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第三章 思惑
第三十四話 返り血は飲んでないか?
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オクタヴィアンは隠し通路の城の出口で、兵士に刀を突きつけられるし、怪物扱いされるし(怪物だけど)、ハゲちゃびんと言われるしで、けっこう凹んだ。
その時だった。
「た、大変だああああ! グリゴア様が拘束されて、城に連れてかれた!」
そう言いながら大慌てで兵士が一人、部屋の奥の階段から降りてきた。
が、
「な、な……っっ?」
その兵士は言葉が出ない。
何せ同僚の兵士は返り血を浴びて血まみれだし、部屋の壁にはぐちゃぐちゃになった怪物がべったりくっついているし、隠し通路には、これまた別の怪物がいるのだ。
それは当然オクタヴィアンである。
こんな状況になっているのは全く思っていないその兵士は、階段を降りるなり腰を抜かした。
「こ、こ、か、怪物?」
「お、おい! もっと応援を呼んで来るんだ! それにグリゴア様も呼んで来るんだ!」
「あ! い、いやいやいやいや! だから、グリゴア様が城に連れて行かれたんだって! ヴラド公の手下の者が無理矢理に連れて行ったんだ! そ、それよりお前、だ、大丈夫なのか? あの怪物と戦ったのか?」
「戦ってなんかいない! ちょっと待て! グリゴア様が連れて行かれたってどういう事だ?」
オクタヴィアンを警戒している兵士は驚いた。
それにオクタヴィアンもグリゴアの話にとても驚いた。
「何でもこの火災の容疑とヴラド公の殺人未遂容疑の二つが重なってるらしいぞ!」
オクタヴィアンは当然納得がいかない。
なぜ? なぜだ? グリゴアは何の関係もないのに?
そう思ったのはオクタヴィアンだけではなかった。
「なぜだ! グリゴア様は何もしていないじゃないかっっ!」
「そんなのワシに言われたって分からねえよ! それよりお前のその血まみれっぷりとか、この怪物とかなんなんだよ?」
「戦ってなんかいない! ただこの怪物が、前の怪物に何かして壁にすごい勢いでぶち当てて、その返り血を浴びてしまっただけだ!」
その会話でオクタヴィアンは言わないといけない事を思い出した。
「あ! キ、キミ! その返り血! 口に入ってないだろうね! 今すぐ洗い落とすんだ! キミも怪物になるかもしれない!」
「え!」
血まみれの兵士はギョッとした。
「そ、それは本当か? いや! 怪物の言う事だ! ウソかも知れん!」
怯えながらも剣を収めようとしないその兵士は、ブルブルと震えながらもその場を離れようとしない。
これにはオクタヴィアンも困った。
「確証はないが、この怪物の血はたぶんヤバい。キミの代わりが来てくれてるんだからキミは早く! 手遅れにならないうちに!」
オクタヴィアンの説得に、階段から降りてきた兵士も賛同した。
「コイツの言う通りだよ! ここはワシがいるからお前は早くその血を落としに行けって! 早く!」
「……分かった! 見張りを頼む!」
血まみれの兵士は走って階段を上がって行った。
そして階段から降りてきた兵士が今度は剣を差し出した。
「お、お前が何者かはよく分からねえが、話は通用しそうだな! お前はコイツの仲間じゃねえのか?」
その兵士は壁にくっ付いている屍食鬼の死骸を指差してオクタヴィアンに聞いてきた。
オクタヴィアンも、この男の方が話が通じると思い、ちょっと安心した。
「仲間じゃないよ。そいつらはボクの家族を殺したし、屋敷も全部燃えてしまった。……というか、ボクが分からない? オクタヴィアン。オロロック・オクタヴィアンなんだけど……」
それを聞いた兵士は「え?」と、かなり近くまで顔を近づけた。
「え? た、確かにオクタヴィアン様に似てる! な、でも何で? どういう事?」
