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ドキドキ同棲編
お恥ずかしい話
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大輔くんが……あの大輔くんが、EDだった?
まじまじと私の美丈夫を見上げる。
彼の真摯な瞳がそれが真実だと告げている。
けれど、やはり信じられないと思ってしまうのは、毎夜の房事を身をもって知っているからかもしれない。
「いー……でぃー……」
「Erectile Dysfunctionの略だね。日本語で言うと勃起不全だよ」
「……とても流暢な発音でご説明痛み入ります」
「ぶくく」
ポカンと口を開けて、呆けながら呟いた言葉に大輔くんが吹き出す。
こんな美丈夫がこの歳まで童貞だったなんて、絶対何か理由があると思ってはいたけれど……これは想定外だ。
「全く使い物にならなくて。何をしたって勃たないの。高校の時は、流石に二十歳過ぎる頃には一般男性と同じようになるって思ってた。けど、本当に何にも反応しなくてさ」
ようやく口を閉じた私に目を細めて、大輔くんが淡々と話し始める。
その表情はさながら悟りを開いた僧侶のようだった。いや、僧侶の顔とかあんまり知らんけど。
「恥ずかしい話、身体は反応しないけど、当時やっぱりそう言うことには興味があってさ。マスターのお店で声を掛けて来た歳上のお姉さんに一度だけ手ほどきを受けたことがあるよ」
それが件の美女と言うことか。
「キスもしたし、下着の脱がせ方もレクチャーされた。愛撫は……どうだったかな、ごめんね、そこまでは覚えてないかな。経験豊富な私が絶対に治してあげる! って言われてついて行ったけど、結局は全く反応しなくてさ……。めちゃくちゃに暴言を吐かれたのは覚えてる。……彼女にも悪いことしたかな」
「と言うことは……つまり……あの女の人は……」
「つまり、出来損ないのワンナイト相手だった、ってこと。ワンナイトどころか30分程度の仲だったけどね。彼女の名前も連絡先も知らないよ」
あの美女は大輔くんと深い仲みたいな口振りだったのに。
なにそれ怖い。え? 元カノじゃない方が逆に怖くない? え? そんなことあります? ストーカー? ストーカーなのかな?
「あ、出来損ないってのは俺のことね。元カノたちにも……本当にうんともすんとも反応しないからさ……男として完全に終わってるって何回も言われたなぁ」
半ば開き直った態度で、大輔くんがカラカラと笑う。
私が20代の頃、そう言った症状を持った男性とお付き合いしたことがある。
マムシドリンクだとか、バイアグラだとか色々な精力活性剤を体内に入れまくってもピクリとも反応しない自身に、酷く落ち込む背中が痛いほどだった。
それでも彼は50代だったから、年齢には抗えない、これは仕方がない自然の摂理だ、と諦められた部分も大いにあったはずだ。だからこそ、健康な若い男性である大輔くんの負った心の傷は大きかったろう。
「俺ね、自慰もしたことなくて……。うちは兄妹もだけど、親戚も男が多くてさ。そう言った話題の時は、ちょっとね、肩身が狭かったかなぁ」
「大輔くん……」
くしゃりと顔を歪めて笑う恋人へ、かける言葉が見つからなくて、そっと名前を呼んでみる。
大輔くんはそんな私の額に触れるだけのキスをくれた。
「マスターに相談したりしてさ、初めて告げた時のマスターのあの憐憫の眼差しは忘れられないよ~」
そのまま私の鼻先や頬にキスの雨を降らせながら、大輔くんがタハーと長い息を吐く。
「多分さマスターは分かってたんだよね。俺が希帆さんに惹かれてること。それから、好きな相手じゃないと俺が反応しないこと。そのことを直接教えてはくれなかったけど、俺が気付くように誘導はしてくれてたと思う」
そして、私の顔をじっと覗き込んで、大輔くんは柔らかく笑った。
