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第五章 復活のはじまり
第六十八話 十字架! 十字架! 十字架!
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「あ! いた! ヴラド! 今日でおまえさんもね、おしまいなんですよ! 観念しなさいねっっ! では大司教、お願いします!」
城の大広間でドラクリアを見つけたクルテア・デ・アルジェシュの大司教と五人の神父とバサラブ。
ドラクリアは全く動じている気配がない。
「はいバサラブ殿。では、ヴラド公……神に背く行為を行っても、自分を傷つけるだけですよ。すこやかな心を持てば……おおっっ!」
大司教は言葉を詰まらせた。
自分の話していた相手、暗闇の中、松明の灯りで照らされた男、その男が完全に人ではなくなっている事に、ここで初めて気がついたのだ。
同じようにバサラブも驚いた。そしてちょっと大司教の後ろに隠れた。
「どうした大司教? どうして説教を止める? 一週間前に貴様に公として任命された、ヴラド・ドラクリアはここにいるのだぞ。最も今の私は人を捨てたがな。それにバサラブ! さっきの威勢はどうしたのだ? 大司教の後ろに隠れても、しっかり見えているぞ!」
「…………」
バサラブはダンマリを決めて、聞こえないフリをした。
そんな中、大司教は聖書をとり、神父達に「読みますぞ」と、説教を促した。
それに気がついたドラクリアは、不敵な笑みを浮かべると、大司教一団に向かって壁の石を投げつけた。
当然、大司教達は避ける事などできない。
しかし大司教の前に黒い物体が飛んできて、その石にぶつかり床や天井にその軌道を変えた。
「き、貴様! テスラ!」
そこに現れたのは黒いマントとフードを被ったテスラだった。しかし大司教達の聖書により、身体中から煙が上がり始めている。
「大司教! その説教はやめていただきたい! 私まで焼けてしまうんでね。その代わり、十字架と聖水は出しておきなさい!」
「テスラ……どこまでも私の邪魔をする!」
怒ったドラクリアは、俊敏なテスラをまるで格闘家がハエを捕まえるかのように捕まえた。
そして面倒くさそうに眺めた後、四本の腕でテスラの手足を全て掴んだ。
「よし! 死ね!」
ドラクリアがテスラの身体を引き裂こうとした。
その時、テスラのマントの内側から瓶がいくつかドラクリアにの足元に投げられ、眩い光の十字架が顔を覗かせた。
「な! 十字架? 聖水だと?」
ドラクリアはテスラを離し、慌てて空中に浮き、聖水を避けた。足からは煙が上がっている。
よく見ると、テスラのマントの内側に十字架を持った小さな手が。
「貴様、子供を縛り付けているな!」
「だから何だ?」
テスラはドラクリアの手前まで飛んでくると、フードで顔いっぱいに隠した。
と同時にマントの内側が開き、テスラに身体を縛られたベルキが十字架をドラクリアめがけて突き出した。
そして、テスラの腰巾着から聖水の瓶を取り出し、また投げつけた。
さらにテスラの後方からは十字架を持った大司教達がどんどん詰め寄ってくる。
「なんというっっ!」
ドラクリアは苦虫を噛み潰したような顔をして、大広間を奥の階段を目指そうと振り向いた。
しかしそこにも十字架が!
「チィッッ!」
逃げ場のなくなったドラクリアは、自分が安置されていた礼拝堂に戻り、部屋の奥の天井から逃げようとした。
しかしここにも十字架が!
しかもこの脇には使用人のおじさんが何故か宙に浮いて待機していた。
おじさんはニヤリと笑うと、天井から聖水を流し始めた。
「くそ!」
天上へ行けなくなったドラクリアは次から次へと経路を塞がれて、冷静さに欠けてしまい、真っ直ぐに礼拝堂の出口へ向かった。
その時、足元から剣が飛び出て、ちょうど股を裂く形で切り裂かれた。
ドラクリアは真下を睨みつけた。
「グリゴア! 貴様あああああああッッ!」
「ドラクリア! 覚悟!」
その言葉と同時に大粒の涙を流しているグリゴアが、十字架を突き出した。
ドラクリアはその十字架の眩い輝きに思わずその猛獣のような顔を上に向けた。
その瞬間、天井からドラクリアの顔面に向かってオクタヴィアンの右手の拳が飛んできた!
その拳は見事ドラクリアの開いた口に、思いっきりズボッ! と、肩近くまで入り込んだ!
