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第11章、 私の名前を言ってみて!

何がどうなっているのか誰か説明して(*`Д´)ノ!!!

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「 結婚おめでとう」
 にっこり。

 なぜかアンジェリカが私のことを祝福してくれた。
 いやいや、ちょっと待って! 

「 私はまだ成人になってないよ!? それに、ダクネスはどうなったの!? アンジェリカが無事で良かったけど」

 アンジェリカの無事な姿を見て、涙が止まらないよ。

「 マリッジブルーなんて、エリスちゃんらしくないわね」

 だって、マリッジブルーじゃないからね。

 ん?
 アンジェリカの言葉遣いが大人びてる気がするよ。
 そういえば、顔つきも 13歳には見えない。 ゲーム開始時の15歳の姿のようにも見える。
 まさか、 ダクネスの呪いのせいで2年間も眠り続けていたとか!?
 姿が消えかかっていたからね。 どんな悪影響を 及ぼすかわかったものじゃないよ。
 でもとりあえず、 奇跡の生還を果たせてよかった。

 それにしても結婚か。
 アンジェリカはアレクのことを好きだったはずだけど、 私のことを祝福してくれる。
 いい子すぎて、涙が出るほど嬉しいよ。

「 アンジェリカ、大好き!」

 私は思わず抱きついた。 アンジェリカが私の背中を優しくさすってくれる。

「 私も大好きよ。 でも」
「なぁに?」
「 アスファル様が嫉妬なさらないかしら」
「・・・・・・ どうしてここで、アスファル・・・・・・様の名前が出てくるの?」
「 アスファル様がエリスちゃんの結婚相手だからに決まってるじゃない」
「 なんですと!?」

 目玉が飛び出すと思うほどの衝撃だった。
 何がどうしてそうなった!?

「 私の婚約者はアレクのはずだったんだけど!?」
「 アレク様とはどちら様かしら?」

 アンジェリカは惚けているのではなく、本当にわからないようにそう言った。
 これはダクネスの呪いの影響かな。
 悪夢すぎるよ。 夢なら今すぐ覚めてほしい。
 アレクが ヒロインと出会わなかった設定の世界になってしまったのだろうか。
 それなら彼は、普通の冒険者として暮らしていることだろう。
 冒険者の店に行けば何かわかるかもしれない。

「 とにかく行ってみるしかないね」
「 独身最後のガールズトークでも したいの?」
「 それは魅力的なお誘いだけど、 ごめんね。 私にはやらなきゃいけないことがあるの!」

 私は右の拳を握り締めて、 決意表明をした。

 私から逃げられると思ったら 大間違いなんだからね!
 アレク。
 今から会いに行くから、覚悟して待っていなさいよね!
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