30 / 51
王宮勤めになりました
しおりを挟む
それからしばらくして、僕は約束通り宮廷画家として王様に仕えることになった。
画家、と言うのは王城でもなかなかの地位があるらしく。
僕はそれなりに大きな部屋とアトス・ポルトス・アラミスという三人の世話係付きという中々の高待遇で迎えられた。
宮廷画家としての僕の仕事は、もっぱら宮殿の絵を描くことと、貴族や王族の人の肖像画を描くことがほとんど。
見たものをただ書き写すだけなのでやることは迷宮の絵を描くことと何ら変わりはなかった。きっと変わったのは使う絵の具の色だけが異なるぐらいだろうし、労力だけで言えば描く総面積(・・・)が少ないぶん幾分か楽になったほどだ。
だというのに、もともと迷宮画家として名前が知られていたことと、ボレアスが何かしらをしてくれたお陰で仕事は上々であり、一枚絵を描くたびに割り当てられた部屋に高そうな置物や剥製などが増えていった。
興味がないので邪魔なだけなのだが……やけに気合を入れて世話係が部屋を飾るせいで、なされるがまま僕の部屋は派手にキラキラ輝くようになっていった。
まぁそんなこんなで、側から見れば順調に、僕からすれば単調に時間がすすみ、あっという間に半年が過ぎた。
ルードとはいまだに手紙でやりとりをしていて、今は船で海に出ているのだと教えてもらった。
生き別れた妹さんと、ついでに胡椒を探しに行くのだそうで、見つかるようにとオークションで手に入れたお金を、僕は全てルードに送ってあげた。
海の上でお金が何の役に立つかは分からないけど、僕が持っているよりもよっぽど有効な使い道だろう。
お金を送った数日後、【サンタマリア号】と名前の書かれた豪勢な船の権利書が届いた。
よく分からなかったが、綺麗だったので今は額縁に入れて飾っている。
閑話休題。
さて、僕とセレナの関係の話に戻ろう。
と言っても、ルードの話を最初に持ち出した時点でお察しかと思うが、当然のように何の進展もなかった。
むしろ三歩ほど後退、と言ったところだろう。
王子を狙った暗殺者のせいで、護衛であるセレナは更に自由な時間を失ってしまい。
加えて平手のことも気にしていることもあり、王城内で顔を合わせてもそそくさと逃げられてしまう日々がもう半年も続いている。
思えば王宮に来てからいまだに一度も会話らしい会話もできておらず、日がな一日ダラダラと絵を描き続けているという状況。
不甲斐ないと思いながらも動くのは筆のみ。
口から漏れるのはため息のみである。
はぁ……。
「……知ってましたかフリークさん。この世界には、どんな病気も治してしまう魔法の石があるらしいですよ?」
と、何度目か分からぬため息をついたある日。
いつもとは異なり、不意にそんな豆知識が降ってきた。
思わず声の方へと目を向けると、視線に反応するかのように謎の豆知識を披露した魔法使い、メルトラが手に持った本をパタンと閉じてこちらに視線を返してくる。
「へ、へぇ……そうなんだ?」
突然のことに、少し戸惑いながら言葉を返すと。メルトラは少し考え込むような仕草をして。
「失礼しました……なにやら思い悩んでいるように見えたので。気分転換にでもなればと思ったのですが、これは適切ではなかったようですね」
「あ、ご、ごめんメルトラ……」
どうやら彼女なりに気を使ってくれたらしく、僕は思わず謝ってしまう。
「いえ、別に謝ることではありませんが……。ここに来てから、日に日に元気がなくなっているような気がして……食事や環境があいませんか?」
「うぅん。そんなことないよ。 ご飯も美味しいし……問題はないよ」
「そうですか……何かあれば言ってください。ボレアスにくれぐれも貴方の身の安全を守るようにと依頼されていますので……護衛の一つもできない女とあいつに思われたくありませんからご協力お願いします」
「あぁ、そうね、ボレアスにね……うん、ありがとう」
メルトラは淡々とそう言うと、再び本を開き視線を落とす。
正直、一緒にパーティーとして活動をしてきた時から、メルトラのことはよく分からない。
僕が四歳の頃、村の近くに居を構えていた領主様の家に養子としてやってきたこと以外は、彼女の過去というのはほとんどわからないのだ。
メルトラは神童と呼ばれるほどの天才であり、誰もが優等生と認める真面目で上品な性格の少女であり、村の人たちも、彼女の噂話を好んで話し合っていた。
もちろん、もっぱらの噂は彼女の魔法の才能の話である。
物心つく頃に独学で基礎魔術を扱った彼女は、領主の中でも有数のお金持ちであったことも幸いし七歳という若さで王立魔導学園に入学。
その翌年には飛び級で学園を主席卒業するという天才ぶりを披露し、国中にその名前を知らしめた。
どれぐらい有名だったかといえば、彼女が十歳の時、近くを視察しに来た王様とお妃様が、彼女に直々に勲章を授与するためだけに僕たちの村に立ち寄ったほど……と言えば、彼女がどれだけ魔法使いとして将来を期待されていたかわかるだろう。
もちろん、遠目に僕もセレナと二人でその光景を眺めていたのだが。
あの時はまさか、一緒に冒険をすることになるなんて夢にも思わなかったものだ。
仲間になった彼女は、パーティー内では頭に血が上ったセレナのブレーキ役として。
また、ボレアスやミノスが起こす問題事を解決する保護者として、みんなから頼りにされていた。
まぁ、ボレアスとはしょっちゅう喧嘩をしていた気がするけれど。
しっかり者のお姉さん……と言うのが、僕の中での印象である。
「フリークさん……先ほどからこちらをじぃっと見つめていますが、何か?」
どうやら思ったよりも彼女を見つめ過ぎてしまっていたらしく。
訝しげにメルトラは眉を顰めた。
「あ、あぁ‼︎? ごめん……ちょっと昔のことを思い出しちゃって……」
「昔のこと……まさか変なこと思い出してないですよね?」
「変なこと……」
なんだろう、お酒を飲んで(自主規制)を(自主規制)したことかな。
それとも酔っ払って(センシティブ情報)で(禁則事項)したことだろうか?
