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第四章 海域の悪魔
壁画
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冋 花月が留斗に馴染みはじめた頃、暇潰しに後宮の中を散歩していた。
普段は留 王龍の公務につき添っている彼も、今日は違う。しなくていいと言われたわけではなく……そもそも、その公務自体がお休みだった。
冋 花月が休むというよりは、留 王龍が中止にしたという方が正しい。聞くところによると今日は、彼の亡き母の命日とのこと。お墓参りに行っているらしく、公務はお預けらしい。
「町に出かけようかな? それとも、台所でご飯を作るか……」
久々の休暇に、冋 花月の心は少しだけウキウキしていた。
ただ、自由な時間など、龍吮にいた頃ですらなかった。いざ、それが起きると……
「何をしよう……」
──そう。やることに困るんだよね。
龍吮では家僕というものの方がましと思えるような、家畜同然の扱いを受けていた。朝も、夜ですら働き、睡眠時間すらないときは当たり前。
ご飯は三食貰えないときの方が多かった。貰えたとしても、野菜を煮詰めただけの、味がまったくない汁のみのときもある。さらに酷いと、米粒すら食べさせてもらえなかった。
けれどそんな冋 花月にいつもご飯を恵んでくれたのが、義哥哥だった。
──あの人だけが、僕を気にかけてくれる。どんなときでも易しくて、とても暖かい。
「…………」
足をとめて、懐かしい人の顔を思い浮かべた。
易しくて、とても頼りになる。自分の意見をハッキリ口にできる人で冋 花月の憧れだった。
──会いたくないって言えば嘘になる。だけど会えない。会ってはいけないんだ。もし儀哥哥の顔を見てしまえば、僕の心が揺らぐ。帰りたいとかじゃない。僕の嘘がバレてしまうからだ。
「……やめよう」
その場に立ち止まり、易しい人の面影を胸にしまう。
首を左右にふりながら気持ちを切り替えた。
そのまま後宮の探索を続行させる。冋 花月にとって、最初の頃は、何もかもが新鮮だった。龍吮と違って広く、後宮はかなり豪華な造りになっている。
小さな差別はあるけれど、それでも龍吮ほどではなかった。兵士や町の住人たちは仲良く、いつも助け合っている。小さな子供はもちろん、他國の民ですら平等に扱ってくれていた。
逆に龍吮は、冋 花月のような半端者にはかなり厳しかった。
──まあ、厳しいというよりも、何の動物かもわからないからないから気味悪がられていただけな気もするな。
それでも、上位の遺伝子を持つ者たちだけが幸せになれる國なのは間違いなかった。
「四神に近しい遺伝子じゃないと上位として、認められない。なんて……狂ってるよ」
龍吮は、大陸全土に神話がある四神を強く振興している。そのせいもあってか、四神に連なる遺伝子を持つ者でなければ上級貴族……上位の人として認められていなかった。
うさぎのような、そうでない謎の遺伝子を持つ冋 花月は当然、迫害の対象になっている。龍吮の民たちは、それを何とも思っていなかった。むしろ当然のこととして、受け入れている節がある。
「僕はそんな考え、受け入れたくないな……あれ?」
壁に凭れながら、ぼーと天井を見上げた。そのとき、天井を埋めるほどに大きな壁画を発見する。
剣を持った皇帝とおぼしき人が左向きに、その後ろには数多の人々がいる。人々は縋るように膝を曲げて、両手を掲げていた。縋る人々、そして凛と立ち尽くす皇帝らしき者を壁画の右側に置く。
──壁画の左には鹿かな? それっぽい動物が描かれていて、かなり年季の入った壁画だな。
鹿のようなそれは体を光らせながら人々を見下ろしていた。登っている。もしくは、降りている……その、どちらにもとれる描き方のよう。
「……うわぁ。すっごい! 何だろう、これ?」
──描かれている建物が朱いから、この國のことなのは間違いないと思う。だけど、どうして天井にあるんだろうか?
