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すれ違いと信頼
※まぐわい
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──どうしてだろう? 前に沐浴したときに裸を見られても、緊張なんてしなかった。だけど、今はすごくドキドキしてる。
少年の髪を掬う彼の指が目にとまった。
全 思風の骨太で男らしい指は、ゆっくりと漢服を脱がしていく。
自身の肉づきが悪いけれど白くきれいな肌が顕になった瞬間、華 閻李は震えた。彼が息を吹きかければビクッと、全身が反応する。ううっと小さく唸りながら目尻に涙を溜めれば、彼にはクスッと微笑まれてしまった。
全 思風の指が、少年の胸を撫でる。
──ちょっ、ちょっと思!? 今、すごく鼓動が早くなっちゃってるんだから触らないでよ。
緊張しているのがバレてしまう。恥ずかしさで顔を隠してしまった。声を殺しながら全身を震えさせる。いつもより早い、自身の鼓動が耳に残った。
「……小猫、可愛いね」
彼を見れば瞳が揺らいでいる。少年の色香に反応したのだろうか。常に少年の髪をいじり、何かを誤魔化しているかのようだった。
黒い上着をゆっくりと脱ぎ、長い三つ編みをほどいて微笑む。
「大丈夫だよ小猫、私も君と同じ気持ちだから」
彼は自身の汗でベトベトになった額を見せた。視線もどこか泳いでいて、落ち着きをなくしているように感じる。
それでも、途中でやめるという選択肢はないらしい。
少年の白い肌を見ては、深呼吸を繰り返していた。華 閻李の鎖骨に流れる汗を眺め、彼はゆっくりとそこへ顔を近づけた。形のよい唇を開き、鎖骨をそっと嘗める。
「ひゃっ!」
ビクッと、体が大きく跳ねた。
彼の舌が鎖骨から胸へ、場所を移していく。その度に少年は小さな呻き声を発した。
見上げた先にいる美しい青年と目が合ったけれど、素早く視線を外してしまう。
「……ぼ、僕の体、貧相でしょう? そんな僕相手じゃ……」
「起つよ。ほら──」
少年の両足を少しだけ広げた。間に彼の両足が入りこむ。中衣の上からでも、彼の逸物が膨らんでいるのがわかる。
華 閻李は、一気に林檎のように真っ赤になった。
「……っ!?」
緊張を呼吸に乗せて彼を見上げる。
彼は静かに頷き、目を優しく細めながら少年の額に口づけを落とした。駄目かな? と問い、華 閻李の答えを待つ。
「……い、いいよ……んっ」
ぎこちない笑顔で頷いた。同時に、彼の口と自身の唇が重なる。
艶やかな声を響かせた。それは男性を誘う色香か。仄かに香る薔薇がより一層、艶を生んでいった。
美しく輝く銀髪が額にひっつく。口から出るのは早くなった呼吸。彼を魅了するには十分すぎるほどに妖艶なものとなっていたようで、全 思風の喉が大きく鳴いた。
「……っ小猫、お願いだから私を煽らないで」
彼は欲望を抑えながら、顕になった少年の果実を何度もまさぐる。
「……そん、な、の知らな……ひうっ!」
果実の先から、贅沢とさえ思える蜜が溢れ出てきた。緊張と一緒に流れるそれはポタリポタリと、長椅子の上へと落ちていく。
彼の手が、少年の果実から離れた。妖しく輝く朱い瞳で微笑む。そして華 閻李の両足を大きく開かせた。
現れた少年の蜜所を見て、彼の喉が大きくゴクッと鳴る。
「……っ! 小猫、指、入れるよ?」
「……あっ」
彼の細くて長い、けれど無骨な指が、少しずつ華 閻李の蜜所へと入っていく。くちゅっと、卑猥な音が響いた。
何度も中で指が動かされる。それがどんなに恥ずかしくても、快楽を得てしまっていることに変わらなかった。彼の指が奥へと入っていくたびに、少年の理性は壊れていく。
「あ、あ、はっ! んっ、あっ!」
艶めいた吐息、涙に溺れた大きな瞳、もちもちとした肌に光るは煌めく汗だった。それらすべてが、少年の十八歳という年齢にそぐわない色香になっていく。
そんな少年を見て、彼はほくそ笑む。けれど、数秒後に動きをとめてしまった。
「小猫、もしかして……自分で弄ってた?」
「そ、そんなことしてない!」
突然の質問に、少年は驚く。絶対にしていないと断言し、涙目で彼を睨んだ。
「そうなの? でも柔らかいし、すんなり入ったから……あれ? 何か小猫の中から霊力が……っ!?」
瞬間、彼が豹変する。瞳に怒りを乗せ「あんの、くそ爺がぁー!」と、低い声を放った。
かと思えば少年の中から静かに指を抜き、優しく華 閻李を抱きしめる。
「小猫、私の父亲に何をされたの?」
「そ、それは……」
ぽつぽつと、しどろもどろになりながら、中庭での出来事を話した。
話を聞き終えた彼は、ふっと微笑みを落とす。優しく少年の頭を撫で、再び抱きしめた。
「……怖い思いをさせてごめん。後で始末しておくよ」
「ちょ、ちょっと、何言ってるの!?」
駄目だよと、彼を説得する。
──目が笑ってない。これはとめないと、本当に温狼を殺してしまいそうだ。
本人にも謝ってもらえたから大丈夫だよと、彼の殺意を抑えにかかる。
「……わかった。小猫に免じて、半殺しにしておくよ」
抱きついていた両腕を離し、ため息をついた。
「小猫……」
