑になるのはいただけませんよ。
もっともここは完全なゲームの世界というわけではないから、 うまくすれば時間をずらすこともできるかもしれません。
もしもゲーム通りに 進めようとする力が働くのなら、 私たちが無理やり決めなくても 自然と悪役令嬢が決まるはずです。
ゲームから逸脱した行動が可能だというのならば、 設定に合わせて無理やり悪役令嬢を 演出する必要はありません。
どちらにせよ、この場で決めることではないのですよ。
それに・・・・・・。
「 悪役令嬢だけが一人勝ちで、攻略対象者たちとうまくいくという可能性もありますよ。 それでも悪役令嬢を決めますか?」
「 それは・・・・・・」
私の意見を聞いて、 3人は何も言えなくなりました。
「 迷っているなら無効ですよね」
私はお姫様の真似をして、 優香に微笑んでみせます。
「 お姉様」
フレンダは、私の事をうっとりとした表情で見つめてきます。
他の3人は 警戒したような表情になりました。
あれ?
私はやらかしてしまいましたか。
せっかく転生者同士集まったのだから、 普通に楽しく交流を深めましょうよ!
聞こえてませんか。そうですか・・・・・・。
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