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第10章、召喚された 幼女先輩
異世界でもスマホは便利だよね( v^-゜)♪
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「 ところで、勇くんは 転生してないの?」
「勇はラファルに 転生してるよ」
私がかんなの 質問に答えると、 彼女は あからさまにがっかりとした表情をした。
「 魔王のバッドエンドは怖いから嫌だな......」
「かんなちゃん、 僕のこと嫌いになったの?」
ラファルは 瞳を潤ませてかんなのことを 見つめる。
「 そんなことないよ。勇くんは 大好きだよ」
「 僕も、かんなちゃん 大好き」
にっこり。
かんなは 顔真っ赤にして、 頬に両手を当てて、クネクネと 面白い動きをしていた。
「ラファルは 魔王だから苦手だったけど、勇くんなら 受け入れちゃうよ」
「かんなちゃんは アルバートの方が好きなんじゃないの?」
「 それはあくまでもキャラクターだから好きなのであって、 恋愛対象じゃないよ」
「 それは良かった」
「 それって?」
ドキドキ。
かんなは、 期待に胸を膨らませる。ラファルは 満面の笑みを浮かべた。
弟に先を越されるのは複雑な気分だよ。でも、応援しないといけないね。かんななら、 義理の妹として申し分ないよ。
......あ。かんなは 私たちと違って、 転生したわけじゃなく召喚されたんだよね。 このままフィリアテラスに 残ってもいいのかな。
彼女には日本に家族がいる。 戻れるものなら戻った方がいい。
パフェの力を借りるのが一番かな。 隠しダンジョンで 妖精竜の力を 目覚めさせて、かんなの 願いを叶えさせる。 それにより、 彼女を元の世界に戻すということだ。
うんうん。 それがいいよね。
みんなの修行はすでに終わっている。
かんなの 実力もさっきのことで証明された。 何しろエルヴィンを一撃で倒せるぐらいだからね。
...... エルヴィンはもうちょっとねばれない ものだろうか。 私がせっかく修行を付けてあげたのに、 あっさりと 小さな女の子に負けるのは 面白くないよね!
エルヴィンには後で 追加の罰ゲームを 実行してあげないといけないね。
ふふふのふ。
「 お姉ちゃん、気持ち悪い顔してどうしたの?」
「師匠、 気持ち悪い笑い方なんだけど」
ラファルとかんなが、 私に向かって 呆れたような 表情を浮かべる。
「 2人でいちゃついてるんじゃなかったの?」
「 いちゃついてるなんてそんなこと...... 私はしたいけど。でもでも、勇くんの ぺースだってあるし」
かんなは ハイテンションで 右手を振り回している。 相変わらず面白い子だね。 見てて飽きないよ。
「 お姉ちゃんが 期待してるなら、 そうするよ」
にっこり。
ラファルは 相変わらずシスコンだった。
お姉ちゃんはあなたの将来が心配だよ。
かんなは、 ものすごい形相で私のことを 睨みつけるのはやめて。
「 アルバート様の写メを撮って楽しむからいいもん!」
かんなは すっかり拗ねてしまった。 彼女はスマホを取り出して、 アルバートに向かって パシャパシャとシャッター音を鳴らす。
久々に見たよ、スマホ。 ない生活に慣れたけど、 あったらすごく便利なんだよね。
懐かしいな。 そして、羨ましい。
かんなは 『フェアリーガーデン』をゲームとして楽しめるからね。
この世界ではできないと思って諦めていたけど、 スマホが 目の前にあるとゲームをやりたくなるな。
「かんな、『 フェアリーガーデン』をしたくなったからちょっとスマホを貸してよ」
「 悪役令嬢のエリスリーナが『フェアリーガーデン』をプレイするって、 シュールすぎて面白いんだけど」
かんなの言うように、 私が 『フェアリーガーデン』 のゲーム をすると、 冗談のような絵ヅラにしか見えない。
そんなことはどうでもいい!
やりたいものはやりたいんだよ。
「師匠 命令だから、さっさとかしなさい」
「はーい」
私はかんなのスマホを借りて、 しばらくゲームに没頭した。
楽しすぎるよ。 いつまでも続けていたい。
そういうわけにはいかないけどね。
「 お姉ちゃん、かんなちゃんの スマホのおかげでわかったことがあるよ」
ラファルは 何かに気づき、 私に教えてくれた。
「 何がわかったの?」
「 電波が届かないと スマホのゲームはできないよ。 つまり......」
「 地球と フィリアテラスの繋がりはまだ消えてないわけだね」
ラファルの 説明で、私も気付いた。
私が前世で『フェアリーガーデン』をプレイすることによって、無限ループが 繰り返されることになった。
私が 再びエリスリーナに戻ることによって、 無限ループは解消されたはずが、 全く何一つ解決していなかった。
もしも『フェアリーガーデン』のゲーム自体に何らかの原因があるとしたら......?
