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第四章 海域の悪魔
夢と現実
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数分前、慌てた宦官たちが冋 花月たちの元にやってきた。
話を聞くと、どうやらジパングから出航した船が、途中で行方がわからなくなったそうだ。その船には、ジパング王ことヒトカラスが呼びよせてくれた巫女が乗っているそう。けれど昨日から行方が掴めず、ヒトカラスは留 王龍に助けを求めてきた。
それを聞いた留 王龍は、早足に会合場所へと向かう。冋 花月は彼に横抱きにされながら、胸板に顔を埋めた。ギュッと、留 王龍の華服の襟を掴み、不安に押し潰されている。
「小兎、心配せずともよい。必ず、助けてみせる」
「……うん」
長い廊下を進みながら彼の言葉を信じた。
しばらく歩くと、ヒトカラスが待つ部屋に到着する。彼は冋 花月を降ろし、一緒に中へ入っていった。
扉を開ければ、机の上の地図と睨めっこをしているヒトカラスがいる。腕を組みながら、ジパングの兵たちと何かを話している様子だった。
冋 花月らの姿に気づき、一瞬だけ目を合わせる。けれどすぐに視線を逸らした。
「ヒトカラス殿、詳しい状況を聞かせてくれぬか?」
留 王龍からの問いに、ヒトカラスは黙って頷く。
冋 花月らは机を囲うようにして立った。
「昨日の夜に巫女を乗せた船が、この辺りの海域で消息をたった」
日焼けした指先が示したのは留斗や龍吮がある大陸、ジパングと呼ばれる島國の、ちょうど真ん中辺り。ジパングという島國から少し斜め上の海域を指していた。
ヒトカラスは、丸い水晶玉のような物を机の上に置く。
「これは俺たちジパングが独自に開発した、魔鏡というやつだ。細かいことは省くが、これに魔力をこめて、遠くにいる者たちと連絡を取り合うことが出来る品物だ」
「ほう? そのようなものがあるのか?」
「ああ。ジパングのみに伝わる技法で造られている。これに魔力をこめると、相手の顔が映るという仕組みだ」
ヒトカラスの説明が終わるや否や、留 王龍は水晶玉に触れた。けれど、うんともすんとも言わない。
──壊れているのかな?
そう思った冋 花月は、なんとなく水晶玉に触れた。すると──
「……っ!?」
水晶玉は眩しいほどの光を放った。冋 花月はその光を間近で受けてしまい、両目を閉じる。
しばらくすると光は収まった。冋 花月は、安息しながらゆっくりと目を開け……
「…………えっ!?」
開けた瞬間、そこには知らない景色が映っていた。
常にグラグラと、気持ち悪くなるほど揺れている。板敷きの床の上にはたくさんの物が散乱していた。天井からつるされている明るい物は冋 花月が知る提灯に似ている。
何よりも窓の外に見える景色が、到底建物の中とは思えなかったのだ。
雷が鳴り、無数の水飛沫が上がっている。加えて、荒波ときた。さらには水が渦を巻いている。
「え? ま、まさかここって、海!?」
──建物の中にいたはずなのに、どうなっているんだ。
ただ、ときどき大きく上下左右に揺れてはいるけれど、僕自身が何かに固定されているようだ。ビクともしない。
「……何、これ? は? えっと、僕はどうしちゃったの?」
ははは。もう、乾いた笑いしか出てこない。あの光のせいで気絶して、今は夢を見ている。そう思ったから頬っぺたをつねってみようとした。だけど体が動かず、何も出来ない。
本当にどうなっているの!?