両目を瞑って考えてみた。けれどわかるはずもない。
近くに兵士に聞いてみようにも、生憎と誰もいなかった。
どうやらこの場所はそれほど重要ではないのだろう。人を置いておくほどではないのかもしれない。
「……でも、気になるんだよねぇ」
ゆっくり歩きながら天井を凝視した。次の瞬間……
「わっぷ!」
固いけれど暖かい何かにぶつかった。その弾みで冋 花月の体はグラっと、後ろに倒れてしまう。
「小兎!?」
寸前のところで、誰かが冋 花月の腕を掴んだ。そのおかげて倒れることなはなかったが、代わりに誰かの胸板へと顔を埋める羽目になる。
「大丈夫かい?」
「ううー……」
聞き覚えのある声にホッとしながら顔を上げた。するとそこにはやっぱりと言うべきか。見知った顔……留 王龍がいた。彼の後ろにはたくさんの宦官たちが控えていて、冋 花月を心配そうに見ている。
「このようなところで何をしている?」
「本当は畑に行こうと思ったんだけど、今日は雨でしょ? だからやることなくて……暇だったから、ちょっと探検をしてたんだ」
「探索? するようなほど、珍しいもはないと思うぞ?」
「ううん。そんなことはないよ! いーっぱい、見るところがあるよ」
「ふっ、そうか」
彼は微笑んだ。冋 花月の頭を撫で、隣に並んだ。一緒にいる宦官たちを解散させ、ともにと天井を見上げる。
「ねえ留然、この壁画って何?」
──物語性があるのだろうとは思う。だけど、鹿のような動物と人間たちが何をしているのか。それがわからない。
かなり昔からある代物のようだ。その証拠に、壁画のあちこにが剥げていたり、色落ちしてしまっている。
「……この壁画は、留斗の初代皇帝が造らせたたと聞く」
彼の話によると留 王龍の遠いご先祖様が、この宮殿を建てたと同時に造らせたものらしい。剣を持っている人は見立のとおり皇帝だった。後ろに使えている人たちは、その皇帝の恩恵に預かろうとする民たちとのこと。
左側にいる鹿のような動物は、神の使いと言われている。
淡々とだけれど、留 王龍はしっかりと話してくれた。
「あの動物は鹿のような角を持ってはいる。だがしかし、実際は鹿ではないそうだ」
「え? じゃあ、何?」
鹿に似た動物なのだろうか。大陸には、留斗や龍吮以外にも國がある。もしかしたら他の國の、まだ見ない動物なのかもしれなかった。
そう思った瞬間、冋 花月の好奇心がざわつく。わくわくと両目を輝かせ、留 王龍の返答を待った。
「私も詳しくは知らぬのだが、あれは麒麟という存在らしい」
「え!? 麒麟!? 元、四神の一角の!?」
「……ほう。小兎の國では、そのように伝わっているのか。この國では、皇帝となる資質を持つ者を導く存在として、伝わっているぞ」
冋 花月と視線を合わせる彼は不思議そうに首を傾げている。
「皇帝の器に相応しい者の前に、その姿を現す。これが、留斗に昔から伝わる神話だそうだ。実際、初代皇帝が麒麟の祝福を受けたという話だ」
冋 花月の肩を抱きよせた。端麗な顔に笑顔を忍ばせ、冋 花月を見つめる。
──そうか。この國の麒麟って、そんな風になってたんだ。でも僕のいた龍吮とは、内容が違うんだよね。
龍吮に伝わっている内容を彼に語る。
麒麟は四神の一角を担っていた。けれどあるときを境に、その座を白虎というものに譲ったとされる。理由も、いつそうなったのかは誰も知らない。
白虎が四神の仲間入りを果たしたときに麒麟はすでに、龍吮を統べる王になっていたという。
「これが、僕らの國に伝わる話だよ。留斗とは用途が違うけど、王に関わるって部分は同じだよね?」
「……確かに小兎の言うとおりだな。だがそうなると、だ。麒麟という存在は、本当に何なのだろうか」
「そう、だね。少なくとも、留斗と龍吮には逸話があるし。あ、でも、もっと探せば……」
