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第五章 復活のはじまり
第六十二話 モゴシュの後悔
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このままでは殺される!
蘇ったヴラド公に声をかけられたモゴシュとグリゴアは、ギョッとした。
そこでモゴシュが動いた。
「ヴ、ヴラド公……っっ。ふ、復活おめでとうございますっっ。わ、私達にできる事は何かありますでしょうか?」
「おお、モゴシュ。嬉しい言葉をかけてくれるではないか。何かな、上手く説明ができないのだが、何だかとても気分がいいのだ。こう清々しいと言うか……」
「そ、そうでございますか。それは宜しゅうございますっっ」
モゴシュの言葉に、グリゴアは我が眼を疑った。
モゴシュは一瞬グリゴアの方へ顔を向けるが、その顔は今にも泣きそうな、情けないものだった。
もうヴラド公の下につかなければ、殺されると思った末の行動だった。
「そうだなモゴシュ。本来なら貴様も吸血鬼になって欲しいところだが、貴様は人間のまま、バサラブの動向を探ってもらおうか」
「は、はい。分かりました。ぜ、ぜひそう致します」
「それでなモゴシュ。私はなぜいままでキリストなんて宗教に縛られているのか分からなくなったよ。吸血鬼を怪物と人は呼ぶが、よくよく考えてもみろ。キリストこそ悪魔ではないか? ヤツの聖書に人々は翻弄し、このような戦争まで行われているのだぞ? どうだ? そうは思わないか?」
「さ、左様ですねっっ……」
モゴシュは相づちを打つので精一杯のようだ。
グリゴアは、明らかに変わってしまったヴラド公を見て、震えが止まらなくなった。
く、狂っている……
「モゴシュ。それにな、この国を、なぜ私はあんなに一生懸命に立て直そうとしていたのかも疑問になってしまったよ。おまえ達と同じように、好き勝手にやればよかったと、今なら思えるのだよ。不思議なものだ」
「さ、左様ですか。それは私としてもありがたいお言葉で……」
「うむ。そろそろ日が落ちたかな?」
この言葉を聞いた二人は思わず振り返り、大広間の窓を見た。
確かに日が落ちている。まだ辛うじて明るいが、その明るさもすぐになくなるだろう。
ヴラド公は二人の反応を確かめると、笑みをこぼした。
「どうした二人とも。心細そうな顔をしてるぞ? そろそろ私の時間という訳だな」
ヴラド公は棺桶から降りて部屋の入り口付近まで来た。モゴシュは脂汗をかき、身動き一つ取れない。
「どうしたモゴシュ? 先程まで私を崇めていたではないか? それとも何か? さっきのは芝居だったかな?」
モゴシュは恐ろしさのあまり、すぐに声が出なかった。
それを見てまたヴラド公は笑った。
「まあ良い。私は貴様を許すつもりなどない。モルダヴィアの兵士二百人の命を絶った償いはしてもらうぞ」
ヴラド公はそう言うと、右手の拳を前に差し出し手のひらを広げながらクルッと上に向けた。
すると、
ドドドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
と、地震でも起こったかのような地響きがなった。
「な、何だ?」
グリゴアは警戒心を高め、十字架を前に突き出した。
モゴシュは蛇に睨まれたカエルのように、全く動けない。
「本当はモゴシュ、貴様にも毒を飲んでもらうとこなんだが、あいにく毒がないのでな。こんな処刑方法を思いついた」
ヴラド公はにこやかな顔をした。
しかしモゴシュには意味が分からない。
すると、モゴシュの足元で死んでいる見張りの兵士がカタカタと動き出し、いきなりモゴシュのふくらはぎに噛みついた。
