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コールオブホーリーガール
エピローグ ユリとウサギとガンスミス
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「「「かんぱーい!」」」
翌日、依頼達成を祝う宴会は大々的に行われた。
違いのわかるゴブリン亭は本日大繁盛。
店のテーブルを埋め尽くすのは、人間一人が包み込めそうな程のパイに、見たこともない大きさの猪の丸焼きに、結婚式でも開かれるのかと思うほど巨大なホールケーキ。
店の周りには町中の人間が飲んでも飲みきれないほどの酒樽が並び、店の中でも外でもゴブリン達が忙しなく料理を運んでいる。
しかも、これだけのパーティーだと言うのに、飲んでも食べても全部タダ。
当然、町中の人間が集まる大盛況となり、誰も彼もがその素晴らしい一日をくれた英雄達に、感謝しながらゴブの料理に舌鼓を打つ。
みんなが笑顔の大宴会。
だが、そんな中で主役の一人、クロノア・トンディ・ハネールは浮かない表情で蜂蜜酒を飲んでいた。
「むー、いつのまにか大騒ぎ」
「どうしたんだよトンディ、浮かない顔して?」
「騒がしいの嫌い」
耳を塞ぐようにペタリと垂らしてそう呟くトンディ。
「まぁ、魔王の討伐なのですし、これぐらいの騒ぎは仕方がないのではないでしょうか? タダ酒が飲めるのですし、それぐらいは我慢いたしませんと!」
浴びるように酒を飲みながら赤ら顔で微笑うヤッコに、トンディは不機嫌そうに鼻を鳴らす。
「そもそも、なんで魔王がいたことが一日でここまで広まってるの。おかしい」
「そりゃ、貴族の家が丸ごと崩落すれば噂にもなるだろ? 自然災害って誤魔化すより魔王が復活してすぐに倒されたって正直に話した方が混乱も少ないし、街にとっては嬉しいニュースになるって、ギルドマスターの判断だろ? マゾ子のやつが言ってたじゃないか」
手近にあったフライドチキンを頬張りながらクレールはそうトンディに話すも、やはり納得がいかないようにトンディは顔を顰める。
「だから信用ならない」
そうため息を漏らし、手近にあった葡萄を口に放るトンディ。
と。
「やぁやぁ、楽しんでるかなー、御三方!」
まるで話の区切りがつくまで待っていたかのように、人混みの中からギルドマスターのアキが現れる。
「むー」
「おやおや、随分とご機嫌斜めみたいだね。君たちの為に、ギルドの経費を弄りに弄りまくってこれだけの宴会を開いたと言うのに、お気に召さなかったかい?」
「ご飯は美味しい。だけど、魂胆が見え見えすぎて素直に楽しめない」
「言いがかりだなぁ、ギルドはあくまで冒険者達の支援が仕事だよ? 支援者として、魔王討伐という功績にこうして報いるのは当然のことだろう?」
「詭弁、こうして大々的に騒ぐことで私たちが魔王を討伐した実績から逃げられないようにしようとしてる」
「まぁ、確かにこれだけ大々的に盛り上げられたら、普通の冒険者として生活するのは無理だなぁ」
クレールが酒を楽しむ民衆に視線を向けると、あちこちで歓声が上がり木のジョッキを打ち鳴らす音がやまびこのように響き渡る。
「ま、まぁまぁ。それは仕方ないことだろ? 偶然とはいえ、君たちがやったことは世界を滅ぼした魔王のひと柱を倒すなんて大偉業だ。ギルドマスターとしてこれぐらい盛大に祝わないと示しがつかないんだよ。むしろ、これでも足りないぐらいなんだって!」
魔王を倒したのだから仕方がないが、もはやのんびり冒険者ライフを楽しむ、なんてことは出来なさそうだ。
