悪役令嬢に転生したら、勇者に師匠扱いされました(;゜∇゜)

第１０章、召喚された 幼女先輩

13歳になったよ(о´∀`о)

　無限ループに関しては、 私がエリスリーナに戻ることで解決するとばかり思っていたから、 対策は全く立てられなかった。
　ラファルも、 私と同様で 見当もつかないという。
　
　...... 女神を痛めつければ、本当のことを 口を割るかな？

｢ なんでもかんでも私のせいにしないで下さい！　本当にわからないんですよ！！｣

　女神は泣き喚いてうるさい。
　
　私とラファルは、 無限ループの打開策を色々と話し合った。

｢ 僕はダクネスが怪しいと思うんだ｣
｢アウェイクの 話に出てきた声の主だね｣

　私の予想が正しければ、 声の正体はダークネスフェアリードラゴンだと思う。 ダクネスというなんのひねりもない名前だからね。
　パフェはダクネスの記憶を 持っているということだろうか。

｢ ママ、お腹空いたの。 おやつがほしいの｣

　まさかね。
　もしもこれが 私たちを欺く演技なら、 たいしたものだよね。 少なくとも私は全然見抜けないよ。

　アウェイクの 話では、ダクネスも無限ループを回避したいようだ。
　それすらも演技という可能性はあるけど...... 疑ってばかりでは きりがない。
　
｢ 黒幕かどうかはさておき、 無限ループの 鍵だというのならば 調べる必要があるよね｣
｢ でも、どうやって調べるの？｣

　肝心なことがわからないから 手をこまねいている。 方法さえわかればすぐにでも実行するところだ。

｢ ダークネスフェアリードラゴンが支配すると言うか、その予定だった隠しダンジョンに行ってみようか？｣
｢ そうだね。ごちゃごちゃ考えるのは 性に合わない。 行くだけ行ってみよう｣

　場所はわかっているし、 ダンジョン内のモンスターは私とラファルの 二人だけで 簡単に片付けることができる。
　ところが、ダンジョン入り口の門番に 追い返されてしまった。

｢ まだその時ではない｣

　その時を待たなければ、ダンジョンに入ることはできないらしい。
　仕方がないから文献を調べてみることにした。
　それでも見つからず、やがて1年の歳月が経った。

｢師匠、 久しぶりに稽古をつけてくれよ｣

　アレクは、 いつものように私に 頼んできた。ロイドが それに便乗する。

｢師匠は 僕の魔法の訓練に付き合うんだよ｣
｢師匠が 困ってるだろ。順番だ｣
｢ 私も 師匠に指導してもらいたい｣

　エルヴィンと アルバートまで、 私のことを師匠扱いしている。
　すっかりその 呼び方が定着した。
　アレク だけなら許容できたよ。
　でもどうして 、攻略対象4人とも私のことを師匠扱いするの？
　わけがわからなすぎるよ！