「イタッッ!」
モゴシュはその痛みでバランスを崩し、尻もちをついた。
しかし見張りの兵士はふくらはぎから離れない。それどころかグイグイと噛み続け、ふくらはぎから血が吹き出した。
モゴシュは泣きながら見張りの兵士を引き離そうと、足を動かしたり蹴ったり叩いたりするが、全く離れない。
その間にも、足の肉が裂け、血がどんどん床に流れ出している。
「ヴ、ヴラド公! お、お許しください! ど、どうかっっ」
泣いて懇願するモゴシュを見ながら、ヴラド公は爽やかな笑顔を見せている。
「いや、許す気はないな。しかし貴様が死ぬ前に聞いておかなければならない。どうしてテオフィルに毒を預けた? なぜバサラブに下ったのだ?」
ヴラド公は指をパチンと鳴らした。すると見張りの兵士の動きが止まった。
モゴシュはそれに気がつくと、慌てて見張りの兵士を蹴って足から遠ざけた。
しかしあまりの痛さに立つ事はできない。モゴシュは横のまま、ヴラド公の顔を見上げた。
「も、申し訳ございませんでした。私は娘と孫の仇である、義理の息子のオクタヴィアンが許せなかったのです。私はその話をラドゥから聞いて、それで彼が仇をとってくれるから協力して欲しいと言われ……」
ヴラド公は少し眉をひそめると、モゴシュの目の前に片膝をついた。
「貴様、それ、騙されているぞ。オクタヴィアンも被害者で犯人はラドゥだ」
モゴシュはその言葉に驚いた。
「え? え? う、うそだろ? うそでございますよね? ヴラド公! だ、だってラドゥが吸血鬼になったオクタヴィアンが次々と屋敷の人間を殺して屋敷に火を放ったと……」
「うむ……、その話な、ラドゥの作り話だ。実際にはラドゥが貴様の孫とその乳母を噛み、屋敷に侵入して使用人達を怪物に変えたと聞いたぞ。そして貴様の娘はな、ラドゥが作った怪物によって殺されたのだ。私はそう聞いたぞ」
「え? 誰から聞いたのですか?」
「オクタヴィアンから直接聴いた。な、グリゴア」
急に話を振られたグリゴアは驚いて首を縦に振った。
モゴシュは唖然とした。
ラドゥとオクタヴィアン、どちらかが嘘をついていた。しかしオクタヴィアンがそんな嘘をつく理由もない。というより、そんなに頭が良くない。となれば答えは一つ。ラドゥに騙された!
モゴシュはそれを一瞬で理解した。
「え! そ、そんな私は騙され……そ、そんな……」
「うむ……。貴様は完全に騙されたのだ。そして私からの怨みも買い、不幸な男だ」
唖然としているモゴシュの目の前で、ヴラド公はまた指をパチンと鳴らした。
「あ!」
モゴシュは慌てて見張りの兵士から逃げようとしたが、すぐにモゴシュを捕まえ、また足を噛んだ。
「うぎゃああああああ!」
モゴシュが涙目になって見張りの兵士を振り払おうとしていると、部屋の奥から目線を感じた。
焦げて真っ黒になったブルーノ。
しかしブルーノは全身の骨が折れているらしく体をグニグニしているだけで動けなさそうだ。
モゴシュは少しホッとした。
しかし動けないと理解したブルーノは、身体を細く長く、まるでヘビのようになり、床を這ってモゴシュに一直線に向かってきた。
「うわああああああああああああ!」
モゴシュはあまりの恐怖に声を出した。ブルーノだったヘビは、その開いた口を突撃した。
「ガッッ!」
モゴシュはそのヘビを口から吐き出す余裕もなく、喉の奥を噛まれ、そのまま身体の奥へ奥へ入りこみ、完全にモゴシュの身体の中へ入ってしまった。
するとモゴシュの身体は腹や、足や、手や、顔や、背中や、頭が、あらゆる箇所がボコボコと膨れたり凹んだりを繰り返し、そのうちボコボコと身体全体が膨らみ始め、
パーーーーーーーーーーーーーーンッッ!
