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ねぇ今どんな気持ち?
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「……どう言うことかしらミノス。格好つけておいて間に合わなかったの?無能なの?」
じっとりとした目でミノスを睨みつけるセレナ。
「いや、ま、魔法は行使されておらんぞ……あれはまるで、自分からクリスタルが砕けたような……」
【当然だ……我が魂が我が呼びかけに応えるは自明の理であろう】
困惑する僕らに、不意に重厚な声が脳の奥に響き渡る。
「これ、は……あの黒い塊から聞こえてきてるっていうのかしら?」
「状況から考えてそうとしか考えられんのぉ」
「だとしたら……あの黒い塊っつーのはまさか」
「……ま、魔王って……こと?」
【いかにも……我こそは魔王ブラムスである】
みんなの反応から、何となく導き出した答えを口にすると……黒い塊は肯定をするように。
不気味な笑い声を響かせる。
体の底から恐怖を湧き上がらせるようなその声に僕は思わず足がすくむが。
「何だって魔王様が私の仲間から出てくるのかしら? 返答によっては、刻むわよ?」
そんな中でもセレナは剣を突きつけて魔王ブラムスを脅迫する。
【ふっははははは‼︎ 勇ましい娘よ。だが、我を恨むのは筋違いだ。我はこの娘の体を借りてはいたが、復讐のために我の意識を取り込んだのはこの娘だ……我は我を滅ぼしたこの国を、この娘は村を滅ぼした王族へ……利害が一致した協力関係というものよ】
「一体いつからじゃ……いつからメルトラを?」
【最初の迷宮攻略から、と言うのが正しいかな?】
「どう言うこと?」
【この娘は王族への復讐のために迷宮に眠る魂をその体に取り込んでいた……我が煉獄の魔法を習得するためだったのだろうが、お陰で蓄えられていくうちに我が意識と記憶もこの娘の中で復活をしたのだ。貴様らと旅路はなかなかに楽しませてもらったぞ?】
「寄生虫みたいな奴ね……だけど、メルトラがそんな寄生虫に取り込まれるとは到底思えないわ」
【確かになこやつは我を御しきれていた、身動きもほとんど取れなかったが。ふふふ、だが愚かな女でよかったよ。八つ当たりに近い復讐心、的外れな自己の正当化。何とも弱くくだらない処女らしい恋心。これらを少しだけ、ほんの少しだけ歪ませるだけでこの通りだ……ははは、馬鹿で愚かな女よ】
「ってめえ‼︎」
メルトラに対しての侮蔑に、ボレアスは拘束を引きちぎりながら激昂をするが。
その様子を見ながら魔王は愉快そうな声を響かせながら、黒い塊からだんだんと巨大な人の形へと姿を変えていく。
【愉快愉快……我が魂を集め、導いたこと感謝しようぞボレアスよ。これで我は意識と記憶だけでなく、肉体までもが完成された‼︎ 礼としてお前を殺すのは最後にしてやろう】
人の形に近くなった黒い塊は、そう言うと魔法陣を展開する……。
「あれは……最上級魔法じゃ‼︎ いかんぞ、あんなものこんな場所で放たれたら‼︎」
【我が怒り、我が呪い……万象を灰と化し我が供物と変えよ‼︎】
強大な魔力が展開され、巨大な炎の塊が魔王の指先から放たれる。
だが。
「生意気……プッツンきたわ」
セレナはそう呟いた刹那。
【‼︎】
まるで空中を走るかのように魔王の眼前に一足で踏み込むと。
「とりあえず折檻ね……」
魔法陣を形成する魔王の腕に一閃を叩き込む。
【うぐぅ‼︎】
魔王の表情が苦悶に歪み、同時に腕から血が溢れる。