色素の薄い彼の瞳が、凪いだ海を連想させる。
虹彩が青い訳でもないのに、彼の瞳を例えるなら「海」と答えずにはいられない。
「いつだか希帆さんに『身体の反応に釣られて私のことを好きだと勘違いしてるんじゃないか』って言われたことあったよね? あの時俺は、そうかもしれないなんて答えたけど、本当は逆だったんだ」
「逆?」
「心が先に反応して、後から身体が反応したんだよ。希帆さんのことを好きになったから、希帆さんだから俺の身体は産まれて初めて反応したんだ。希帆さんじゃないとダメなんだよ」
凪いだ海のような瞳が、キラキラと穏やかに白波をたてる。
その瞳も、私を抱き締めている腕も、絶えず律動を伝える心臓も、大輔くんの全てが私を「好き」だと囁いているみたいで胸がいっぱいになった。
「ようやく一人前の男になれた気がして、なにより希帆さんと身体を繋げるのが嬉しくて、ついつい独りよがりになっちゃったね。希帆さんの気持ちにも身体にも負担をかけて本当にごめん」
凪いだ海がぐらりと揺れる。
曇天の嵐を行く船のように、瞳にかかる光が瞬いた。
「でも、エッチが出来たら良いとか、そんな身体目的みたいなこと考えてないから。それだけは信じて」
一度硬く結んだ目を、大輔くんがゆっくりと開く。
澄んだ瞳に私の顔が映り、息も吐けない。
だから私は、返事の代わりにゆっくりと頷いた。
目を合わせたまま、首をすくめるようにしたその行為は、大輔くんを安心させるに足るものだったようだ。
浅く息を吐いた彼が、軽く眉を顰めながら尋ねてきた。
「……やっぱりこんな話やめておけば良かったかな……希帆さん、引いてない……?」
遠慮がちに私の頬に触れるのは、大輔くんの少し乾いた指先だ。
最近気が付いたんだよね。大輔くんって緊張すると指先がカサカサしてる……気がする。知らんけど。
「引くって言うか、大輔くんも苦労したんだろうなって考えてた。きつかったね」
労わるように彼の頭を撫でる。上質なシルクのような指通りの髪が心地良い。
大輔くんは瞠目しつつも私の好きなように撫でさせてくれた。
気持ち良さそうに私の手に頭を摺り寄せて来る恋人を見つめながら、私は語るともなしに言葉を紡ぐ。
「本当はね、ちゃんと分かってるんだよ。大輔くんは浮気なんかしないし、エッチ目当てな訳でもなければ、元カノの代わりを求めて私と付き合うなんて考えあり得ないって」
大輔くんは黙って私の話に耳を傾けてくれている。
「それでもね、感情に頭が追い付かないこともあるんだ。頭で理解しようとしても、一つが不安になると全部が不安になっちゃうの。きっと、私はこれからも今日みたいに泣いて駄々をこねちゃうと思う」
そこまで言って、私はいったん言葉を切った。
大輔くんの髪をわしゃわしゃと豪快に撫でまわしてから、両手で彼の頬を包む。
「お恥ずかしい話ですが、私は泣いて駄々をこねるくらい、大輔くんに好きって言って欲しいみたい。そんな風に強請って言葉を強要するなんて最低だよね……」
さっきまでの自分の行いを恥じて目を伏せると、今度は大輔くんの両手が私の頬を包み込む。
私たちはお互いの頬に両手を添えて向かい合った。
「希帆さんさぁ……。それって彼氏の俺に彼女の希帆さんが甘えているって言う、最高に可愛い愛情表現だと思うよ? むしろ俺にはご褒美なんだけど」
何で分かんないかな? とでも言いたげな大輔くんの表情は、不機嫌とも呆れているとも拗ねているとも受け取れる。
私は目を二、三度瞬かせ、首を傾げた。
「好きって言わせるのが愛情表現になるの?」
「なる。超なる! 言って欲しいなら希帆さんの口で俺にそう言ってごらん」
私は数秒だけ考えて、素直に口を開いた。
「大輔くん……私のこと、好きって言って?」
すると大輔くんは極上の笑顔を浮かべて、私の耳を溶かさんばかりのバリトンボイスで、甘く優しく囁いてくれる。
「好きだよ。希帆さんが、大好き。……愛してるよ」