いっぱい見つかるはず。そう言おうとした直後、さっき解散したはずの宦官たちが慌てた様子で戻ってきた。
冋 花月と留 王龍は顔を見合せる。
「お、お話中、失礼いたします! 陛下、お妃様、実は……」
普段は留 王龍の公務につき添っている彼も、今日は違う。しなくていいと言われたわけではなく……そもそも、その公務自体がお休みだった。
冋 花月が休むというよりは、留 王龍が中止にしたという方が正しい。聞くところによると今日は、彼の亡き母の命日とのこと。お墓参りに行っているらしく、公務はお預けらしい。
「町に出かけようかな? それとも、台所でご飯を作るか……」
久々の休暇に、冋 花月の心は少しだけウキウキしていた。
ただ、自由な時間など、龍吮にいた頃ですらなかった。いざ、それが起きると……
「何をしよう……」
──そう。やることに困るんだよね。
龍吮では家僕というものの方がましと思えるような、家畜同然の扱いを受けていた。朝も、夜ですら働き、睡眠時間すらないときは当たり前。
ご飯は三食貰えないときの方が多かった。貰えたとしても、野菜を煮詰めただけの、味がまったくない汁のみのときもある。さらに酷いと、米粒すら食べさせてもらえなかった。
けれどそんな冋 花月にいつもご飯を恵んでくれたのが、義哥哥だった。
──あの人だけが、僕を気にかけてくれる。どんなときでも易しくて、とても暖かい。
「…………」
足をとめて、懐かしい人の顔を思い浮かべた。
易しくて、とても頼りになる。自分の意見をハッキリ口にできる人で冋 花月の憧れだった。
──会いたくないって言えば嘘になる。だけど会えない。会ってはいけないんだ。もし儀哥哥の顔を見てしまえば、僕の心が揺らぐ。帰りたいとかじゃない。僕の嘘がバレてしまうからだ。
「……やめよう」
その場に立ち止まり、易しい人の面影を胸にしまう。
首を左右にふりながら気持ちを切り替えた。
そのまま後宮の探索を続行させる。冋 花月にとって、最初の頃は、何もかもが新鮮だった。龍吮と違って広く、後宮はかなり豪華な造りになっている。
小さな差別はあるけれど、それでも龍吮ほどではなかった。兵士や町の住人たちは仲良く、いつも助け合っている。小さな子供はもちろん、他國の民ですら平等に扱ってくれていた。
逆に龍吮は、冋 花月のような半端者にはかなり厳しかった。
──まあ、厳しいというよりも、何の動物かもわからないからないから気味悪がられていただけな気もするな。
それでも、上位の遺伝子を持つ者たちだけが幸せになれる國なのは間違いなかった。
「四神に近しい遺伝子じゃないと上位として、認められない。なんて……狂ってるよ」
龍吮は、大陸全土に神話がある四神を強く振興している。そのせいもあってか、四神に連なる遺伝子を持つ者でなければ上級貴族……上位の人として認められていなかった。
うさぎのような、そうでない謎の遺伝子を持つ冋 花月は当然、迫害の対象になっている。龍吮の民たちは、それを何とも思っていなかった。むしろ当然のこととして、受け入れている節がある。
「僕はそんな考え、受け入れたくないな……あれ?」
壁に凭れながら、ぼーと天井を見上げた。そのとき、天井を埋めるほどに大きな壁画を発見する。
剣を持った皇帝とおぼしき人が左向きに、その後ろには数多の人々がいる。人々は縋るように膝を曲げて、両手を掲げていた。縋る人々、そして凛と立ち尽くす皇帝らしき者を壁画の右側に置く。
──壁画の左には鹿かな? それっぽい動物が描かれていて、かなり年季の入った壁画だな。
鹿のようなそれは体を光らせながら人々を見下ろしていた。登っている。もしくは、降りている……その、どちらにもとれる描き方のよう。
「……うわぁ。すっごい! 何だろう、これ?」
──描かれている建物が朱いから、この國のことなのは間違いないと思う。だけど、どうして天井にあるんだろうか?