かんなの スマホ調べることで 何かわかるかもしれない。
「勇はラファルに 転生してるよ」
私がかんなの 質問に答えると、 彼女は あからさまにがっかりとした表情をした。
「 魔王のバッドエンドは怖いから嫌だな......」
「かんなちゃん、 僕のこと嫌いになったの?」
ラファルは 瞳を潤ませてかんなのことを 見つめる。
「 そんなことないよ。勇くんは 大好きだよ」
「 僕も、かんなちゃん 大好き」
にっこり。
かんなは 顔真っ赤にして、 頬に両手を当てて、クネクネと 面白い動きをしていた。
「ラファルは 魔王だから苦手だったけど、勇くんなら 受け入れちゃうよ」
「かんなちゃんは アルバートの方が好きなんじゃないの?」
「 それはあくまでもキャラクターだから好きなのであって、 恋愛対象じゃないよ」
「 それは良かった」
「 それって?」
ドキドキ。
かんなは、 期待に胸を膨らませる。ラファルは 満面の笑みを浮かべた。
弟に先を越されるのは複雑な気分だよ。でも、応援しないといけないね。かんななら、 義理の妹として申し分ないよ。
......あ。かんなは 私たちと違って、 転生したわけじゃなく召喚されたんだよね。 このままフィリアテラスに 残ってもいいのかな。
彼女には日本に家族がいる。 戻れるものなら戻った方がいい。
パフェの力を借りるのが一番かな。 隠しダンジョンで 妖精竜の力を 目覚めさせて、かんなの 願いを叶えさせる。 それにより、 彼女を元の世界に戻すということだ。
うんうん。 それがいいよね。
みんなの修行はすでに終わっている。
かんなの 実力もさっきのことで証明された。 何しろエルヴィンを一撃で倒せるぐらいだからね。
...... エルヴィンはもうちょっとねばれない ものだろうか。 私がせっかく修行を付けてあげたのに、 あっさりと 小さな女の子に負けるのは 面白くないよね!
エルヴィンには後で 追加の罰ゲームを 実行してあげないといけないね。
ふふふのふ。
「 お姉ちゃん、気持ち悪い顔してどうしたの?」
「師匠、 気持ち悪い笑い方なんだけど」
ラファルとかんなが、 私に向かって 呆れたような 表情を浮かべる。
「 2人でいちゃついてるんじゃなかったの?」
「 いちゃついてるなんてそんなこと...... 私はしたいけど。でもでも、勇くんの ぺースだってあるし」
かんなは ハイテンションで 右手を振り回している。 相変わらず面白い子だね。 見てて飽きないよ。
「 お姉ちゃんが 期待してるなら、 そうするよ」
にっこり。
ラファルは 相変わらずシスコンだった。
お姉ちゃんはあなたの将来が心配だよ。
かんなは、 ものすごい形相で私のことを 睨みつけるのはやめて。
「 アルバート様の写メを撮って楽しむからいいもん!」
かんなは すっかり拗ねてしまった。 彼女はスマホを取り出して、 アルバートに向かって パシャパシャとシャッター音を鳴らす。
久々に見たよ、スマホ。 ない生活に慣れたけど、 あったらすごく便利なんだよね。
懐かしいな。 そして、羨ましい。
かんなは 『フェアリーガーデン』をゲームとして楽しめるからね。
この世界ではできないと思って諦めていたけど、 スマホが 目の前にあるとゲームをやりたくなるな。
「かんな、『 フェアリーガーデン』をしたくなったからちょっとスマホを貸してよ」
「 悪役令嬢のエリスリーナが『フェアリーガーデン』をプレイするって、 シュールすぎて面白いんだけど」
かんなの言うように、 私が 『フェアリーガーデン』 のゲーム をすると、 冗談のような絵ヅラにしか見えない。
そんなことはどうでもいい!
やりたいものはやりたいんだよ。
「師匠 命令だから、さっさとかしなさい」
「はーい」
私はかんなのスマホを借りて、 しばらくゲームに没頭した。
楽しすぎるよ。 いつまでも続けていたい。
そういうわけにはいかないけどね。
「 お姉ちゃん、かんなちゃんの スマホのおかげでわかったことがあるよ」
ラファルは 何かに気づき、 私に教えてくれた。
「 何がわかったの?」
「 電波が届かないと スマホのゲームはできないよ。 つまり......」
「 地球と フィリアテラスの繋がりはまだ消えてないわけだね」
ラファルの 説明で、私も気付いた。
私が前世で『フェアリーガーデン』をプレイすることによって、無限ループが 繰り返されることになった。
私が 再びエリスリーナに戻ることによって、 無限ループは解消されたはずが、 全く何一つ解決していなかった。
もしも『フェアリーガーデン』のゲーム自体に何らかの原因があるとしたら......?
かんなの スマホ調べることで 何かわかるかもしれない。
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