「まぁ、私は何でも構いませんけれどもね。お酒をこうして振る舞っていただけるなら何でも」
「ほ、ほら! 彼女もそう言ってるし。そもそも、魔王の復活なんて私だって予想すらできなかったことなんだし、そう、事故だよ事故!」
幸せそうに樽に抱きつきながらヤッコはそう言うが、トンディは不服そうにアキを睨み。
「嘘、暴食の魔王を私たちが倒してからこうなるよう動いてた」
鋭いトンディの言葉に、アキは一瞬だけ表情を固くし。
「や、やだなぁ。トンディちゃん人聞きの悪い」
弁明するようにそう言うが、トンディはずい、とアキの前に立つと。
「あの馬鹿男に吐かせた。暴食の魔王を倒した証、魔王の核を渡す代わりに、簡単な依頼を幾つか引き受けさせられたって」
「!」
ぎくりと言う音が聞こえてきそうなほど、アキの表情は強張り、薄らと汗が滲み始める。
「私たちの手柄で勇者達に近づいて、グレイグをいいように操ってたのは知ってる。私たちがダルハザの屋敷に侵入する前に、勇者達がダルハザの屋敷を襲撃してたのも、私たちの報告を受けた後、貴方が情報を流したから。グレイグの魔王に対する執着を利用した」
「や、やだなぁ。どこに証拠があるのさ」
「証拠はないけど、自供なら簡単にさせられる。クレールのプリンリゾットがあれば」
「すみません。ギルドを発展させる為に色々仕組みました許してください」
トンディの脅迫に、ギルドマスターはそれは深々と潔く土下座をした。
「はぁ、魔王復活なんて、いくら何でもやりすぎ、反省して」
「でもさでもさー、うちのギルドは小さい弱小ギルドなのさ。こうでもしないと、生き残っていけないんだよ! 君たちもここがなくなったら困るだろ? 魔王を討伐した冒険者がここに所属してくれたら、うちのギルドにも依頼がたくさん舞い込んでどんどんこの街も発展していく筈なんだ!」
「だからって、街の人間達を危険に晒すのは感心しねーな」
言い訳をするアキの言葉を聞いていたクレールはそうアキを嗜めるが。
「勿論そこは君たちを信頼してたんだよ」
「都合のいい……」
呆れたようにトンディはそう言うが、しばらく考えるような素振りを見せた後大きくため息を漏らし。
「まぁでも、そのおかげでウスの異本の断片が手に入ったから。今回だけ特別に許す」
「ほ、本当かい!?」
「ただし条件」
そう言ってアキの頭を上げさせると、その顔に一枚の紙を突きつける。
それは何かの契約を行う際に使用する高級羊皮紙であり。
そこにはトンディとクレール、そしてヤッコの署名がされていた。
「これは?」
「誓約書。それにサインするなら許してもいい。魔王を倒した冒険者の肩書きも受け入れる」
「それは喜ばしいことだけど、えーと何何? 今後ギルドは、私たちに全面協力して魔王の行方を探すこと。そして、魔王討伐以外の依頼を受けるか受けないかの決定権をパーティーリーダーであるクレールに譲渡すること?」
ふむ、とアキは頷くと首を捻ると、トンディは満足気に頷く。
「もう貴方の指図は受けないし、貴方の都合にも振り回されない。私たちはウスの異本を探す」
「成程ね、ギルドの協力を取り付けた上で余計な義務には縛られたくないと言うことか。これだけ借りを作られて、文句は言えないよねぇ。はぁ、わかったよこれからは脅して依頼を受けさせたりなんかしない。これでいいんだろ? 私としては、君たちが魔王を倒してくれるなら大助かりだからね。いいだろう」
「なら、契約成立」
トンディはそう呟くと、羊皮紙にインクをつけてアキに渡す。
「やれやれ、交渉するつもりが利用されてしまうとはね」
「貴方は胡散臭いから、何かしようとしてもバレバレ」
「あはは、私こう言うの向いてないからなー」