続きがしたい。少年の耳元で囁く。
華 閻李の顔は真っ赤になった。けれど体の疼きが衰える様子もなかったため、恥ずかしいながらも頷いた。
少年の髪を掬う彼の指が目にとまった。
全 思風の骨太で男らしい指は、ゆっくりと漢服を脱がしていく。
自身の肉づきが悪いけれど白くきれいな肌が顕になった瞬間、華 閻李は震えた。彼が息を吹きかければビクッと、全身が反応する。ううっと小さく唸りながら目尻に涙を溜めれば、彼にはクスッと微笑まれてしまった。
全 思風の指が、少年の胸を撫でる。
──ちょっ、ちょっと思!? 今、すごく鼓動が早くなっちゃってるんだから触らないでよ。
緊張しているのがバレてしまう。恥ずかしさで顔を隠してしまった。声を殺しながら全身を震えさせる。いつもより早い、自身の鼓動が耳に残った。
「……小猫、可愛いね」
彼を見れば瞳が揺らいでいる。少年の色香に反応したのだろうか。常に少年の髪をいじり、何かを誤魔化しているかのようだった。
黒い上着をゆっくりと脱ぎ、長い三つ編みをほどいて微笑む。
「大丈夫だよ小猫、私も君と同じ気持ちだから」
彼は自身の汗でベトベトになった額を見せた。視線もどこか泳いでいて、落ち着きをなくしているように感じる。
それでも、途中でやめるという選択肢はないらしい。
少年の白い肌を見ては、深呼吸を繰り返していた。華 閻李の鎖骨に流れる汗を眺め、彼はゆっくりとそこへ顔を近づけた。形のよい唇を開き、鎖骨をそっと嘗める。
「ひゃっ!」
ビクッと、体が大きく跳ねた。
彼の舌が鎖骨から胸へ、場所を移していく。その度に少年は小さな呻き声を発した。
見上げた先にいる美しい青年と目が合ったけれど、素早く視線を外してしまう。
「……ぼ、僕の体、貧相でしょう? そんな僕相手じゃ……」
「起つよ。ほら──」
少年の両足を少しだけ広げた。間に彼の両足が入りこむ。中衣の上からでも、彼の逸物が膨らんでいるのがわかる。
華 閻李は、一気に林檎のように真っ赤になった。
「……っ!?」
緊張を呼吸に乗せて彼を見上げる。
彼は静かに頷き、目を優しく細めながら少年の額に口づけを落とした。駄目かな? と問い、華 閻李の答えを待つ。
「……い、いいよ……んっ」
ぎこちない笑顔で頷いた。同時に、彼の口と自身の唇が重なる。
艶やかな声を響かせた。それは男性を誘う色香か。仄かに香る薔薇がより一層、艶を生んでいった。
美しく輝く銀髪が額にひっつく。口から出るのは早くなった呼吸。彼を魅了するには十分すぎるほどに妖艶なものとなっていたようで、全 思風の喉が大きく鳴いた。
「……っ小猫、お願いだから私を煽らないで」
彼は欲望を抑えながら、顕になった少年の果実を何度もまさぐる。
「……そん、な、の知らな……ひうっ!」
果実の先から、贅沢とさえ思える蜜が溢れ出てきた。緊張と一緒に流れるそれはポタリポタリと、長椅子の上へと落ちていく。
彼の手が、少年の果実から離れた。妖しく輝く朱い瞳で微笑む。そして華 閻李の両足を大きく開かせた。
現れた少年の蜜所を見て、彼の喉が大きくゴクッと鳴る。
「……っ! 小猫、指、入れるよ?」
「……あっ」
彼の細くて長い、けれど無骨な指が、少しずつ華 閻李の蜜所へと入っていく。くちゅっと、卑猥な音が響いた。
何度も中で指が動かされる。それがどんなに恥ずかしくても、快楽を得てしまっていることに変わらなかった。彼の指が奥へと入っていくたびに、少年の理性は壊れていく。
「あ、あ、はっ! んっ、あっ!」
艶めいた吐息、涙に溺れた大きな瞳、もちもちとした肌に光るは煌めく汗だった。それらすべてが、少年の十八歳という年齢にそぐわない色香になっていく。
そんな少年を見て、彼はほくそ笑む。けれど、数秒後に動きをとめてしまった。
「小猫、もしかして……自分で弄ってた?」
「そ、そんなことしてない!」
突然の質問に、少年は驚く。絶対にしていないと断言し、涙目で彼を睨んだ。
「そうなの? でも柔らかいし、すんなり入ったから……あれ? 何か小猫の中から霊力が……っ!?」
瞬間、彼が豹変する。瞳に怒りを乗せ「あんの、くそ爺がぁー!」と、低い声を放った。
かと思えば少年の中から静かに指を抜き、優しく華 閻李を抱きしめる。
「小猫、私の父亲に何をされたの?」
「そ、それは……」
ぽつぽつと、しどろもどろになりながら、中庭での出来事を話した。
話を聞き終えた彼は、ふっと微笑みを落とす。優しく少年の頭を撫で、再び抱きしめた。
「……怖い思いをさせてごめん。後で始末しておくよ」
「ちょ、ちょっと、何言ってるの!?」
駄目だよと、彼を説得する。
──目が笑ってない。これはとめないと、本当に温狼を殺してしまいそうだ。
本人にも謝ってもらえたから大丈夫だよと、彼の殺意を抑えにかかる。
「……わかった。小猫に免じて、半殺しにしておくよ」
抱きついていた両腕を離し、ため息をついた。
「小猫……」
続きがしたい。少年の耳元で囁く。
華 閻李の顔は真っ赤になった。けれど体の疼きが衰える様子もなかったため、恥ずかしいながらも頷いた。
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