「ちっ……ぶった斬るつもりだったのに、ちょっと切れただけね」
「……前々からアホみたいな強さだとは思っとったがのぉ。とうとう魔王ぶったぎっちゃったのぉ」
「だっていうのにセレナはすんげー不服そうな表情をしてますよ」
驚愕、というよりかはもはや呆れの境地の空気が僕たちの中に流れた。
【ぐうううぅ‼︎ 油断していたとはいえこの我に傷をつけるとは……憎き人間の王以来よ‼︎】
「あー出た出た。弱い男の本気じゃなかったアピール……魔王は最強で恐ろしいとか子供の頃から聞いていたけれども、吐く台詞は路地裏のチンピラと変わらないわね」
【貴様……人間のメス風情が】
「そのメスに腕斬られて、びっくりして魔法まで止められちゃって今どんな気持ちかしら?ねぇ、今どんな気持ち?」
【ぐぐぐ……ならば、今度こそ我の本気を見せてやる‼︎】
思ったよりも丈夫だった魔王に少し機嫌を損ねたのか、セレナは魔王のことを煽る。
彼女としては思い通りにいかなかった八つ当たりのような感覚なのだろうが。
人間の形になった魔王は息を荒げてわかりやすく憤慨をし、さらに強大な魔力を練り上げる。
「存外、魔王の煽り耐性低いですね」
「言うとる場合かバカもんが‼︎ セレナが負けたらワシらもしまいじゃぞ‼︎ フリーク‼︎ ワシはボレアスの拘束をとく‼︎ お前さんはメルトラを、巻き込まれる前に避難させるぞ‼︎」
「わ、わかった‼︎」
【灰すら残らず消え失せよ‼︎ 究極魔法───‼︎】
「遅い……」
さらに魔法陣を展開する魔王に対し、セレナは再度魔王の元へと踏み込むが。
【ふん‼︎ 今度は惑わされんぞ小娘がぁ‼︎】
魔王は防護魔法を展開してセレナの踏み込みを防ごうとする。
だが。
「詠唱が遅い……」
さらに加速し、セレナは完全に障壁が形成されるよりも早く魔王の目を剣で切り裂き、魔法をキャンセルさせる。
【ぐうううああ‼︎】
「あらあらまた魔法キャンセルされちゃったわね」
【貴様……貴様‼︎ この私の目を‼︎】
狼狽する魔王に対し、セレナはニヤリと悪辣に口元を緩めると。
「戦闘中に余裕ね。呆けているなら今度こそ、その腕もらうわよ」
目を押さえようと振りあげた腕に剣を振るい、セレナはその腕を両断した。
【ぐううおおああああああ‼︎】
「確かに魔力量は尋常じゃないけれど、集中力がゴミ以下ね。今まで貴方、自分よりも強い奴と戦ったことないでしょ? その程度で魔王だなんて……片腹抉れるんじゃないかしらってぐらい捩れるわ」
切り落とした魔王の腕を床で蹴り転がしてセレナはどっちが魔王なのかわからないほど悪辣な表情で笑った。
圧倒的……セレナが負けるところなんて想像すらできなかったが。
まさか、あの伝説の魔王が相手でもここまで力に差があるなんて。
……セレナって、本当に人間なんだろうかちょっと不安になるな。
【貴様……貴様ぁあ‼︎】
右目と右腕を失った魔王は、残った左腕を振り回してセレナを攻撃しようとするが、
セレナは魔王の死角を縫うように攻撃を回避しては魔王のことを切り刻み、あたりに魔王の血が飛び散る。
「弱いやつを嬲るのは趣味じゃないからこのまま終わらせてあげるわ。大丈夫安心して。みんなが怖がる魔王が、こんなに弱っちい奴だったなんてみんなには黙っててあげるから……これで、止め‼︎」
そういうとセレナは、さらに加速し、魔王の死角から魔王の首めがけて飛びかかる。
【‼︎】
勝負あった……もう魔王はセレナの姿すら追い切れていない。
これで、全部終わるんだ。
そう、安堵をした時。