そう笑いながら、アキは食べ物で狭くなった机の上に用紙紙を広げると、署名を書き始めぴたりと止まる。
「どした?」
「いやでも、これだと君たち魔王討伐の危険な依頼ばっかりを受けることになるけどいいの? 危険な間に合いたくないから、素性を隠してたんだろ?」
「構わない。元々私は父さんの手がかりになるウスの異本を探して冒険者になった。今までダンジョン探索が中心のパーティーだったけど、魔王にウスの異本が封印されてるなら片っ端からぶっ飛ばすだけ」
「豪胆だなぁ。 ちなみに君たちは?」
「勿論。私はトンディを手伝うだけさ」
「私は、お酒が飲めればなんでも構いません」
即答をするクレールとトンディ にアキは感心したようにホゥと声を漏らす。
「成程ね、いい友達だね。なかなかいないよ?こんな簡単な理由で魔王討伐を手伝ってくれる仲間なんてさ」
「うん、大事な友達。だからこれからはパーティーとして正式に登録するから、登録よろしく」
「そりゃ構わないけど、ちなみになんて名前にするんだい?」
アキのそんな素朴な疑問にクレール達は顔を見合わせると。
「ユリと」
「ウサギと」
「ガンスミスだ」
そう声を揃えて、三人で考えたパーティーの名前をお披露目する。
こうして世にも珍しき、魔王討伐を専門に扱うSランク冒険者パーティー。
ユリとウサギとガンスミスが誕生したのであった。
□ FIN
翌日、依頼達成を祝う宴会は大々的に行われた。
違いのわかるゴブリン亭は本日大繁盛。
店のテーブルを埋め尽くすのは、人間一人が包み込めそうな程のパイに、見たこともない大きさの猪の丸焼きに、結婚式でも開かれるのかと思うほど巨大なホールケーキ。
店の周りには町中の人間が飲んでも飲みきれないほどの酒樽が並び、店の中でも外でもゴブリン達が忙しなく料理を運んでいる。
しかも、これだけのパーティーだと言うのに、飲んでも食べても全部タダ。
当然、町中の人間が集まる大盛況となり、誰も彼もがその素晴らしい一日をくれた英雄達に、感謝しながらゴブの料理に舌鼓を打つ。
みんなが笑顔の大宴会。
だが、そんな中で主役の一人、クロノア・トンディ・ハネールは浮かない表情で蜂蜜酒を飲んでいた。
「むー、いつのまにか大騒ぎ」
「どうしたんだよトンディ、浮かない顔して?」
「騒がしいの嫌い」
耳を塞ぐようにペタリと垂らしてそう呟くトンディ。
「まぁ、魔王の討伐なのですし、これぐらいの騒ぎは仕方がないのではないでしょうか? タダ酒が飲めるのですし、それぐらいは我慢いたしませんと!」
浴びるように酒を飲みながら赤ら顔で微笑うヤッコに、トンディは不機嫌そうに鼻を鳴らす。
「そもそも、なんで魔王がいたことが一日でここまで広まってるの。おかしい」
「そりゃ、貴族の家が丸ごと崩落すれば噂にもなるだろ? 自然災害って誤魔化すより魔王が復活してすぐに倒されたって正直に話した方が混乱も少ないし、街にとっては嬉しいニュースになるって、ギルドマスターの判断だろ? マゾ子のやつが言ってたじゃないか」
手近にあったフライドチキンを頬張りながらクレールはそうトンディに話すも、やはり納得がいかないようにトンディは顔を顰める。
「だから信用ならない」
そうため息を漏らし、手近にあった葡萄を口に放るトンディ。
と。
「やぁやぁ、楽しんでるかなー、御三方!」
まるで話の区切りがつくまで待っていたかのように、人混みの中からギルドマスターのアキが現れる。
「むー」
「おやおや、随分とご機嫌斜めみたいだね。君たちの為に、ギルドの経費を弄りに弄りまくってこれだけの宴会を開いたと言うのに、お気に召さなかったかい?」