慌てるしかなかった。だけどやっぱり体は動かなくて、もうどうしようもない。
「ううー……何で、こんなめに……わっ!」
また、大きく揺れた。落ちると思ったけれど、やっぱり体が固定されていてそれは回避できている。そのことに胸を撫で下ろし、ホッとしたのも束の間……僕の体は再び揺れてしまった。しかも今度は、床をゴロゴロ転がっていく。
「う、わぁー! ちょっ、目が回るぅーー!」
一緒にいたはずなのに、なぜかいない留 王龍の名を呼んで助けを求めた。すると、突然僕の体はフワリと浮かび上がる。
「え? あ、あれ?」
大小の振動があるなかで、僕はまた動けなくなった。どうしようかと悩んでいると、視界に黒い糸のようなものざ入ってくる。ただそは糸じゃなくて、髪の毛だった。
鈴がついた冠を頭につけた、女の子の髪だ。額には赤い丸のようなものがある。かわいい顔をした少女で、まだ十五、六歳ほどのようだ。
祈りを捧げているのだろうか。両膝を床につけて、僕を抱きしめた。
上は白く、下は真っ赤な衣を着ていて、ちょっとだけ不思議な雰囲気がある。
あ、でも……この格好は、資料館の書物で見た気がした。確か、巫女装束とかいうやつだ。
僕は彼女に声をかけようとした──
「…………し」
「え?」
「小兎」
聞き覚えのある声がする。留 王龍だ。彼がどこからから、僕の名を呼び続けている。
瞬間、僕の体と視界は一気にグラついた。吐き気はないらけれど、目をけていられないほどにグルグル回っている。
そして……
「──小兎! 気がついたのか!?」
僕を必死に呼ぶのは留 王龍だった。少しずつハッキリとしてくる視界には、留 王龍とヒトカラスがいる。二人とも、すごく心配そうに僕を見ていた。
留 王龍が、起き上がろうとする僕の背中を支えてくれる。
「大丈夫か!? びっくりしたぞ。突然、あの水晶玉が光だしたと思ったら、小兎が倒れてしまうし……」
「倒れ……?」
倒れた僕を、椅子を繋げて作った牀の上に寝かせてくれたようだ。そのことをありがとうって伝えると、留 王龍は弱々しく微笑む。
「小兎のためなら、私は何だってするさ。それよりも、本当に大丈夫なのかい?」
「……あ、うん。でも……」
あの出来事は夢、だったんだろうか? やけに現実味があった。
何か言いたそうな顔をしている留 王龍に、そのことを話してみる。
「あ、あのね! 実は……」
一通り話終えると、留 王龍は訝しげな様子になってしまった。僕のそれは夢であり、何も嘘はついていないよ。
そう、彼に言おうと、口を開きかけたとき──
「……冋 花月、夢に出てきた少女は巫女装束で、鈴がついた飾りを頭にしていたんだよな?」
「え? あ、うん。すごくかわいい子だったよ」
留 王龍ではなく、ヒトカラスが食いついてくる。褐色肌の彼は考えこむように、押し黙った。やがて顔を上げ、僕たちを凝視する。
「その子は、おそらくジパングの巫女だ。俺が呼びよせた、な」
「え!?」
ヒトカラスは片膝を地面につけて、座っている僕と目線を合わせた。留 王龍とは違った輝きを持つ漆黒の瞳に、僕の姿が映る。
「多分だがな。君のそれは、夢見という能力だ。おそらくこの水晶玉を介して、巫女の今の状態を見たのだろう」
寝ている間に夢を見る。それは夢ではなく、現実にあったこと。目で見えないような遠くの場所の光景を見ることができる、そんな能力だと教えてくれた。
ただ、どうして僕にそんな能力があるのか。それだけは謎のままだった。
話を聞くと、どうやらジパングから出航した船が、途中で行方がわからなくなったそうだ。その船には、ジパング王ことヒトカラスが呼びよせてくれた巫女が乗っているそう。けれど昨日から行方が掴めず、ヒトカラスは留 王龍に助けを求めてきた。
それを聞いた留 王龍は、早足に会合場所へと向かう。冋 花月は彼に横抱きにされながら、胸板に顔を埋めた。ギュッと、留 王龍の華服の襟を掴み、不安に押し潰されている。
「小兎、心配せずともよい。必ず、助けてみせる」
「……うん」
長い廊下を進みながら彼の言葉を信じた。
しばらく歩くと、ヒトカラスが待つ部屋に到着する。彼は冋 花月を降ろし、一緒に中へ入っていった。
扉を開ければ、机の上の地図と睨めっこをしているヒトカラスがいる。腕を組みながら、ジパングの兵たちと何かを話している様子だった。
冋 花月らの姿に気づき、一瞬だけ目を合わせる。けれどすぐに視線を逸らした。
「ヒトカラス殿、詳しい状況を聞かせてくれぬか?」
留 王龍からの問いに、ヒトカラスは黙って頷く。
冋 花月らは机を囲うようにして立った。
「昨日の夜に巫女を乗せた船が、この辺りの海域で消息をたった」
日焼けした指先が示したのは留斗や龍吮がある大陸、ジパングと呼ばれる島國の、ちょうど真ん中辺り。ジパングという島國から少し斜め上の海域を指していた。
ヒトカラスは、丸い水晶玉のような物を机の上に置く。
「これは俺たちジパングが独自に開発した、魔鏡というやつだ。細かいことは省くが、これに魔力をこめて、遠くにいる者たちと連絡を取り合うことが出来る品物だ」
「ほう? そのようなものがあるのか?」
「ああ。ジパングのみに伝わる技法で造られている。これに魔力をこめると、相手の顔が映るという仕組みだ」
ヒトカラスの説明が終わるや否や、留 王龍は水晶玉に触れた。けれど、うんともすんとも言わない。
──壊れているのかな?