「︎─────っ‼︎ がふっ……‼︎ げほっ……げほっ……‼︎?またっこんな時に……」
セレナの戦いに病魔はまたも水を差した。
じっとりとした目でミノスを睨みつけるセレナ。
「いや、ま、魔法は行使されておらんぞ……あれはまるで、自分からクリスタルが砕けたような……」
【当然だ……我が魂が我が呼びかけに応えるは自明の理であろう】
困惑する僕らに、不意に重厚な声が脳の奥に響き渡る。
「これ、は……あの黒い塊から聞こえてきてるっていうのかしら?」
「状況から考えてそうとしか考えられんのぉ」
「だとしたら……あの黒い塊っつーのはまさか」
「……ま、魔王って……こと?」
【いかにも……我こそは魔王ブラムスである】
みんなの反応から、何となく導き出した答えを口にすると……黒い塊は肯定をするように。
不気味な笑い声を響かせる。
体の底から恐怖を湧き上がらせるようなその声に僕は思わず足がすくむが。
「何だって魔王様が私の仲間から出てくるのかしら? 返答によっては、刻むわよ?」
そんな中でもセレナは剣を突きつけて魔王ブラムスを脅迫する。
【ふっははははは‼︎ 勇ましい娘よ。だが、我を恨むのは筋違いだ。我はこの娘の体を借りてはいたが、復讐のために我の意識を取り込んだのはこの娘だ……我は我を滅ぼしたこの国を、この娘は村を滅ぼした王族へ……利害が一致した協力関係というものよ】
「一体いつからじゃ……いつからメルトラを?」
【最初の迷宮攻略から、と言うのが正しいかな?】
「どう言うこと?」
【この娘は王族への復讐のために迷宮に眠る魂をその体に取り込んでいた……我が煉獄の魔法を習得するためだったのだろうが、お陰で蓄えられていくうちに我が意識と記憶もこの娘の中で復活をしたのだ。貴様らと旅路はなかなかに楽しませてもらったぞ?】
「寄生虫みたいな奴ね……だけど、メルトラがそんな寄生虫に取り込まれるとは到底思えないわ」
【確かになこやつは我を御しきれていた、身動きもほとんど取れなかったが。ふふふ、だが愚かな女でよかったよ。八つ当たりに近い復讐心、的外れな自己の正当化。何とも弱くくだらない処女らしい恋心。これらを少しだけ、ほんの少しだけ歪ませるだけでこの通りだ……ははは、馬鹿で愚かな女よ】
「ってめえ‼︎」
メルトラに対しての侮蔑に、ボレアスは拘束を引きちぎりながら激昂をするが。
その様子を見ながら魔王は愉快そうな声を響かせながら、黒い塊からだんだんと巨大な人の形へと姿を変えていく。
【愉快愉快……我が魂を集め、導いたこと感謝しようぞボレアスよ。これで我は意識と記憶だけでなく、肉体までもが完成された‼︎ 礼としてお前を殺すのは最後にしてやろう】
人の形に近くなった黒い塊は、そう言うと魔法陣を展開する……。
「あれは……最上級魔法じゃ‼︎ いかんぞ、あんなものこんな場所で放たれたら‼︎」
【我が怒り、我が呪い……万象を灰と化し我が供物と変えよ‼︎】
強大な魔力が展開され、巨大な炎の塊が魔王の指先から放たれる。
だが。
「生意気……プッツンきたわ」
セレナはそう呟いた刹那。
【‼︎】
まるで空中を走るかのように魔王の眼前に一足で踏み込むと。
「とりあえず折檻ね……」
魔法陣を形成する魔王の腕に一閃を叩き込む。
【うぐぅ‼︎】
魔王の表情が苦悶に歪み、同時に腕から血が溢れる。
「ちっ……ぶった斬るつもりだったのに、ちょっと切れただけね」
「……前々からアホみたいな強さだとは思っとったがのぉ。とうとう魔王ぶったぎっちゃったのぉ」