「何か説明すると長いけど、ボクも訳あって吸血鬼になっちゃったんだよ」
「えええええええええええええ~!」
その兵士はすんなりその話を信じた。しかしビビってまた引き下がった。
「ま、まさかワシ達の血を飲みに現れたんですか? オクタヴィアン様? ワシの血は美味しくねえだ! 勘弁して下せえ!」
「飲まないよ! それよりもグリゴアの話、本当なんだよね? だったらここにヴラド公を連れて来る事は出来ないのかい? だってボクとかを見たらすぐにグリゴアの無実は証明されるのにっっ!」
「そ、それはそうですね……でも、もう今から追っかけてって城に戻そうとしたら、間違って反旗をひるがえしたと思われちゃいませんか? そしたらこの城全体がヤバいですって!」
「た、確かに……」
オクタヴィアンとその兵士はしばし言葉をなくした。
ん~……どうする? このままグリゴアを放っておく訳にはいかないよ。だって本当に無実なんだからっっ。
こう考えたオクタヴィアンは覚悟を決めた。
「よし、決めた! ボクがヴラド公に直接会って話をしてくる。キミはここで待機していてくれ。アンドレアス!」
「へ、ヘイ! ダンナ~!」
オクタヴィアンの呼びかけにアンドレアスが通路の奥から恐る恐る顔を出した。
すると今度はアンドレアスに兵士がビビった。
「わ、わあ! こ、今度は何? 獣?」
兵士はまた身構えた。その兵士の顔を見るなり、アンドレアスは嬉しそうな顔をした。
「あれ? ヤコブ? ヤコブだあ~♪」
突然、名前を呼ばれたその兵士は驚いた。
「な、何でワシの名前を知ってんだ! お、お前だれだ?」
「オラだ。オラだよ。アンドレアス。分かんねえか? いっしょによくパーティーの最中にオクタヴィアン様やグリゴア様の目を盗んでパーティーの食い物盗んで来たじゃねえかあ♪」
「え? アンドレアス? う、ウソだろ?」
ヤコブは剣を構えつつ、アンドレアスの毛むくじゃらの顔をまじまじと見た。
「な、うそ! アンドレアス! お前も怪物になっちまったのか? 何で……」
「あ、オラがオクタヴィアン様とヨアナ様とローラを乗せてカルパチア目指してる最中に三人に毒を盛って殺そうとしたら、ラドゥ様が現れてヨアナ様とローラが吸血鬼になって、残ったオクタヴィアン様とオラはテスラ様に吸血鬼とオオカミ男に変えられちゃったんだわ~」
「は?」
ヤコブは意味が分からず固まってしまった。
オクタヴィアンも(言わなくてもいい事をよく分かんない感じで言うから~)と、若干頭を抱えた。
「あ~……ヤコブ君。アンドレアスは置いていくよ。彼は吸血鬼じゃないし、オオカミというより犬だから、キミのいう事も聞くだろう。アンドレアス、何かあったらボクの所まで来るんだ。いいね」
オクタヴィアンはそう言うと、一瞬のうちに二人の前から姿を消した。
「わあ!」
ヤコブはたいそう驚いた。
「吸血鬼の人、いつもああだよ」
アンドレアスは何も気にせず、通路から出て城側にいるヤコブの近くに座った。
「な、なあアンドレアス。さっきオクタヴィアン様が血を飲むと怪物になるって言ってただろ? レオナルド……さっきいたワシの同僚が怪物になっちまったら、ワシらどうしたらいいんだ? 何か倒し方とかあるんか?」
「え? 知らんよ」
「え?」
「え?」
ヤコブとアンドレアスは不安でいっぱいになった。
オクタヴィアンは一瞬のうちに隠し通路を抜け、自分の屋敷の焼け野原まで移動した。
しかしこの場所に来たとたん、昨日の事が一気に頭を駆け巡り、悲しみが打ち寄せてきた。
「…………今は悲しんでる場合じゃない。グリゴアを助けないと」
気を取り戻したオクタヴィアンはグリゴアの臭いをかごうとした。
しかしこの場所は焦げ臭過ぎて他の臭いまで分からない。
……後を追うよりも、サッサと宮廷に向かった方が手っ取り早いか。
よし!
