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来訪者
※ふたりの刻(時間)
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数多の妖怪、そして蓮王閣の主の全 温狼を人質にとられてしまった。唯一身動きが取れるのは全 思風、そして華 閻李のふたりだけである。
「──私は、半分人間の血をひいているからね。その分、鬼霊封殺の八卦鏡の力が効きにくいんだ」
壁が壊された部屋ではなく、ふたりは別の場所へと移動した。そこは部屋と呼ぶにはボロボロで、藁が積まれていた小屋だった。それ以外のものはなく、ただ質素な小屋である。
そんな小屋の中には、赤い外套や黒い漢服などが散乱していた。
「……思、んっ、はっ」
彼による口づけは少年の頬、首、そして鎖骨へと移った。華 閻李が甘く溶ける吐息を溢せば、彼は三つ編みをほどく。
「私の母は人間。しかも男だった」
「んっ! 知って、たの? ……あっ」
するすると服を脱がされた少年の白い肌が顕になった。彼の口づけが胸へと落とされる。そのままお腹に唇を乗せられ、華 閻李の体はビクッと反応する。
「ひゃっ!」
やだやだと、首を左右ににふって呼吸をする。彼の長い黒髪が肌をくすぐった。
涙目で見上げてみれば、全 思風は美しいまでに微笑んでいる。
「ああ小猫、君は本当にきれいだ。まるで、花を携えた女神のようだね」
「……っ、あっ」
するりと、彼の腕が下半身へと進んだ。やがて服を剥がされ、生まれたままの姿になる。
すると、彼の喉が大きく鳴った。
「小猫の色香に、私は狂ってしまいそうだ」
整った顔が少年の逸物へと近づく。薄い唇がそれを食んだ。じゅっ、じゅっと、いやらしい音が小屋の中に響く。
「ひうっ! あ……ぁあ……んっ……あ……」
華 閻李は恥ずかしさのあまり、両腕で目を隠した。ゆっくりと響く水音は、静かに少年の羞恥心を増やしていく。
「んっ、やっ……あっ!」
彼の美しい顔から汗が零れていった。それすらも見てる余裕はないようで、少年はされるがままに快感をものにしていく。
「……んっ……ひゃっ!?」
快楽に身を任せようとしていた瞬間、少年の蜜所が開かれた。彼の太くて逞しい、けれどささくれたった指が、中を掻き回す。
「……相変わらず小猫は、ここが弱いんだね?」
「ん……あ……ぁあ……あ、はっ……」
汗で瞳がチクチクした。涙で目が、喘ぐことで声が嗄れていく。それでも少年を抱く美しい青年を見ては、にっこりと微笑んだ。
「……っ! 小猫、煽らないで!」
「ん……はっ……ぁああー!」
中で動く彼の指が、くんっと大きく立てられる。
同時に少年は我慢の限界を超え、潮を吹いてしまった。
彼は一瞬だけ両目を大きく見開く。けれどすぐに笑みを浮かべ、少年の額に軽く口づけを落とした。
「そろそろ、いいかな?」
「う……あ、あ……」
華 閻李の体がガクガクと痙攣しながら、腰を上げた。少しだけ上がった両膝を撫でられ、少年はびくつく。
全 思風は少年の上に乗った。華 閻李の耳元まで顔を近づけ、そっと息を吹きかける。
「小猫、君の中に入れたい」
「……っ!?」
彼の、低いけれどよく通る声が、少年の体をゾクッとさせた。顔をボッと真っ赤に染め、下半身をもじもじと動かす。
藁を適当に掴んだ。
快楽に溺れた、濡れた瞳で彼を見つめ、恥ずかしさを堪えながら頷く。
その姿はまさしく淫乱。二十歳にも満たない少年とは思えぬほどに妖艶で、他者を惑わす色香を放っていた。
「……っ!? 小猫、お願いだから、私を煽らないでおくれ」
蠱惑な姿で迫ると彼の大きな逸物が、入り口から一気に奥へと侵入した。
「あっ! あ、あ、はっ……あ……ぁあ……はっ……あ」
大きく揺さぶられた少年は何度も艶を溢す。激しく肌がぶつかる音は、水を交えたものに変わった。
「小猫、私だけの小猫!」
それでも彼は腰を打ちつけることをやめない。
「ぁあ……あ、ぁあ……はっ、あ。んっ、思、ぁあ!」
少年は揺さぶられることに幸せを感じていた。
「お願いだ小猫、どこにも行かないで……っ! ……くっ!」
汗だくになりながら、今にも泣きそうな表情をする。
「……ぁあ……あ、んっ……あ……」
やがてふたりは、絶頂へと登りつめていく。
そして優しく、溺れるほどに甘い口づけを交わしていった──
「──私は、半分人間の血をひいているからね。その分、鬼霊封殺の八卦鏡の力が効きにくいんだ」
壁が壊された部屋ではなく、ふたりは別の場所へと移動した。そこは部屋と呼ぶにはボロボロで、藁が積まれていた小屋だった。それ以外のものはなく、ただ質素な小屋である。
そんな小屋の中には、赤い外套や黒い漢服などが散乱していた。
「……思、んっ、はっ」
彼による口づけは少年の頬、首、そして鎖骨へと移った。華 閻李が甘く溶ける吐息を溢せば、彼は三つ編みをほどく。
「私の母は人間。しかも男だった」
「んっ! 知って、たの? ……あっ」
するすると服を脱がされた少年の白い肌が顕になった。彼の口づけが胸へと落とされる。そのままお腹に唇を乗せられ、華 閻李の体はビクッと反応する。
「ひゃっ!」
やだやだと、首を左右ににふって呼吸をする。彼の長い黒髪が肌をくすぐった。
涙目で見上げてみれば、全 思風は美しいまでに微笑んでいる。
「ああ小猫、君は本当にきれいだ。まるで、花を携えた女神のようだね」
「……っ、あっ」
するりと、彼の腕が下半身へと進んだ。やがて服を剥がされ、生まれたままの姿になる。
すると、彼の喉が大きく鳴った。
「小猫の色香に、私は狂ってしまいそうだ」
整った顔が少年の逸物へと近づく。薄い唇がそれを食んだ。じゅっ、じゅっと、いやらしい音が小屋の中に響く。
「ひうっ! あ……ぁあ……んっ……あ……」
華 閻李は恥ずかしさのあまり、両腕で目を隠した。ゆっくりと響く水音は、静かに少年の羞恥心を増やしていく。
「んっ、やっ……あっ!」
彼の美しい顔から汗が零れていった。それすらも見てる余裕はないようで、少年はされるがままに快感をものにしていく。
「……んっ……ひゃっ!?」
快楽に身を任せようとしていた瞬間、少年の蜜所が開かれた。彼の太くて逞しい、けれどささくれたった指が、中を掻き回す。
「……相変わらず小猫は、ここが弱いんだね?」
「ん……あ……ぁあ……あ、はっ……」
汗で瞳がチクチクした。涙で目が、喘ぐことで声が嗄れていく。それでも少年を抱く美しい青年を見ては、にっこりと微笑んだ。
「……っ! 小猫、煽らないで!」
「ん……はっ……ぁああー!」
中で動く彼の指が、くんっと大きく立てられる。
同時に少年は我慢の限界を超え、潮を吹いてしまった。
彼は一瞬だけ両目を大きく見開く。けれどすぐに笑みを浮かべ、少年の額に軽く口づけを落とした。
「そろそろ、いいかな?」
「う……あ、あ……」
華 閻李の体がガクガクと痙攣しながら、腰を上げた。少しだけ上がった両膝を撫でられ、少年はびくつく。
全 思風は少年の上に乗った。華 閻李の耳元まで顔を近づけ、そっと息を吹きかける。
「小猫、君の中に入れたい」
「……っ!?」
彼の、低いけれどよく通る声が、少年の体をゾクッとさせた。顔をボッと真っ赤に染め、下半身をもじもじと動かす。
藁を適当に掴んだ。
快楽に溺れた、濡れた瞳で彼を見つめ、恥ずかしさを堪えながら頷く。
その姿はまさしく淫乱。二十歳にも満たない少年とは思えぬほどに妖艶で、他者を惑わす色香を放っていた。
「……っ!? 小猫、お願いだから、私を煽らないでおくれ」
蠱惑な姿で迫ると彼の大きな逸物が、入り口から一気に奥へと侵入した。
「あっ! あ、あ、はっ……あ……ぁあ……はっ……あ」
大きく揺さぶられた少年は何度も艶を溢す。激しく肌がぶつかる音は、水を交えたものに変わった。
「小猫、私だけの小猫!」
それでも彼は腰を打ちつけることをやめない。
「ぁあ……あ、ぁあ……はっ、あ。んっ、思、ぁあ!」
少年は揺さぶられることに幸せを感じていた。
「お願いだ小猫、どこにも行かないで……っ! ……くっ!」
汗だくになりながら、今にも泣きそうな表情をする。
「……ぁあ……あ、んっ……あ……」
やがてふたりは、絶頂へと登りつめていく。
そして優しく、溺れるほどに甘い口づけを交わしていった──
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