と、大きな音と共に破裂した。
そして中から人なのか何なのかさっぱり分からない血まみれの不気味な肉片が、ピクピクと少しだけ動きながら現れた。
「おお~! ブルーノ! 貴様すごいな! アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
ヴラド公は興奮を抑えきれず、大笑いをしている。
その一部始終を見たグリゴアは、あまりの恐怖に身体中が震え、身動き一つ取れなくなった。
蘇ったヴラド公に声をかけられたモゴシュとグリゴアは、ギョッとした。
そこでモゴシュが動いた。
「ヴ、ヴラド公……っっ。ふ、復活おめでとうございますっっ。わ、私達にできる事は何かありますでしょうか?」
「おお、モゴシュ。嬉しい言葉をかけてくれるではないか。何かな、上手く説明ができないのだが、何だかとても気分がいいのだ。こう清々しいと言うか……」
「そ、そうでございますか。それは宜しゅうございますっっ」
モゴシュの言葉に、グリゴアは我が眼を疑った。
モゴシュは一瞬グリゴアの方へ顔を向けるが、その顔は今にも泣きそうな、情けないものだった。
もうヴラド公の下につかなければ、殺されると思った末の行動だった。
「そうだなモゴシュ。本来なら貴様も吸血鬼になって欲しいところだが、貴様は人間のまま、バサラブの動向を探ってもらおうか」
「は、はい。分かりました。ぜ、ぜひそう致します」
「それでなモゴシュ。私はなぜいままでキリストなんて宗教に縛られているのか分からなくなったよ。吸血鬼を怪物と人は呼ぶが、よくよく考えてもみろ。キリストこそ悪魔ではないか? ヤツの聖書に人々は翻弄し、このような戦争まで行われているのだぞ? どうだ? そうは思わないか?」
「さ、左様ですねっっ……」
モゴシュは相づちを打つので精一杯のようだ。
グリゴアは、明らかに変わってしまったヴラド公を見て、震えが止まらなくなった。
く、狂っている……
「モゴシュ。それにな、この国を、なぜ私はあんなに一生懸命に立て直そうとしていたのかも疑問になってしまったよ。おまえ達と同じように、好き勝手にやればよかったと、今なら思えるのだよ。不思議なものだ」
「さ、左様ですか。それは私としてもありがたいお言葉で……」
「うむ。そろそろ日が落ちたかな?」
この言葉を聞いた二人は思わず振り返り、大広間の窓を見た。
確かに日が落ちている。まだ辛うじて明るいが、その明るさもすぐになくなるだろう。
ヴラド公は二人の反応を確かめると、笑みをこぼした。
「どうした二人とも。心細そうな顔をしてるぞ? そろそろ私の時間という訳だな」
ヴラド公は棺桶から降りて部屋の入り口付近まで来た。モゴシュは脂汗をかき、身動き一つ取れない。
「どうしたモゴシュ? 先程まで私を崇めていたではないか? それとも何か? さっきのは芝居だったかな?」
モゴシュは恐ろしさのあまり、すぐに声が出なかった。
それを見てまたヴラド公は笑った。
「まあ良い。私は貴様を許すつもりなどない。モルダヴィアの兵士二百人の命を絶った償いはしてもらうぞ」
ヴラド公はそう言うと、右手の拳を前に差し出し手のひらを広げながらクルッと上に向けた。
すると、
ドドドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
と、地震でも起こったかのような地響きがなった。
「な、何だ?」
グリゴアは警戒心を高め、十字架を前に突き出した。
モゴシュは蛇に睨まれたカエルのように、全く動けない。
「本当はモゴシュ、貴様にも毒を飲んでもらうとこなんだが、あいにく毒がないのでな。こんな処刑方法を思いついた」
ヴラド公はにこやかな顔をした。
しかしモゴシュには意味が分からない。
すると、モゴシュの足元で死んでいる見張りの兵士がカタカタと動き出し、いきなりモゴシュのふくらはぎに噛みついた。
「イタッッ!」
モゴシュはその痛みでバランスを崩し、尻もちをついた。
しかし見張りの兵士はふくらはぎから離れない。それどころかグイグイと噛み続け、ふくらはぎから血が吹き出した。