「思い出しましたね……」
僕の反応で察したのか、メルトラは無表情のまま魔導書を手に取ると、左手に炎が宿る。
「う、うわあぁ酷いよ誘導尋問だ‼︎?」
「…………冗談です。こんなところで炎出して火事になったら大変ですし、本気でやるわけないでしょう? ちょっとしたメルトラジョークです。気分転換ぐらいにはなったのではないですか?」
慌てる僕にメルトラは一つ咳払いをしてそういうが、彼女はボレアスとの口喧嘩がきっかけでギルドハウスを何度か全焼させた前科がある。
手加減、火加減というものができない大雑把な性格なのである。
「ま、まぁスリルはあったかな。ありがとう、目が覚めたよ」
「それは結構」
メルトラは無表情ながらどこか満足げにそういうと、再び書類に視線を落とす。
彼女が僕の護衛になってからというもの、ボレアスやセレナと違い会話の機会がほとんどなかったことから追放の件もありギクシャクをしていたが……。
今の会話で、少しは距離が縮まったかな。
そう思いながら僕は、再びキャンバスに筆を落とそうとすると。
「失礼フリーク、ちょいと邪魔しますよ」
不意に部屋にノックが響き、部屋のドアが開かれると、ボレアスが顔を覗かせ、そのとなりからひょっこりと王子様が顔を覗かせた。
画家、と言うのは王城でもなかなかの地位があるらしく。
僕はそれなりに大きな部屋とアトス・ポルトス・アラミスという三人の世話係付きという中々の高待遇で迎えられた。
宮廷画家としての僕の仕事は、もっぱら宮殿の絵を描くことと、貴族や王族の人の肖像画を描くことがほとんど。
見たものをただ書き写すだけなのでやることは迷宮の絵を描くことと何ら変わりはなかった。きっと変わったのは使う絵の具の色だけが異なるぐらいだろうし、労力だけで言えば描く総面積(・・・)が少ないぶん幾分か楽になったほどだ。
だというのに、もともと迷宮画家として名前が知られていたことと、ボレアスが何かしらをしてくれたお陰で仕事は上々であり、一枚絵を描くたびに割り当てられた部屋に高そうな置物や剥製などが増えていった。
興味がないので邪魔なだけなのだが……やけに気合を入れて世話係が部屋を飾るせいで、なされるがまま僕の部屋は派手にキラキラ輝くようになっていった。
まぁそんなこんなで、側から見れば順調に、僕からすれば単調に時間がすすみ、あっという間に半年が過ぎた。
ルードとはいまだに手紙でやりとりをしていて、今は船で海に出ているのだと教えてもらった。
生き別れた妹さんと、ついでに胡椒を探しに行くのだそうで、見つかるようにとオークションで手に入れたお金を、僕は全てルードに送ってあげた。
海の上でお金が何の役に立つかは分からないけど、僕が持っているよりもよっぽど有効な使い道だろう。
お金を送った数日後、【サンタマリア号】と名前の書かれた豪勢な船の権利書が届いた。
よく分からなかったが、綺麗だったので今は額縁に入れて飾っている。
閑話休題。
さて、僕とセレナの関係の話に戻ろう。
と言っても、ルードの話を最初に持ち出した時点でお察しかと思うが、当然のように何の進展もなかった。
むしろ三歩ほど後退、と言ったところだろう。
王子を狙った暗殺者のせいで、護衛であるセレナは更に自由な時間を失ってしまい。
加えて平手のことも気にしていることもあり、王城内で顔を合わせてもそそくさと逃げられてしまう日々がもう半年も続いている。
思えば王宮に来てからいまだに一度も会話らしい会話もできておらず、日がな一日ダラダラと絵を描き続けているという状況。
不甲斐ないと思いながらも動くのは筆のみ。
口から漏れるのはため息のみである。
はぁ……。
「……知ってましたかフリークさん。この世界には、どんな病気も治してしまう魔法の石があるらしいですよ?」
と、何度目か分からぬため息をついたある日。
いつもとは異なり、不意にそんな豆知識が降ってきた。
思わず声の方へと目を向けると、視線に反応するかのように謎の豆知識を披露した魔法使い、メルトラが手に持った本をパタンと閉じてこちらに視線を返してくる。
「へ、へぇ……そうなんだ?」
突然のことに、少し戸惑いながら言葉を返すと。メルトラは少し考え込むような仕草をして。
「失礼しました……なにやら思い悩んでいるように見えたので。気分転換にでもなればと思ったのですが、これは適切ではなかったようですね」