「ご飯は美味しい。だけど、魂胆が見え見えすぎて素直に楽しめない」
「言いがかりだなぁ、ギルドはあくまで冒険者達の支援が仕事だよ? 支援者として、魔王討伐という功績にこうして報いるのは当然のことだろう?」
「詭弁、こうして大々的に騒ぐことで私たちが魔王を討伐した実績から逃げられないようにしようとしてる」
「まぁ、確かにこれだけ大々的に盛り上げられたら、普通の冒険者として生活するのは無理だなぁ」
クレールが酒を楽しむ民衆に視線を向けると、あちこちで歓声が上がり木のジョッキを打ち鳴らす音がやまびこのように響き渡る。
「ま、まぁまぁ。それは仕方ないことだろ? 偶然とはいえ、君たちがやったことは世界を滅ぼした魔王のひと柱を倒すなんて大偉業だ。ギルドマスターとしてこれぐらい盛大に祝わないと示しがつかないんだよ。むしろ、これでも足りないぐらいなんだって!」
魔王を倒したのだから仕方がないが、もはやのんびり冒険者ライフを楽しむ、なんてことは出来なさそうだ。
「まぁ、私は何でも構いませんけれどもね。お酒をこうして振る舞っていただけるなら何でも」
「ほ、ほら! 彼女もそう言ってるし。そもそも、魔王の復活なんて私だって予想すらできなかったことなんだし、そう、事故だよ事故!」
幸せそうに樽に抱きつきながらヤッコはそう言うが、トンディは不服そうにアキを睨み。
「嘘、暴食の魔王を私たちが倒してからこうなるよう動いてた」
鋭いトンディの言葉に、アキは一瞬だけ表情を固くし。
「や、やだなぁ。トンディちゃん人聞きの悪い」
弁明するようにそう言うが、トンディはずい、とアキの前に立つと。
「あの馬鹿男に吐かせた。暴食の魔王を倒した証、魔王の核を渡す代わりに、簡単な依頼を幾つか引き受けさせられたって」
「!」
ぎくりと言う音が聞こえてきそうなほど、アキの表情は強張り、薄らと汗が滲み始める。
「私たちの手柄で勇者達に近づいて、グレイグをいいように操ってたのは知ってる。私たちがダルハザの屋敷に侵入する前に、勇者達がダルハザの屋敷を襲撃してたのも、私たちの報告を受けた後、貴方が情報を流したから。グレイグの魔王に対する執着を利用した」
「や、やだなぁ。どこに証拠があるのさ」
「証拠はないけど、自供なら簡単にさせられる。クレールのプリンリゾットがあれば」
「すみません。ギルドを発展させる為に色々仕組みました許してください」
トンディの脅迫に、ギルドマスターはそれは深々と潔く土下座をした。
「はぁ、魔王復活なんて、いくら何でもやりすぎ、反省して」
「でもさでもさー、うちのギルドは小さい弱小ギルドなのさ。こうでもしないと、生き残っていけないんだよ! 君たちもここがなくなったら困るだろ? 魔王を討伐した冒険者がここに所属してくれたら、うちのギルドにも依頼がたくさん舞い込んでどんどんこの街も発展していく筈なんだ!」
「だからって、街の人間達を危険に晒すのは感心しねーな」
言い訳をするアキの言葉を聞いていたクレールはそうアキを嗜めるが。
「勿論そこは君たちを信頼してたんだよ」
「都合のいい……」
呆れたようにトンディはそう言うが、しばらく考えるような素振りを見せた後大きくため息を漏らし。
「まぁでも、そのおかげでウスの異本の断片が手に入ったから。今回だけ特別に許す」
「ほ、本当かい!?」
「ただし条件」
そう言ってアキの頭を上げさせると、その顔に一枚の紙を突きつける。
それは何かの契約を行う際に使用する高級羊皮紙であり。
そこにはトンディとクレール、そしてヤッコの署名がされていた。
「これは?」
「誓約書。それにサインするなら許してもいい。魔王を倒した冒険者の肩書きも受け入れる」