そしてオクタヴィアンは拳の中で何かを割った。
「!」
するとドラクリアの胸元あたりから煙が上がり始めた!
身体の異変を感じたドラクリアは、目をひんむいてオクタヴィアンを睨んだ。
「どうだあああああ! 十字架入りの聖水の味はああああああああああ!」
オクタヴィアンはドラクリアの口から腕を抜こうとした。
しかし抜けない!
「ごどばばがびぎっでばぶばああああ(このまま噛み切ってやるわああああ)!」
ドラクリアの猛獣のような牙が、オクタヴィアンの腕に食い込む!
や、やばい! 熱いッッ!
こうしている間にも、ドラクリアの胸元は煙が上がり、炎も出始めた!
こ、このままだと、巻き添えになるっっ!
オクタヴィアンは焦るが腕は抜けない!
その時、ドラクリアの額に十字架が突き刺さった!
テスラが一瞬でドラクリアの背後に来て、ベルキが刺したのだ!
その反動で顔が上を向き、猛獣のような口が開いた。
オクタヴィアンは慌てて右腕を引っこ抜いた。
右腕の先はかなり燃えてしまい、溶けてしまっている。あまりの痛みに声も出ない。
一方、額に十字架が刺さったドラクリアは、完全に動きを止め、そのまま礼拝堂の床に崩れ落ちた。
胸には穴が開き、溶けると同時にすごい勢いで炎をあげている。
十字架が刺さった顔からも、炎が吹き出し、遂には沸騰して溶け始め、十字架の周りは陥没しそのまま顔の中におっ落ちた。
オクタヴィアンとグリゴア、テスラとベルキ、それと天上にいたおじさんと、マントとフードで姿を見えないようにしておじさんを肩車していたヤコブ、地下へ向かう通路で十字架を構えていたアンドレアスは、礼拝堂の入口まで移動して、燃え盛るドラクリアを眺めていた。
しかし、その炎が強すぎて、どんどん礼拝堂の温度は上がり、床も燃え始め、壁の石までも高熱の為に溶け始めた。
「な! 何かヤバい!」
「ふむ! これは逃げないと命に関わる!」
こうして城内にいた全員が城から避難すると、オクタヴィアンの城は、内側から穴が開いたように崩れ始め、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴという地響きのような音を鳴らしながら、最期は原型が分からないくらいに崩れてしまった。
城の大広間でドラクリアを見つけたクルテア・デ・アルジェシュの大司教と五人の神父とバサラブ。
ドラクリアは全く動じている気配がない。
「はいバサラブ殿。では、ヴラド公……神に背く行為を行っても、自分を傷つけるだけですよ。すこやかな心を持てば……おおっっ!」
大司教は言葉を詰まらせた。
自分の話していた相手、暗闇の中、松明の灯りで照らされた男、その男が完全に人ではなくなっている事に、ここで初めて気がついたのだ。
同じようにバサラブも驚いた。そしてちょっと大司教の後ろに隠れた。
「どうした大司教? どうして説教を止める? 一週間前に貴様に公として任命された、ヴラド・ドラクリアはここにいるのだぞ。最も今の私は人を捨てたがな。それにバサラブ! さっきの威勢はどうしたのだ? 大司教の後ろに隠れても、しっかり見えているぞ!」
「…………」
バサラブはダンマリを決めて、聞こえないフリをした。
そんな中、大司教は聖書をとり、神父達に「読みますぞ」と、説教を促した。
それに気がついたドラクリアは、不敵な笑みを浮かべると、大司教一団に向かって壁の石を投げつけた。
当然、大司教達は避ける事などできない。
しかし大司教の前に黒い物体が飛んできて、その石にぶつかり床や天井にその軌道を変えた。
「き、貴様! テスラ!」
そこに現れたのは黒いマントとフードを被ったテスラだった。しかし大司教達の聖書により、身体中から煙が上がり始めている。
「大司教! その説教はやめていただきたい! 私まで焼けてしまうんでね。その代わり、十字架と聖水は出しておきなさい!」
「テスラ……どこまでも私の邪魔をする!」
怒ったドラクリアは、俊敏なテスラをまるで格闘家がハエを捕まえるかのように捕まえた。
そして面倒くさそうに眺めた後、四本の腕でテスラの手足を全て掴んだ。
「よし! 死ね!」
ドラクリアがテスラの身体を引き裂こうとした。
その時、テスラのマントの内側から瓶がいくつかドラクリアにの足元に投げられ、眩い光の十字架が顔を覗かせた。
「な! 十字架? 聖水だと?」
ドラクリアはテスラを離し、慌てて空中に浮き、聖水を避けた。足からは煙が上がっている。
よく見ると、テスラのマントの内側に十字架を持った小さな手が。
「貴様、子供を縛り付けているな!」
「だから何だ?」
テスラはドラクリアの手前まで飛んでくると、フードで顔いっぱいに隠した。
と同時にマントの内側が開き、テスラに身体を縛られたベルキが十字架をドラクリアめがけて突き出した。
そして、テスラの腰巾着から聖水の瓶を取り出し、また投げつけた。
さらにテスラの後方からは十字架を持った大司教達がどんどん詰め寄ってくる。
「なんというっっ!」
ドラクリアは苦虫を噛み潰したような顔をして、大広間を奥の階段を目指そうと振り向いた。
しかしそこにも十字架が!