両目を瞑って考えてみた。けれどわかるはずもない。
近くに兵士に聞いてみようにも、生憎と誰もいなかった。
どうやらこの場所はそれほど重要ではないのだろう。人を置いておくほどではないのかもしれない。
「……でも、気になるんだよねぇ」
ゆっくり歩きながら天井を凝視した。次の瞬間……
「わっぷ!」
固いけれど暖かい何かにぶつかった。その弾みで冋 花月の体はグラっと、後ろに倒れてしまう。
「小兎!?」
寸前のところで、誰かが冋 花月の腕を掴んだ。そのおかげて倒れることなはなかったが、代わりに誰かの胸板へと顔を埋める羽目になる。
「大丈夫かい?」
「ううー……」
聞き覚えのある声にホッとしながら顔を上げた。するとそこにはやっぱりと言うべきか。見知った顔……留 王龍がいた。彼の後ろにはたくさんの宦官たちが控えていて、冋 花月を心配そうに見ている。
「このようなところで何をしている?」
「本当は畑に行こうと思ったんだけど、今日は雨でしょ? だからやることなくて……暇だったから、ちょっと探検をしてたんだ」
「探索? するようなほど、珍しいもはないと思うぞ?」
「ううん。そんなことはないよ! いーっぱい、見るところがあるよ」
「ふっ、そうか」
彼は微笑んだ。冋 花月の頭を撫で、隣に並んだ。一緒にいる宦官たちを解散させ、ともにと天井を見上げる。
「ねえ留然、この壁画って何?」
──物語性があるのだろうとは思う。だけど、鹿のような動物と人間たちが何をしているのか。それがわからない。
かなり昔からある代物のようだ。その証拠に、壁画のあちこにが剥げていたり、色落ちしてしまっている。
「……この壁画は、留斗の初代皇帝が造らせたたと聞く」
彼の話によると留 王龍の遠いご先祖様が、この宮殿を建てたと同時に造らせたものらしい。剣を持っている人は見立のとおり皇帝だった。後ろに使えている人たちは、その皇帝の恩恵に預かろうとする民たちとのこと。
左側にいる鹿のような動物は、神の使いと言われている。
淡々とだけれど、留 王龍はしっかりと話してくれた。
「あの動物は鹿のような角を持ってはいる。だがしかし、実際は鹿ではないそうだ」
「え? じゃあ、何?」
鹿に似た動物なのだろうか。大陸には、留斗や龍吮以外にも國がある。もしかしたら他の國の、まだ見ない動物なのかもしれなかった。
そう思った瞬間、冋 花月の好奇心がざわつく。わくわくと両目を輝かせ、留 王龍の返答を待った。
「私も詳しくは知らぬのだが、あれは麒麟という存在らしい」
「え!? 麒麟!? 元、四神の一角の!?」
「……ほう。小兎の國では、そのように伝わっているのか。この國では、皇帝となる資質を持つ者を導く存在として、伝わっているぞ」
冋 花月と視線を合わせる彼は不思議そうに首を傾げている。
「皇帝の器に相応しい者の前に、その姿を現す。これが、留斗に昔から伝わる神話だそうだ。実際、初代皇帝が麒麟の祝福を受けたという話だ」
冋 花月の肩を抱きよせた。端麗な顔に笑顔を忍ばせ、冋 花月を見つめる。
──そうか。この國の麒麟って、そんな風になってたんだ。でも僕のいた龍吮とは、内容が違うんだよね。
龍吮に伝わっている内容を彼に語る。
麒麟は四神の一角を担っていた。けれどあるときを境に、その座を白虎というものに譲ったとされる。理由も、いつそうなったのかは誰も知らない。
白虎が四神の仲間入りを果たしたときに麒麟はすでに、龍吮を統べる王になっていたという。
「これが、僕らの國に伝わる話だよ。留斗とは用途が違うけど、王に関わるって部分は同じだよね?」
「……確かに小兎の言うとおりだな。だがそうなると、だ。麒麟という存在は、本当に何なのだろうか」
「そう、だね。少なくとも、留斗と龍吮には逸話があるし。あ、でも、もっと探せば……」
いっぱい見つかるはず。そう言おうとした直後、さっき解散したはずの宦官たちが慌てた様子で戻ってきた。
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