モゴシュは泣きながら見張りの兵士を引き離そうと、足を動かしたり蹴ったり叩いたりするが、全く離れない。
その間にも、足の肉が裂け、血がどんどん床に流れ出している。
「ヴ、ヴラド公! お、お許しください! ど、どうかっっ」
泣いて懇願するモゴシュを見ながら、ヴラド公は爽やかな笑顔を見せている。
「いや、許す気はないな。しかし貴様が死ぬ前に聞いておかなければならない。どうしてテオフィルに毒を預けた? なぜバサラブに下ったのだ?」
ヴラド公は指をパチンと鳴らした。すると見張りの兵士の動きが止まった。
モゴシュはそれに気がつくと、慌てて見張りの兵士を蹴って足から遠ざけた。
しかしあまりの痛さに立つ事はできない。モゴシュは横のまま、ヴラド公の顔を見上げた。
「も、申し訳ございませんでした。私は娘と孫の仇である、義理の息子のオクタヴィアンが許せなかったのです。私はその話をラドゥから聞いて、それで彼が仇をとってくれるから協力して欲しいと言われ……」
ヴラド公は少し眉をひそめると、モゴシュの目の前に片膝をついた。
「貴様、それ、騙されているぞ。オクタヴィアンも被害者で犯人はラドゥだ」
モゴシュはその言葉に驚いた。
「え? え? う、うそだろ? うそでございますよね? ヴラド公! だ、だってラドゥが吸血鬼になったオクタヴィアンが次々と屋敷の人間を殺して屋敷に火を放ったと……」
「うむ……、その話な、ラドゥの作り話だ。実際にはラドゥが貴様の孫とその乳母を噛み、屋敷に侵入して使用人達を怪物に変えたと聞いたぞ。そして貴様の娘はな、ラドゥが作った怪物によって殺されたのだ。私はそう聞いたぞ」
「え? 誰から聞いたのですか?」
「オクタヴィアンから直接聴いた。な、グリゴア」
急に話を振られたグリゴアは驚いて首を縦に振った。
モゴシュは唖然とした。
ラドゥとオクタヴィアン、どちらかが嘘をついていた。しかしオクタヴィアンがそんな嘘をつく理由もない。というより、そんなに頭が良くない。となれば答えは一つ。ラドゥに騙された!
モゴシュはそれを一瞬で理解した。
「え! そ、そんな私は騙され……そ、そんな……」
「うむ……。貴様は完全に騙されたのだ。そして私からの怨みも買い、不幸な男だ」
唖然としているモゴシュの目の前で、ヴラド公はまた指をパチンと鳴らした。
「あ!」
モゴシュは慌てて見張りの兵士から逃げようとしたが、すぐにモゴシュを捕まえ、また足を噛んだ。
「うぎゃああああああ!」
モゴシュが涙目になって見張りの兵士を振り払おうとしていると、部屋の奥から目線を感じた。
焦げて真っ黒になったブルーノ。
しかしブルーノは全身の骨が折れているらしく体をグニグニしているだけで動けなさそうだ。
モゴシュは少しホッとした。
しかし動けないと理解したブルーノは、身体を細く長く、まるでヘビのようになり、床を這ってモゴシュに一直線に向かってきた。
「うわああああああああああああ!」
モゴシュはあまりの恐怖に声を出した。ブルーノだったヘビは、その開いた口を突撃した。
「ガッッ!」
モゴシュはそのヘビを口から吐き出す余裕もなく、喉の奥を噛まれ、そのまま身体の奥へ奥へ入りこみ、完全にモゴシュの身体の中へ入ってしまった。
するとモゴシュの身体は腹や、足や、手や、顔や、背中や、頭が、あらゆる箇所がボコボコと膨れたり凹んだりを繰り返し、そのうちボコボコと身体全体が膨らみ始め、
パーーーーーーーーーーーーーーンッッ!
と、大きな音と共に破裂した。
そして中から人なのか何なのかさっぱり分からない血まみれの不気味な肉片が、ピクピクと少しだけ動きながら現れた。
「おお~! ブルーノ! 貴様すごいな! アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
ヴラド公は興奮を抑えきれず、大笑いをしている。
その一部始終を見たグリゴアは、あまりの恐怖に身体中が震え、身動き一つ取れなくなった。
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