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第8章、 女神降臨

[ コールゴッド]で 女神を強制召喚するね(^w^)

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「[ コールゴッド]!」

私の呪文により周りがまばゆい光に包まれて、その中から女神が現れた。
女神ならゴッデス?
今はどうでもいいか。

「 信者の悪事を野放しにするなんて、 どういうことかな?邪神 認定しちゃうよ?」

実際にゲームでは、 女神は最終的に邪神 扱いされるようになるからね。

「 私、悪くないですよ!」
「 女神ともあろうものが見苦しく言い訳するつもりなの?」
「 そんなこと言わずに、聞いてくださいよ!」

女神は涙目で訴えてくる。
一部の 男性ならころっと騙されるかもしれないけど、 女の私は容赦しないよ。
とはいえ、 話ぐらいなら聞いてあげてもいいかな。

「法王は、 どうしてやりたい放題なの?」
「 私の声は[ 女神の加護]を 持つ者にしか聞こえないんですよ」
「 ちょっと待って。 私と普通に話してるけど、 それはどうなの?」
「 エリスさんにも[女神の加護]がありますよ。 というより、転生者全てですね」

私とクレアはもちろんのこと、ラファルや 両親にも[ 女神の加護]が あるってこと?
量産されると 、ありがたみがないね。
[ 妖精の加護]持ちは 少数でもそれなりにいるけど、 珍しくはあるから、 転生者の[女神の加護]も 同じような扱いになるのかな。
転生者はみんな、神聖魔法が使えるということか。

それはさておき。

法王であっても、 女神の声は聞こえない。
[ 女神の加護]があるのは 本来、聖女と英雄の 二人だけだからね。

「 クレアたちに神託という形で 声を届けて、法王の 暴走を止めればよかったんじゃないの?」
「 私は間違えてクレアさんを死なせてしまったんですよ。 話を聞いてもらえると思いますか?」

聞かないだろうね。
私だったら、「 ふざけるな!」と 憤慨すると思う。

「 レイフォードは?」

レイフォードは生まれた時から女神教に洗脳...... 教育されているから、 女神の 言うことは 絶対だと思う。

「 レイフォードさんは、 クレアさんの指示にしか 従わないんですよ」

セントレガルでは女神教の 教えが絶対だ。
それなのに レイフォード は、クレアのことを 一番に考えている。なかなかやるね!

涙目の女神様。
法王の ところに連れて行っても、 妖精魔法の幻覚ぐらいにしか思われないかもね。
なんか面倒くさくなってきた。

「 いっそのこと、 女神教は潰すか?」
「 やめてくださいよ!」


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