「チィッッ!」
逃げ場のなくなったドラクリアは、自分が安置されていた礼拝堂に戻り、部屋の奥の天井から逃げようとした。
しかしここにも十字架が!
しかもこの脇には使用人のおじさんが何故か宙に浮いて待機していた。
おじさんはニヤリと笑うと、天井から聖水を流し始めた。
「くそ!」
天上へ行けなくなったドラクリアは次から次へと経路を塞がれて、冷静さに欠けてしまい、真っ直ぐに礼拝堂の出口へ向かった。
その時、足元から剣が飛び出て、ちょうど股を裂く形で切り裂かれた。
ドラクリアは真下を睨みつけた。
「グリゴア! 貴様あああああああッッ!」
「ドラクリア! 覚悟!」
その言葉と同時に大粒の涙を流しているグリゴアが、十字架を突き出した。
ドラクリアはその十字架の眩い輝きに思わずその猛獣のような顔を上に向けた。
その瞬間、天井からドラクリアの顔面に向かってオクタヴィアンの右手の拳が飛んできた!
その拳は見事ドラクリアの開いた口に、思いっきりズボッ! と、肩近くまで入り込んだ!
そしてオクタヴィアンは拳の中で何かを割った。
「!」
するとドラクリアの胸元あたりから煙が上がり始めた!
身体の異変を感じたドラクリアは、目をひんむいてオクタヴィアンを睨んだ。
「どうだあああああ! 十字架入りの聖水の味はああああああああああ!」
オクタヴィアンはドラクリアの口から腕を抜こうとした。
しかし抜けない!
「ごどばばがびぎっでばぶばああああ(このまま噛み切ってやるわああああ)!」
ドラクリアの猛獣のような牙が、オクタヴィアンの腕に食い込む!
や、やばい! 熱いッッ!
こうしている間にも、ドラクリアの胸元は煙が上がり、炎も出始めた!
こ、このままだと、巻き添えになるっっ!
オクタヴィアンは焦るが腕は抜けない!
その時、ドラクリアの額に十字架が突き刺さった!
テスラが一瞬でドラクリアの背後に来て、ベルキが刺したのだ!
その反動で顔が上を向き、猛獣のような口が開いた。
オクタヴィアンは慌てて右腕を引っこ抜いた。
右腕の先はかなり燃えてしまい、溶けてしまっている。あまりの痛みに声も出ない。
一方、額に十字架が刺さったドラクリアは、完全に動きを止め、そのまま礼拝堂の床に崩れ落ちた。
胸には穴が開き、溶けると同時にすごい勢いで炎をあげている。
十字架が刺さった顔からも、炎が吹き出し、遂には沸騰して溶け始め、十字架の周りは陥没しそのまま顔の中におっ落ちた。
オクタヴィアンとグリゴア、テスラとベルキ、それと天上にいたおじさんと、マントとフードで姿を見えないようにしておじさんを肩車していたヤコブ、地下へ向かう通路で十字架を構えていたアンドレアスは、礼拝堂の入口まで移動して、燃え盛るドラクリアを眺めていた。
しかし、その炎が強すぎて、どんどん礼拝堂の温度は上がり、床も燃え始め、壁の石までも高熱の為に溶け始めた。
「な! 何かヤバい!」
「ふむ! これは逃げないと命に関わる!」
こうして城内にいた全員が城から避難すると、オクタヴィアンの城は、内側から穴が開いたように崩れ始め、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴという地響きのような音を鳴らしながら、最期は原型が分からないくらいに崩れてしまった。
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