「あ、ご、ごめんメルトラ……」
どうやら彼女なりに気を使ってくれたらしく、僕は思わず謝ってしまう。
「いえ、別に謝ることではありませんが……。ここに来てから、日に日に元気がなくなっているような気がして……食事や環境があいませんか?」
「うぅん。そんなことないよ。 ご飯も美味しいし……問題はないよ」
「そうですか……何かあれば言ってください。ボレアスにくれぐれも貴方の身の安全を守るようにと依頼されていますので……護衛の一つもできない女とあいつに思われたくありませんからご協力お願いします」
「あぁ、そうね、ボレアスにね……うん、ありがとう」
メルトラは淡々とそう言うと、再び本を開き視線を落とす。
正直、一緒にパーティーとして活動をしてきた時から、メルトラのことはよく分からない。
僕が四歳の頃、村の近くに居を構えていた領主様の家に養子としてやってきたこと以外は、彼女の過去というのはほとんどわからないのだ。
メルトラは神童と呼ばれるほどの天才であり、誰もが優等生と認める真面目で上品な性格の少女であり、村の人たちも、彼女の噂話を好んで話し合っていた。
もちろん、もっぱらの噂は彼女の魔法の才能の話である。
物心つく頃に独学で基礎魔術を扱った彼女は、領主の中でも有数のお金持ちであったことも幸いし七歳という若さで王立魔導学園に入学。
その翌年には飛び級で学園を主席卒業するという天才ぶりを披露し、国中にその名前を知らしめた。
どれぐらい有名だったかといえば、彼女が十歳の時、近くを視察しに来た王様とお妃様が、彼女に直々に勲章を授与するためだけに僕たちの村に立ち寄ったほど……と言えば、彼女がどれだけ魔法使いとして将来を期待されていたかわかるだろう。
もちろん、遠目に僕もセレナと二人でその光景を眺めていたのだが。
あの時はまさか、一緒に冒険をすることになるなんて夢にも思わなかったものだ。
仲間になった彼女は、パーティー内では頭に血が上ったセレナのブレーキ役として。
また、ボレアスやミノスが起こす問題事を解決する保護者として、みんなから頼りにされていた。
まぁ、ボレアスとはしょっちゅう喧嘩をしていた気がするけれど。
しっかり者のお姉さん……と言うのが、僕の中での印象である。
「フリークさん……先ほどからこちらをじぃっと見つめていますが、何か?」
どうやら思ったよりも彼女を見つめ過ぎてしまっていたらしく。
訝しげにメルトラは眉を顰めた。
「あ、あぁ‼︎? ごめん……ちょっと昔のことを思い出しちゃって……」
「昔のこと……まさか変なこと思い出してないですよね?」
「変なこと……」
なんだろう、お酒を飲んで(自主規制)を(自主規制)したことかな。
それとも酔っ払って(センシティブ情報)で(禁則事項)したことだろうか?
「思い出しましたね……」
僕の反応で察したのか、メルトラは無表情のまま魔導書を手に取ると、左手に炎が宿る。
「う、うわあぁ酷いよ誘導尋問だ‼︎?」
「…………冗談です。こんなところで炎出して火事になったら大変ですし、本気でやるわけないでしょう? ちょっとしたメルトラジョークです。気分転換ぐらいにはなったのではないですか?」
慌てる僕にメルトラは一つ咳払いをしてそういうが、彼女はボレアスとの口喧嘩がきっかけでギルドハウスを何度か全焼させた前科がある。
手加減、火加減というものができない大雑把な性格なのである。
「ま、まぁスリルはあったかな。ありがとう、目が覚めたよ」
「それは結構」
メルトラは無表情ながらどこか満足げにそういうと、再び書類に視線を落とす。
彼女が僕の護衛になってからというもの、ボレアスやセレナと違い会話の機会がほとんどなかったことから追放の件もありギクシャクをしていたが……。
今の会話で、少しは距離が縮まったかな。
そう思いながら僕は、再びキャンバスに筆を落とそうとすると。
「失礼フリーク、ちょいと邪魔しますよ」
不意に部屋にノックが響き、部屋のドアが開かれると、ボレアスが顔を覗かせ、そのとなりからひょっこりと王子様が顔を覗かせた。
0
お気に入りに追加
258
あなたにおすすめの小説

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる