20 / 70
第二章 吸血鬼初心者
第二十話 ここはどこ?
しおりを挟む
オクタヴィアンは暗闇の中にいた。
足元さえ見えないほどの真っ暗闇。そして肌を切るような冷たさ。
オクタヴィアンはなぜこんな所にいるのかさっぱり分からなかった。
しかしこの不気味な暗闇に心細くなり、見えないながらも少しずつ歩き始めた。
ここは何かヤバい! とにかく明るい場所へ行かないとっっ!
オクタヴィアンは少しずつ歩いていたのが気がつけば早足になり、そして走り始めていた。
とにかくこの暗闇から出たい!
しかしその暗闇はいつまで経っても続いており、抜け出せる気が全くしない。
そう思いながらも走り続けると、暗闇はいつしか細かく枝分かれをし始め、無数の手のようになり、オクタヴィアンに絡みついてきた。
「な! え?」
オクタヴィアンは慌てて避けるがその暗闇の手は避けても避けてもオクタヴィアンに絡もうと向かってくる。
「く、くそ~!」
オクタヴィアンは必死で絡みついた暗闇を引きちぎったり、払ったりして前に進もうとした。しかしそれも限界があり、オクタヴィアンは暗闇に捕まってしまった。
「な、なっっ」
オクタヴィアンは逃れようともがいてももがいてもその暗闇が離さない!
すると暗闇の先に、誰か二人の人間が同じように捕まっている事に気がついた。
オクタヴィアンはその二人に気がつくと、顔を見ようとじっくりと見つめた。
その二人は少しずつ近づいてくる。
そしてオクタヴィアンは驚いた。
ローラとヨアナだ!
「オクタヴィアン様」
「パパ……」
そう言うと二人の目や鼻、口などの穴という穴からその暗闇は入り込み、更には身体中に穴を開け始めそこから暗闇が侵入し、侵食し、その暗闇にズブズブと飲み込まれてしまった。
「うわあああああああああああああああああああああああっっ!」
オクタヴィアンは目の前で起きたおぞましい悲劇に気が狂いそうになった。
【次はおまえだ】
謎の声が聞こえ、今度はその暗闇が自分の目や鼻や耳から暗闇が入り込み、また身体に穴を開けられ、どんどんと侵入しながら侵食していくのを感じた。
や、やめてくれえええええええええええ~…………
オクタヴィアンは異常に疲れた気分で目を覚ました。
何だかとても嫌な夢を見た気がする。なんだか思い出せないが夢でよかった……。
オクタヴィアンは一息つくと、自分がいつものベッドで寝ていない事に気がついた。
……何か妙に狭い空間に身体が収まっているのは分かる。
ええ~と~……、ここは……どこだ?
目に入ってきたのは部屋の木の天井。
それもかなりかなり古いようで、所々に穴や軋みがあるのが確認できる。
そして今は夜のようだ。
でも変だ。
木の天井の、木目一つ一つを数える事ができる。
そんなに夜が見える事なんて……
オクタヴィアンはその木目の一つ一つを見ているうちにだんだんと我に返ってきた。
ここは……あれ? ボクは……何をしてたんだっけ? あれ? 何だっけ?
まだ頭が混乱している中、オクタヴィアンは少しずつ気を失う前の出来事を思い出した。
そ、そうだ! ボクはアンドレアスに毒を飲まされて……そこにラドゥが来て、ローラとヨアナ! あ、あの男! ボ、ボクを吸血鬼にしようとした!
吸血鬼!