そう思った冋 花月は、なんとなく水晶玉に触れた。すると──
「……っ!?」
水晶玉は眩しいほどの光を放った。冋 花月はその光を間近で受けてしまい、両目を閉じる。
しばらくすると光は収まった。冋 花月は、安息しながらゆっくりと目を開け……
「…………えっ!?」
開けた瞬間、そこには知らない景色が映っていた。
常にグラグラと、気持ち悪くなるほど揺れている。板敷きの床の上にはたくさんの物が散乱していた。天井からつるされている明るい物は冋 花月が知る提灯に似ている。
何よりも窓の外に見える景色が、到底建物の中とは思えなかったのだ。
雷が鳴り、無数の水飛沫が上がっている。加えて、荒波ときた。さらには水が渦を巻いている。
「え? ま、まさかここって、海!?」
──建物の中にいたはずなのに、どうなっているんだ。
ただ、ときどき大きく上下左右に揺れてはいるけれど、僕自身が何かに固定されているようだ。ビクともしない。
「……何、これ? は? えっと、僕はどうしちゃったの?」
ははは。もう、乾いた笑いしか出てこない。あの光のせいで気絶して、今は夢を見ている。そう思ったから頬っぺたをつねってみようとした。だけど体が動かず、何も出来ない。
本当にどうなっているの!?
慌てるしかなかった。だけどやっぱり体は動かなくて、もうどうしようもない。
「ううー……何で、こんなめに……わっ!」
また、大きく揺れた。落ちると思ったけれど、やっぱり体が固定されていてそれは回避できている。そのことに胸を撫で下ろし、ホッとしたのも束の間……僕の体は再び揺れてしまった。しかも今度は、床をゴロゴロ転がっていく。
「う、わぁー! ちょっ、目が回るぅーー!」
一緒にいたはずなのに、なぜかいない留 王龍の名を呼んで助けを求めた。すると、突然僕の体はフワリと浮かび上がる。
「え? あ、あれ?」
大小の振動があるなかで、僕はまた動けなくなった。どうしようかと悩んでいると、視界に黒い糸のようなものざ入ってくる。ただそは糸じゃなくて、髪の毛だった。
鈴がついた冠を頭につけた、女の子の髪だ。額には赤い丸のようなものがある。かわいい顔をした少女で、まだ十五、六歳ほどのようだ。
祈りを捧げているのだろうか。両膝を床につけて、僕を抱きしめた。
上は白く、下は真っ赤な衣を着ていて、ちょっとだけ不思議な雰囲気がある。
あ、でも……この格好は、資料館の書物で見た気がした。確か、巫女装束とかいうやつだ。
僕は彼女に声をかけようとした──
「…………し」
「え?」
「小兎」
聞き覚えのある声がする。留 王龍だ。彼がどこからから、僕の名を呼び続けている。
瞬間、僕の体と視界は一気にグラついた。吐き気はないらけれど、目をけていられないほどにグルグル回っている。
そして……
「──小兎! 気がついたのか!?」
僕を必死に呼ぶのは留 王龍だった。少しずつハッキリとしてくる視界には、留 王龍とヒトカラスがいる。二人とも、すごく心配そうに僕を見ていた。
留 王龍が、起き上がろうとする僕の背中を支えてくれる。
「大丈夫か!? びっくりしたぞ。突然、あの水晶玉が光だしたと思ったら、小兎が倒れてしまうし……」
「倒れ……?」
倒れた僕を、椅子を繋げて作った牀の上に寝かせてくれたようだ。そのことをありがとうって伝えると、留 王龍は弱々しく微笑む。
「小兎のためなら、私は何だってするさ。それよりも、本当に大丈夫なのかい?」
「……あ、うん。でも……」
あの出来事は夢、だったんだろうか? やけに現実味があった。
何か言いたそうな顔をしている留 王龍に、そのことを話してみる。
「あ、あのね! 実は……」
一通り話終えると、留 王龍は訝しげな様子になってしまった。僕のそれは夢であり、何も嘘はついていないよ。
そう、彼に言おうと、口を開きかけたとき──
「……冋 花月、夢に出てきた少女は巫女装束で、鈴がついた飾りを頭にしていたんだよな?」
「え? あ、うん。すごくかわいい子だったよ」
留 王龍ではなく、ヒトカラスが食いついてくる。褐色肌の彼は考えこむように、押し黙った。やがて顔を上げ、僕たちを凝視する。
「その子は、おそらくジパングの巫女だ。俺が呼びよせた、な」
「え!?」
ヒトカラスは片膝を地面につけて、座っている僕と目線を合わせた。留 王龍とは違った輝きを持つ漆黒の瞳に、僕の姿が映る。
「多分だがな。君のそれは、夢見という能力だ。おそらくこの水晶玉を介して、巫女の今の状態を見たのだろう」
寝ている間に夢を見る。それは夢ではなく、現実にあったこと。目で見えないような遠くの場所の光景を見ることができる、そんな能力だと教えてくれた。
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