「それは喜ばしいことだけど、えーと何何? 今後ギルドは、私たちに全面協力して魔王の行方を探すこと。そして、魔王討伐以外の依頼を受けるか受けないかの決定権をパーティーリーダーであるクレールに譲渡すること?」
ふむ、とアキは頷くと首を捻ると、トンディは満足気に頷く。
「もう貴方の指図は受けないし、貴方の都合にも振り回されない。私たちはウスの異本を探す」
「成程ね、ギルドの協力を取り付けた上で余計な義務には縛られたくないと言うことか。これだけ借りを作られて、文句は言えないよねぇ。はぁ、わかったよこれからは脅して依頼を受けさせたりなんかしない。これでいいんだろ? 私としては、君たちが魔王を倒してくれるなら大助かりだからね。いいだろう」
「なら、契約成立」
トンディはそう呟くと、羊皮紙にインクをつけてアキに渡す。
「やれやれ、交渉するつもりが利用されてしまうとはね」
「貴方は胡散臭いから、何かしようとしてもバレバレ」
「あはは、私こう言うの向いてないからなー」
そう笑いながら、アキは食べ物で狭くなった机の上に用紙紙を広げると、署名を書き始めぴたりと止まる。
「どした?」
「いやでも、これだと君たち魔王討伐の危険な依頼ばっかりを受けることになるけどいいの? 危険な間に合いたくないから、素性を隠してたんだろ?」
「構わない。元々私は父さんの手がかりになるウスの異本を探して冒険者になった。今までダンジョン探索が中心のパーティーだったけど、魔王にウスの異本が封印されてるなら片っ端からぶっ飛ばすだけ」
「豪胆だなぁ。 ちなみに君たちは?」
「勿論。私はトンディを手伝うだけさ」
「私は、お酒が飲めればなんでも構いません」
即答をするクレールとトンディ にアキは感心したようにホゥと声を漏らす。
「成程ね、いい友達だね。なかなかいないよ?こんな簡単な理由で魔王討伐を手伝ってくれる仲間なんてさ」
「うん、大事な友達。だからこれからはパーティーとして正式に登録するから、登録よろしく」
「そりゃ構わないけど、ちなみになんて名前にするんだい?」
アキのそんな素朴な疑問にクレール達は顔を見合わせると。
「ユリと」
「ウサギと」
「ガンスミスだ」
そう声を揃えて、三人で考えたパーティーの名前をお披露目する。
こうして世にも珍しき、魔王討伐を専門に扱うSランク冒険者パーティー。
ユリとウサギとガンスミスが誕生したのであった。
□ FIN
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ダネルw
まさかのダネルかww
確かにバケモンだわw
楽しく読ませてもらいました!あんまレビューとかできないですけどこれだけは書いときますw
トンディ……作者さんどっかのアジアンさんなのかな……。
と思ったらクロノア・トンディ・ハネール(ウサギ種)だと……?(だがまだわからない)
百合の香りのする相棒と共に、ウス=異本を探す冒険!
しっかりした描写と魅力あるキャラに期待大です!
感想ありがとうございます!
名前は割と今作適当ですが、トンディの名前はお察しの通り飛んで跳ねるからと言うのもありますが。
基本お酒の名前から取ってます。
クレールは シャトークレールミロン
トンディは ゴルギ トンディ
ペコリーナ・キャンティ・トスカーナはそのままキャンティトスカーナ。
ナグリヤッコ・シャトー・マルゴーはそのままシャトーマルゴーです。
そうです、いい加減に名前つけてるわけでは無いのです。
ウスの異本も薄い本とかそう言うのでは......すみません、ウスの異本は普通に薄い本が元ネタです。