「だっていうのにセレナはすんげー不服そうな表情をしてますよ」
驚愕、というよりかはもはや呆れの境地の空気が僕たちの中に流れた。
【ぐうううぅ‼︎ 油断していたとはいえこの我に傷をつけるとは……憎き人間の王以来よ‼︎】
「あー出た出た。弱い男の本気じゃなかったアピール……魔王は最強で恐ろしいとか子供の頃から聞いていたけれども、吐く台詞は路地裏のチンピラと変わらないわね」
【貴様……人間のメス風情が】
「そのメスに腕斬られて、びっくりして魔法まで止められちゃって今どんな気持ちかしら?ねぇ、今どんな気持ち?」
【ぐぐぐ……ならば、今度こそ我の本気を見せてやる‼︎】
思ったよりも丈夫だった魔王に少し機嫌を損ねたのか、セレナは魔王のことを煽る。
彼女としては思い通りにいかなかった八つ当たりのような感覚なのだろうが。
人間の形になった魔王は息を荒げてわかりやすく憤慨をし、さらに強大な魔力を練り上げる。
「存外、魔王の煽り耐性低いですね」
「言うとる場合かバカもんが‼︎ セレナが負けたらワシらもしまいじゃぞ‼︎ フリーク‼︎ ワシはボレアスの拘束をとく‼︎ お前さんはメルトラを、巻き込まれる前に避難させるぞ‼︎」
「わ、わかった‼︎」
【灰すら残らず消え失せよ‼︎ 究極魔法───‼︎】
「遅い……」
さらに魔法陣を展開する魔王に対し、セレナは再度魔王の元へと踏み込むが。
【ふん‼︎ 今度は惑わされんぞ小娘がぁ‼︎】
魔王は防護魔法を展開してセレナの踏み込みを防ごうとする。
だが。
「詠唱が遅い……」
さらに加速し、セレナは完全に障壁が形成されるよりも早く魔王の目を剣で切り裂き、魔法をキャンセルさせる。
【ぐうううああ‼︎】
「あらあらまた魔法キャンセルされちゃったわね」
【貴様……貴様‼︎ この私の目を‼︎】
狼狽する魔王に対し、セレナはニヤリと悪辣に口元を緩めると。
「戦闘中に余裕ね。呆けているなら今度こそ、その腕もらうわよ」
目を押さえようと振りあげた腕に剣を振るい、セレナはその腕を両断した。
【ぐううおおああああああ‼︎】
「確かに魔力量は尋常じゃないけれど、集中力がゴミ以下ね。今まで貴方、自分よりも強い奴と戦ったことないでしょ? その程度で魔王だなんて……片腹抉れるんじゃないかしらってぐらい捩れるわ」
切り落とした魔王の腕を床で蹴り転がしてセレナはどっちが魔王なのかわからないほど悪辣な表情で笑った。
圧倒的……セレナが負けるところなんて想像すらできなかったが。
まさか、あの伝説の魔王が相手でもここまで力に差があるなんて。
……セレナって、本当に人間なんだろうかちょっと不安になるな。
【貴様……貴様ぁあ‼︎】
右目と右腕を失った魔王は、残った左腕を振り回してセレナを攻撃しようとするが、
セレナは魔王の死角を縫うように攻撃を回避しては魔王のことを切り刻み、あたりに魔王の血が飛び散る。
「弱いやつを嬲るのは趣味じゃないからこのまま終わらせてあげるわ。大丈夫安心して。みんなが怖がる魔王が、こんなに弱っちい奴だったなんてみんなには黙っててあげるから……これで、止め‼︎」
そういうとセレナは、さらに加速し、魔王の死角から魔王の首めがけて飛びかかる。
【‼︎】
勝負あった……もう魔王はセレナの姿すら追い切れていない。
これで、全部終わるんだ。
そう、安堵をした時。
「︎─────っ‼︎ がふっ……‼︎ げほっ……げほっ……‼︎?またっこんな時に……」
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