……ええ? そんな事あるかあ? 吸血鬼って? そんなウソみたいな話。きっと……きっとヨアナが倒れた事も何もかも夢だ。そうだ、きっとそうだ。
そうオクタヴィアンは思い直すと身体を起こし、周りを見てみた。
そこは何をしているのかオクタヴィアンには全く想像もつかない部屋だった。
圧迫感のあるほど部屋は狭い。
というか、ほったて小屋とか古い物置みたいに天上も壁も気がむき出しでボロボロだ。
その部屋の入口から向かって真正面に大きな窓が一つ。
その窓には昔は立派だったであろう古びた赤いカーテンが両側にくくりつけてあり、窓から月明かりが差し込んでいる。
そして窓に付けるように大きな古い机とイスがあり、それ以外にもサイドボードなど、部屋の中には棚が壁中に置いてあり、それぞれに変わった形のガラスの瓶の数々、葉っぱを大量に入れてある瓶、カエルやトカゲの干物、使いふるした布きれや小皿の山、天井くらいまで積まれた本などが乱雑に置かれていて、さらにカビ臭い。
しかし驚いたのは自分が寝ていたのは、その部屋の中心に置いてある棺桶の中だった、という事実だった。
いやいやいやいや、棺桶って…………っっ。
そう思いながらもどんどんオクタヴィアンは不安になる。そしてあらためて、ここがどこか全く見当もつかない。
オクタヴィアンは思い切って棺桶から出る事にした。
棺桶は地面に直置きされているみたいなので、高さや足下の心配はいらなさそう。
オクタヴィアンは立ち上がり、棺桶から出た。
ここはきっとあの男の書斎か何かだ。
この狭い部屋にあまりにも見た事のない物が散乱しまくっているし、何かを調べて書き物をしている後もある。
しかし窓から差し込む月明かりが、こんなに明るいとは知らなかったな。
部屋の隅々までよく見える。まるでお昼のようだ。
こうやって部屋をじっくりと見ているうちに、オクタヴィアンは冷静になってきた。
…………これは……やっぱり……あの男の家で…………ボクは吸血鬼になっちゃったのでは……? だからこんなに夜なのにいろいろ見えるのでは?
そう思ったオクタヴィアンは身震いをした。
いや、吸血鬼もそうだけど、ローラやヨアナはどうなったんだ? それにアンドレアスは? っていうかあれから何日経ったんだ?
オクタヴィアンがだんだんと不安にかられた時、家のドアがギィ~と開く音がした。
あの男だ! あの男が帰ってきたんだ!
そう思ったオクタヴィアンだったが、どうしていいか分からず、とりあえずまた棺桶に入って寝たふりをした。
しばらくすると案の定、あの男が部屋のドアを開けて入ってきた。
すると男は入るなり笑顔になって笑い始めた。
「ははは。おまえ、起きたのか? 寝たふりをしても無駄だ。おまえが動いた後の部屋の空気の流れを感じる。一度立ったんだろう。違うか?」
この言葉に全て見破られている事を悟ったオクタヴィアンは、無言で少し不貞腐れた顔をしながら上半身を起こした。
「……そんな事も分かるんですか?」
オクタヴィアンは男に聞いた。
「ふむ。まあな。しかし、ちゃんと話せるようになったし、立てたという事は動けると思ってよさそうだな」
男はオクタヴィアンの様子をじっくりと観察しながら話した。
その言葉でオクタヴィアンは気を失う前に動けないほど体が痺れていた事を思い出した。
「そ、そうだ! そうだった! な、ボ、ボクはどうやって助かったんですか?」
オクタヴィアンは男に問いかけた。
「吸血鬼になったからだよ」
足元さえ見えないほどの真っ暗闇。そして肌を切るような冷たさ。
オクタヴィアンはなぜこんな所にいるのかさっぱり分からなかった。
しかしこの不気味な暗闇に心細くなり、見えないながらも少しずつ歩き始めた。
ここは何かヤバい! とにかく明るい場所へ行かないとっっ!
オクタヴィアンは少しずつ歩いていたのが気がつけば早足になり、そして走り始めていた。
とにかくこの暗闇から出たい!
しかしその暗闇はいつまで経っても続いており、抜け出せる気が全くしない。
そう思いながらも走り続けると、暗闇はいつしか細かく枝分かれをし始め、無数の手のようになり、オクタヴィアンに絡みついてきた。
「な! え?」
オクタヴィアンは慌てて避けるがその暗闇の手は避けても避けてもオクタヴィアンに絡もうと向かってくる。
「く、くそ~!」
オクタヴィアンは必死で絡みついた暗闇を引きちぎったり、払ったりして前に進もうとした。しかしそれも限界があり、オクタヴィアンは暗闇に捕まってしまった。
「な、なっっ」
オクタヴィアンは逃れようともがいてももがいてもその暗闇が離さない!
すると暗闇の先に、誰か二人の人間が同じように捕まっている事に気がついた。
オクタヴィアンはその二人に気がつくと、顔を見ようとじっくりと見つめた。
その二人は少しずつ近づいてくる。
そしてオクタヴィアンは驚いた。
ローラとヨアナだ!