きゅうぅ、っと胸が締め付けられて、かぁぁ、っと顔が熱くなった。
本当にお恥ずかしい話ですが、私はまた泣いてしまったのでした。
まじまじと私の美丈夫を見上げる。
彼の真摯な瞳がそれが真実だと告げている。
けれど、やはり信じられないと思ってしまうのは、毎夜の房事を身をもって知っているからかもしれない。
「いー……でぃー……」
「Erectile Dysfunctionの略だね。日本語で言うと勃起不全だよ」
「……とても流暢な発音でご説明痛み入ります」
「ぶくく」
ポカンと口を開けて、呆けながら呟いた言葉に大輔くんが吹き出す。
こんな美丈夫がこの歳まで童貞だったなんて、絶対何か理由があると思ってはいたけれど……これは想定外だ。
「全く使い物にならなくて。何をしたって勃たないの。高校の時は、流石に二十歳過ぎる頃には一般男性と同じようになるって思ってた。けど、本当に何にも反応しなくてさ」
ようやく口を閉じた私に目を細めて、大輔くんが淡々と話し始める。
その表情はさながら悟りを開いた僧侶のようだった。いや、僧侶の顔とかあんまり知らんけど。
「恥ずかしい話、身体は反応しないけど、当時やっぱりそう言うことには興味があってさ。マスターのお店で声を掛けて来た歳上のお姉さんに一度だけ手ほどきを受けたことがあるよ」
それが件の美女と言うことか。
「キスもしたし、下着の脱がせ方もレクチャーされた。愛撫は……どうだったかな、ごめんね、そこまでは覚えてないかな。経験豊富な私が絶対に治してあげる! って言われてついて行ったけど、結局は全く反応しなくてさ……。めちゃくちゃに暴言を吐かれたのは覚えてる。……彼女にも悪いことしたかな」
「と言うことは……つまり……あの女の人は……」
「つまり、出来損ないのワンナイト相手だった、ってこと。ワンナイトどころか30分程度の仲だったけどね。彼女の名前も連絡先も知らないよ」
あの美女は大輔くんと深い仲みたいな口振りだったのに。
なにそれ怖い。え? 元カノじゃない方が逆に怖くない? え? そんなことあります? ストーカー? ストーカーなのかな?
「あ、出来損ないってのは俺のことね。元カノたちにも……本当にうんともすんとも反応しないからさ……男として完全に終わってるって何回も言われたなぁ」
半ば開き直った態度で、大輔くんがカラカラと笑う。
私が20代の頃、そう言った症状を持った男性とお付き合いしたことがある。
マムシドリンクだとか、バイアグラだとか色々な精力活性剤を体内に入れまくってもピクリとも反応しない自身に、酷く落ち込む背中が痛いほどだった。
それでも彼は50代だったから、年齢には抗えない、これは仕方がない自然の摂理だ、と諦められた部分も大いにあったはずだ。だからこそ、健康な若い男性である大輔くんの負った心の傷は大きかったろう。
「俺ね、自慰もしたことなくて……。うちは兄妹もだけど、親戚も男が多くてさ。そう言った話題の時は、ちょっとね、肩身が狭かったかなぁ」
「大輔くん……」
くしゃりと顔を歪めて笑う恋人へ、かける言葉が見つからなくて、そっと名前を呼んでみる。
大輔くんはそんな私の額に触れるだけのキスをくれた。
「マスターに相談したりしてさ、初めて告げた時のマスターのあの憐憫の眼差しは忘れられないよ~」
そのまま私の鼻先や頬にキスの雨を降らせながら、大輔くんがタハーと長い息を吐く。
「多分さマスターは分かってたんだよね。俺が希帆さんに惹かれてること。それから、好きな相手じゃないと俺が反応しないこと。そのことを直接教えてはくれなかったけど、俺が気付くように誘導はしてくれてたと思う」
そして、私の顔をじっと覗き込んで、大輔くんは柔らかく笑った。
色素の薄い彼の瞳が、凪いだ海を連想させる。
虹彩が青い訳でもないのに、彼の瞳を例えるなら「海」と答えずにはいられない。
