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偽りの香り

※抵抗

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 チュアン 固嫌グゥーシィェンが力任せに、華 閻李ホゥア イェンリーの腕を引っぱった。少年は痛みに眉をよせながら、半ば無理やりうつ伏せにさせられてしまう。

「……やっ」

 全身で怯え、男から視線を逸らした。それでも男は、鼻を塞ぎたくなるような息を吹きかけてくる。そして……

「……っ!?」

 漢服かんふくをビリビリに破かれてしまった。

「や、だぁ! やだやだやだーー!」

 背中に乗ってくる醜い男を押し返そうとする。けれど少年の細腕では、びくともしなかった。足をジタバタとさせて抵抗を試みる。けれど手首を捕まれ、髪を引っ張られて身動きが取れなくなってしまった。

 男はそのまま下品な笑いをしながら、少年の下半身に手を伸ばす。

「……ひっ!」

 容赦なく動く男の指は、華 閻李ホゥア イェンリーの蜜所を撫ではじめた。

「い、やぁ……」

「……おお! これが、鎖の花の蜜所。なんと美しい」

 後ろ向きのまま、くぱぁ。無理やり開けられたそこを、指でいじくり回されていく。
 くちゅくちゅ。
 耳を塞ぎたくなるような音が、少年の悲鳴と混ざる。わざとなのか……内壁を小突いては、笑っていた。

「ふむふむ。これはまた……」
  
 卑猥な音をさせながら、蜜内の欲を堪能しているかのよう。げへへと、品性を疑いたくなるような笑い声をあげては、指に絡むものを楽しんでいた。

「んっ、はっ、やぁ……あっ、いったぁー……やっ、んんっ! いったぁーい! やだぁーー! ぁあ!」

 ──嫌だ、嫌だ。誰か、助けて……気持ち悪いよぉ。

 幾重かの全 思風チュアン スーファンとの行為により、少年の体は敏感になってしまっていた。中で動かされれば、体が大きく跳ね、指を増やされたら顔を真っ赤にする。
 それでも理性は保っているため、快楽と羞恥心との狭間で揺れ動いていた。

「見た目が美しいだけでなく、私の妻としての具合がとてもいいようだ」

「ひっ! やめ……」 

 男は指を引っこく。
 華 閻李ホゥア イェンリーを仰向けにさせ、蜜所の入り口を大きく左右に広げる。油ぎった舌を近づけ、そこを舐めていった。

「うっ……ひっく。ふ、ぇえ……」

 両頬にはたくさんの涙が伝う。両腕で目を隠し、されるがままに唇を噛みしめた。力では到底叶わなず、下腹部を敏感にさせる舌の動きに我慢するしかない。

「あ……はっ、ん……ふっ……ひっく、ぁあ」
 
「ふぅむ。やはり、花嫁の蜜は甘くていいですなぁ」

 がははと、品のない高笑いをした。さてとと、無造作に漢服かんふくを脱ぎ捨てる。そこから現れたのは、興奮しきって大きくなっていた男根だ。

「……っ!?」

 華 閻李ホゥア イェンリーは涙を流しながら、身をよじらせる。ショウの上を這いずりながら、必死に逃げようとした。
 けれど男に髪の毛を掴まれてしまい、苦痛だけが残る。

「こらこら。私の妻になろうというときに、何を逃げようとしているのです?」
 
 そう言って、華 閻李ホゥア イェンリーの足を開かせた。ひくつく蜜所に男根をあてがい、にやりとほくそ笑む。

「…………ひっ!」 

 ──ああ、これは僕への罰だ。スーに気持ちを伝えなかったから、神様が僕に与えた罰なんだ。

 操を奪われるぐらいなら、もう何も考えたくない。
 そう思った瞬間、すっと、少年の瞳から光が消える。

 男は抵抗しなくなった少年を見、これ幸いにと片口をつり上げた。

「さあ。私の子を宿すのです。孕みなさい!」 

 蜜所にピタリと当てられた先っぽが、ぐっと押しこめられていった。
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