「オクタヴィアン様」
「パパ……」
そう言うと二人の目や鼻、口などの穴という穴からその暗闇は入り込み、更には身体中に穴を開け始めそこから暗闇が侵入し、侵食し、その暗闇にズブズブと飲み込まれてしまった。
「うわあああああああああああああああああああああああっっ!」
オクタヴィアンは目の前で起きたおぞましい悲劇に気が狂いそうになった。
【次はおまえだ】
謎の声が聞こえ、今度はその暗闇が自分の目や鼻や耳から暗闇が入り込み、また身体に穴を開けられ、どんどんと侵入しながら侵食していくのを感じた。
や、やめてくれえええええええええええ~…………
オクタヴィアンは異常に疲れた気分で目を覚ました。
何だかとても嫌な夢を見た気がする。なんだか思い出せないが夢でよかった……。
オクタヴィアンは一息つくと、自分がいつものベッドで寝ていない事に気がついた。
……何か妙に狭い空間に身体が収まっているのは分かる。
ええ~と~……、ここは……どこだ?
目に入ってきたのは部屋の木の天井。
それもかなりかなり古いようで、所々に穴や軋みがあるのが確認できる。
そして今は夜のようだ。
でも変だ。
木の天井の、木目一つ一つを数える事ができる。
そんなに夜が見える事なんて……
オクタヴィアンはその木目の一つ一つを見ているうちにだんだんと我に返ってきた。
ここは……あれ? ボクは……何をしてたんだっけ? あれ? 何だっけ?
まだ頭が混乱している中、オクタヴィアンは少しずつ気を失う前の出来事を思い出した。
そ、そうだ! ボクはアンドレアスに毒を飲まされて……そこにラドゥが来て、ローラとヨアナ! あ、あの男! ボ、ボクを吸血鬼にしようとした!
吸血鬼!
……ええ? そんな事あるかあ? 吸血鬼って? そんなウソみたいな話。きっと……きっとヨアナが倒れた事も何もかも夢だ。そうだ、きっとそうだ。
そうオクタヴィアンは思い直すと身体を起こし、周りを見てみた。
そこは何をしているのかオクタヴィアンには全く想像もつかない部屋だった。
圧迫感のあるほど部屋は狭い。
というか、ほったて小屋とか古い物置みたいに天上も壁も気がむき出しでボロボロだ。
その部屋の入口から向かって真正面に大きな窓が一つ。
その窓には昔は立派だったであろう古びた赤いカーテンが両側にくくりつけてあり、窓から月明かりが差し込んでいる。
そして窓に付けるように大きな古い机とイスがあり、それ以外にもサイドボードなど、部屋の中には棚が壁中に置いてあり、それぞれに変わった形のガラスの瓶の数々、葉っぱを大量に入れてある瓶、カエルやトカゲの干物、使いふるした布きれや小皿の山、天井くらいまで積まれた本などが乱雑に置かれていて、さらにカビ臭い。
しかし驚いたのは自分が寝ていたのは、その部屋の中心に置いてある棺桶の中だった、という事実だった。
いやいやいやいや、棺桶って…………っっ。
そう思いながらもどんどんオクタヴィアンは不安になる。そしてあらためて、ここがどこか全く見当もつかない。
オクタヴィアンは思い切って棺桶から出る事にした。
棺桶は地面に直置きされているみたいなので、高さや足下の心配はいらなさそう。
オクタヴィアンは立ち上がり、棺桶から出た。
ここはきっとあの男の書斎か何かだ。
この狭い部屋にあまりにも見た事のない物が散乱しまくっているし、何かを調べて書き物をしている後もある。
しかし窓から差し込む月明かりが、こんなに明るいとは知らなかったな。
部屋の隅々までよく見える。まるでお昼のようだ。
こうやって部屋をじっくりと見ているうちに、オクタヴィアンは冷静になってきた。
…………これは……やっぱり……あの男の家で…………ボクは吸血鬼になっちゃったのでは……? だからこんなに夜なのにいろいろ見えるのでは?
そう思ったオクタヴィアンは身震いをした。
いや、吸血鬼もそうだけど、ローラやヨアナはどうなったんだ? それにアンドレアスは? っていうかあれから何日経ったんだ?
オクタヴィアンがだんだんと不安にかられた時、家のドアがギィ~と開く音がした。
あの男だ! あの男が帰ってきたんだ!