「いつだか希帆さんに『身体の反応に釣られて私のことを好きだと勘違いしてるんじゃないか』って言われたことあったよね? あの時俺は、そうかもしれないなんて答えたけど、本当は逆だったんだ」
「逆?」
「心が先に反応して、後から身体が反応したんだよ。希帆さんのことを好きになったから、希帆さんだから俺の身体は産まれて初めて反応したんだ。希帆さんじゃないとダメなんだよ」
凪いだ海のような瞳が、キラキラと穏やかに白波をたてる。
その瞳も、私を抱き締めている腕も、絶えず律動を伝える心臓も、大輔くんの全てが私を「好き」だと囁いているみたいで胸がいっぱいになった。
「ようやく一人前の男になれた気がして、なにより希帆さんと身体を繋げるのが嬉しくて、ついつい独りよがりになっちゃったね。希帆さんの気持ちにも身体にも負担をかけて本当にごめん」
凪いだ海がぐらりと揺れる。
曇天の嵐を行く船のように、瞳にかかる光が瞬いた。
「でも、エッチが出来たら良いとか、そんな身体目的みたいなこと考えてないから。それだけは信じて」
一度硬く結んだ目を、大輔くんがゆっくりと開く。
澄んだ瞳に私の顔が映り、息も吐けない。
だから私は、返事の代わりにゆっくりと頷いた。
目を合わせたまま、首をすくめるようにしたその行為は、大輔くんを安心させるに足るものだったようだ。
浅く息を吐いた彼が、軽く眉を顰めながら尋ねてきた。
「……やっぱりこんな話やめておけば良かったかな……希帆さん、引いてない……?」
遠慮がちに私の頬に触れるのは、大輔くんの少し乾いた指先だ。
最近気が付いたんだよね。大輔くんって緊張すると指先がカサカサしてる……気がする。知らんけど。
「引くって言うか、大輔くんも苦労したんだろうなって考えてた。きつかったね」
労わるように彼の頭を撫でる。上質なシルクのような指通りの髪が心地良い。
大輔くんは瞠目しつつも私の好きなように撫でさせてくれた。
気持ち良さそうに私の手に頭を摺り寄せて来る恋人を見つめながら、私は語るともなしに言葉を紡ぐ。
「本当はね、ちゃんと分かってるんだよ。大輔くんは浮気なんかしないし、エッチ目当てな訳でもなければ、元カノの代わりを求めて私と付き合うなんて考えあり得ないって」
大輔くんは黙って私の話に耳を傾けてくれている。
「それでもね、感情に頭が追い付かないこともあるんだ。頭で理解しようとしても、一つが不安になると全部が不安になっちゃうの。きっと、私はこれからも今日みたいに泣いて駄々をこねちゃうと思う」
そこまで言って、私はいったん言葉を切った。
大輔くんの髪をわしゃわしゃと豪快に撫でまわしてから、両手で彼の頬を包む。
「お恥ずかしい話ですが、私は泣いて駄々をこねるくらい、大輔くんに好きって言って欲しいみたい。そんな風に強請って言葉を強要するなんて最低だよね……」
さっきまでの自分の行いを恥じて目を伏せると、今度は大輔くんの両手が私の頬を包み込む。
私たちはお互いの頬に両手を添えて向かい合った。
「希帆さんさぁ……。それって彼氏の俺に彼女の希帆さんが甘えているって言う、最高に可愛い愛情表現だと思うよ? むしろ俺にはご褒美なんだけど」
何で分かんないかな? とでも言いたげな大輔くんの表情は、不機嫌とも呆れているとも拗ねているとも受け取れる。
私は目を二、三度瞬かせ、首を傾げた。
「好きって言わせるのが愛情表現になるの?」
「なる。超なる! 言って欲しいなら希帆さんの口で俺にそう言ってごらん」
私は数秒だけ考えて、素直に口を開いた。
「大輔くん……私のこと、好きって言って?」
すると大輔くんは極上の笑顔を浮かべて、私の耳を溶かさんばかりのバリトンボイスで、甘く優しく囁いてくれる。
「好きだよ。希帆さんが、大好き。……愛してるよ」
きゅうぅ、っと胸が締め付けられて、かぁぁ、っと顔が熱くなった。
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