そう思ったオクタヴィアンは涙を拭くと、宮廷に向かって走りだした。
その時だった。
「た、大変だああああ! グリゴア様が拘束されて、城に連れてかれた!」
そう言いながら大慌てで兵士が一人、部屋の奥の階段から降りてきた。
が、
「な、な……っっ?」
その兵士は言葉が出ない。
何せ同僚の兵士は返り血を浴びて血まみれだし、部屋の壁にはぐちゃぐちゃになった怪物がべったりくっついているし、隠し通路には、これまた別の怪物がいるのだ。
それは当然オクタヴィアンである。
こんな状況になっているのは全く思っていないその兵士は、階段を降りるなり腰を抜かした。
「こ、こ、か、怪物?」
「お、おい! もっと応援を呼んで来るんだ! それにグリゴア様も呼んで来るんだ!」
「あ! い、いやいやいやいや! だから、グリゴア様が城に連れて行かれたんだって! ヴラド公の手下の者が無理矢理に連れて行ったんだ! そ、それよりお前、だ、大丈夫なのか? あの怪物と戦ったのか?」
「戦ってなんかいない! ちょっと待て! グリゴア様が連れて行かれたってどういう事だ?」
オクタヴィアンを警戒している兵士は驚いた。
それにオクタヴィアンもグリゴアの話にとても驚いた。
「何でもこの火災の容疑とヴラド公の殺人未遂容疑の二つが重なってるらしいぞ!」
オクタヴィアンは当然納得がいかない。
なぜ? なぜだ? グリゴアは何の関係もないのに?
そう思ったのはオクタヴィアンだけではなかった。
「なぜだ! グリゴア様は何もしていないじゃないかっっ!」
「そんなのワシに言われたって分からねえよ! それよりお前のその血まみれっぷりとか、この怪物とかなんなんだよ?」
「戦ってなんかいない! ただこの怪物が、前の怪物に何かして壁にすごい勢いでぶち当てて、その返り血を浴びてしまっただけだ!」
その会話でオクタヴィアンは言わないといけない事を思い出した。
「あ! キ、キミ! その返り血! 口に入ってないだろうね! 今すぐ洗い落とすんだ! キミも怪物になるかもしれない!」
「え!」
血まみれの兵士はギョッとした。
「そ、それは本当か? いや! 怪物の言う事だ! ウソかも知れん!」
怯えながらも剣を収めようとしないその兵士は、ブルブルと震えながらもその場を離れようとしない。
これにはオクタヴィアンも困った。
「確証はないが、この怪物の血はたぶんヤバい。キミの代わりが来てくれてるんだからキミは早く! 手遅れにならないうちに!」
オクタヴィアンの説得に、階段から降りてきた兵士も賛同した。
「コイツの言う通りだよ! ここはワシがいるからお前は早くその血を落としに行けって! 早く!」
「……分かった! 見張りを頼む!」
血まみれの兵士は走って階段を上がって行った。
そして階段から降りてきた兵士が今度は剣を差し出した。
「お、お前が何者かはよく分からねえが、話は通用しそうだな! お前はコイツの仲間じゃねえのか?」
その兵士は壁にくっ付いている屍食鬼の死骸を指差してオクタヴィアンに聞いてきた。
オクタヴィアンも、この男の方が話が通じると思い、ちょっと安心した。
「仲間じゃないよ。そいつらはボクの家族を殺したし、屋敷も全部燃えてしまった。……というか、ボクが分からない? オクタヴィアン。オロロック・オクタヴィアンなんだけど……」
それを聞いた兵士は「え?」と、かなり近くまで顔を近づけた。
「え? た、確かにオクタヴィアン様に似てる! な、でも何で? どういう事?」
「何か説明すると長いけど、ボクも訳あって吸血鬼になっちゃったんだよ」
「えええええええええええええ~!」
その兵士はすんなりその話を信じた。しかしビビってまた引き下がった。
「ま、まさかワシ達の血を飲みに現れたんですか? オクタヴィアン様? ワシの血は美味しくねえだ! 勘弁して下せえ!」
「飲まないよ! それよりもグリゴアの話、本当なんだよね? だったらここにヴラド公を連れて来る事は出来ないのかい? だってボクとかを見たらすぐにグリゴアの無実は証明されるのにっっ!」
「そ、それはそうですね……でも、もう今から追っかけてって城に戻そうとしたら、間違って反旗をひるがえしたと思われちゃいませんか? そしたらこの城全体がヤバいですって!」
「た、確かに……」
オクタヴィアンとその兵士はしばし言葉をなくした。
ん~……どうする? このままグリゴアを放っておく訳にはいかないよ。だって本当に無実なんだからっっ。
こう考えたオクタヴィアンは覚悟を決めた。
「よし、決めた! ボクがヴラド公に直接会って話をしてくる。キミはここで待機していてくれ。アンドレアス!」
「へ、ヘイ! ダンナ~!」
オクタヴィアンの呼びかけにアンドレアスが通路の奥から恐る恐る顔を出した。
すると今度はアンドレアスに兵士がビビった。
「わ、わあ! こ、今度は何? 獣?」
兵士はまた身構えた。その兵士の顔を見るなり、アンドレアスは嬉しそうな顔をした。
「あれ? ヤコブ? ヤコブだあ~♪」
突然、名前を呼ばれたその兵士は驚いた。
「な、何でワシの名前を知ってんだ! お、お前だれだ?」
「オラだ。オラだよ。アンドレアス。分かんねえか? いっしょによくパーティーの最中にオクタヴィアン様やグリゴア様の目を盗んでパーティーの食い物盗んで来たじゃねえかあ♪」
「え? アンドレアス? う、ウソだろ?」
ヤコブは剣を構えつつ、アンドレアスの毛むくじゃらの顔をまじまじと見た。
「な、うそ! アンドレアス! お前も怪物になっちまったのか? 何で……」
「あ、オラがオクタヴィアン様とヨアナ様とローラを乗せてカルパチア目指してる最中に三人に毒を盛って殺そうとしたら、ラドゥ様が現れてヨアナ様とローラが吸血鬼になって、残ったオクタヴィアン様とオラはテスラ様に吸血鬼とオオカミ男に変えられちゃったんだわ~」
「は?」
ヤコブは意味が分からず固まってしまった。
オクタヴィアンも(言わなくてもいい事をよく分かんない感じで言うから~)と、若干頭を抱えた。
「あ~……ヤコブ君。アンドレアスは置いていくよ。彼は吸血鬼じゃないし、オオカミというより犬だから、キミのいう事も聞くだろう。アンドレアス、何かあったらボクの所まで来るんだ。いいね」
オクタヴィアンはそう言うと、一瞬のうちに二人の前から姿を消した。
「わあ!」
ヤコブはたいそう驚いた。
「吸血鬼の人、いつもああだよ」
アンドレアスは何も気にせず、通路から出て城側にいるヤコブの近くに座った。
「な、なあアンドレアス。さっきオクタヴィアン様が血を飲むと怪物になるって言ってただろ? レオナルド……さっきいたワシの同僚が怪物になっちまったら、ワシらどうしたらいいんだ? 何か倒し方とかあるんか?」
「え? 知らんよ」
「え?」
「え?」
ヤコブとアンドレアスは不安でいっぱいになった。
オクタヴィアンは一瞬のうちに隠し通路を抜け、自分の屋敷の焼け野原まで移動した。
しかしこの場所に来たとたん、昨日の事が一気に頭を駆け巡り、悲しみが打ち寄せてきた。
「…………今は悲しんでる場合じゃない。グリゴアを助けないと」
気を取り戻したオクタヴィアンはグリゴアの臭いをかごうとした。
しかしこの場所は焦げ臭過ぎて他の臭いまで分からない。
……後を追うよりも、サッサと宮廷に向かった方が手っ取り早いか。
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