そう思ったオクタヴィアンだったが、どうしていいか分からず、とりあえずまた棺桶に入って寝たふりをした。
しばらくすると案の定、あの男が部屋のドアを開けて入ってきた。
すると男は入るなり笑顔になって笑い始めた。
「ははは。おまえ、起きたのか? 寝たふりをしても無駄だ。おまえが動いた後の部屋の空気の流れを感じる。一度立ったんだろう。違うか?」
この言葉に全て見破られている事を悟ったオクタヴィアンは、無言で少し不貞腐れた顔をしながら上半身を起こした。
「……そんな事も分かるんですか?」
オクタヴィアンは男に聞いた。
「ふむ。まあな。しかし、ちゃんと話せるようになったし、立てたという事は動けると思ってよさそうだな」
男はオクタヴィアンの様子をじっくりと観察しながら話した。
その言葉でオクタヴィアンは気を失う前に動けないほど体が痺れていた事を思い出した。
「そ、そうだ! そうだった! な、ボ、ボクはどうやって助かったんですか?」
オクタヴィアンは男に問いかけた。
「吸血鬼になったからだよ」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
華麗なるブルゴーニュ家とハプスブルグ家の歴史絵巻~ 「我らが姫君」マリー姫と「中世最後の騎士」マクシミリアン1世のかくも美しい愛の物語
伽羅かおる
歴史・時代
15世紀欧州随一の富を誇ったブルゴーニュ家の「我らが美しき姫君 マリー・ド・ブルゴーニュ」とハプスブルグ家「中世最後の騎士 マクシミリアン1世」の悲しくも美しい愛の物語を、そしてその2人の側にいた2人の姫アリシアとセシリアの視点から、史実に基づき描いていく歴史小説です。
もともとマリーとマクシミリアンの曽祖父はポルトガルのジョアン1世で、この2人も再従兄弟(はとこ)同士、マリーの父方のお祖母様と、マクシミリアンの母方のお祖父様は兄と妹という関係だったのです。当時のヨーロッパではカトリック同士でしか婚姻を結べないのはもちろんのこと、貴族や王家の結婚は親同士が決める政略結婚ですから、親戚筋同士の結婚になることが多いのです。
そしてこの物語のもう一つの話になる主人公の2人の姫もやはり、アリシアはイングランド王ヨーク家の親族であり、またセシリアの方はマリーとマクシミリアンの曽祖父に当たるジョアン1世の妻であるイングランド王室ランカスター家出身のフィリパ(マリーの父方のお祖母様と、マクシミリアンの母方のお祖父様の母にあたる人)の父であるジョン・オブ・ゴーントの血を引いています。
またヨーク家とランカスター家とはかの有名な《薔薇戦争》の両家になります。
少し複雑なので、この話はおいおい本編において、詳しく説明させていただきますが、この4人はどこかしらで親戚筋に当たる関係だったのです。そしてマリーやマクシミリアンにとって大切な役割を果たしていたマリーの義母マーガレット・オブ・ヨークも決して忘れてはいけない存在です。
ブルゴーニュ家とハプスブルグ家というヨーロッパでも超名門王家の複雑な血筋が絡み合う、華麗なる中世のヨーロッパの姫物語の世界を覗いてみたい方必見です!
読者の皆さんにとって、中世の西洋史を深く知る助けのひとつになることを祈ります!
そしてこの時代のヨーロッパの歴史の面白さをお伝えできればこれほど嬉しいことはありません!
こちらがこの小説の主な参考文献になります。
「Maria von Burgund」 Carl Vossen 著
「Marie de Bourgogne」 Georges-Henri Dumonto著
独語と仏語の文献を駆使して、今までにないマリーとマクシミリアンの世界をお届け致します!
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結済】【短編版】借金の対価で嫁いだ相手が宿敵でした
忠野雪仁
恋愛
リンドス伯爵家長女として生まれたセシリア
伯爵とはなばかりの貧乏な家で
ある程度裕福な商家より貧乏だった。
清貧を良しとしている訳ではないが
領地の民衆からの信頼は厚い
しかし元々平民の祖母が叙勲されて得た地位で
領地経営手腕もなく低迷の一途を辿っていた。
それでも何とかやりくりして領地を経営していたが
去年の不作と疫病の流行で遂に財政が破綻した。
元々貧乏な暮らしをしていたので
爵位を返上するのに抵抗は無かったが。
国に領地を返上した場合に隣接する領主が
ことごとく横暴で領民が苦しむのが目に見えていた。
一応年頃で見た目もそこそこ良い(当家比)は
自分の結婚を対価に莫大(等家比)な支度金を要求した。
その要求を了承して私との結婚を望んだのは
ブラッド伯爵家のヴァレンタイン伯爵当主で
噂ではかなり年配で見目も酷く人前には一切顔を見せないそうだ。
私は、若い身空で中々素敵な人生を歩む事を覚悟した。
覚悟はしていたつもりだった。
まさか自分の旦那になる人が我が一族の宿敵とは思いもよらなかったのだから
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる