26 / 70
第二章 吸血鬼初心者
第二十六話 屋敷に入ったものの……
しおりを挟む
オクタヴィアンとヨアナ、テスラの三人は屋敷の中庭の中心辺りに降り立った。
屋敷の門は閉じられ、石のブロックで作った塀は人が飛び越えるには高すぎる。
芝生などの生えた地面も所々血に染まり、そこで何があったのかが想像できた。
本館も別館も、何か変な物音はしていても、生きた人のいる気配が感じられない。
これはもう使用人の全員がやられてしまったのではないか?
そしてエリザベタはこの中のどこかにいる……。
食べられていなければ……。
「ヨアナ? 昨日から屋敷に帰って来てたのかい?」
「うん。私寝てたからよく分かんないけど、起きたらローラのお部屋でローラと寝てた。それでね、ラドゥが近くにいたの。それで夜になったらみんなに噛みついてみるといいよって言ってくれてね。ファイナおばさんに噛んだらすっごく美味しかったの!」
やはりヨアナの話を聞くと、信じなれない気持ちが込み上げてくる……
「あ、あ、そうっっ……。それでエリザベタには会ったの?」
「……うん。でも、私の顔を見たら逃げちゃった……」
オクタヴィアンに抱かれながらヨアナはその時の話をし、エリザベタの事を思ったのか少しうつむいた。
このヨアナの証言で、どういう経緯で屋敷に入ったのかは大体想像がついた。
前日の夜にラドゥが人間のふりをして意識のない二人を使用人達に入れさせてもらい、ローラの部屋で蘇るのを待ったのだ。
そして蘇ると三人は使用人達を食料として食べた……。
でもそんな事になっちゃうんだろうか? 昨日までともに生活していた人達を……。ボクも目の前に誰か現れたら、そうなっちゃうんだろうか……?
オクタヴィアンは何とも言えない不安にかられたが、とりあえず屋敷の本館に入ろうとした。
その時、テスラが肩を掴んで止めた。
「待て。あいつらが出て行く」
オクタヴィアンは何の事? と思ったが、敷地内のいろんな場所から五人の真っ黒なヤツらが上空のラドゥ目指して飛んでいった。
「あ、あいつら!」
「追っている暇はないぞオクタヴィアン。奴ら、おまえの奥さんが出られないようにいろんな場所を塞いだんだろう」
「そ、そうだったっっ」
オクタヴィアンは冷静に戻り、エリザベタを捜す事にした。
エリザベタの部屋の灯りが小さく灯ってはいるが、その部屋にいるとはかぎらない。
しかし庭中に血の匂いがして、オクタヴィアンは全く集中できない。
それはオクタヴィアンにはたまらなく魅惑的な匂いだった。
こんなに血の匂いが美味しそうなんて……ああ~……飲んでみたいなあ~……
オクタヴィアンはすっかり血の誘惑に負けていた。
「いい匂い~♪ パパ飲みたい~♪」
足元にいるヨアナもそれは同じで、しっかりオクタヴィアンに血の誘惑を煽るのだった。
「オクタヴィアン、いいか? この血の匂いの量はただ事ではない。この屋敷の中にもう人間ではなくなった者や、まだかろうじて人間の者もおる。それを嗅ぎ分けるんだ」
え……? そんな事出来るかあ~~~?
オクタヴィアンはテスラをまじまじと見た。すると足元にいるヨアナが叫んだ。
「うん。私、お母様がどこにいるか分かったーーー!」
「え?」
「ほれ、こんな小さい娘だって出来る」
ヨアナはテスラに褒められて少しはにかんで喜んだ。
オクタヴィアンは驚きが隠せなかった。
「ええ~?」
「パパ。お鼻、お鼻使うんだよ」
ヨアナが自分の鼻をちょんちょんと人差し指で叩いた。
オクタヴィアンは少し焦ってしまった。
すると余計に集中ができない。
「あ~~~ダメだあ~っっ」
「何でパパ? こんなの簡単だよ~。大丈夫。大丈夫。パパならできる♪」
大丈夫、大丈夫。
まさかここで聞くとは思っていなかったオクタヴィアンは少し笑がこぼれ、そのおかげでリラックスできた。
すると鼻で屋敷中の匂いを嗅ぎ分け始め、屋敷のどこにエリザベタがいるか分かってきた。
「エリザベタは自分の部屋で鍵をかけて立てこもっている!」
「そうそう♪ パパ正解~♪」
ヨアナが足を撫でてくれた。
なんだよ! あの部屋にいるんじゃないかっっ。こんなに焦った自分がバカみたいだっっ! しかしエリザベタが何をしてるまでは分からないな。特に血を流している感じもしないし……
そんな事を考えいると、ヨアナが目をキラキラさせて訴えてきた。
「ねえパパ! 早く行こ♪ 早く♪」
ヨアナはピョンピョンとその場でジャンプをしている。オクタヴィアンはまた苦笑いをした。
横にいるテスラが呆れながら話してきた。
「ふ。おまえらは仲がホントにいいんだな。娘の言う通り正解だ。他に何か分かるか?」
「はい。屋敷の入口を入ったところに一人、大広間に二人、何かを……たぶん人だった者を食べています。それと……階段の踊り場付近に三人……それがまだ死んで間もない人の血を飲んでいて……それからエリザベタの部屋の前には四……五人だ。五人が部屋に入ろうとウロウロして……これ、みんな屋敷の使用人達なのに……もう化け物になってるんですね……」
「そうだ。屍食鬼だ。奴らは人間の理性や感情をなくした怪物だ。もし襲ってきたら……まあ、そんな事はあまりないんだが……もし、襲ってきても、遠慮なく首を切るなりして活動を止めてしまえ! 奴らはそれぐらいしないと動きが止まらんからな」
「え? 首ですか……」
その言葉を聞いたオクタヴィアンは、とんでもない事になっていると理解した。
するとヨアナがいきなり飛び始めた。
「お母様の所まで、飛んでちゃお♪」
そりゃそうだ! そうしたら屍食鬼達に会わなくてすむ。
オクタヴィアンはそう思ったのだが、テスラがおもむろに飛んでいるヨアナの足を掴んでその場に降ろした。
「それはダメだ。今、お母さんに会ったら、おまえは噛んじゃうんじゃないか? オクタヴィアン、おまえもだ。きっと血を飲みたくなって自制がきかないだろう」
ヨアナはいまいちテスラの話している事が分からず「行きたい行きたい」とだだをこねる。
オクタヴィアンもイマイチその話が理解できない。しかしよく分からないので、テスラの言う事を聞く事にした。
「ではあの玄関から入るぞ」
「うん」
テスラの言葉にヨアナは返事をすると、あっという間に二人の姿はなくなった。
「え? どこ? 何? 何?」
あまりの突然の出来事だったので、オクタヴィアンはまた理解が出来なかった。するとまた目の前にテスラが現れた。
「おまえ、何をやってる。ちょっと早足な感覚で歩いてみなさい」
テスラはそう言うと、また一瞬のうちに消えた。
オクタヴィアンは驚いてばかりで少し唖然となったが、テスラの言うとおりに早足の気分で歩いてみた。
中庭から本館の玄関に入りすぐに血だらけの廊下へ行く。大広間から音がしたので少しのぞくと、イスや机が破壊され、散乱している血まみれの屍食鬼化した使用人達が何かの肉塊にしゃぶりついている。どうやらファイナおばさんの左足の太もものようだ。これでファイナおばさんがバラバラになったのが分かる。それにも興味があったがそこは放っておいて、ヴラド公を迎えた客間、物置部屋などを過ぎて廊下を端まで行き、台所から向かってくる元使用人達の顔も確認してから廊下に戻り血まみれの階段を上がり、踊り場まで来た。
そこにはテスラが待っていた。
「やれば出来るじゃないか」
そう言われたオクタヴィアンだったが、何をやったのか全く理解出来ていなかった。
それよりも目の前の光景が凄まじく、それどころではなかった。
踊り場の角で誰かは分からないが死にたての人間が血だらけで仰向けに倒れ込んでおり、そこにたぶん洗濯係のバロとアナだったと思われる屍食鬼が自身の首や胸などに大きな傷を負い、そこから血を噴き出したり流しながらも牙を剥き出しにし、体中を血まみれにしながら死にたての人間に一人は首に、一人は左腕辺りに食らいついている。
そして右足の太ももくらいにヨアナも目をランランと輝かせながら食らいついていたのだった。
オクタヴィアンはまさに地獄絵図とはこの事だと思った。
屋敷の門は閉じられ、石のブロックで作った塀は人が飛び越えるには高すぎる。
芝生などの生えた地面も所々血に染まり、そこで何があったのかが想像できた。
本館も別館も、何か変な物音はしていても、生きた人のいる気配が感じられない。
これはもう使用人の全員がやられてしまったのではないか?
そしてエリザベタはこの中のどこかにいる……。
食べられていなければ……。
「ヨアナ? 昨日から屋敷に帰って来てたのかい?」
「うん。私寝てたからよく分かんないけど、起きたらローラのお部屋でローラと寝てた。それでね、ラドゥが近くにいたの。それで夜になったらみんなに噛みついてみるといいよって言ってくれてね。ファイナおばさんに噛んだらすっごく美味しかったの!」
やはりヨアナの話を聞くと、信じなれない気持ちが込み上げてくる……
「あ、あ、そうっっ……。それでエリザベタには会ったの?」
「……うん。でも、私の顔を見たら逃げちゃった……」
オクタヴィアンに抱かれながらヨアナはその時の話をし、エリザベタの事を思ったのか少しうつむいた。
このヨアナの証言で、どういう経緯で屋敷に入ったのかは大体想像がついた。
前日の夜にラドゥが人間のふりをして意識のない二人を使用人達に入れさせてもらい、ローラの部屋で蘇るのを待ったのだ。
そして蘇ると三人は使用人達を食料として食べた……。
でもそんな事になっちゃうんだろうか? 昨日までともに生活していた人達を……。ボクも目の前に誰か現れたら、そうなっちゃうんだろうか……?
オクタヴィアンは何とも言えない不安にかられたが、とりあえず屋敷の本館に入ろうとした。
その時、テスラが肩を掴んで止めた。
「待て。あいつらが出て行く」
オクタヴィアンは何の事? と思ったが、敷地内のいろんな場所から五人の真っ黒なヤツらが上空のラドゥ目指して飛んでいった。
「あ、あいつら!」
「追っている暇はないぞオクタヴィアン。奴ら、おまえの奥さんが出られないようにいろんな場所を塞いだんだろう」
「そ、そうだったっっ」
オクタヴィアンは冷静に戻り、エリザベタを捜す事にした。
エリザベタの部屋の灯りが小さく灯ってはいるが、その部屋にいるとはかぎらない。
しかし庭中に血の匂いがして、オクタヴィアンは全く集中できない。
それはオクタヴィアンにはたまらなく魅惑的な匂いだった。
こんなに血の匂いが美味しそうなんて……ああ~……飲んでみたいなあ~……
オクタヴィアンはすっかり血の誘惑に負けていた。
「いい匂い~♪ パパ飲みたい~♪」
足元にいるヨアナもそれは同じで、しっかりオクタヴィアンに血の誘惑を煽るのだった。
「オクタヴィアン、いいか? この血の匂いの量はただ事ではない。この屋敷の中にもう人間ではなくなった者や、まだかろうじて人間の者もおる。それを嗅ぎ分けるんだ」
え……? そんな事出来るかあ~~~?
オクタヴィアンはテスラをまじまじと見た。すると足元にいるヨアナが叫んだ。
「うん。私、お母様がどこにいるか分かったーーー!」
「え?」
「ほれ、こんな小さい娘だって出来る」
ヨアナはテスラに褒められて少しはにかんで喜んだ。
オクタヴィアンは驚きが隠せなかった。
「ええ~?」
「パパ。お鼻、お鼻使うんだよ」
ヨアナが自分の鼻をちょんちょんと人差し指で叩いた。
オクタヴィアンは少し焦ってしまった。
すると余計に集中ができない。
「あ~~~ダメだあ~っっ」
「何でパパ? こんなの簡単だよ~。大丈夫。大丈夫。パパならできる♪」
大丈夫、大丈夫。
まさかここで聞くとは思っていなかったオクタヴィアンは少し笑がこぼれ、そのおかげでリラックスできた。
すると鼻で屋敷中の匂いを嗅ぎ分け始め、屋敷のどこにエリザベタがいるか分かってきた。
「エリザベタは自分の部屋で鍵をかけて立てこもっている!」
「そうそう♪ パパ正解~♪」
ヨアナが足を撫でてくれた。
なんだよ! あの部屋にいるんじゃないかっっ。こんなに焦った自分がバカみたいだっっ! しかしエリザベタが何をしてるまでは分からないな。特に血を流している感じもしないし……
そんな事を考えいると、ヨアナが目をキラキラさせて訴えてきた。
「ねえパパ! 早く行こ♪ 早く♪」
ヨアナはピョンピョンとその場でジャンプをしている。オクタヴィアンはまた苦笑いをした。
横にいるテスラが呆れながら話してきた。
「ふ。おまえらは仲がホントにいいんだな。娘の言う通り正解だ。他に何か分かるか?」
「はい。屋敷の入口を入ったところに一人、大広間に二人、何かを……たぶん人だった者を食べています。それと……階段の踊り場付近に三人……それがまだ死んで間もない人の血を飲んでいて……それからエリザベタの部屋の前には四……五人だ。五人が部屋に入ろうとウロウロして……これ、みんな屋敷の使用人達なのに……もう化け物になってるんですね……」
「そうだ。屍食鬼だ。奴らは人間の理性や感情をなくした怪物だ。もし襲ってきたら……まあ、そんな事はあまりないんだが……もし、襲ってきても、遠慮なく首を切るなりして活動を止めてしまえ! 奴らはそれぐらいしないと動きが止まらんからな」
「え? 首ですか……」
その言葉を聞いたオクタヴィアンは、とんでもない事になっていると理解した。
するとヨアナがいきなり飛び始めた。
「お母様の所まで、飛んでちゃお♪」
そりゃそうだ! そうしたら屍食鬼達に会わなくてすむ。
オクタヴィアンはそう思ったのだが、テスラがおもむろに飛んでいるヨアナの足を掴んでその場に降ろした。
「それはダメだ。今、お母さんに会ったら、おまえは噛んじゃうんじゃないか? オクタヴィアン、おまえもだ。きっと血を飲みたくなって自制がきかないだろう」
ヨアナはいまいちテスラの話している事が分からず「行きたい行きたい」とだだをこねる。
オクタヴィアンもイマイチその話が理解できない。しかしよく分からないので、テスラの言う事を聞く事にした。
「ではあの玄関から入るぞ」
「うん」
テスラの言葉にヨアナは返事をすると、あっという間に二人の姿はなくなった。
「え? どこ? 何? 何?」
あまりの突然の出来事だったので、オクタヴィアンはまた理解が出来なかった。するとまた目の前にテスラが現れた。
「おまえ、何をやってる。ちょっと早足な感覚で歩いてみなさい」
テスラはそう言うと、また一瞬のうちに消えた。
オクタヴィアンは驚いてばかりで少し唖然となったが、テスラの言うとおりに早足の気分で歩いてみた。
中庭から本館の玄関に入りすぐに血だらけの廊下へ行く。大広間から音がしたので少しのぞくと、イスや机が破壊され、散乱している血まみれの屍食鬼化した使用人達が何かの肉塊にしゃぶりついている。どうやらファイナおばさんの左足の太もものようだ。これでファイナおばさんがバラバラになったのが分かる。それにも興味があったがそこは放っておいて、ヴラド公を迎えた客間、物置部屋などを過ぎて廊下を端まで行き、台所から向かってくる元使用人達の顔も確認してから廊下に戻り血まみれの階段を上がり、踊り場まで来た。
そこにはテスラが待っていた。
「やれば出来るじゃないか」
そう言われたオクタヴィアンだったが、何をやったのか全く理解出来ていなかった。
それよりも目の前の光景が凄まじく、それどころではなかった。
踊り場の角で誰かは分からないが死にたての人間が血だらけで仰向けに倒れ込んでおり、そこにたぶん洗濯係のバロとアナだったと思われる屍食鬼が自身の首や胸などに大きな傷を負い、そこから血を噴き出したり流しながらも牙を剥き出しにし、体中を血まみれにしながら死にたての人間に一人は首に、一人は左腕辺りに食らいついている。
そして右足の太ももくらいにヨアナも目をランランと輝かせながら食らいついていたのだった。
オクタヴィアンはまさに地獄絵図とはこの事だと思った。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる